登山にぴったりなお弁当レシピが集合!
楽しく登山をするために欠かせないのがお弁当です。登山中にランチ休憩をとる時に美味しいお弁当があれば、さらなるエネルギーが湧いてくるのではないでしょうか。お弁当は、登山の楽しみの1つと言えます。
好みのレシピでお弁当を作ろう
登山用のお弁当と一口に言っても、入れるおかずやご飯の種類によって美味しさは変わります。登山がより楽しくなるようなおかずやご飯をお弁当箱に詰めて、お出かけしてみませんか?
本記事では、登山にぴったりなおすすめのおかずレシピ&ご飯ものレシピを紹介します。今回集めたレシピは登山だけでなくハイキングや行楽デートなど、あらゆるシーンに最適なものばかりなので、ぜひ美味しいお弁当を作ってみましょう。
登山用お弁当作りのポイント
具体的なレシピをチェックする前に、登山用のお弁当を作る際のポイントついて見ていきましょう。春夏秋冬で気候が異なるため、お弁当箱に詰めるおかずやご飯についても工夫が必要です。美味しくお弁当が食べられるように、気をつけて作ってください。
春夏のお弁当の場合
春夏の登山は、気温が上がりやすい傾向があります。特に夏場は気温・湿度共に高く、お弁当が傷む原因になりやすいため注意が必要です。気をつけておかないと、登山中にお弁当の食中毒リスクが高まることも。安全にお弁当を食べられるようにしましょう。
抗菌効果のある食材がおすすめ
登山用のお弁当の食中毒リスクを低くするために、抗菌効果があると言われている食材を使うのがおすすめです。食材自体に抗菌効果があれば、登山中に菌が繁殖してお弁当箱のおかずやご飯が傷むのを防げます。
春夏の登山用お弁当におすすめしたいのが、梅干し・大葉・酢です。いずれも菌の繁殖を抑えると言われているため、春夏の登山用に作るお弁当に取り入れましょう。またワサビやカレー粉などの香辛料も食中毒防止に役立ちます。
生野菜や汁気の多いおかずは避ける
お弁当にレタスやミニトマトなどの生野菜を入れる人もいるかと思いますが、春夏の登山には適していないと言われています。生野菜は高温多湿の状態だと傷みやすく、食中毒のリスクを高めるからです。
野菜を入れるなら、必ず加熱をしてお弁当箱に詰めてください。また汁気が多いおかずも菌の繁殖を促進する可能性があります。お弁当箱に詰める前にしっかりと汁気を切り、菌が繁殖しないように注意してください。
保冷剤を入れると安心
食中毒を引き起こす菌は、高温で湿度が高い場所を好みます。春夏の登山では高温多湿の状態を作りやすいので、お弁当を持っていく際には保冷剤を入れると安心です。お弁当箱の上に保冷剤をつけた状態で、包んでおきましょう。保冷勢の効果によってお弁当箱の内部が冷やされ、菌の繁殖を防げます。
また最近は保冷剤がついたお弁当箱も販売されているので、要チェックです。別で保冷剤を準備しなくても良いので、手軽に活用できます。
冷凍食品を使う方法も
保冷剤の代わりとして、冷凍食品を使う方法もあります。お弁当箱の中に冷凍食品をいくつか入れておくことで、内部を冷やす役割を担ってくれるのがポイントです。
前日に登山のためにおかずを作っておき、冷凍しておけばそのままお弁当に入れて保冷剤代わりにできます。唐揚げやハンバーグなど、冷凍しても美味しく食べられるおかずを手作りして登山用お弁当箱に詰めていきましょう。
秋冬のお弁当の場合
秋冬は、春夏と比べて食中毒のリスクは下がります。それでも、万が一のことを考えて秋冬も春夏と同じような対策を立てておくと良いでしょう。そこにちょっとした工夫を加えることで、秋冬の登山でも美味しいお弁当が食べられるようになります。
保温できるお弁当箱を使う
秋冬の登山は、気温が低くなることが多いです。特に山の頂上付近に来ると、気温がグッと下がって想像以上に体が冷えることがあるでしょう。そんな時は、保温ができるお弁当箱がおすすめです。
炊きたてのご飯を保温お弁当箱に入れておけば、登山中の食事でも温かいご飯を食べられます。この時に気をつけておきたいのが、保温するのはご飯のみにしておくということ。おかずは保温状態が長くなると傷む可能性があるので、避けてください。
