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赤い苞(ほう)と緑の葉が美しい!ポインセチアの栽培から育て方のコツまで徹底解説!

ポインセチアは冬の鉢植えとしての栽培は簡単ですが、そのあとの育て方は諦めてしまう方が多いですがそれではもったいないですね。ポインセチアの春からの管理、地植えに植え替えたり水やり肥料切り戻し剪定の時期やコツといった一歩進んだ育て方を解説します。
2021年2月1日
佐藤3
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はじめに:ポインセチアの春からの育て方解説

ポインセチアの苦手な暑さ寒さを解決できる簡単な育て方紹介

フリー写真素材ぱくたそ

ポインセチア栽培や春以降の育て方については、大きく2通りの方にわかれるようです。夏越しが難しそうと株を破棄してしまい新しいものを購入される方と、育て方にチャレンジされる方の両者です。

もちろんどちらかは個人の考え方次第で良い悪いなどはありませんが、今回はポインセチア栽培に挑戦して翌年も自分で育てた花を楽しみたいという方向けに春から夏越し、秋のお世話・冬の室内管理などの育て方のコツと注意点となるポイントをわかりやすくスッキリ7つの項目にまとめてご紹介していきましょう。

見ごろ時期を過ぎたポインセチアをダメにしたくない。緑の葉が色づいていく様子を見るために詳しい育て方が知りたいという方必見です!

ポインセチアの特徴と育て方ヒントになる基礎情報

ポインセチアの育て方を解説する前に覚えておくと役に立つポインセチアの特徴や性質・原産地などの基本情報と気になる開花時期をまず御覧ください。

ポインセチアの基本情報

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4279461?title=%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2

科・属:トウダイグサ科トウダイグサ属
原産地:中南米(メキシコ)
英語名/学名:Poinsettia/Euphorbia pulcherrima
栽培難易度:中級者程度

ポインセチアの見た目の特徴と性質

ポインセチアといえば赤い花のような葉が有名ですね。その中央をよく覗いて見ると小さな黄色い花がついているのもわかるでしょう。この赤い花のように見える葉の部分を苞(ほう)と呼び緑色の葉とは区別しています。

また苞の色は赤だけでなく白もありこちらもクリスマスを連想させるカラーとして流通量が徐々に増えてきている種類。赤と白両方並べても素敵ですね。

寒さだけでなく高気温もあまり好きではない

ポインセチアの原産地である中南米の国は暑い場所というイメージがあるかもしれませんが、最初に発見されたところはそんな温かい国の高地。1年を通して暑すぎず寒すぎずからりとした気候の場所で生まれたポインセチアは日本のような四季のはっきりとした温度差がある国は少しだけ苦手です。

ポインセチアの見ごろの時期

ポインセチアの苞(ほう)が色づくのが日本の気温であるならば11月ころから。クリスマスやお正月をすぎ1月ころまでが見頃の季節です。

ポインセチアの育て方のコツと注意点7選

ポインセチアの育て方のコツは何も夏越しや冬の室内管理だけではありません。ここでは初心者の方でも簡単に翌年も美しい株に仕立てるために押さえておきたい育て方ポイントを7つの項目に分けてそれぞれ解説していきます。

育て方1.日当たりや室内の置き場所

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4258502?title=%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2

前述で見ていただいたポインセチアの性質で暑さも寒さも苦手と申し上げました。そのため日当たりや置き場所は育て方の中でも結構重要なポジションがあるところです。

基本的に植物は日光を必要としますので室内でも窓際などに起きがちですが気をつけて欲しいのは外気の影響を受けやすい場所や異常な高温になりすぎる場所が室内にはたくさんあるということです。

ポインセチアの育て方は必ず気温10度以上で

ポインセチアを室内に置く場合育て方の注意点となるのは気温10度以上の場所です。日光も大切ですがこの気温を重要視してください。窓際は朝方とても冷え込むためこの温度を下回る地域も少なくないでしょう。気温のことを考えると部屋の中では窓から一番離れた対角線のはじにあたる部屋の隅が一番室内温度が安定します。

しかしもうひとつ気をつけて欲しいのは暖房器具。この風が直接当たるような場所は植物にとって鬼門といえるからです。窓から遠くてエアコンの風などが直接あたらないところが理想的なポインセチアの置き場所といえます。


育て方2.用土と植え付け・植え替え

Photo byFree-Photos

ポインセチアも春になって暖かくなると成長期を迎えます。新しい芽が出てきて株も大きくなりますので、その時期か直前あたりに植え替えをするのが失敗しない植え付けや植え替え方法の育て方ポイント。また挿し木や株分けなどをする場合もこの植え付けや植え替え時期に準じることとなるでしょう。

ポインセチアの植え替え時期

ポインセチアの具体的な植え替えに適した時期は地域の気温差にもよりますが春3-5月です。多くの植物もこの植え付けや植え替えにおいては育て方はだいたい一緒ですので全部まとめてやってしまうと作業ずスムーズに進んで楽ですよ。

