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【上級者向け】山頂付近の花畑が絶景!カムイエクウチカウシ山のおすすめコース紹介!

今回は、北海道の日高山脈に属しているカムイエクウチカウシ山のおすすめ登山コースとルートを紹介します。カムイエクウチカウシ山のおすすめの登山時期や注意点、レストランなどの周辺情報やアクセスについても一緒に紹介するのでぜひ参考にしてください。
2021年4月3日
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カムイエクウチカウシ山はどんな山?

Photo byDeltaWorks

カムイエクウチカウシ山

  • アクセス
    札内川ヒュッテが登山口の起点となり、アクセスは車のみ。
  • 駐車場
    あり
    札内川ヒュッテ駐車場
    約20台 無料
  • 営業時間
    開館時期:4月下旬~11月上旬

北海道の日高山脈に属し、標高1,979mの二百名山の中の1つに入っている山がカムイエクウチカウシ山です。「カムイエクウチカウシ」というのはアイヌ語で「熊(神)の転げ落ちる山」に由来します。

最難関の言われている山で難易度はかなり高く厳しい山と言われているこの山は、「グレートトラバース」という番組で「田中陽希」さんも登山したことがあります。日本の山に挑み続ける彼でさえも険しい表情を見せたほどです。

カムイエクウチカウシ山のおすすめコース!

フリー写真素材ぱくたそ

北海道にある有名なカムイエクウチカウシ山のコースとおすすめルートを紹介します。カムイエクウチカウシ山の登山コースは、八ノ沢コースが主に使われます。コースの特徴を大まかに言うと、林道歩いて沢を渡渉してきつい登り道を進んでいくコースになります。

花が咲く時期やあたたかくなる時期に登山すると、珍しい高山植物や野鳥を観察したり撮影したりしながらカムイエクウチカウシ山の登山を堪能できます。

おすすめコース八ノ沢

ではカムイエクウチカウシ山のおすすめコースである、八ノ沢について紹介します。アイヌ語で熊が転がるほどの厳しい山と名付けられた山ですが、それでもなお挑戦する登山家が絶えないのは、山頂付近に広がる美しい景色です。過酷なだけでなく、絶景も楽しめる登山ルートとなっています。

山頂付近になると、天候がよければ日高山脈の名峰を一望できる大パノラマを見ることができます。また、奥深くのカールには高嶺の花と言われている「カムイビランジ」という日高山脈にしか咲かない高山植物などの綺麗な花もみることができます。

登山ルート

Photo byMaBraS

カムイエクウチカウシ山の登山ルートは札内川ヒュッテ→七ノ沢出合→八ノ沢出合→八ノ沢カール→カムイエクウチカウシ山です。下山はこのルートの逆順に沿ってします。最適日数はかなり慣れている人で1泊2日、通常は2泊3日です。

メジャーなルートでもありますが、整備された登山道ではないため藪をかき分けながら歩く場所、滑落ポイントや多くの渡渉ポイントにくわえて熊と遭遇する可能性があるので危険かつ難易度が高めです。
 

登山ルート:札内川ヒュッテ~七ノ沢

カムイエクウチカウシ山の登山口の最寄りになる札内川ヒュッテは車で行くことができます。駐車場に車を停めたらそこからは林道を歩いて七ノ沢を目指します。

ここで自転車が車に載せられるようであれば、七ノ沢まで距離があるので自転車をつかうこともおすすめされています。スタートは車両通行止めになっているトンネルからです。

登山ルート:七ノ沢~八ノ沢出合

Photo bySeaq68

しばらく歩いてると林道から離れて七ノ沢出合に着くので、自転車はここに置いていきます。この時点で暗くなって登山が厳しい場合や体力がきつくなってきた場合はここでテントを張って休みましょう。無理は禁物です。

ここから登山の始まりとなるのですが、いきなり沢の渡渉ポイントが出てきます。注意点としては浅いところを探しながら渡渉し、こけて流されないようにすることです。巻道も使いながら山頂を目指していきましょう。

登山ルート:八ノ沢出合~三股


カムイエクウチカウシ山は八ノ沢出合からまた一層厳しくなっていき、難易度が高くなっていきます。

三股に着いた時の注意点として、まだ寒い時期だと雪が残っている場合があります。雪がある場合は軽アイゼンが必要となるので、残雪予想がされる場合は忘れずに準備しましょう。

登山ルート:三股~八ノ沢カール

八ノ沢カールに近づくにつれさらにどんどん難易度が高くなっていきます。カムイエクウチカウシ山はきつい登り道が連続します。体力と足場を判断する技術がかなり必要です。特にここまでで体力がかなり消耗しているとさらに難易度は厳しいものになってきます。

