褐斑病に悩まれている方必見！発生原因や駆除・対策法について徹底解説！

はじめに：褐斑病の原因と対策方法

こわい植物の病気褐斑病は早めに駆除

褐斑病はバラなどの植物の主に葉に現れる病気の中のひとつで、症状が進むと枯れることもある見逃しておけないこわいものです。この手の病気は放置しておくとよくなることはなく悪くなるばかりなので、みつけたら早めに対処するようにしましょう。

褐斑病の特徴や原因予防対策を紹介

自分の大切な植物や家庭菜園の野菜が病気なのかと思ったときに、知っておくと役に立つ褐斑病の特徴と予防するために知っておきたい原因も解説していきましょう。

褐斑病という名前をはじめて知ったという方でもわかるように詳しく説明していきますので、もしかしたらと疑いのある方はぜひ早めにチェックしてみてくださいね。

褐斑病という病気の特徴は？原因と症状

褐斑病の読み方

褐斑病は少し難しい漢字であるため何と読むのか迷う方もいらっしゃるようです。この漢字はかっぱんびょうと読みます。この名前は病気の見た目からきていて褐色(かわいた色・茶色)の斑点ができる病気と覚えるとよいですよ。

褐斑病の特徴と原因

褐斑病の見た目の特徴は葉の中心にできる班病と葉の周りにも茶褐色の枯れた部分が確認できるということです。菌によって増えたり他の健康な葉にもうつるため気をつけなくてはいけない植物の病気。

褐斑病の原因としては親株が褐斑病で苗が褐斑病の原因を持っていた・土壌の中の窒素成分が過多・肥料切れ・雨水など土の跳ね返りが葉に付くなどがあげられます。窒素の多い肥料を使う場合は注意しましょう。

褐斑病はカビ

褐斑病の原因は糸状菌といわれるカビの仲間です。菌の種類によって発生する植物は決まっていて別の植物にこの糸状菌が付いても発病はしませんが、同じ植物においてはどんどん広がってしまうため注意が必要となってきます。

褐斑病の症状1

褐斑病の症状は主に葉と思われがちですが、果実の実に対しても表れます。上はりんごの実に発生した褐斑病の画像つきTwitterです。葉と同じで症状が進むと腐って落ちてしまいます。患部のみ他の部分よりも色が変わっていて、ややくぼんでいるのが特徴となっています。

褐斑病の症状2

褐斑病というと茶色く変色するものと思われがちですがこのように穴のあく症状タイプの褐斑病もあります。画像はサクラの葉に現れた穿孔褐斑病です。

褐斑病が発生しやすい時期は

褐斑病は温かい時期に出てきます。主に7月ころが出やすいとされている植物が多いですが、5月6月ころから小さな見過ごしがちな症状が見えている場合もありますので、この時期から注意して作物や庭の花木を観察することが早期予防や対策につながるでしょう。

植物の病気褐斑病の駆除方法

褐斑病には摘葉と農薬散布

それでは次は褐斑病にかかってしまった場合の対処・駆除方法の主に薬剤について解説していきます。放置しても決して改善には向かいませんので何らかの方法で褐斑病をなくすような行動をおこしてください。

簡単な方法といえば病気の葉を取り除いて広がらないかしばらく様子をみること。手に負えないような広範囲の病気にはすみやかに薬剤散布をしたほうがよいです。

褐斑病農薬1.ダコニール1000

褐斑病に効果的で耐性菌ができない農薬としてダコニール1000は褐斑病に悩むガーデナーさんや農家の方々から信頼されている薬剤です。

多くの作物やチューリップやバラ・つつじなどにも対応しています(詳しい対応植物はダコニール1000の公式サイトか瓶のラベルなどで確認してください)。ハダニ被害に使用する石灰硫黄合剤と一緒に使用することはできません。

ダコニール1000とはこんな薬

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ダコニール1000はパッケージにも書かれているとおり総合殺菌剤となっています。いろいろな花や野菜の菌による病気に効果があり、発病してからよりも予防として使用した方が効果が高くあらわれます。

使用回数や使用方法。野菜類に関しては使用期限や回数まで決まりがありますのでご利用の際はパッケージどおりに必ず従うようにしてください。

褐斑病農薬2.ホライズンDF

ダコニール1000と並んで一般的な褐斑病の症状を広げさせない農薬としてホライズンがあります。こちらはぶどう栽培などによく使われる褐斑病の薬。保護殺菌剤としての役割でどちらかというとべと病の予防薬としての知名度の方が高い印象があります。

対応作物は少ないためダコニール1000の方が使いやすいように感じるかも知れませんが対応作物によってはこちらの方が効果が高い場合もあるのでケースによってはこちらも試してみましょう。

ホライズンDFとはこんな薬

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DFとはドライフロアブルの略語で収穫物ができるだけ汚れないような工夫をされた農薬の製法です。褐斑病だけでなくべと病・白さび病・褐色腐敗病にも効果の高い殺菌剤で有効成分はシモキサニルとファモキサドン。

