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幅広い料理のアクセントになる!香ばしいごまの栽培方法を伝授!害虫対策も!

プランターや畑でごま栽培をお考えの方はその育て方や栽培難易度・管理方法など気になるでしょう。土壌づくりからの種まきと間隔、肥料や収穫時期に病気害虫など家庭菜園でごま栽培を簡単にする方法を紹介しましょう。初めてのごま栽培を失敗しないコツを知りたい方必見です。
2021年2月7日
佐藤3
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はじめに:ポイントを押さえたごま栽培の方法

ごまを家庭菜園で栽培するには?失敗しづらいコツを紹介

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3265686?title=%E7%99%BD%E8%83%A1%E9%BA%BB%E3%83%BB%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%94%E3%81%BE

ごまはいろいろな料理に手軽につかえて体にも良い作物です。栽培には少しコツがありますが、プランターなど狭い場所でも栽培できてたくさんのごまが収穫できるためにはじめての家庭菜園でも満足感が得られるおすすめ野菜。基本的に無農薬で育てる作物なので安心して食べられるという見ょくもあります。

種まきや肥料を与える時期や気をつけたい病気や害虫をレクチャーしながら収穫まで育て方を詳しくご紹介していきますので、はじめてごま栽培をするという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

栽培の前に知っておきたいごまの基本情報

ごま栽培をはじめる前に、この植物の分類や特徴など基本的な情報をご覧いただきます。どんな場所が原産地か知ることで乾燥が得意なのか水が好きな植物かもわかりますし、収穫時期を知ることで他の野菜との栽培スケジュールも立てやすくなるでしょう。

ごまの基本情報

Photo by _temaki_

科・属:ゴマ科ゴマ属
原産地:アフリカ原産だがインドでの栽培が世界初
英語名/学名:/Sesamum indicum
栽培難易度:初級者から中級者程度

ごまの見た目の特徴と性質

ごまは種の部分を可食するため植物全体の姿はあまり知られていない野菜です。スラリと1本中央に茎が伸びてそこに白からピンク・薄紫の花を咲かせ結実すると1つのさやからたくさんのごまが収穫できます。

性質は原産地からもわかるとおり乾燥した土壌にはめっぽう強い半面、日本の梅雨時や台風シーズンなどの長雨は苦手とする作物。

家庭菜園におけるごま栽培の収穫時期

家庭でプランターや庭など露地植えでのごま栽培をする場合、夏から秋(8-9月)ころに収穫時期を迎えます。ただし収穫の方法と成熟のさせかたも少し特徴があって、採ったらすぐ食べられるというものではないため実際に口に入れることができるのはもう少し先となるでしょう。

ごま栽培に必要なもの・道具類

基本情報や旬の時期を見ていただいたあとは、ごま栽培に用意して欲しいものをチェックしていきます。栽培前に絶対に用意しなければいけないものではありませんが、のちのち必ず必要となる特別な道具もありますのであとで困らないよう知っておいてくださいね。

ごまの種

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ごま栽培には不可欠なのがごまの種で、育苗箱で苗を作って植え付けるという作業は不要です。ご存知の方も多いでしょうがごまには主に3つの色の種類があり、微妙に性質や株の見た目・栽培に適した地域が変わってきます。詳しくは後述のごまの種類で解説いたしますのでそちらを参考にしてください。


土やプランターなどの基本用具

ごまに限らず植物の栽培には土や植え付ける場所が必要です。ごま栽培はプランターでも簡単におこなうことができますので、庭や畑がなければ出来ないものではありません。ベランダ栽培でも簡単につくれますので、市販のプランターや野菜栽培用の土で十分栽培を楽しめるでしょう。

その他成長が悪い場合は追肥などもおこないますので、元肥用と追肥用に化成肥料を用意してください。必要とする養分は窒素分なので均等に配合されたものでなくてもかまいませんが、他の野菜にも使うばあいは8-8-8など均等配合のものが流用しやすくおすすめ。