滝のそばを通る際には足場が濡れて滑りやすいので特に注意しましょう。

登山ルート:八ノ沢カール~山頂

八ノ沢カールは湧き水もあるため給水スポットにもなっています。しかし熊の遭遇率がかなり高くなるため気を抜かないようにしなければなりません。実際に熊に襲われて亡くなった福岡大学の学生を偲ぶための石碑が建てられている場所でもあります。

踏み跡を辿りながら稜線を歩いてカムイエクウチカウシ山山頂を目指しましょう。山頂付近になると綺麗な花を見ながら山頂を目指すことができる癒しスポットにもなっています。三角点のある山頂につくと日高山脈の素晴らしい山々の景色が待っています。

下山

景色を堪能したらとうとう下山です。下山の注意点として、登山は登るときよりも下山の方が事故率が上がるので体力をみながら下山することが大切です。特にカムイエクウチカウシ山は体力も技術もかなりいるので疲れがたまっている状態であることが考えられます。

無事に帰るためにも無理はせず、八ノ沢出合でテントを張って1泊するのもよいでしょう。

難易度はどのくらい?

Photo bysasint

難易度は5つ星中4つ星とかなり高く、八ノ沢カール付近では熊に襲われて亡くなった方、滑落して亡くなる方が後を絶ちません。それくらいカムイエクウチカウシ山は危険度も高い山です。そのためカムイエクウチカウシ山は最後に登山する方が多いほど難易度が高いです。

カムイエクウチカウシ山に挑む際は準備を怠らずにしっかりとしてから入山しましょう。

登山が楽しくなるおすすめの時期は?

Photo by Kabacchi

カムイエクウチカウシ山を登山するおすすめの時期は7月~9月で、ピークは8月です。この時期になれば雪が解けているので雪崩もなく、また雪による滑落の危険性がないため比較的安全です。ただし雪崩の危険性はなくても落石の可能性はあるので気を引き締めていきましょう。


また先ほど紹介した「カムイビランジ」は8月が花期で見頃を迎えるので、自然も楽しみたいという8月をおすすめします。

カムイエクウチカウシ山の注意点5つ

Photo byFrankWinkler

ではカムイエクウチカウシ山を登山する際の注意点5つを紹介します。注意点は熊、マダニなどの感染症を引き起こす生き物や、毒性がある虫、わかりづらい登山道、渡渉ポイントの増水についてです。

命に関わるためどれも大切な事なので、必ず頭に入れて臨んでほしいと思います。命を守るための対症方法や準備物、してはいけないNG行動について詳しく紹介していきます。カムイエクウチカウシ山の登山を楽しいものに是非してください。
 


熊との遭遇

Photo byblende12

カムイエクウチカウシ山はヒグマとの遭遇がとても多いため、襲われる事故が多発しています。令和元年では八ノ沢カール付近で登山者が頭を噛まれるなどの大けがをしたという情報もあります。

基本的にヒグマは人を怖がるので近づくことがないと言われていますが、食べ物を投げるなど対応を間違えると寄ってきます。ホイッスルを吹くと去っていったという記録が多く残っているので必ずホイッスルは持参し、食べ物を投げることはやめましょう。
 

マダニ・ヒルなど感染症を引き起こす生き物

Photo byNature-Pix

藪や沢がたくさんあるので、マダニやヒルなど感染症を引き起こす可能性がある生き物がいるため気を付けなければなりません。カムイエクウチカウシ山を登山する際は露出が少ない服装で挑み、下山前や休憩時は服や装備についていないか確認しましょう。

ハチやブヨなど毒性を持つ生き物

Photo by Dakiny

ハチやブヨなど毒性がある虫に刺されるのもかなり厄介です。藪をかき分けながら進まなければならない箇所もあるため、カムイエクウチカウシ山は蚊やブヨにさされやすい山といえます。

応急処置として、蚊やブヨの場合はポイズンリムーバーで毒を吸引することで症状を軽くすることができます。その一方ではハチはポイズンリムーバーを使うことができないため、流水しながら患部を絞り洗いしましょう。

わかりづらい登山道

Photo by Fushichiyo

正規ルートを見失いやすいことも難関といわれる理由の1つであるわかりづらい登山道や林道が多々あります。カムイエクウチカウシ山に行く際には現在位置を確認できる地図やGPSアプリをいれるなどしっかりと対策しましょう!