保温できるスープジャーを活用
「秋冬は、ご飯のお供になる食事も温かい状態で食べたい!」と思ったら、スープジャーを使うのがおすすめです。スープジャーの中に野菜や肉などが入ったスープを入れておけば、登山中も温かいスープを飲めます。
秋冬のお弁当セットとして、保温お弁当箱やスープジャーを準備しておけば、充実したランチを楽しめるのではないでしょうか。こうしたアイテムは、登山だけでなくハイキングや行楽デートなどのアウトドアシーンでも重宝します。
その他のポイント
季節を問わず、登山用のお弁当作りで気をつけておきたいポイントもいくつかあります。登山以外にハイキングや行楽にも共通するポイントもあるので、お弁当を作る際の参考にしてみてください。
軽くて持ち運びやすい弁当箱を選ぶ
登山は、なるべく身軽であった方が頂上に至る前のエネルギー消費を最小限に抑えられます。そのため、お弁当箱を選ぶ場合は軽くて持ち運びやすいタイプを意識しましょう。お弁当箱自体が重たいと、登山をする際の負担になります。
また、お弁当のサイズも要チェック。登山に必要な道具を入れた上で、お弁当箱も問題なく入るか確認してください。お弁当箱が邪魔になってしまっては大変なので、大きすぎるサイズは避けるのがおすすめです。
密閉性のあるお弁当箱にする
登山中は、想像以上にリュックの中が揺れます。そのためお弁当箱は密閉性の高いものがおすすめです。汁漏れを防ぐパッキン付きのお弁当箱だと安心でしょう。
すぐに蓋が取れてしまうようなお弁当箱だと、登山中に汁漏れが起きてリュック内が汚れてしまった、という事態が起きかねません。心配なく登山ができるようにお弁当箱選びにはこだわってみてください。またリュックにお弁当箱を入れる時は底の方に入れて安定させるのがおすすめです。
エネルギー源になるものを入れる
登山は、かなりのエネルギーを使います。登る山の難易度が高ければ高いほど、エネルギーの消費率は高まるでしょう。そのため、登山中の食事でしっかりとエネルギー補給をすることが重要です。
普段はカロリー控えめを意識していたとしても、登山用のお弁当の場合はエネルギーをつけることを最優先に考えてください。肉などのタンパク質、ご飯を始めとした糖質を摂取して、最後まで元気に登山ができるお弁当が最適です。
【おかず】登山におすすめの弁当レシピ5選
続いては、登山にぴったりなおすすめのお弁当用おかずのレシピを紹介します。登山はもちろんのこと、ハイキングや行楽デートにも最適なおかずレシピばかりなので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
おかずレシピ①唐揚げ
登山用お弁当の定番と言えば、唐揚げは欠かせません。ジューシーで食べ応えのある唐揚げがお弁当箱に入っていれば、登山で疲れていても元気が出てくるのではないでしょうか。
お弁当用に唐揚げを作る時に注意したいのが、冷めても美味しい味付けにすることです。そのためには、鶏肉にしっかりと下味をつけるのがポイント。登山中のエネルギー源になるような唐揚げを作って、お弁当箱に詰めましょう。
材料と作り方
鶏もも肉 1枚
★醤油 大さじ1
★酒 大さじ1
★マヨネーズ 大さじ1/2
★すりおろし生姜 少々
★すりおろしニンニク 少々
★小麦粉 すりきり大さじ1
片栗粉 適量
揚げ油 適量
鶏肉は食べやすい大きさにカットしましょう。ビニール袋に鶏肉を入れ、醤油・酒・マヨネーズ・すりおろし生姜&ニンニクを入れて揉み込みます。調味料がしっかりと馴染んだら、小麦粉を加えてさらに揉み込んでください。
片栗粉を全体にまぶした後、160〜170℃くらいの油で揚げます。いったん揚げ油から引き出して2〜3分ほどおき、余熱で火を通すのがコツです。油の温度を180℃に上げて、全体がカリッとなるまで揚げたら完成。
おかずレシピ②鶏つくねの照り焼き
鶏つくねの照り焼きは、甘辛い味付けでご飯との相性バッチリ。冷めても美味しいので、登山用のお弁当にぴったりです。抗菌作用を期待できる大葉が入っているため、春夏の登山のために作るお弁当にも適していると言えます。
