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トマト・ミニトマトがかかる病気の症状・対策・予防とは?栽培の注意点を解説

おうち菜園ミニトマトの元気がない、一生懸命お世話してるのに枯れてきちゃった・・これって病気?始めてみたけど分からないことだらけで、どうしたら美味しいトマトが作れるの?トマトやミニトマトの病気あれこれをまとめてみました。夏には沢山の実がなりますように!
更新: 2024年5月8日
てつはる
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トマト・ミニトマトを育てるコツ

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夏野菜の代表であるトマト。さまざまなお料理にも使えて、カラフルなたたずまいからインスタ映え間違いなし。近頃はフルーツのような甘いタイプも出回っていて、私たちにとって本当に欠かせない食材ですね。

プランターでも手軽に栽培できるので、家庭菜園される方も多いのではないでしょうか。けれども、ちゃんとした育て方って知ってますか?

トマト・ミニトマトを育てる時期

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トマトやミニトマトの栽培は、3月中旬頃のポットへの種まきから始まります。5月に植え付けをすれば、7月から秋口頃まで長く収穫ができます。苗を買ってくれば、より簡単。栽培用土の袋口を切って、そこに苗を植えるタイプもあるので、本当に手軽に栽培できます。

トマト・ミニトマトを育てるのに適した環境とは?

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トマトの原産地は、南米アンデス高原。そのためトマトやミニトマトは、乾燥していて日がよく照る、昼夜の気温差がある環境が好きです。そのため、甘いトマトを作るには、水分をコントロールすることが大事と言われます。

排水をよくしたり、雨よけするなどの対策をしましょう。また日光が不足するとひょろひょろに育ってしまい、花が少なくなるそう。日当たりのいい場所で育ててあげましょう。

育てやすいトマト・ミニトマトの種類

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ミニトマトではおなじみの品種「千果(ちか)」や「ミニトマトキャロルパッション」「ピンキー」などは丈夫で育てやすい品種。大・中玉トマトは、ミニトマトに比べると果実が割れやすかったり、ややハードルが高いようです。その中で「カゴメ手間のいらないトマト苗」は、中玉トマトとは思えないお手軽さでおすすめです。

トマト・ミニトマトがかかる病気を知ろう

トマト栽培の基本を押さえたところで、いざ栽培開始!でも赤い実がなるまでには、いろいろな問題が起こることがあります。それが、さまざまな病気や害虫問題。トマトはナス科の野菜の中でも、病気の種類が一番多い植物です。

その症状は、葉や茎、花、実、根など、さまざまな箇所に現れます。ほかの苗にうつってしまうこともあるので、毎日よく観察してあげて下さい。ここからは、トマト・ミニトマトによくみられる病気と観察ポイント、そして予防・対策の方法をみていきましょう。主なものを、画像で見ながらお伝えしていきます。

トマト・ミニトマトの病気①青枯病

青枯病は、さまざまな種類の野菜がかかる、ちょっと面倒な病気のひとつです。青枯病かどうかを判断するには、茎を一部切って水につけ、太陽にかざします。そうすると、切り口から筋状に乳白色の細菌が流れ出てきます。

これが確認できれば、青枯病と考えていいでしょう。青枯病が発生しやすい野菜は、トマト・ミニトマトの他に、ナスやピーマン、シシトウなどがあります。

青枯病の症状

青枯病は、上部の葉から萎れはじめ、写真のように、昼間に萎れ、夜や曇天時に回復するというサイクルを数日間繰り返します。そして、徐々に株全体に広がっていくのです。青枯病は、短期間に症状が悪化します。青枯病は、症状が株全体に広がると、手の施しようがありません。

青枯病が発生しやすい時期や原因

メインの発生時期は、6~10月です。夏の高温期で雨が続くなど、多湿の条件では発生しやすくなります。ナス科の野菜を連作すると発生しやすくなるので、避けるようにしましょう。青枯病は、多くの植物が感染する病気なので、どこの土中にも細菌はいます。

問題は、連作の繰り返しによって土の状態が悪化すると、微生物が減り、細菌の繁殖を助長してしまうということです。土が20℃以上の高温になり、水が多くなり過ぎると、病気は多発します。

