焚き火が欲しいシチュエーション
コロナ禍の昨今、普段の生活も遊びも規制される中で、蜜を避けられるアウトドアの遊びに興味を持たれた方も多いかと思いますが、一口にアウトドアと言ってもいろんな遊びがあり、この記事ではアウトドアに欠かせない「焚き火」ができる場所についてお話しします。
アウトドア初心者からすると、「焚き火をするって大がかりな計画を立てないと!」と構えがちですが、最低限の知識と道具でちょっとした外遊びに焚き火をプラスするだけで贅沢気分を楽しめますよ!
キャンプやグランピング
グランピングやソロキャンプを楽しむなら焚き火は不可欠です。昼間の調理はもちろんですが、夜の星空の下で野営をしながらの夜焚き火もロマンティックでいいですよ。最近では冬キャンプも流行っていて、冬でも野営を楽しむ人も増えています。
大人数のキャンプならバーベキューもありですが、焚き火でダッチオーブンの“吊り鍋料理“、 1人か少人数のキャンプには、包んで焚き火に放り込むだけの“ホイル焼き“がおすすめ!ソロキャンプでの焚き火は主に暖を取るためですが、お湯を沸かしてコーヒーで一息できると最高です。
河原遊びや海水浴に釣りなど水辺の遊び
川や海で冷たい水に入ると夏でも体が冷え切ってしまいますよね。近くの河原や海岸の砂浜に暖かい焚き火があると生き返ります!泳いで暖まって、また泳いで暖まって長い時間遊びたいなら暖をとれる焚き火は必要です。子供も喜ぶ“串に刺して炙る“料理がおすすめ!
冬場や夜釣りって寒いですよね。1人釣りならなおさら。近くの海岸や河原に小さめの焚き火を作って暖まりながら沸かしたお湯で暖かいものを飲んで、かかるのを待つ時間も楽しめます。釣った魚を串に刺して焚き火で焼いて食べるのも最高ですよ!
登山
山の上ってけっこう寒いです。寒い中歩き疲れて休憩する時の焚き火は心からほっとします。荷物が多くならないように小さめの焚き火で。しっかり食べるなら“ホイル焼き“、おやつなら”串焼き”でマシュマロや果物がおすすめです!
中には火気が禁止もしくは許可が必要な山もあります。詳しくは下項の焚き火が禁止な場所でお話ししますが、焚き火が可能かどうか・周囲に燃えるものがないか・他の登山者に迷惑がかからないかなど気をつけましょう。
焚き火に必要なもの
まず第一に、マナーとして焚き火台を使いましょう。焚き火専用・調理可能なものなど、1人用の簡易なものから大人数用のものまでいろんな種類があります。また、火が燃え移った時用に消火水を入れたバケツの準備は必須ですので忘れないように準備しておきましょう。
次に、火ばさみは薪を触るのに使うので必須アイテムです!また、レザー手袋は綿のものより丈夫なので熱からしっかり守ってくれます。薪を現地で調達する時にも怪我防止にも役立ちます。防災にも使えるので揃えておいて損はないですよ!
あると便利なもの
薪は現地調達しない場合は準備が必要です。落ちている枝や落ち葉は湿気があって火がつきにくいこともあるので初心者の方は持参したほうがいいかもしれません。キャンプ場では薪を販売しているところもあります。
薪を現地調達する場合は斧が必要です。ナイフは調理にも使えるのであると便利ですよ。柄の長いライターかマッチがあれば火起こし用に使えます。アウトドア用のものなら風にも強いので使いやすいです。着火剤があれば早く火をつけられるので便利ですよ。
焚き火が可能な場所
キャンプ場や野営場またはバーベキュー場
焚き火の初心者にまず試して欲しいのがキャンプ場とバーベキュー場です。有料なことが多いですが、お手洗いや水道が使えたり設備が整っているので初めての方でも安心して楽しめます。困った時に周りの他のグループや施設の管理人に聞くことができるのは心強い!