すぐに吸収されるシモキサニルと葉への吸着力が高いファモキサドンで雨が振っても効果が続きやすいのが特徴となっています。病気前の予防にも使えますがダコニールとは逆でどちらかというと感染した後の効果の高さがこの薬剤のポイントです。

褐斑病対策に重曹を使う人も

褐斑病よりもうどんこ病対策に効果があるという情報の方が強いのが重曹を使ったスプレーです。菌に対して効果があるということでいちごなど口に入るものの家庭菜園において無農薬で栽培したいという方は試してみる価値はあるでしょう。

褐斑病用に作成する重曹水の割合は重曹1gに対して水は1リットルです。スプレー容器に入れて症状が出た株を中心に噴霧してください。

褐斑病に石灰が効く？

褐斑病対策や予防として苦土石灰を株の頭からふりかけるという治療方法も一部の書籍で公表されていますが、一般の褐斑病対策としてはおこなわれていません。

苦土石灰は土壌に対して酸性を中和する改良剤としても使われるものなので使用する場合も自己責任で。もし手に入りやすいもので褐斑病の治療をおこないたいのであれば後述の重曹を使った方法もお試し下さい。

家庭菜園なら清潔な土を使う

褐斑病の菌は苗にすでにキャリアである場合もありますが、多くが土からの感染です。土が古ければ古いほど病気にかかるリスクが高いと考えたほうがよいでしょう。

プランターや鉢植えで栽培する場合は古い土を使い回さず新しい培養土を使うのも病気の予防に一役買ってくれます。

褐斑病の種類・かかりやすい植物

褐斑病など菌が原因の植物の病気は特定の植物のみに感染することがわかっています。逆にいえば菌があれば感染しやすい植物があるということ。菌は主に土に残って潜んでいることが多いです。雨が降れば葉の裏に菌が付きそこから感染というのも珍しくありません。

ここでは褐斑病にかかりやすいといわれる植物とその症状・予防や対処方法についてご紹介していきましょう。

バラ褐斑病

フリー写真素材ぱくたそ

人気が高く庭で栽培されている方も多い花としてバラがありますが、これも褐斑病が出やすい花といわれています。人気植物であるため専用の薬剤が市販されていますのでそれを使って早めの対処・病気の駆除をおこなってください。

大豆褐斑病

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大豆褐斑病は親からの遺伝で発生しやすい褐斑病といわれています。そのため家庭菜園で育てる場合は褐斑病に強い苗が売られているのでそれを購入して育てるのがこの病気対策に非常に役立つでしょう。

野菜などの作物やバラなど一部の人気が高く特定の病気が多く発生するものに対してはその病気に耐性を持った苗を上手に活用するのが上手な園芸への近道です。

ひまわり褐斑病

フリー写真素材ぱくたそ

ひまわりも多く褐斑病が見られる花として注意しなくてはいけません。苗のうちに発病してしまうと大きく成長を妨害されてしまって花も草丈も小さくなってしまうので、間引きできるならそのような苗は早急に取り除いてしまった方がよいでしょう。

大きくなってもきれいな花は期待できません。大きな株で発病した場合は花には影響は出にくいですが見た目を大きく阻害します。

ゴムの木褐斑病

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ゴムの木の古い葉に主にかかりやすい病気が褐斑病です。はじめは葉に斑点が出てそのあと葉全体が黄色く枯れてきて落葉してしまいます。

放置しておくと古い葉だけでなく新しい葉にまで転移して株の多くの葉が落ちてしまうことにもなるのでとても危険です。観葉植物のような葉の美しさを求められる植物には特に注意したい病気といえるでしょう。

シソ褐斑病

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大葉(シソ)も褐斑病が多く見られる野菜で特に大葉の場合は斑点が重なり合いそれと気づかないで駆除が遅れるという場合も多々あります。また葉を収穫する野菜という特性上茂らせた葉の中の班病に感染した葉の水滴でその下の葉も発病するというパターンにも気をつけなくてはいけません。

見つけたら早めの摘葉と口に入る野菜ということで家庭菜園であればできるだけ農薬よりも重曹を使った対処方法がおすすめ。

まとめ：褐斑病には予防と発生したら薬剤治療を

褐斑病を見つけたら放置しないで

出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/4330286

褐斑病は放置しておくとほかの健康な葉にも広がって苗ならば成長を阻害し収穫量を減らしたり花のサイズが小さくなってしまったりします。病気にかかったままにしておいてよいことは何もありませんので、見つけたらすぐに摘葉する・薬剤を散布するなど対処してください。

また病気にかかりやすい種類の植物や前にも褐斑病が発生したことがある土を使っている場合は予防のために発症前の予防として薬剤散布するのも効果的でしょう。

褐斑病が気になる方はこちらもチェック

出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/572573

今回は褐斑病の原因や症状・かかりやすい植物と有効な薬について解説してきましたが植物にあらわれる病気は褐斑病だけではありません。暮らしーのではそのほかの農作物や植物の病気についての記事もありますので合わせてお読みください。

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