花言葉にはネガティブな意味を持つものがある
花言葉には素敵な言葉ばかりでなく、不吉・怖いなどマイナスイメージの悪い意味を持つ言葉もあります。嫉妬などネガティブや悪い意味の花言葉といえば、どのような言葉が浮かぶでしょうか?嫉妬のほかにも「不幸・絶望・憎しみ・孤独・執着・暗い」というひどい言葉もあるのです。
嫉妬という感情
「嫉妬」とは人を憎み妬む感情であり、嫉妬することによって人はマイナスな感情を抱きます。もし、あなたの好きな人が違う相手を好きだった場合、その相手に嫉妬するだけでは事態は好転することはなく、嫉妬することによって悪い方向へ進むこともあるのです。
嫉妬の感情を抱いたまま悶々とするより、自分磨きをするほうが恋もうまくいくはず。完全に嫉妬しないのは無理かもしれませんが、嫉妬の感情は抑え目にしましょう。
プレゼントに嫉妬などの花言葉はNG
飾るだけで部屋がパッと明るくなる花は、自分用に買うのもよいですしプレゼントにもぴったり。ただし、嫉妬や不吉・怖いなどの悪い意味の花言葉を持つ花をプレゼントに選ぶのはNGです。
知らずに嫉妬などネガティブな花言葉を持つ花を大事な人に贈ってしまったら、印象はマイナスされてしまいます。「独占欲・妬み・残酷・闇・羨望・狂気・呪い」などの感情を秘める花言葉を持つ花も、プレゼンには避けたほうがよいでしょう。
嫉妬などネガティブな花言葉:黄色3選
①マリーゴールド
マリーゴールドといえば、輝くような黄色・オレンジ色のメキシコ原産のキク科の植物。初心者にも育てやすく、開花時期も長いので鑑賞用に人気の花です。種類は一重咲きと八重咲の二種類。
王冠のような花びらが特徴のマリーゴールドの花言葉には、「絶望」や「妬み」という悪い印象の言葉があります。しかし一方では、華やかな見た目のオレンジ色は「太陽の花嫁」と呼ばれ、黄色は「健康」という意味も。
黄色のマリーゴールドの花言葉が不吉な言葉になったのは、キリストを裏切ったユダの着衣が黄色だったからという説が有力。また、太陽神の神話に由来という説も。
太陽神に執着した水の妖精は独占欲・羨望の心から、太陽神の想い人を死に追いやってしまいました。残酷なことをしてしまったと後悔した妖精が、黄色いマリーゴールドに生まれ変わったという神話から、「嫉妬」「妬み」「絶望」という花言葉が生まれたのです。
②カーネーション
一年を通して花屋で見かけるカーネーションは、母の日でもお馴染みの花。持ちもよいので、花束に入れることも多いのではないでしょうか。カーネーションの全体的な花言葉は「無垢で深い愛」というものので、不吉やひどい言葉ではありません。
しかし、黄色のカーネーションの花言葉は、嫉妬以外にも「軽蔑」「侮辱」など悪い意味の言葉が並んでしまいます。これらの悪い意味の花言葉は、花色に由来しているようです。
③バラ
花の中の女王という風格のあるバラ。ナポレオンの妻であるジョゼフィーヌをはじめ、熱狂的な愛好家も多いため色・品種ともに改良が進み、現在では2万種以上の種類があると言われています。
色は深紅・ピンク・白・黄色から、青・レインボーカラーのバラまで勢ぞろい。種類もイングリッシュローズ・オールドローズ・ミニチュアローズまで数え切れないほどあるのです。
黄色のバラに「嫉妬」という悪い意味が含まれているので、ブラブな状態の恋人に嫉妬を意味する黄色のバラは贈らないように要注意。しかし一方では、「あなたに恋します」や「献身」という花言葉も持っているのです。
両者の花言葉は相反するように感じますが、愛と憎しみは紙一重の状態にあるもの。黄色いバラは嫉妬を意味するだけでなく、交錯する愛と憎しみを表す花だと言えるのです。
嫉妬などネガティブな花言葉:紫色3選
①エリカ
枝に小さな花がたくさん咲くエリカは一見豪華に見えますが、花を見てみると可憐なのも魅力的です。エリカ属は800種類以上ありますが、日本でよく見かけるのは紫色のジャノメエリカ。花が蛇の目に似ていることから、こう呼ばれています。
乾燥した日当たりのよい場所に植えれば、自宅の庭で栽培することも可能。そんなエリカの花言葉に「嫉妬」は含まれませんが、「孤独」「寂しさ」という暗い言葉あります。
エリカの600種類以上は南アフリカに分布しており、ヨーロッパではコーカサス地方やサハラの山地にも自生しています。「嵐が丘」や「秘密の花園」には、荒涼とした大地に生い茂る姿が描かれていて作品の中で郷愁や孤独を表現しているのです。
エリカの花言葉「孤独・寂しさ」は、荒野の中でも力強く自生する姿に由来しています。不幸・マイナスなイメージというより、自立したクールな様子が目に浮かぶ花言葉ではないでしょうか。
②オダマキ
立体的な花びらが美しい「オダマキ」の全般的な花言葉は「愚か」「偽善」という、どちらかというと悪い意味の言葉。「愚か」というひどい花言葉の由来は、ヨーロッパ宮廷にいた道化師の帽子と、オダマキの花の形が似ているからと言われています。
また、オダマキは花の裏には角があるため、古い言い伝えになぞらえ「嫉妬」という花言葉も持っています。旦那さんの浮気に嫉妬する妻が、「角を出す」とも言いますよね。
③アザミ
