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【連載】見るもよし!食べても春を感じる菜の花の花言葉を解説

鮮やかな黄色い花と淡い緑色の葉を持つ菜の花。春、まぶしいくらいに黄色く染まった菜の花畑の風景は季節の訪れを告げる風物詩です。菜の花の花言葉もそんな風景をイメージした花言葉です。月曜連載、花と花言葉。今週は見てよし!食べても春を感じる菜の花の花言葉を解説します。
更新: 2021年5月15日
ティンカー・ベル
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目次

菜の花の特徴

アブラナ科アブラナ属の植物

Photo bycongerdesign

見るもよし!食べても春を感じることができる菜の花は、アブラナ科アブラナ属の1年草です。学名はBrassica rapaと表記し、属名の「Brassica(ブラシカ)」は昔のラテン語の言葉でキャベツの意味。種小名の「rapa(ラパ)」はアブラナ科の植物を示しています。

鮮やかな黄色い花と淡い緑の葉を持つ菜の花の開花時期は3月~5月です。春、一面が黄色く染まった菜の花畑の風景は、季節の訪れを告げる春の風物詩として、さまざまな詩歌に詠まれています。

弥生時代に日本に渡来した植物!

菜の花の原産地は西アジアからヨーロッパです。昔、シルクロードから中国に入り、弥生時代に日本へ渡来してきました。菜の花は油をとったり食用にしたりと、昔から生活に欠かせない花で、現在に至るまで食用として、また観賞するのも楽しい植物として栽培されてきました。

60cm~70cmの高さになる太い茎の先に、色鮮やかな黄色い小花をたくさん咲かせる菜の花。一つひとつの花は、4つの花びらを持ち、開花した時の黄色の花と蕾の緑のコントラストがとても爽やかです。ちなみに花に香りはありません。

食べる若い葉の時期は「青菜」という

ほのかな苦みに春を感じる食べて美味しい若い葉の時期は別名「青菜(アオナ)」と呼び、花の開花時期は「菜の花」、そして種ができた時は「菜種(なたね)」と生長に合わせて別名の呼び名があります。そのほか菜の花を「花菜(ハナナ)」とか「菜花(ナバナ)」という別名で呼ぶ地方もあります。

「菜の花」という呼び名の由来

ところでこの菜の花という呼び名は、花の咲く野菜であることから「菜の花」という名前で呼ばれているそうです。ちなみに英名は「field mustard」という名前。英名を訳すと辛子色の花の野原という意味です。

菜の花の花言葉

「快活」「小さな幸せ」「明かるさ」


見てもよし食べても春を感じる菜の花の花言葉は「快活」「小さな幸せ」「明るさ」です。春の季節を特徴付ける菜の花畑の輝くように黄色く染まった風景のイメージが、そのままこんな花言葉でイメージされています。

「小さな幸せ」という花言葉は、茎の先に小さな花束のように、可憐な小花をたくさん咲かせる姿からイメージされて付けられた花言葉だと言われます。菜の花は花言葉どおり、明るく快活な雰囲気が持ち味の花です。

密かにイメージされている花言葉「故郷」

菜の花の花言葉には密かにイメージされている「故郷」という言葉もあります。この花言葉の意味は、菜の花畑の風景が、日本の原風景を象徴すると言われ、そのシンボルの花だという意味から、「故郷」という花言葉でも密かにイメージされています。春の喜びを表す花として「春の到来」という花言葉で表現している植物図鑑もあります。

菜の花の花言葉「財産」「豊かさ」の由来

菜の花から採取できる菜種油は、食用のほかに灯油、機械油にも利用されて、昔は菜種油で商売に成功した人が多くいた由来より、豊かさを象徴する花として、「財産」「豊かさ」という花言葉でもイメージされています。あまり知られていない花言葉ですが、こんな言葉も菜の花は持ち合わせています。

悪い意味の花言葉はない!

Photo byPexels

花言葉はギリシャ神話や、その花にまつわる伝説や歴史、宗教、習慣、そして植物学上の特徴などからイメージされて付けられた言葉です。菜の花は、明るく活発な見た目の印象から前向きの花言葉でイメージされています。

ただ花によってはギリシャ神話の中で紹介されている切ない話や、昔の悲しい伝説、毒やトゲがあるなどの植物学上の理由などで、悪い意味や怖い花言葉でイメージされている花もあります。しかし葉の花には悪い意味を示す花言葉も怖いイメージの花言葉は見当たりません。