ごま栽培にあると便利な栽培用具

ごまの栽培には使わないのですが、収穫後にごまを乾燥・採取するために広げるシートやござなどがあると便利です。ごま栽培には大きめのピクニックシートを用意しておくか、ある方はござを準備しておきましょう。

このピクニックシートは雨を避けたいごまの乾燥時の雨除けの屋根としても使用できますので便利ですよ。

低難易度で簡単なごまの栽培方法のコツ6ステップ

それでは早速初心者にも簡単にできる種まきからのごまの育て方・管理方法をご紹介しましょう。特に重要な発芽率などには種まき時期の目安ともなる気温は栽培のコツとして必ずチェックして合った時期におこないましょう。

育て方1.土づくり

Photo by __U___

ごまは昔から主に荒れた土壌でも育つためよく栽培されてきた植物なため、土は選びません。ただし連作障害があるので何年も同じ土で育てるのは避け少なくとも1-2年間隔を空けてから苗を植えるようにします。

より丈夫に育てるには植え付けの2週間前までには苦土石灰で土の酸性度を下げ中和させることと、養分が不足する土であればその1週間後に堆肥と元肥として緩効性化成肥料をすき込んで畑を作っておくと良いでしょう。プランター栽培の場合は野菜用の培養土を使えば何も考えずに栽培をはじめることができます。

育て方2.種まき

ごまは種まきから栽培する植物。発芽には20度の気温が適温とされますが、それより低くても霜害がないようであればある程度は発芽します。気温が16度を目安として管理しましょう。種まきは春暖かくなってからがおすすめ。

また発芽に光を必要とする種なため、種まき後の覆土(かぶせる土のこと)はできるだけ薄く。巻き方はばら撒きかプランターの場合はすじ撒きすれば株間を整えやすくなりその後のお手入れが楽になるでしょう。

育て方3.間引きのしかた

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3558540?title=%E3%81%94%E3%81%BE%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%8A%BD

ごまは小さな種なのでばら撒きかすじ撒きで多めに種を蒔いた後、間引きをしながら健康で大きな株を選んで最終的に作物を収穫するより強くて丈夫なものを選んで栽培していきましょう。そのためにおこなうのが間引きという管理方法。株と株の間隔は15-20cm程度に調整するのが一般的なやり方。

やり方はまず本葉2枚程度のときに2-3本を選んで固まって生えている他の芽を取り除き処分します。間引きの回数は2回だけのものも多いですが、ごは3回します。そのごは本葉4-5枚で2本に、6枚以上出てきたら最終的な間引きで最終的に栽培する1本を残してください。

育て方4.水やりと肥料

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3534597?title=%E5%96%9C%E7%95%8C%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%99%BD%E3%82%B4%E3%83%9E%E7%95%91

ごまは日照りの年ほど豊作になると言われていた作物で、乾燥には強いですがプランターで栽培する場合は土の量が少ないため水やりは欠かせません。土が乾いたら一度に与える量はたっぷりと。

肥料は間引きのときに葉色が薄かったり茎が細かったりと養分不足の症状が現れていたらそのときに化成肥料を株元にあげその後水やりをしてください。定期的に追肥をする必要はありませんので、その後も様子を見て肥料不足が感じられたらあげるというやり方でよいでしょう。

育て方5.病気と害虫


ごまは基本的に無農薬で栽培する野菜なので、農薬は使わないでください。幸いにも病気には強く白絹病がたまーに現れる程度と管理は簡単です。病気の心配はありませんが害虫には注意しましょう。

ごまにつく害虫にはアブラムシのほかゴマムシと呼ばれるスズメガの幼虫に好まれます。見つけ次第指で取り除き捕殺で対処してください。

育て方6.収穫

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3857900?title=%E9%87%91%E3%81%94%E3%81%BE%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%A8%E5%AE%9F