スコットランドの国花であるアザミは、日本でも古くからなじみ深い花。葉には切れ込みが入っていて棘はとても痛いという特徴がありますが、綿帽子のようなかわいらしさや、ドライにしてもきれいに仕上がる点で人気があります。
また、長野や東北の一部ではアザミを食べる習慣があり、スーパーマーケットでは食用として売られています。お味噌汁の具や、天ぷらにして食べられることが多いのだとか。
アザミの花言葉には「独立」「厳格」のほかに、「報復」や「触れないで」などの怖い花言葉もあるのです。「報復」とは「ひどい仕打ちに対する攻撃」ですし、「触れないで」は接触を強く拒む闇が感じられる言葉ですが、それは棘や葉に由来しているもの。
アザミの怖い花言葉には、マイナス・不吉な意味合いは低く「嫉妬」も含まれません。人を寄せ付けない凛とした姿が「報復」「触れないで」という言葉に繋がったのでしょう。
嫉妬などネガティブな花言葉:赤色2選
①シクラメン
シクラメンは多年生の球根植物で、ギリシャからチュニジアあたりに自生しています。庭の花壇でも家の中でも楽しめるシクラメンは、種類・色とも豊富に揃っています。
色は白・ピンク・紫・赤のほか、黄色・オレンジ色などがあり、品種は原種系からガーデニング用・ミニチュアまであります。数多くのシクラメンの中から自分好みのものを選ぶことができ、花が少なくなる時期に開花するので大変人気の高い花。
シクラメンの花言葉は、白が「清純」・ピンクが「内気」「遠慮」「はにかみ」・紫は「思いが響きあう」「絆」となっており、マイナスの印象は受けません。
ただし赤のシクラメンの花言葉は「嫉妬」という、ネガティブで悪い意味の言葉。燃えるような赤い花びらが、「嫉妬」の由来となっています。「死」「苦」という不吉な語呂合わせから、不幸・暗いことがイメージされるため、お見舞いなどにはおすすめできません。
②アネモネ
キュートなビジュアルが特徴のアネモネは、春先になると花屋さんの店先に並びます。白・赤・ピンク・青・紫などのアネモネだけの花束もあり、家に飾るという方も多いのではないでしょうか。
ただしアネモネには毒性があり、茎先を切ったときに出てくる汁でかぶれる場合がありますので注意が必要。それでもアネモネの人気は高く毎年改良が進んでいて、最近では鮮やかな色合いだけでなく、くすみ色も見かけるようになりました。
アネモネの「はかない恋」という花言葉は、少し不幸な感じがしますね。色別にみると「真実」「期待」が白色、「あなたを信じて待つ」が紫色。
「君を愛す」という花言葉は赤いアネモネのもので、不吉・怖い言葉ではなく「嫉妬」も含まれていません。しかし一方で、「恋の苦しみ」「見捨てられた」というマイナスの言葉もあり、暗い執着が感じられます。この感情があまり大きく膨らむと狂気へと進む可能性もある怖い花言葉。
嫉妬などネガティブな花言葉:白色2選
①カラー
カラーといえば長い茎の先に、ねじれたような花が咲くスタイリッシュな花。シンプルな美しさは結婚式にも最適で、大人っぽいウェディングをしたい花嫁に人気。
カラーの花びらとされる部分は葉っぱが変化したもので、花びらが巻いて一本の茎になったような姿。この特徴をいかし、インテリアに取り入れている人も多くいます。大きめのガラスの花瓶に多めのカラーを入れるだけで、簡単におしゃれなモダンインテリアが完成します。
ウェディングに人気と説明しましたが、実はカラーは葬儀の際の供花としても使われる花なのです。お祝いの席でのカラーは「永遠の愛」という意味で「嫉妬」は見当たりません。しかし、葬儀のときは「清浄」という意味になります。
「清浄」を不吉で怖い花言葉と考える人もいるので、贈り物としてふさわしくない場合もあります。特に高齢の人は供花にもするカラーに対し「不幸」というイメージを持つ人が多いので注意が必要。
②スイレン
水の上にぽっかりと美しい花を咲かせるスイレンは、世界各地で神秘の象徴とされている花です。日本のお寺などでもよく見かけますし、岐阜県の関市にはモネの描いた「睡蓮」によく似た池があると、SNSでも話題になっています。
神聖な花とされるスイレンには、マイナスな花言葉もあることをご存知でしょうか。「純真な心」などよい意味の言葉も多いのですが、「嫉妬」は含まずとも怖い花言葉もあるのです。
スイレンの怖い花言葉は、ずばり「滅亡」。また、「冷淡」「終わった恋」という言葉もありますが、それはある神話が由来。妖精ニンフは恋人ヘラクレスに、身分違いを理由に捨てられてしまい、ナイル川に身を投げてスイレンに生まれ変わったという神話です。
妖精ニンフの恋人への憎しみ・執着が感じられるような、ネガティブな花言葉です。また、「滅亡」という花言葉には、呪いという意味も感じられます。
嫉妬などネガティブな花言葉を知っておこう!
ふと目にした瞬間に心を癒してくれる花々ですが、嫉妬などネガティブな意味を持つ花言葉も多いので、今回は10種の花を色別にご紹介しました。大人のみだしなみとしても、嫉妬などのネガティブな意味を持つ花言葉は、きちんと理解しておきましょう。
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