青枯病の予防対策

青枯病の予防対策としては、・水はけをよくする。プランターなら底に石を引くなどすること・ナス科野菜の連作はさける・土の温度が上がり過ぎないように、敷き藁などで工夫する・作業道具は、使用後に洗って天日干しをする、また収穫に使うはさみなどは、使うたびに消毒するなどがあります。

青枯病の治療方法や薬

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青枯病が発生し蔓延してしまったら、株ごと抜いて、畑の外で処分して下さい。葉の上部が萎れはじめた段階で、病気を発見できれば、薬剤を使用する方法を取ることもできます。

薬剤は容量用法を守れば、初期段階や収穫前であれば、食べてもほとんど影響はないそうです。写真のバリダシン液剤と言う薬は、治療だけでなく、植え付け前にまくことで、予防効果も期待できます。

トマト・ミニトマトの病気②疫病

疫病は、さまざまな野菜に発生してしまう「カビ」による病気です。疫病が発生しやすい野菜は、トマト・ミニトマトが特に多く、その他きゅうりやスイカ、パセリやジャガイモなど多くの野菜で発生します。

疫病の症状

初期段階では、下の葉が水シミのように変色しはじめて、徐々に茎や実に、暗褐色の斑が出てきます。更に進むと、病斑に白く薄くカビが生えます。

疫病が発生しやすい時期や原因

疫病は5~7月、梅雨時期に低温で多湿な状況が続く時や、肥料の窒素分が多すぎると発生しやすく、また水はけが悪いのもよくない環境です。

発生のプロセスは、収穫を終えて土中に残り、株の中で越冬した疫病が、適度な温度・湿度の季節になると発芽し、胞子が生まれる所から始まります。その胞子が水やり時のどろの跳ね返りにより、苗の葉に付着し発症してしまうのです。

疫病の予防対策


疫病の予報対策としては、・疫病にかかった苗は抜き、畑の外で処分すること ・水はけをよくすること ・敷き藁などで水やり時の泥はねを防止 ・連作や輪作は避けること ・過剰な肥料やりは、茎葉が繁殖し過ぎる恐れがあるので避けること、窒素肥料は少なめに ・収穫後、土の中の株は必ず除去すること、などがあります。

疫病の治療法や薬

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疫病を発症してしまったら、薬剤の使用なしで治療するのは難しいようです。発症部分を切り落とし処分することで対処しますが、茎に発病した場合は、株ごとの処分か薬剤使用しか方法はないとのこと。

初期には、発症する葉の数も多くないため、摘葉で対処できますが、株全体に広がれば、薬剤に頼らざるを得ません。写真のレーバスやダニコールは、よく使用される薬剤。

特にダニコールは、使用回数が少なくて済み、薬剤の残留性も低めでおすすめ。どちらもフロアブルタイプと呼ばれる希釈タイプなので、必要な量だけを作れて便利です。

トマト・ミニトマトの病気③モザイク病

モザイク病は、どの植物にも発生しやすいウイルス由来の病気です。そのため、感染してしまうと治療法がありません。ですから、予防が非常に大切になります。

モザイク病の症状

モザイク病に感染した野菜の花・茎・葉の部分には、淡い黄色をした濃淡のある斑が現れていきます。その後は、徐々に株全体にモザイク状に広がっていき、最終的には、果実にも蔓延していきます。モザイク病をそのまま放っておくと、どうなってしまうのでしょうか?

葉が糸状に細くなり、葉や茎の形がゆがんだり、委縮したりしてしまいます。それらは、果実にも影響を及ぼすのです。

モザイク病が発生しやすい時期や原因

モザイク病は、1年を通じて発生する可能性があります。発症原因のウイルスの種類はさまざまですが、ほぼすべての植物がその被害を受け、同様の症状を呈します。では、なぜウイルスはつぎつぎと広がっていくのでしょう。その理由は大きく2つあります。

1つはアブラムシなどの害虫が、野菜の中のウイルスを体に取り込み、移動先の野菜に運ぶことで、2つめは人間が持ち込むためです。摘葉や収穫の時に使うはさみや手に、ウイルスがついてしまうのです。知らないうちに、自分が媒体になっているのですね。