明るい花言葉を持つ菜の花の食べ方

食用とする部分は蕾や脇芽

見ても、食べても春の到来を感じる菜の花。一般的にお浸しなどにして食べる部分は、蕾や脇芽です。食用として楽しむ場合は、花茎が伸び蕾ができたら収穫の適期です。

蕾の下の花茎を15cm~20cm付けて手で折り取るか、ハサミでカットします。カロテンが豊富で、ビタミンC、ビタミンB、ミネラルも豊富に含まれている春の旬の緑黄色野菜として楽しまれています。


菜の花の美味しい食べ方

菜の花を美味しく食べるには、折り取った菜の花を一度水を張ったボールに放ちます。水の吸い上げが良いので水に放すことで葉がしゃっきりとするのです。これはスーパーなどで購入した菜の花も同じで、調理する前に水の中に30分ほど放してあげると新鮮さが戻ってきます。

その後は、食べやすい大きさにカットし、さっと塩ゆでして調理に使います。味わいはほのかな苦みがありますが、そんな味わいに春を感じると言われて、お浸しや、サラダ、パスタなどに調理し楽しまれています。

在来菜の花と西欧菜の花の違い

花を観賞するには、見た目の違いはありませんが、菜の花には、在来の菜の花と西洋菜の花があります。2つの違いは一般的に在来の菜の花の方が葉の色が淡い緑色をしていて、食べてみると葉が柔らかいのが特徴です。

一方西洋菜の花は、葉の色が濃く、やや葉が堅いのですが、在来の菜の花よりも苦みが少ないという特徴があります。また西洋菜の花の方が在来菜の花よりも、生長が1ヵ月程度遅いのが特徴です。

菜の花の育て方

プランターでも栽培可能!

一面黄色く彩る春の菜の花畑には元気をもらえますが、お出かけできない方は自宅で菜の花を栽培して観賞するのもおすすめです。花壇に地植えすることはもちろん、プランターでも簡単に栽培することができます。

プランターで育てる場合は、幅60cm×奥行20cm×深さ20cmくらいの大きさのプランターであれば大丈夫です。菜の花は種を蒔いて育てますが、種まきの時期は9月下旬から11月中旬頃まで。プランターに草花や野菜用の培養土入れて深さ1cmのまき溝の中に1列に種を蒔きます。

間引きして最終的には3~4株が最適!

Photo by titanium22

双葉が出てきて完全にひらいたら3cm間隔ぐらいに間引き、本葉が2~3枚くらい出てきたら5~6cm間隔に、そして本葉が5~6枚くらいになったら最終段階としてこの大きさのプランターなら3~4株くらいになるように間引いて生長させます。

種は園芸店などで購入できますが、菜の花と言っても年内から芽や脇芽を食用として収穫できる早生種や、冬に芽が出る種類などいろいろ種類がありますので、好みの種を選んで購入してください。

害虫予防をしっかりと!


菜の花の栽培で気を付けなければならない点は、アブラムシ、アオムシ、コナガなどの害虫が付きやすきことです。発芽まではアーチ型の支柱を立てて不織布かけて害虫の侵入を防ぐようにしましょう。

水やりは不織布の上からでもできるので、支柱の上からしっかり不織布かけます。これは保温や保湿効果もあり、発芽を促進にも役立ちます。生長したら外してください。

切り花として楽しむ場合

菜の花の芽や脇芽を摘んでしまうと、当然花は咲きませんが、蕾を残してそのまま生長させると、アブラナ科特有の十字型の小花をいくつも球状に付けて花を咲かせます。

切り花として楽しむ場合の花もちは3~4日です。葉はもう少しもますが、花の枯れ際は黄色の花びらがほろほろと散っていきます。長持ちさせるには、水揚げをよくするために切口の茎は斜めにカットし、花器の水を少なめにすること。また花器の中で微生物が繁殖しないように水を毎日変えるようにすると長く花を楽しめます。

菜の花の花言葉を知って春を感じよう!

春、一面に黄色く染まった菜の花畑の風景は、日本の原風景を象徴する春の風物詩とされ、季節の訪れを感じます。菜の花の花言葉はそんな風景をイメージした前向きでポジティブな言葉が付けられています。

見て、そして食べて春を感じる菜の花。心と体の栄養をたっぷりと菜の花からもらって春の日を楽しんでください。

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当サイト「暮らしーの」では、花言葉について他にもまとめています。特に月曜日は連載して季節の花を追いながら、花言葉と共にその花の特徴、そしてその花に隠された伝説や、花名の由来などを解説しています。言葉では伝えきれない想いを花言葉に重ねて花を贈る!そんな場面に活用できる花言葉についてもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。