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タープの出入りが快適になる小川張りのやり方を解説!セッティングテープの自作法も!

小川張りとはおすすめのテントの設営方法です。小川張りのメリット・デメリットの解説から1人でおこなうやり方に必要なものとコツを解説していきます。また小川張りに必要なキャンパルジャパンのセッティングテープの代用にできる簡単に作れる自作ベルトの作り方も紹介します。
2021年2月24日
佐藤3
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小川張りとは?かっこいいテント設営

便利な小川張りの簡単なやり方とこつ紹介

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/120214?title=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88

キャンプ雑誌やサイトなどで小川張りという単語を見かけて気になっていませんか?この小川張りとはテントやタープの張り方のひとつなのですが、かっこいいと便利さが共存していて1人で設営してみたいという人が続出しています。

今回はこの話題の小川張りを使ったキャンプの設営のコツや、その強度を保つしっかりとした張り方のポイントを解説していきます。

必要なセッティングテープは自作可能!

小川張りをやるために必要なキャンパルジャパンの延長ロープがない方は実は身近に揃えられるもので手作りできます。延長ロープの代用となる自作テープの作り方までしっかり解説していきますので、おしゃれなキャンプに興味がある方は是非覚えてご活用くださいね。

小川張りとは?どんな設営方法か

それではまずは小川張りとは何ぞやという説明からご覧いただきましょう。小川張りとは小川テントというテント会社の名前から来ています、この小川テントは現在では存在しておらず、その延長ロープの販売は現在では名前が変わってキャンパルジャパンでおこなわれています。

小川張りとはタープとテントが重なる設営方法

小川張りは今はない会社名から来ているというのはあまり知っている人は少ないかも知れませんが、そのかっこよさと便利さは現在でも多くの人を魅了しています。ひとことで説明するとタープとテントがつながるようにする設営方法で、タープの外側に向かっている側が高くあがっている形が特徴です。

きれいな小川張りのコツとは前方の高さ

前方が高くなるこの小川張りの特徴は1人で設営するには少し難しそうと感じるかも知れませんね。しかしここをクリアしないとおしゃれなキャンプは実現できません。このかっこよさのポイントでもある片側が高くあがったタープの張り方と、左右非対称のタープの形を活かした設営のコツをご理解いただくのが今回の目的のひとつです。

小川張りとはちょっと手間がかかるもの

ふだんキャンプの設営・タープを張り慣れた方であっても、何も知らずに見た目だけで小川張りをしようとすると少し手間取るでしょう。最初は少し時間がかかるかも知れませんが、天候に関わらずテント内部の状態が快適に保たれ、出入りや荷物を置いたりという使い勝手の良さやおしゃれさはキャンプサイトの注目を集めることでしょう。

他とは少しちがうテントとタープの関係性を求める方は是非諦めずにゆっくりでも良いので慣れていってくださいね。

小川張りの簡単なやり方とコツ

それでは早速小川張りの方法を手順にそって説明しましょう。小川張りの特徴であるタープとテントが重なっている形や前方が高くなっている高低差をまず思い浮かべていただくとよりわかりやすくなります。

必要なもの

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小川張りに必要なものはタープとテント、あとは長さの違うポール2本とそれらを固定するためのペグに延長ロープと一番重要なのがセッティングテープです。


小川張りのやり方手順1.タープの仮置き

タープとテントを別々に張るよりは重なり部分があるために全体はコンパクトにまとまるのですが、一度にやろうとすると小川張りは広範囲での作業を求められます。そのためにまずはテントサイトの中にどのように配置したらよいのか仮置きをした方が、やり直しも少なくて結果的に早く仕上がるでしょう。

タープ仮置きのコツ

小川張りのタープは前後や左右の形が対称にはなっていません。前方は左右に広くテントと重なる部分は幅が狭いのが特徴。その形を間違えずにまずは地面にたいらに広げてみてください。