モザイク病の予防対策

原因がはっきりしており、治療が不可能な病気であれば、予防対策しか手立てはありません。

モザイク病の予防対策としては、・マルチシートなどで覆い、アブラムシが近寄るのを予防すること ・ウリ科の野菜を栽培する時には、その都度はさみなどの道具を消毒すること ・葉や枝がこすれても感染することもあるため、感染を確認したら、速やかに抜いて処分すること、などがあります。

モザイク病の治療法と薬

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モザイク病自体を薬剤で治療することはできません。あくまで予防策として、害虫駆除するという考え方です。アブラムシの活動が活発になると、とても人の手では駆除しきれません。外からシートなどで覆ってしまうか、ついてしまったら薬剤で早目に駆除してしまいましょう。

用量用法を守りさえすれば、人体などへはほとんど影響がないと言います。薬剤を使用したくない場合、益虫にアブラムシを食べてもらうのも、ひとつの手です。そのため使用する薬剤は、益虫を殺さないタイプをお勧めします。

トマト・ミニトマトの病気④うどんこ病

うどんこ病は、カビが原因で葉に白い斑点ができ、そのうち葉全体が白くなっていくので、慣れない方でも発見しやすい病気です。葉全体が白くなることで、光合成がしにくくなるため、成長しなかったり、果実の実りが悪くなったりという問題がおきます。

うどんこ病は、別の野菜間では感染せず、トマトならトマトにしかうつりません。うどんこ病にかかりやすい野菜は、きゅうりやカボチャ、トマトやナスなどがあります。

うどんこ病の症状

写真のように、葉に白いうどん粉をまき散らしたような斑点がはっきりと出ます。先程ご紹介したように、白い部分が大きくなれば、生育障害をおこしていきます。

うどんこ病が発生しやすい時期と原因

うどんこ病が発生しやすいのは、4~10月頃。発生しやすい温度があり、17~25℃と言われ、これより暑すぎ、寒すぎの時期には、自然治癒してしまうそうです。また乾燥した環境で発生しやすい特徴があります。

うどんこ病の予防対策

うどんこ病の予防対策としては、・株間を保つことや風通しをよくすること ・窒素肥料は適量にすること ・水はけをよくしつつ、乾燥させないようにすること ・同じ種類の野菜を同じ場所に植え続けないようにすること ・益虫にアブラムシを食べてもらう、などがあります。

うどんこ病の治療法と薬

うどんこ病に対する市販の薬剤もありますが、ここでは手作りの薬剤をご紹介したいと思います。ひとつは、木酢液を500倍に薄め、トウガラシを漬け込んだもの。発生し始めであれば、葉の裏表にしっかり吹きかけると、治療と予防効果があります。

もうひとつは、重曹を水で800倍に薄めて使うもの。重曹はコストパフォーマンスがよいので、便利で効果もありますが、吹きかけた後に乾燥すると、粉が吹くのが玉にきずです。

トマト・ミニトマトの病気⑤尻腐れ病

第3花房の実が膨らむ頃に発生しやすいのが、尻腐れ病です。名前の通り、写真のように、実のお尻の部分が黒色に変色するので、折角なった果実が無駄になってしまいます。尻腐れ「病」と言いますが、生理障害が原因であるため、解消できれば問題なく収穫できることもあります。

尻腐れ病の症状

一見トマトが腐ったように、お尻の部分が黒色に変化し、ぶよぶよして、へこんだりつぶれてしまったりします。


尻腐れ病が発生しやすい時期と原因

原因のほとんどは、カルシウム不足だと言われます。トマトは、育つために必ずカルシウムを必要としますので、育てている土壌にカルシウムが少なければ、十分に吸収できないため、カルシウム不足に陥ります。また窒素過多になっても、発症する可能性があります。 

尻腐れ病の予防対策

まずは、カルシウム不足を補ってあげることが必要です。補給方法は、土に適量の苦土石灰を混ぜてあげます。苦土石灰は、混ぜると土の酸性度を下げ、カルシウムを補充するという一挙両得なものなのです。窒素過多は、肥料をあげ過ぎている可能性がありますので、適量へ調整してあげましょう。

尻腐れ病の治療法と薬

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予防対策をしていても、尻腐れ病を発見したら、葉に散布するタイプのカルシウム剤も市販されていますので、使ってみてもよいでしょう。 また、よりカルシウムを果実に届けるためには、花房の反対側にある葉を摘葉してあげると効率的です。