地植えの植え替えなど注意点

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中にはポインセチアを地植えにしたいという方もいらっしゃるでしょう。冬がとても寒く氷点下になるような地域ではおすすめできませんが、実は5度程度の気温であれば屋外でもポインセチアを栽培するのは可能。実際原産地のメキシコではこの植物は鉢花などではなく大きな木のような扱われ方をしています。

ただしこの気温があっても霜にあたるような場所ではいけません。どうしても室内には置き場所がない・屋外に置きたいという時は地植えよりも簡単なビニールハウスのようなものをdiyしてそこに鉢ごと移動しておくと良いですね。

余力があれば根鉢を少しくずして植え替える

植え付け植え替えの育て方は特に難しいこともなく、用土は腐葉土と赤玉土を4:6程度に配合したもの(一般的な鉢花の培養土を利用可能)で鉢のサイズをひとまわり分ずつ大きくして植え替えていくことになります。

土が硬いようでしたら元からついている根鉢(古い土を抱いている根のまわりのこと)を少し崩してから植え付ければ根も張りやすくなりなお良いでしょう。

育て方3.水やりと肥料

Photo by NakaoSodanshitsu

ポインセチアは乾燥した地域が原産ですので、あまり水やりは頻繁にするという育て方は向いていません。土が乾いてきたなと感じても少し掘ってみて湿り気があればもう少ししてから水を与えてください。

葉の茂り方により水分の使われる量は大きく変わってきますが、春先の鉢増し(鉢のサイズアップをする植え替え)をしっかりとしていれば水切れで枯れてしまうことよりも、根腐れという病気の方が怖いです。

ポインセチアの育て方で水やりは重要

ポインセチアの育て方で特に注意をしたいのが夏場の水やり。蒸発する量も多くなり見た目は表面がカラカラになっているためついつい毎日水やりをして水過多に陥りやすいのが原因です。しっかりと土を少し掘ってみて本当に乾いているのか確認してから水やりをするような育て方を心がけてください。

手が汚れるのが気になる方は爪楊枝や割り箸(使用済みを洗ったものでok)を土に刺すやり方で良いですよ。湿っていれば黒っぽい土が付いてきます。それが付いていない場合は乾いているので水やりしてください。

肥料の時期と与え方

ポインセチアの肥料については花の見ごろだけでなく定期的に行うという育て方をします。具体的には春から秋までの間は10日に一度くらいの水溶性肥料やりで、短日処理をするくらいの時期からはしっかりと長期間効果が続く置き肥(緩効性化成肥料がおすすめ)をしてください。

置き肥は2ヶ月くらいもつものもありますが、1ヶ月たったら古いものを取り除き新しいものと交換すると良いでしょう。

育て方4.病気と害虫

Photo by chidorian

ポインセチアは丈夫そうに見えて意外と付く害虫が多い植物です。難しいことはありませんが、育て方のポイントとして害虫対策をしておくのがおすすめ。

病害虫に対する注意点

カイガラムシなどの被害が多いです。これは見た目で茎に白い塊が付いているのですぐ発見できます。古い歯ブラシなどでこすりとることで簡単に駆除できますのでお試しください。

病害虫の対策時期とやり方


アブラムシやハジラミなどが葉裏や隠れた茎に発生していることがあります。虫や病気は春から秋の温かい時期に発生して冬はおさまることが多いですが、ハジラミは室内であれば冬でも見つけることができるので要注意。

これらは病気を引き起こす原因ともなりますので時々葉をひっくり返してチェック。風通しを良くすることで対策できますがたくさん付いている場合は市販のスプレー式の薬を散布してください。

育て方5.剪定

ポインセチアの育て方のコツとして、きれいに仕立てるために必要なのが剪定です。ポインセチアではこの剪定は春の時期の切り戻しという育て方になります。

ポインセチアの剪定時期注意点

この植物に限らず育て方で気をつけなくてはいけないのは、新芽が出る場所を切ってはいけないということ。ポインセチアの場合の注意点は時期を正しくおこなうことで新芽が出ないという失敗は起こりません。適期は3-5月の成長期かその直前。

逆にやってはいけない時期は夏から秋。夏の暑さで株が弱っていることもありますし、この頃に新芽を作る準備が植物の中でおこなわれるため次の新芽の種を切ってしまうことがあるからです。

剪定のやり方は切り戻し剪定で

時期を気をつければ切り戻し剪定のやり方はとても簡単です。目安は株の半分くらいのところで形が整うようにカットしていきましょう。ポイントは枝が向いている方向です。内側に向いている枝を重点的に切ることで葉が混雑することなく風通しがよくなり健康な株に。

育て方6.夏越しのお世話

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寒さだけでなく夏の暑さでも株が弱りがちなポインセチア。夏越しの育て方のコツもおさえておきたいチェックポイントです。

夏越しポイントは水やりと日かげ

ポインセチアは乾燥させがちに育てる植物なので暑いからといって水やりを頻繁にしてしまうと株が腐ってしまうことがあります。それと同時に寒さだけでなくあまり暑いのも好みでない植物なため、直射日光は避けた方が無難。夏に暑すぎると新芽を作る準備ができず翌年切り戻した後に脇芽が出ないこともあります。

