スピアヘッドとは
形がおしゃれなシェルター
スピアヘッドはスノーピーク(snow peak)が発売するワンポールシェルターです。通常のワンポールシェルターは三角錐になりますが、スピアヘッドはサブフレームを多用することで強度が高く、類を見ない独特のフォルムになっています。スピアヘッドは壁が立ち上がっているため、広く使える新しいタイプのワンポールシェルターに仕上がりました。
発売は2017年12月頃ですが、スノーピーク初のワンポールシェルターとして現在でも売り切れることもあるぐらい人気です。
スピアヘッドの基本情報
スピアヘッド
スノーピークはブラウン系の配色が多い中スピアヘッドは、アイボリーカラーになっていてMサイズ、Lサイズの2種類があります。フライシートだけのシェルターのためインナー、フロアは付属していません。Proラインのモデルで耐水圧は1800mmになり雨に強いです。
インナーに合ったサイズのフロアシートを使うとテントのようにも使用できます。また、オプションのインナーを使うとテントのようにもなりますよ。
スピアヘッドのサイズ
スピアヘッドMの大きさは590×500×高さ260cmです。使用人数は6人までとなりMサイズでも大きく、収納サイズは82×30×34cm、13.5kgになります。
スピアヘッドLの大きさは、680×600×高さ280cmと一回り大きくなっていて最大で8人まで利用できます。収納サイズは87×33×38cm、16kgになっていて少し重たいです。
Proラインテント
スノーピークにはプロライン、スタンダードライン、エントリーラインの3種類の製品がありそれぞれ材質や生地の厚みが異なり、スピアヘッドはプロラインのため厚みのあるしっかりした生地になっています。厚みがあると強度が増し、遮光性も高くなりますが、重たくなります。
本品は大型シェルターのためTC素材よりも軽い210Dポリエステルオックスが使われていますよ。スピアヘッドの近くで焚き火をしないように注意しましょう。
スピアヘッドの魅力
1:デザイン性
前述したようにブラウン系の色が多い中ひときわ目立つアイボリーカラーということで色味も人気があり、デザイン性の高いところはスピアヘッドの大きな魅力です。スピアヘッドの特徴的なシルエットがかっこいい、おしゃれと口コミで高く評価されていますよ。
単に特殊な形状になっているというわけではなく、フレームが壁部分にも入っているため有効面積をきちんと使える合理的な形状になっているのもポイントで壁際でも荷物が置けて広く活用できます。
2:立て方が簡単
特殊なシルエットですが、構造自体はワンポールシェルターのため立て方はわかりやすいです。スピアヘッドを広げ赤い目印がある4隅をペグで固定しメインフレームを使い中からお仕上げていき、灰色の目印が付いている部分をペグで固定します。
あとは、短いポールと長いポールを組み立てていき壁部分のスリーブに通していくだけです。シルエットが特殊ですが、初心者でも簡単に立てられます。有名なブランドのため立て方に関する動画もたくさん公開されていますよ。
3:広さ
大人数で使える広さがスピアヘッドの大きな魅力です。小型のMサイズでも6人まで使える広さがあり、スピアヘッドの構造は中央部分と3つの前室に分けることができます。中央の六角形の部分にインナーを使っても、3箇所の前室で荷物の置き場所が確保できテントとしても使いやすいです。
また、3つの前室部分はそれぞれ出入り口がありアクセスしやすいですよ。8人用のLサイズも同じ構造で中央部分にインナーを張っても広い前室があります。
壁が立ち上がっている
前述したデザインの部分でも触れましたが通常のドーム型のテントと比べると、壁が立ち上がっているため隅の方でも低くならず、圧迫感もありません。
この構造はグランピングで使われているベルテントと同じ構造で高さもあり、グランピング気分も楽しめるシェルターです。インナーテントを使用しても出入り口部分に荷物を置けるのは、壁が弧を描かず立ち上がってるおかげになります。
4:豊富なオプション
リビングシート
スピアヘッドにはそれぞれの大きさに合ったインナーテントの他に、専用のリビングシートがあります。リビングシートはグランドシートと同じ役割があり、中央部分にフロアができ過ごしやすくなりますよ。またインナーテントのボトム(底)を汚れや傷、水から守ってくれる重要なオプションです。
材質は210Dポリエステルオックスとなりスピアヘッド本体と同じ厚みのある丈夫な生地が採用されていて雨にも強い1800mmの耐水圧があります。
バスタブ型
ただのシートではなくバスタブになっているところも大きな魅力です。グランドシートの縁が立ち上がっているだけで水や砂などの異物が中に入り込みにくいですよ。リビングシートはスピアヘッドとフックとトグルで完全に接続でき、めくれたりずれたりすることなく使えます。
クッション入りのシートも
スピアヘッド インナー
リビングシートとは別のオプションとして68Dポリエステルタフタに5mmのウレタンフォームが入ったスピアヘッド専用インナーマットもあります。グランドシートの代わりになるリビングシートと比べると、生地が薄くなっていますがウレタンが入っているためお座敷スタイルにおすすめです。
インナーマットの裏面は丈夫なPVCとなり水が浸透しない生地でできていて雨で濡れた地面でも使いやすくなっています。
5:冬キャンプでも使える
シェルターのため使い方が豊富なところも魅力です。広さ、大きさが十分にあるシェルターのためコットを中にいれてそのまま寝たり、小さなテントを入れてカンガルースタイルにしたり、寝床として使わずリビングスペースとして使ったりとさまざまなスタイルで使えます。