トマト・ミニトマトの病気⑥萎凋病

萎凋病は、カビが原因の対策が難しいと言われる病気のひとつです。傷のついた根から原因菌が入り込み発症します。導管が機能不全になり、養水分が回らなくなるのが初期の段階です。萎凋病が発生しやすい野菜は、トマト、牛蒡、ほうれんそう、ネギなどがあります。

萎凋病の症状

初期は、地面近くの茎が褐色に変色、また非常に硬くなります。その後に、葉が上部から萎れはじめていき、下部に移行していきます。晴天の日中に萎え、夜間に回復というサイクルを繰り返します。治療せずに放置するとどうなるのでしょう?萎れと回復を繰り返した後、ついには回復しなくなり、株全体が枯れてしまいます。

萎凋病の発生しやすい時期と原因

発生しやすい時期は、春から秋になります。比較的気温の高い時期に栽培する野菜で、発症する傾向があるようです。発生適温は27~28℃です。また砂質でpHが6.5以下と低い土壌で発生しやすくなります。また水はけが悪いと、雨が降るなどして原因菌が畑中に広がり、蔓延してしまうこともあるでしょう。

萎凋病の予防対策

萎凋病の予防対策としては、・発病した株は抜き取り畑の外で処分すること ・水はけをよくすること ・土寄せなどで根を傷つけると発病しやすくなるため、作業は慎重に行うこと ・収穫後感染した株は放置しないこと ・かかりやすい野菜は連作しないこと、などがあります。写真の品種は、萎凋病に強い品種と言われています。

萎凋病の治療法と薬

日本曹達 殺菌剤 トリフミン水和剤 100g

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カビが原因の病気に、広く効果がある薬剤がお勧めです。菌糸の形成や拡大を抑え、効果が長く持続します。植え付け前に散布すれば、予防薬としても効果を発揮します。写真の薬剤は、毒性も低いのでおすすめです。

トマト・ミニトマトの病気⑦黄化葉巻病

黄化葉巻病は、ウイルス由来の病気です。そのため薬剤による治療ができません。ですので、とにかく予防対策が重要になります。黄化葉巻病にかかってしまうと、発病の部分からの生育が悪くなって結実せず、もし結実してもおいしくなく、食べられるものではありません。

黄化葉巻病の症状

黄化葉巻病に感染すると、新葉が端の方から淡い黄色に変色しはじめます。また写真のように、くるくると葉がカールしたような状態にもなる病気です。小さな苗のうちに感染してしまうと、株全体が枯れてしまうことまであります。

黄化葉巻病が発生しやすい時期と原因

黄化葉巻病自体の発生時期は3~11月で、ほぼ全期間に発生する危険があり、注意が必要です。トマトに対する黄化葉巻病発生は、6~9月がピークになります。発生の原因は、コナジラミによる伝染です。それ以外の害虫からは感染しません。

感染した野菜の汁を吸ったコナジラミが、体内にウイルスを取り込んで、他の株に運んでくるのです。人間による伝染や土壌感染はないと言われています。

黄化葉巻病の予防対策

黄化葉巻病の予防対策としては、・発見したら速やかに抜き処分すること ・小さな苗はビニールシートなどで覆い、コナジラミを寄せつけないようにすること ・苗を植え付ける前の土には害虫防除剤をまくこと ・畑周りに雑草を増やさないようにすること ・コナジラミを発見したら薬剤駆除すること、などがあります。

黄化葉巻病の治療法と薬

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先にご紹介したように、葉化葉巻病は治療方法がないので、予防の薬剤使用が重要。発病してしまったら、すぐに抜き取るなどして、被害を拡大させないことが第一の対策になります。予防としては、感染源のコナジラミを寄せつけないことが一番なので、予防的な薬剤散布やコナジラミを発見したら、駆除するための薬剤使用が有効でしょう。

またコナジラミは、黄色に集まる性質があるので、黄色の粘着版やテープを使っての駆除方法もあります。コナジラミの寿命は30日です。そのため、トマト栽培が終わってから、60日くらいの間隔が空けられれば、畑のウイルスは消滅します。


