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夜にひっそりと開花する月見草の花言葉をご紹介!名前の由来や開花の季節も!

夜にひっそりと花を咲かせる月見草をご存知ですか。夕方から開花し初め、月が出る頃に満開を迎えます。人目に付かない時間に花を咲かせることから「恋」や「女性」に関する花言葉が付けられています。この記事では、月見草の種類、花言葉などに付いて紹介していきます。
2021年2月27日
leina
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目次

月見草とは?

Photo byspiagol56

月見草とは、月を見るように花を咲かせる花のこと。夏の夕暮れ時に花を咲かせ始め、月が出る頃に満開を迎え、朝方には花をしぼませてしまう儚い花です。月明りに照らされながら夜にひっそりと花を咲かせます。

月見草は、北アメリカ~南アメリカが原産国で、江戸時代~明治時代に待宵草と一緒に日本へ伝えられました。待宵草は性質が強く野生でも生き残りましたが、月見草は性質が弱く昭和初期には、ほとんど姿を消してしまい、今では「幻の花」と呼ばれています。幻の花となった月見草とは、どんな植物なのかを紹介していきます。

基本情報

日本名 月見草(ツキミソウ)
別名:待宵草(マツヨイグサ)
学名 Oenothera tetraptera
英名 Evening primrose
原産国 北アメリカ~南アメリカ
科・属 アカバナ科・マツヨイグサ属

月見草の特徴

Photo by matsuyuki

月見草の最大の特徴は、夜に花を咲かせるところです。花の名前の由来にもあるように、月見草は月を見るように開花し朝方には花をしぼませてしまう、なんとも儚い特徴を持ちます。

また、月見草が開花し始める夕暮れ時の花は可憐な白色をしていたのが、朝方にはピンク色ヘと変化しているのも月見草の特徴の1つです。たった一晩で白からピンクに変わるところ、夜にひっそりと満開を迎え、朝にはしぼんでしまう月見草に夏の夜のロマンを感じますね。

名前の由来

Photo by nubobo

月見草の名前の由来は、その名の通り月が出る頃に満開を迎えることから名が付きました。日が暮れる夕方頃から開花し始めて月が出る頃に花開き、月を見るように花が咲くことから「月見草」という名前が付いています。

英語圏では「Evening Primrose」と呼ばれ、夜を意味する「Evening」と月見草に似たプリムラ「Primrose」という植物の名が付けられ「夜に咲くプリムラ」と呼ばれています。

開花時期と見頃の季節・誕生花

Photo by The Marmot

月見草は、5月~9月に開花し、7月頃に見頃を迎えます。初夏の季節である5月頃の夕暮れ時にポツポツと咲き始め、月見草の見頃の季節である7月の夜には月を見るように満開に花ひらいた月見草を見られます。月明かりに照らされながら夜にひっそりと咲く月見草は、とてもロマンチックです。

また、6月19日・6月21日・8月30日は月見草が誕生花になります。誕生花には、それぞれ意味があるもの。大切な人の誕生日に合わせて誕生花を渡してみてはいかがでしょうか。

育て方

月見草の育て方は簡単なので園芸初心者でも育てられます。月見草は耐寒性、耐暑性に優れ、日当たりの場所を好む植物です。そのため、日当たりの良い環境で育ててあげましょう。土は水はけの良いものを選び、2月~3月の間に種まきを行い、4月~5月に苗植えを行います。水やりの頻度は土の表面が乾いたら水を与える程度でOKです。

月見草は、育て方を知ってれば園芸初心者でもきれいな花を咲かせてくれる植物なので、月見草の育て方を把握して自分の手で幻の花「月見草」を育ててみてください。


月見草の花言葉

Photo bypixel2013

花には1つずつ、素敵な花言葉が付けられています。夕暮れ時に花を咲かせはじめ、月が出る頃に満開を迎え、朝方には花がしぼんでしまう儚い植物の「月見草」にも、もちろん花言葉が付いています。月見草の花言葉は、独特な開花時間や花の色が変わることから、恋や女性に関するロマンチックな花言葉が多いのが特徴です。

月見草の花言葉は「打ち明けられない恋」「移り気」「湯上がり美人」。ここでは、月見草の花言葉と花言葉の由来、意味に付いて紹介します。

花言葉①:打ち明けられない恋

Photo byTramy1999

月見草は1日花なので一度、花を咲かせたら散ってしまいます。人目につかないところでひっそりと花を咲かせ、散っていきます。この儚い情景が、自分の心の中にある思いを誰にもでも打ち明けずに終わっていくゆく恋のように感じることから「打ち明けられない恋」という花言葉が誕生しました。