キャンプサイトに入りきれないと感じたら斜めにしてみる・テントとの重なりを増やしてみるなど工夫が必要となるでしょう。

小川張りのやり方手順2.前ポールを立てる

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小川張りの次のステップは前方のポールを立てるところから。ここは後方のポールよりも高さのあるものが必要です。必ずしも同じメーカー品でなくても良いので高さに差があるものを2本ご用意ください。そして長い方を前方用として使用するのがポイント。

タープとポールは直接かけても良いですし、出入りしにくいと感じたら延長ロープで間をつなぐとこも可能です。臨機応変に地形や立て方に合わせて調整してください。強度を保つ重要な場所で以降の手順の基準となります。

仮置きしているとこの工程が楽

仮置きの段階でタープの各角にロープを、取り付けペグで仮に固定しておくことでさらにやりやすく楽に設営することができるでしょう。ポールをロープを使ってできるだけ垂直に立つようバランスをとったら次の手順にうつってOKです。

小川張りのやり方手順3.ベルトを通し立てる

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手順の3ステップめは小川張りの特徴でもある後方の角につけるベルトです。これはセッティングテープと呼ばれるハトメにポールを差して固定できるベルトを使用します。

無い方も心配することはありません。タープさえあればベルトは自作することが可能ですので後述の作り方の項目も是非参考にしてくださいね。

タープの後ろ側の固定のコツ

後ろ側のポールの高さは前方より低く、テントよりも少し低いか同じ高さにするのがコツです。こちらもできるだけバランスよくタープがピンと張るように微調整を繰り返し強度を保つようにしましょう。

小川張りのやり方手順4.サイドのテンション

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小川張りのタープ最後の手順はサイドのテンションを整えていきます。前後のポールを直線で結んだラインを山の頂点にするように三角に傾斜を付けるのが雨水などをきれいに外に流すのに役立ちます。

たいらではなく山形になるよう意識してなおかつタープがピンと張っていることが理想です。ロープの長さや位置を調整し後で飛ばないようしっかりとペグで固定してタープ部分は完成です。

小川張りのやり方手順5.テントを張る

小川張りの難しいところは4ステップまででほぼ終わりです。あとは通常通りテントを張るのですがその場所をさきほど張ったタープの後ろ側に重なるようにするだけです。

この重なり部分により小川張りは日差しや雨をテント内に入れない便利な張り方といわれる所以ですので、それを意識してテントの場所を決めるだけです。思ったよりも小川張りは簡単だったのではないでしょうか。

小川張り用テープを自作するには

小川張りのやり方も覚えたところで、前述でもご紹介したキャンパルジャパン製のベルトの代用となる自作のポール設営用ベルトの自作方法を解説していきましょう。

自作セッティングテープで必要なもの


必要なもの1.荷物用ベルト

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小川張りのセッティングテープ用に使うベルトはある程度の強度がある荷物用ベルトがおすすめ材料とされています。荷締めベルトという名前で売られていることもあります。小川張りはこのベルトにハトメを取り付けてその穴に後方のポールを差してしっかり固定するため、自作するにはここにハトメを付けていく作業がメインとなります。

必要なもの2.ハトメ関連

小川張り用のベルトの代用品自作にはハトメは重要な役割を果たします。これがないと小川張りはできないでしょう。ハトメというのは金属製の輪を布等に取り付ける服飾素材のことで手芸店で安価に手に入ります。

最近では100円ショップでも売られていることも。ただしハンマーなどで打ち付けて爪をかませる必要があるので、当てゴム板(不要な木材でも)とハンマーもご用意ください。

必要なもの3.カラビナ

小川張り用ベルトをタープ側に固定するのに使用するのはカラビナが良いでしょう。ある程度の強度がありロックすれば外れにくいというメリットもあります。サイズは使用するハトメやタープの穴(タグである場合も)に通る大きさのものを選んでください。

自作セッティングテープの作り方

作り方工程1.テープの先端処理

自作のセッティングテープはタープに取り付ける端部分に強度をもたせるために荷物縛りテープの端を二つ折りにして穴を開けその穴にハトメを取り付けます。

ハトメの付け方は金具をオス・布・メスの順で重ね専用の手打ち器で上からハンマーで叩くだけ。力を加えることでオスの爪部分で固定されて少しのちからでははずれないように仕上がります。