また、スカートとベンチレーションがあり夏でも冬でもいつでも使える機能的な構造をしていて保温性が高いですよ。
スカートの機能とは
スカートの機能は、風の吹き込みの防止、虫、動物の侵入の防止という2つの機能があります。また、雪上キャンプでは中に折り込むことでより風が吹き込みにくくなるなど冬キャンプでは必要な機能です。雨が跳ね返り中に入っていくる場合もありますよ。
2ルームテントのような大型テントにも必ずスカートがあるようにテント内で長く過ごす場合はスカートがあるだけで快適性が大きく異なりますよ。
カンガルースタイルとは
大きなシェルターの中で小さなテントを設営する方法です。雨に弱いテントでもシェルターが雨に強いと問題なく使えて夏は涼しく、冬は結露対策もでき保温性が高くなることから非常にすごしやすくなります。
6:夏キャンプでも使える
夏でも使いやすいようにスピアヘッドはメッシュ窓になる箇所が多いです。熱がこもりやすい上部には3箇所のベンチレーションがあります。さらに、3つの出入り口もそれぞれメッシュにでき、下部にはメッシュ窓が3箇所あり一般的なシェルターよりも風通しがいいと言われていますよ。
合計で9箇所もメッシュになりますが、スピアヘッドはプロライン生地のため日除け用に作られているタープと同じくらい厚みがあることから遮光性も高めです。
雨が入り込みにくい
通常側面にメッシュがあると雨が中に入り込みやすく雨の日は使いにくいですが、スピアヘッドは垂直に壁が立ち上がっておらず外側に斜めに立ち上がっていて下部のメッシュ窓が下向きになっています。下向きなっていることで雨が入り込まず、雨の日でも換気できる構造になっていて使いやすいです。
入口部分は斜めになっていないため雨の日にはメッシュにできませんが下部と上部のベンチレーションで換気できるため過ごしやすいですよ。
真夏は注意
トンネル型テントのように大きなメッシュ窓がなく、スカートがあるため真夏は暑くなりやすいと言われています。3シーズンで使ったほうがいいという口コミもあります。
7:連結できる
3つの出入り口はテントと連結できるようになっているため、1ルームのテントを擬似的に2ルームとしても使えます。また、最大で3張りのテントと連結できるため大人数のグループキャンプでも使いやすい魅力があります。使い方は連結したテントを寝室として日中はスピアヘッドの中で過ごすという形です。
スピアヘッドは背が高く椅子とテーブルを並べるだけなら最大で10名以上使えると言われていますよ。
スピアヘッド同士の連結も可能
珍しい機能がスピアヘッド同士も連結できる点です。通常のシェルターはテントと連結できるようになっていますが、シェルター同士連結できるものは少なめになります。スピアヘッド同士を連結させていくと最終的にはドーナツのように丸くなって巨大なベース基地が完成しますよ。
テントともスピアヘッドとも連結できることから、変則的なレイアウトもでき例えばテント1張り、スピアヘッド2張りを連結することも可能です。立て方が簡単なため複数張っても短時間で済みます。
スピアヘッドの評価・レビュー
1:デザインに関する評価・レビュー
アイボリーカラーの珍しい色合い、スピアヘッドにしかないシルエットが評価されています。アイボリーカラーのスピアヘッドは、中でランタンを使うと非常におしゃれに見えることから夜のスピアヘッドが好きという方も多いですよ。
なんと言ってもアイボリーのカラー
そしてシルエットが最高!の商品
グッドデザイン2018に選ばれたのも納得です
ずっと使っていきたいシェルターです
立て方に関する評価・レビュー
スピアヘッドは大きさに対し設営が簡単と言われています。ワンポールシェルターのためメインフレーム1本で立たせることができ、後からサブフレームをスリーブに通していくだけで難しい作業は不要です。インナーを付ける場合もフックで簡単に装着できランタンフックなどは最初からスピアヘッドに付いていますよ。
ワンポールテントは立てやすいですが、居住空間が狭いのがネックでした。が、これは直観的に立てやすくて、かっこよくて最高のシェルターだと思います
使い勝手に関する評価・レビュー
スノーピークの人気テントと連結することで広く快適なリビングが簡単に確保できると評判です。リビングだけならタープでも作れますが、シェルターだと風を遮れるため冬キャンプがしやすいですよ。連結も可能ですが結露に強いカンガルースタイルもできます。化学繊維のため焚き火は近くにしないようにしましょう。
所有しているアメドMとの連結が可能との事で、こちらを選びました。当然アメドMは寝室なのでとてつもなく広いリビングの登場に家族一同大絶賛の嵐。冬キャンで2回使用しましたが、友人たちを招いて暖かい宴会幕となりました。
スピアヘッドのまとめ
シルエットが美しいシェルター
スピアヘッドはシルエットが美しい、おしゃれと評価されているスノーピークの人気シェルターです。テントやスピアヘッドとの連結ができ、拡張性が高く、設営が簡単なところが支持されていますよ。また、アイボリーカラーでランタンに照らされるときれいに見えたり、真夏以外は使いやすい点、中が広い点などデザイン性以外の部分も人気があります。
コットンではないので近くで焚き火はできなかったり、広いスペースが必要になるど注意点もありますがおすすめです。
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