ごまという植物は栽培は簡単でその後の収穫に少し特徴的なお世話が必要となる作物です。長くぷっくらとふくらんださやができ、その中にごまがたくさん入っているのですが畑でそれが弾けたら集めるのが大変になりますね。

そのため早めに株ごと刈り取り追熟させてより小さな収穫物を効率的に集めやすくする必要があります。ごまの独特なその収穫と追熟方法を解説しましょう。

刈り取りの目安と方法

この植物は茎の下の方から節ごとに下から上へと花が付き成熟していきます。そのため、下の方の1-2節のさやが弾けてきたら刈り取りをはじめましょう。

やり方は株の根元から鎌などでバッサリと収穫してしまいます。たくさん刈り取った株は10株前後を目安として紐などでまとめて立て掛けて乾燥・追熟させます。この時日に当てるのは良いのですが、雨に当たらないよう露天に置く場合は気をつけてください。

ごまの収穫

株が乾燥したらむしろやシートにくるんでその上から足で踏む・棒で叩くとうして実の部分を分けます。しかしこの状態ではまだ作物としては完成しておらず、その後枯れ葉などを取り除くためふるいにかけてからシートなどの上で天日干しをして食用でき保存も効くごまの収穫となります。

栽培するごまの種類とおすすめの選び方

ごまは発芽や生育のために比較的高温が求められる植物ですが、北の方でも種の種類を選ぶことで栽培が可能となるでしょう。ここではごまの種類とそのおすすめの選び方を解説します。

種類1.白ごま

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ごまの種類はその見た目の色で分けられていますが、色だけでなく植物としての性質もはっきりと別れます。白いごまは寒い地域が苦手。本州の関東より北では栽培は難しいといわれる品種です。

白ごまの栽培難易度や注意点

発芽適温が25度と高いので、温かい地域での栽培でないと難しいでしょう。基本の育て方は一緒で窒素分が不足すると株が倒れてくるので注意する程度。病気はモザイク病(アブラムシによって媒介される病気)にかかることがあるので、見つけ次第捕殺して予防してください。

種類2.黒ごま

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白ごまよりもずっと低温でも育つのが黒ごまの特徴で、本州北部(東北の青森秋田でも栽培が可能)でも育てることができます。寒冷地と呼ばれる地域でごま栽培をしたいとお考えなら黒ごまをチョイスすると良いでしょう。またこの種類の良いところは茎がよく分岐して1本からの収穫量が多いところです。


黒ごまの栽培難易度や注意点

寒い地域での栽培が可能といっても遅まきになると収穫量が圧倒的に下がるため、種まき時期が非常に短く6月ころのみとなるので気をつけてください。畑栽培であればマルチを張ることで地面を保温したり雑草を防ぐという面でも管理が楽になるのでおすすめ。

種類3.金ごま

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ごまの中でも黄色がかったものを黄ごまや金ごまという名前で呼びます。白ごまの育て方とほとんど同じで、作物としての収穫物の色が違うだけと思ってよいでしょう。

金ごまの栽培難易度や注意点

栽培難易度は他の種類と変わり有りませんが、やはり寒い地域での栽培には適していないので寒冷地で育てるのには不向き。できあがったごまは他のものに比べ香りが高くごま独特の風味が強く味わえるため、おすすめの品種です。本州の関東以南での栽培なら長い期間収穫できるでしょう。

まとめ:ごまは無農薬栽培で育てる作物

ごま栽培のコツは株の病気や害虫対策と管理方法

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3909714?title=%E7%85%8E%E3%82%8A%E3%81%94%E3%81%BE%E3%80%80%E3%82%B4%E3%83%9E

ごまは荒れた土壌でも栽培が可能な作物として、昔から農家の方に好まれてきた野菜です。発芽や生育温度が高めなためあまり北の寒い地域ではごまの種類を選んだりハウスでの栽培が必要となってきますが、本州の中部以南であればプランターでも簡単に育てられるおすすめの野菜。興味をもたれた方は自分で育てた無農薬のごまを召し上がってみてはいかがでしょうか。

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