それでも迷ってしまい危険を感じたら登頂は辞退して救助を要請しましょう。命を最優先にした行動と判断ができるのがカムイエクウチカウシ山には必須です。

渡渉ポイントの増水

Photo by jetalone

カムイエクウチカウシ山にはいくつもの渡渉ポイントが存在しています。いつ増水するのかわからないため、登山靴だけでなく渡渉靴も準備しておくとよいでしょう。

札内川本流の増水を知る方法として、国土交通省の「川の防災情報」のデータがあります。龍潭上流観測所の札内川ダム上流5.8kmの水位データをみればカムイエクウチカウシ山の沢が増水にしているか知ることができるので、前もって確認しておきましょう。

カムイエクウチカウシ山の周辺情報・施設

Photo by fujitariuji

ではカムイエクウチカウシ山の周辺情報・施設とそのアクセス方法を紹介します。登山前や下山後に是非寄ってもらいたいおすすめのレストランや施設などの周辺情報を紹介した内容となっています。知っていると登山だけでなく観光も楽しむことができます。是非参考にしてください。

アクセス方法はカムイエクウチカウシ山の始まりになる札内川ヒュッテから施設までのアクセスも紹介しています。また営業時間などの詳細についても紹介します。

周辺情報・施設:道の駅なかさつない

Photo by alberth2

道の駅なかさつない

  • 住所
    〒089-1330
    中札内村大通南7丁目14
  • 電話番号
    0155-67-2811
  • アクセス
    札内川ヒュッテから車で約34分ほど。距離は28m。札内川からヒュッテまでのアクセスは車のみ。道の駅なかさつないのアクセスはバスでも可能。目の前にバス停がある。
  • 駐車場
    あり
  • 営業時間
    4~10月 9:00~18:00
    11~3月 9:00~17:00
  • 定休日
    4~11月 無給/12~3月 月曜日・年末年始(12月30日~1月5日)

中には道の駅が好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか?道の駅「なかさつない」では地元の食材を使った販売コーナーやレストランを楽しむことができます。周辺では道の駅は「なかさつない」のみです。

さまざまなイベントの催しや芝生公園もあるので、晴れている日はのんびりと過ごせます。バス停が目の前にありアクセスも楽なことから多くの人が訪れています。カムイエクウチカウシ山の始まりになる札内川ヒュッテからのアクセスは車のみで34分です。

周辺情報・施設:花畑牧場ファーマーズハウス

Photo by alberth2

花畑牧場ファーマーズハウス

  • 住所
    〒089-1372 
    北海道河西郡中札内村元札内東4線
  • アクセス
    JR根室本線帯広R236経由、広尾町方面へタクシーで約40分ほど。札内川ヒュッテからのアクセスは車で30分ほど。
  • 駐車場
    あり
    150台
  • 営業時間
    営業期間中は10:00~17:00まで。
  • 定休日
    定休日はなし。10月下4月中旬は休業。

花畑牧場のファームランドでは動物と触れ合うことができ、ファーマーズハウスショップではのさまざまなこだわり商品の購入ができます。レストランも併設されていて、イタリアンシェフが監修したカレーや豚丼が名物です。

生キャラメルソフトクリームが濃厚でなめらかで美味しいと大人気なので、寄ったら是非食べてほしいおすすめ商品です。カムイエクウチカウシ山の始まりになる札内川ヒュッテからのアクセスは車で30分ほどなのでぜひ寄ってみてください。

周辺情報・施設:福祉の里温泉

福祉の里温泉

  • 住所
    〒089-1531
    更別村字更別19-11(老人保健福祉センター内)
  • 電話番号
    0155-53-3500
  • アクセス
    とかち帯広空港より車で約19分ほど分ほど。帯広・広尾自動車道・更別ICより車で約4分ほど。札内川ヒュッテからのアクセスは車で40分ほど。
  • 駐車場
    あり
  • 営業時間
    13:00~22:00(受け付けは21:00まで)
  • 定休日
    月曜日(臨時開館をするときもあり)

カムイエクウチカウシ山の始まり札内川ヒュッテから温泉までのアクセスは車で約40分です。老人福祉センターの中にある天然温泉の施設で、泉質はナトリウム・塩化物泉なので、保湿力はいうまでもなく湯冷めしにくいのも最大の特徴です。

日帰り入浴もでき、12月中旬~2月下旬は閉鎖していますが、期間内であれば露天風呂も楽しむこともできます。サウナが好きな方はサウナでも登山の疲れを癒して帰ることができるのも魅力の1つと言えます。

カムイエクウチカウシ山は厳しくもあり美しい

Photo byHermann

今回は北海道にある日本二百名山の1つであるカムイエクウチカウシ山のおすすめ登山コースやルート、注意点、周辺情報・アクセス情報について紹介しました。おすすめの時期は雪がなく珍しい高山植物をみることができる8月です。

カムイエクウチカウシ山で怖いのは多発している熊と滑落事故です。登山道は難易度も高く命を落としかねない危険も隣り合わせですが、美しい花や山頂からの眺めは登山者の心を魅了し続け、憧れを与える地となっているのです。

カムイエクウチカウシ山が気になる方はこちらをチェック!

カムイエクウチカウシ山がどのような山なのか詳細が知りたい方は、是非こちらの記事も参考にしてください。