同様の意味で、無言の恋・うつろな恋・密やかな恋という花言葉もあります。どれも誰でも打ち明けられない思いを静かな夜の中で消し去っていく儚い恋、という情景が目に浮かびます。

花言葉②:移り気

Photo byPhotoMIX-Company

月見草は、開花し始める夕方頃には可憐な白い花を付けていますが、しぼんでしまう朝方には薄紫色やピンク色へと花の色が変化します。一晩で花の色ががらりと変わることから変わっていく心の意味を込めて「移り気」という花言葉が付きました。

また、自由な心という花言葉もあり、月見草の花の色が変わっいていく様からコロコロと変わっていく自由な心、気まぐれま乙女心、自由な恋模様を意味しています。

花言葉③:湯上がり美人

月見草の花の色が移りゆく模様から「湯上がり美人」という花言葉もあります。お風呂に入る前の女性を夕暮れ時の白い花とし、少しずつ温まって色っぽくなっていく女性を満開から朝方の薄紫色やピンク色へ色づく月見草とみたて、「湯上がり美人」という花言葉も付いています。

月見草は、独特な開花時間や時間によって変わりゆく花の色の変化を「恋」や「女性」を関連付けた花言葉が多いですね。

月見草の種類

月見草は、夕暮れ時に花を咲かせ始め月が出る頃に満開を迎え、朝方にはしぼんでしまうという、なんとも儚い植物です。月見草は、開花時間が一晩と非常に短く、一晩で可憐な白い花からピンクや薄紫色へと色を変えるという、とても珍しい特徴を持ちます。

そんな月見草の種類には、どんなものがあるのでしょうか。ここでは、月見草が属するアカバナ科・マツヨイグサ属の種類の中から厳選して、5種類の花を花言葉ともに紹介します。

待宵草(マツヨイグサ)


待宵草はチリやアルゼンチンが原産国で、江戸時代~明治時代にかけて月見草と一緒に日本へ伝えられました。待宵草は性質が強く、日本の地でも元気に育ち、今では日本全国の道端で見かける身近な植物となっています。待宵草は月見草と共通点が多く、よく月見草と間違われる花でもあります。夏の夕暮れ時には、黄色い花を咲かせ始めて夜に満開を迎え、月の光に照らされながら、かわいい黄色の花が一面に広がる姿は圧巻です。

待宵草の花言葉

待宵草の花言葉は、「気まぐれ」「移ろいやすさ」「物言わぬ恋」「湯後の美人」です。人の出が減り、周囲も少しずつ暗くなる、夕暮れ時を待ってから開花を始める姿から「気まぐれ」や「移ろいやすさ」、「物言わぬ恋」という花言葉が付けられました。「湯後の美人」という花言葉は、画家で詩人の竹久夢二が作詞した「宵待草」という、実らないひと夏の恋を歌った切ない曲から付けられた花言葉と言われています。

大待宵草(オオマツヨイグサ)

大待宵草は、待宵草よりも大きい黄色い花を咲かせる品種です。大待宵草は明治時代に日本へ伝えられ、待宵草のように性質が強かったため日本全国で野生化を果たしました。


開花時期は、夏の夕暮れ時から夜にかけてダイナミックな黄色い花を咲かせます。待宵草よりも大きな花を咲かせる大待宵草が一斉に開花したときの景色は迫力満点です。大待宵草は、花を咲かせるまでに数年の年月をかけ、花を咲かせたら散ってしまう、なんとも儚い植物です。

大待宵草に花言葉

大待宵草の花言葉は、「打ち明けられない恋」「無言の恋」「自由な心」「美人」「うつろな愛」「移り気な人」です。誰の目にも止まらない夜にひっそりと花を咲かせる姿から、コロコロ変わる女心や恋に関する「打ち明けられない恋」「自由な心」「無言の愛」「うつろな愛」「移り気な人」という花言葉が付けられました。また、大待宵草も待宵草と同様に、画家で詩人の竹久夢二の「宵待草」から付けられた花言葉でもあります。

雌待宵草(メマツヨイグサ)