作り方工程2.調整用ハトメの取り付け

その次はベルトにポールに掛ける用のハトメを取り付けていきます。ベルト端のハトメつけとやり方はまったく同じ。ここでのポイントとコツは少し離れた場所にハトメを2つ付けること。

1つの穴にポールを通すよりも2ついっぺんに通した方がズレ・外れが少なくなるためです。あまり近すぎるとベルトをふたつ折りにできなくなるのである程度距離をあけて2個ずつハトメを付けてください。

作り方工程3.等間隔で繰り返す

あとはこの近くに2個取り付けるハトメを一定間隔でベルトすべてに打ち完了です。必要なベルトの長さはタープやテント・キャンプサイトの広さで変わってきますのでその調整用としていくつか取り付けるというわけです。目安として50cm間隔ほどにすると使いやすいといわれています。

小川張りのメリット・デメリット5つ

最後になりますがこの小川張りの良い点とそうでないところを全部で5つ見ていただきましょう。

小川張りのメリット

メリット1.テント内に直射日光が入りにくい

テントは張る位置や時間の経過によって内部に直射日光が入り込んで困ることがありますね。特に夏場や朝方などは入ってほしくない光に悩まされることも。テントの入り口前に広くタープがあることからよほど狙った角度に設営しないかぎりはテントの中に直射日光が入るということはないでしょう。


メリット2.テント内に雨が吹き込みにくい

日光のほか雨の日の雨粒もテントの中に入ってほしくないものといえます。もちろんこれもタープがガードしてくれてさらに傾斜がついていることでテント内部に流れ込まないように工夫されています。

それだけでなく、雨の日でもテントの前で軽い作業はできてしまうので広めな前室ができたような感じで雨の日キャンプを楽しむことができるでしょう。

メリット3.テントを変えても使える

さきほど前室の話がでましたが、前室付きテントの場合買い換えるとそれで終わりですが小川張りの場合はテントを買い替えてもポールの高さなどを調整することで今までどおり使えるという利点もあります。コスパのよいキャンプ用品の集め方といえますね。

小川張りのデメリット

デメリット1.強風に弱い

良い点だけでなく小川張りには少しだけでメリットもあります。デメリットその1は強風に弱いということ。特にタープ部分が巻き上げられてしまうとテントごと飛んでしまう心配もあります。台風や強風の注意報が出ているような場合には小川張りは諦めてテントはテントだけで設営するのがおすすめです。

デメリット2.1人での設営が手間

これは小川張りに限ったことではありませんが、1人で設営する場合はじめてだと少し時間がかかってしまうという難点があります。特にテントが先にできてしまうとその難易度はあがるようです。

今回ご紹介した方法が1人での設営で簡単といわれていますので、最初はこのやり方で慣れるまで何度か繰り返して自分なりのコツやポイントをおさえた張り方を見つけていくと良いでしょう。

まとめ:小川張りでテントとタープの設営しよう

小川張りにはセッティングテープが必要

Photo bychulmin1700

いかがでしたでしょうか。今回は小川張りとは?という説明から基本の張り方・自作のセッティングベルトの簡単な作り方とご覧いただきました。小川張りは何度か繰り返すとそれほど難しい設営方法ではないといわれますが、慣れるまではどんな簡単な作業でも難しいと感じるものです。

狭いキャンプサイトではテントが先というやり方もあるようですが、まずは比較的簡単な小川張りのやり方としておすすめのタープから張る方法で慣れていってください。

小川張りが気になる方はこちらもチェック

小川張りのテントの設営方法に限らずテントを張るのははじめてでは難易度が高いものです。まだあまり設営方法に自信がない・はじめてのテント設営をこれからするという方は、小川張りの他のやり方についてもご覧になってみてはいかがでしょうか。こちらの記事などおすすめですよ。