トマト・ミニトマトの病気⑧灰色カビ病

灰色カビ病は、別名ボトリチス病とも呼ばれています。これも「カビ」が原因の病気です。長く栽培して弱ってきた株、葉や茎などに発生します。ハウス栽培や路地のトンネル栽培で多くみられることがあります。

灰色カビ病の症状

初期の灰色カビ病の症状は、斑点が見られるようになることです。水が染み出たような斑点です。徐々に褐色に変化していきます。最終的には写真のように、カビが表面を覆ってしまいます。

症状は葉だけでなく、花や果実、つぼみなどにもみられます。そのまま放置しておくと、灰褐色のカビが株全体に広がります。果実はもちろん食べられません。

灰色カビ病が発生しやすい時期と原因

灰色カビ病は、真冬を除いたほぼ一年中発生する病気です。20℃前後と気温が低くなり、多湿な状況で発生しやすく、梅雨時期の発生が最も多くなります。また葉が茂り過ぎたり、水はけが悪いのも、灰色カビ病の温床になるので注意しましょう。

灰色カビ病にかかった落ち葉などをそのまま畑に放置すると、カビがどんどん増殖します。その胞子が風に運ばれると、他の野菜に伝染してしまうのです。

灰色カビ病の予防対策

灰色カビ病の予防対策としては、・落ちた花や葉はこまめに取り除くこと ・発病した株は速やかに取り除き処分すること ・枝もとの葉が茂り過ぎないようにすること ・水はけをよくすること、などがあります。

灰色カビ病の治療法と薬

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灰色カビ病を発見したら、発生部位を除去しましょう。その後再発を予防するため、生育環境をよくしてあげます。株全体に広がってしまった場合は、株ごと処分するしかありませんが、育てはじめのころや収穫前であれば、薬剤の影響もほとんどないので、薬剤を使用するのも有効でしょう。その際は用量用法を守りましょう。

トマト・ミニトマトの病気全般を防ぐためには

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いろいろな病気がありますが、共通して言えることはまず「連作を避ける」ということ。4~5年は、ナス科の植物を育てていない畑で栽培するようにしてください。水やりは、植えつけの時にたっぷり与えてあげましょう。

その後は、やや乾燥気味なのがいいようです。また水やりの際の泥のはね上げが、ウイルスや菌を茎や葉の傷口に付着させてしまいますので、注意が必要です。収穫などは、晴れた日の午前中に手で摘むことで、傷がつきにくくて乾きやすいので、病気がうつりにくくなります。

トマト・ミニトマトの病気以外の問題って?

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トマトのかかりやすい病気について、いくつか紹介してきました。けれども、あれ?これって病気?という症状、他にもありませんか?そう、トマトの敵は病気ばかりではありません。ここからは、病気以外の注意すべき問題にも触れていきたいと思います。

トマト・ミニトマトの害虫対策

葉や果実に穴が開いている、葉に白い筋がある、果実に小さな汁を吸ったような跡がついている・・・このような症状はみな「害虫」の仕業の可能性があります!いずれも薬剤での駆除が可能ですし、予防も大切です。わざわざ精魂込めて育てたトマトを、害虫からしっかり守りましょう!

トマト・ミニトマトの裂果対策

病気や害虫とはまた違いますが、収穫前のトマトに起こる悲しいこと、それが「裂果」です。読んで字の如し、果実が割れてしまう状態のことですね。

トマトが割れてしまう原因は、内部の水分変化、つまり乾燥していたところに急激な降雨などで、株が一気に水分を吸収して果実が膨張し、皮が耐えられない状態になったときに破裂してしまうのです。対策としては、敷き藁などで極端な乾燥と加湿を防いでください。また強い直射日光でも割れてしまうことがあるよう。

トマト・ミニトマトの病気予防対策まとめ!

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トマトの病気は、これ以外にもたくさんあります。カビやウイルスなど発生機序はさまざまですが、生育環境の上手な管理が、その発生を抑制することが分かります。

また発生後の処置が早期で適切ならば、畑全体への被害拡大を抑えることもできますので、日々のお手入れの際に、トマトの健康観察を欠かさず行いましょう。大切に大切に育てるトマト。夏においしい実をつけてくれるといいですね!