春に地植えにしてしまったものでもできれば夏の暑い時間帯は日かげになるような半日陰の場所での育て方が理想的です。そのため寒冷紗やすのこなどで屋根を作ってあげると良いでしょう。

育て方7.挿し木での増やし方

ポインセチアの育て方で一度はやってみたいという方が多いのが挿し木などの増やし方。葉の大きい植物ですのでちょっとしたコツが必要となるでしょう。

ポインセチアの挿し木に適した時期と道具

この植物を挿し木にするなら時期は6月がおすすめです。ご用意いただきたいのがよく切れる新品のカミソリ(刃だけでもOK)。これでできるだけ茎を斜めにスパッと一度でカットしたものを挿し穂として使用することで、発根がよくなるからです。

挿し木のやり方手順

この植物の挿し木の注意点としてひとつは葉を付けすぎないこと。大きな葉が付いていたら半分にカットする必要もあります。ふたつめは樹液を洗い流してから挿し木用の土に刺すことです。

この液は白っぽい色をしており固まってふたのようになってしまうため、水の吸い上げが悪くなってしまいます。よくしめらせた挿し木用の土に刺したら乾燥を防ぐために新聞紙をそっとかぶせ日かげで管理しましょう。1ヶ月ほどで発根が確認できるのでその後は少しずつ日なたに移動させ日光に慣らして苗として成長させます。

ポインセチアの育て方で特につまづきやすいポイント3点

きれいな色にならない

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ポインセチアの育て方で一番失敗が多いのは翌年から花芽(苞:ほう)が全部緑で赤くならないというお悩みです。特に室内管理していると起こりやすい現象で株が明るさのため季節を判断できずいつまでも夏や秋と勘違いしているためにおこります。

解決策:ポインセチア栽培は短日処理がコツ


葉(苞:ほうの部分)を色づかせるためには短日処理というお世話が必要。これは具体的には明るい時間を短くして夜の暗い時間を長くしてあげる作業です。どうやるかというと、家庭でやるなら大きなダンボールをかぶせてしまうと良いでしょう。

目安としては夕方4時から翌日4時(真っ暗な時間が12時間必要なため)までかぶせておきます。朝4時に必ず外さなければいけないわけでなく、5時でも6時でも12時間以上であれば朝になったら外してあげれば問題ありません。

上へ伸びすぎて下がスカスカ

鉢植えとして購入したときはもちろん姿が良いのですが、春になって暖かくなるとどんどん上へ上へと成長してきます。それと同時に下の方の葉が寿命で枯れてきて落ちてしまうため上ばかり茂っていてなんだか寂しそうな姿になってしまうでしょう。

解決策:剪定で切り戻しして姿を良くする

これは春(時期的には3-5月の成長期にあたる季節が好ましい)に強めに切り戻し剪定をすることで簡単に解決します。強めといってもあまり短くしてしまうと脇芽が出ないことがあるので、通常ならば1/3から半分程度までを目安として主軸となる茎をカットしてあげてください。その脇から新芽が出て横に広がってくるので背が高くなりすぎるのを防ぐだけでなく株全体をこんもりと良い形に仕上げられるでしょう。

冬になったら枯れてしまった

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ポインセチアはクリスマスごろの流通が多いため冬の鉢植えと思われている方が多いですが実は寒さが苦手な植物です。家の中で楽しんだあと鉢ごと外に出してしまうとほぼ数日もたたないうちに枯れてしまうでしょう。

解決策:冬は必ず室内で管理する

寒さが苦手な園芸種のポインセチアを翌年も楽しみたいなら、枯らさないように気温が上がってくるまでずっと室内に置いておいてください。

まとめ:ポインセチアの育て方は簡単!

ポインセチアの育て方ポイントをおさえて翌年も楽しもう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4282499?title=%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E3%80%80%EF%BC%98

暑さにも寒さにもあまり強くない植物なので、知らないと夏越しできずに枯らしてしまうこともあるポインセチア。でもそれらの注意点を知っていれば鉢植えを少し動かしておくだけで、水やりは乾燥させがちですし秋になったら箱をかぶせて短日処理をするだけと意外と初心者の方でも難しいお世話がなく手間もかからずに育てることが出来るでしょう。

育て方ポイントとして7つの要素をご紹介しましたので、基本的にはそれらを守ってきれいなポインセチア栽培を心がけましょう。もしそれでもうまくいかないところが出てきたときは失敗しやすい育て方の項目も参考にしてくださいね!ポインセチアは育て方も簡単で実は誰でもきれいに翌年以降も楽しめる植物です。

ほかの植物の育て方が気になる方はこちらもチェック

今回はポインセチアの育て方にスポットを当ててご紹介してきましたが、暮らし~ののガーデニングカテゴリには他にもたくさんの珍しい植物から身近な草花の意外な育て方のコツ解説記事をご用意しています。植物の育て方にご興味がある方はこちらの記事も是非御覧ください。