バーベキュー場は、基本的にはバーベキュー用の施設なので大きい火を焚くのはNGですが、日帰りでのアウトドア遊びならおすすめです。場所によっては昼営業のみで夜は禁止のところもあるので要確認です。
確認が必要な場所
公園と川や海
バーベキュー施設があったり特別な施設があるような公園を除いて、火気の使用が禁止されている公園がほとんどです。公園内に注意書きが見当たらない場合は、管理者に確認する必要があります。
また、河原や海は基本的に自由に使っていい場所なので、泳いだり釣りを楽しむのは許可がなくてもできます。ですが、火気の使用については条例で禁止となっている場所もあるので確認が必要です。河原や海の所有者は自治体であることが多いので、役所などに問い合わせてみましょう。
私有地
私有地は、所有者の許可が得られれば焚き火が可能となります。野営に向いている静かな山は実は私有地だった!ということも多いのですが、所有者が誰なのか調べるのが難しいので許可を取れないことが多いです。
また、自宅の庭も私有地ですが可否の判断が分かれるところ…詳しくは次の「焚き火が禁止な場所」でお話ししますが、ご近所と要相談と言ったところでしょうか。私有地での焚き火は、所有者の許可があること周りに迷惑がかからないことをしっかり踏まえて楽しみましょう。
焚き火が禁止な場所
所有者の許可が取れない場所や周りに燃え移る恐れがある場所
公園や私有地で焚き火が可能かどうかは所有者に確認しなければいけませんが、所有者の許可が出ない、もしくは所有者に確認が取れない場合は禁止です。所有者が誰かわからない場所も多くありますが、無断での焚き火はだめですよ!
また、焚き火をしていると思いのほか火の粉が飛んだり、焚き火台が倒れてしまうことがあります。一度火が燃え移ってしまうとすぐには消せないので、木が周りにある場所や、キャンプ時はテントとの距離に十分気をつけてください。特に乾燥しやすい冬場は要注意です。
近くに民家がある場所
所有者の許可がある場合でも、近くに民家がある場所ではトラブルになることがあるので禁止です。煙や臭い・火事の心配などで住人から通報されてしまうなんてことも。はっきりとした法律や条例はありませんが、通報があった場合は消防が出ることになります。
前項で出た自宅の庭での焚き火も、ご近所との距離が近い場合は禁止です。可能か禁止かのルールというよりもご近所さん次第なところが大きいので、普段のご近所付き合いや人柄に左右されることが多いです。
焚き火のマナー
直火禁止と周囲への配慮
焚き火をするにもマナーがあります。事故やトラブルにならないためにも、最低限のマナーを守って焚き火を楽しみましょう。芝生や地面が痛まないように焚き火台や耐火シートを使いましょう。禁止となっていない場所でも直火はしないがマナーです。
また、誰もいない場所で1人の焚き火を楽しむ時は神経質にならなくていいですが、周りに他のグループがいる場合は、風下に人がいないか、煙や臭いで迷惑をかけていないか気にしながら焚き火を楽しみましょう。
間違いやすいマナー
きちんと後片付けをして帰るのは最低限のマナーですが、意外と知られていないのが「燃え残りの薪は地面に還らない」ということです。燃え残った黒い薪をそのままにして帰る人がいますが、炭化した薪は地面には帰らないので処分するか焼ききるようにしましょう。
ゴミを放置して帰るのはもってのほかですが、火があるからと燃やしてはだめです。悪臭・有毒ガスが出る恐れがあります!まとめて持って帰るがルールです。来た時よりも美しく!を心がけましょう。
まとめ
焚き火をする時は焚き火台を使用し、周囲への配慮にも気を配り、強風時や燃え広がる危険があるところではしてはいけません。許可が必要な場所は、事前に問い合わせをして許可を取ります。もしもの時用に緊急用の消火水を準備しておきます。
上記の注意点をしっかり覚えておいてくださいね。焚き火は火気の取扱やマナーさえ気を付ければ意外と簡単に始められます。この機会に楽しい焚き火のあるアウトドア遊びを初めてみてはいかがですか。
焚き火が気になる方はこちらをチェック!
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特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。
既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。
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