雌待宵草は、大待宵草によく似た大きく黄色い花を咲かせます。雌待宵草も明治時代の後期に日本へ伝えられ、今では道端や川原などでよく目にする植物となりました。雌待宵草は、秋に芽生え、越冬して見頃の季節の初夏に立派な黄色い花を咲かせます。

大待宵草の花よりも大きさが少し小ぶりなことから、雌待宵草と名前が付けられました。また、荒れ地でも花を咲かせることからも「荒地待宵草(アレチマツヨイグサ)」という別名でも呼ばれています。

雌待宵草の花言葉

雌待宵草の花言葉は「浴後の美人」「恋に恋するお年頃」「ほのかな恋」です。雌待宵草も夕暮れ時から夜に開花をするため「恋」に関する花言葉が多く付けられています。大待宵草よりも少し小ぶりな黄色い花を咲かせることから、「恋に恋するお年頃」という少し幼さを感じる花言葉や、女の子の胸にポッと恋の炎が灯る「ほのかな恋」という花言葉が付いています。女性の恋心というより女の子や少女の恋心を表現した花言葉と言えます。

昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ)

昼咲月見草は、昼間に淡いピンク色のかわいい花を咲かせます。夕暮れ時から夜にかけて花を咲かせることの多い月見草の種類の中で、昼間に開花する珍しい種類です。開花時期の5月~7月頃には、道端で可憐に咲いている姿を目にできます。

また、昼咲月見草は沖縄でも見かける野草で「琉球月見草(リュウキュウツキミソウ)」とも呼ばれ、昼咲月見草の別名としても知られています。沖縄では、別名の琉球月見草と呼ばれることの方が多い植物です。

昼咲月見草の花言葉


昼咲月見草、(別名:琉球月見草)の花言葉は「奥深い愛情」「固く結ばれた愛」「自由な心」「無言の愛」です。誰にも見つからない夜に咲く月見草とは違い、昼間に元気に花を咲かせることから、本当の愛や恋を意味する花言葉が多くなっています。

昼間に咲くことから夜に咲く月見草とは反対の意味の花言葉が付いています。また、昼咲月見草は花の色に変化なく、安定していることから「固く結ばれた愛」「奥深い愛情」という花言葉が付けられています。

月見草と待宵草の見分け方とは?

Photo byNennieinszweidrei

月見草は、江戸時代~明治時代に待宵草と一緒に日本へ伝えられました。待宵草は性質が強く野生化しましたが、月見草は性質が弱く、野生化できずに昭和初期にはほとんどが姿を消し、今では滅多に見られなくなりました。

月見草と待宵草は夜に開花し花の色が変わるため、月見草と間違えられて月見草の別名が待宵草と言われるようになりました。では、月見草と待宵草にはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、月見草と待宵草の見分け方について紹介していきます。

月見草と待宵草の見分け方

月見草と待宵草の見分け方は「花の色」です。月見草は白からピンクや薄紫色に変わる色を開花させ、夕方から朝方まで色の変化を楽しめます。一方、待宵草は黄色からオレンジに変わる花を咲かせます。そのため、花の色を見れば簡単に月見草か待宵草なのかを見分けることができます。

待宵草の花の色が黄色いなことから「月=黄色」が連想され、黄色い花を咲かせる待宵草が月見草と間違われることも少なくありません。

夜にひっそりと咲く月見草を堪能しよう

Photo by ikewinski

夕暮れ時に白い花を咲かせ始め、月が出る頃に満開を迎え、朝方にはピンク色になった花をしぼませてしまう儚い月見草。一晩で花をしぼませてしまう姿、誰にも見つからないような夜に花を咲かせる姿、白からピンクに色が変わる姿から「恋」や「女性」を連想させる美しい花言葉が付けられています。

たった一晩という短い時間で素敵な変化、儚い変化を見せる月見草は多くの人を魅了してきました。月明りに照らされて儚く可憐に咲く月見草を夏の夜風、虫の音色に包まれながら、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

変わった特徴を持つ花について知りたい方はこちら!

夕暮れ時に可憐な白い花を開花させ、月が出ることに満開を迎え、朝方にはしぼんでしまう儚い植物です。夏の夜、月明りに照らされてひっそりと咲く月見草を一度は目にしたいものです。月見草のように夜に咲く花や珍しい特徴を持つ植物は多く存在します。変わった特徴を持つ花について知り方は以下の記事もおすすめです。