材料と作り方
鶏ひき肉500g ねぎ1本(70g)
大葉10枚
◯塩こしょう少々
◯醤油小さじ2
◯しょうが(チューブ)小さじ1/2
◯パン粉大さじ6
◯卵1個 ■ 甘辛タレ
☆醤油大さじ2 ☆酒大さじ2
☆みりん大さじ2
☆砂糖大さじ1
☆和風だしの素(顆粒)小さじ1
ごま油(焼き用)適量
大葉はみじん切りにしておきます。ボウルに鶏ひき肉・塩胡椒・醤油・生姜・パン粉・卵を入れたらしっかりと混ぜ合わせ、一口大に丸めましょう。平らな形にしてからごま油を敷いたフライパンの上にのせ、焼きます。
両面がこんがりと焼けたら、醤油・みりん・砂糖・和風だしの素を混ぜ合わせた調味料を全体にかけてください。火を強めにして調味料を煮詰め、全体に味が絡んだら完成です。
おかずレシピ③豚バラ肉巻き
脂身が美味しい豚バラ肉は、エネルギーを消費しやすい登山中のお弁当に最適です。アスパラを組み合わせることで、栄養バランスの整った登山用お弁当にできます。アスパラ以外の野菜を使うのもおすすめです。
材料と作り方
豚バラ薄切り肉 350~400g
アスパラガス2束
酒50cc
塩・こしょう適量
●しょうゆ大さじ2
●さとう大さじ2
●みりん大さじ2
アスパラは下の部分の皮をピーラーで剥いて、4〜5等分にカットしておきます。豚バラ肉を広げ、塩胡椒で軽く味をつけましょう。カットしたアスパラを豚バラ肉の上に置いて、くるくると巻きます。
巻き終りを下にした状態でフライパンの上に並べてください。焼き目がついたら酒を加えてフライパンをし、蒸し焼きにします。醤油・砂糖・みりんを混ぜ合わせたものを全体に回しかけ、煮詰めたらできあがりです。
おかずレシピ④豚の生姜焼き
ご飯と相性が良いお弁当のおかずの代表格と言えば、豚の生姜焼きではないでしょうか。片栗粉を使うことで汁気が漏れるのを防げるようになっているので、登山用のお弁当にもぴったり。調味料にケチャップを入れることで甘みを出すのがレシピのコツです。
材料と作り方
豚肉ロース薄切り200g
片栗粉適量
■ タレ〈全て混ぜておきます〉
しょうがチューブ3cm
醤油大さじ2
料理酒大さじ1
みりん大さじ1
砂糖大さじ1
ケチャップ小さじ1
豚肩ロースの薄切りには、片栗粉を全体にまぶしておきます。片栗粉でコーティングすることで、豚肉から旨味が出るのを防ぐのがポイントです。続いて、油を敷いたフライパンで豚肉の両面を焼きます。
生姜・醤油・料理酒・みりん・砂糖・ケチャップを混ぜ合わせてから、豚肉に回しかけてください。全体に味が絡むように煮詰めて完成です。
おかずレシピ⑤そぼろ入り卵焼き
卵焼きは、お弁当の定番おかずとして老若男女から人気を集めています。普通の卵焼きでは物足りない、と感じたらそぼろ入りにしてみてはいかがでしょうか。
豚ひき肉を使うことでボリュームがアップし、登山用のお弁当に最適なおかずに仕上げられます。甘辛の味付けにして、ご飯がすすむおかずにしていきましょう。登山中に食べれば、きっと元気が出るはずです。
材料と作り方
豚ひき肉40g
卵1個
砂糖大さじ1
醤油大さじ1
サラダ油適量
卵焼き用のフライパンに豚ひき肉を入れ、炒めます。豚ひき肉の色が変わったら、砂糖と醤油を入れて味付けをしましょう。調味料が豚挽肉になじんでから、溶いておいた卵を流し入れます。
豚ひき肉と卵を軽く混ぜ合わせ、巻いてください。全体が巻き終わったら、できあがりです。
【ご飯】登山におすすめの弁当レシピ5選
登山中にエネルギー補給をするためには、ご飯ものも欠かせません。片手で食べられるおにぎりなら、登山中も食事に手間がかからないので気軽にエネルギーを蓄えられます。登山におすすめのご飯ものレシピを活用してみましょう。
ご飯レシピ①焼き明太マヨおにぎり
ボリューム感のある焼き明太マヨおにぎりは、登山用のお弁当にぴったりなレシピです。明太子だけでなくマヨネーズも使うことで、ピリ辛な中にマイルドな味わいを楽しめます。また明太子ではなく、たらこで作っても美味しいです。
材料と作り方
ご飯 茶碗2杯分
明太子 2切れ
マヨネーズ 適量
塩 適量
青紫蘇 4枚
紫蘇は細かく刻み、ご飯に混ぜ込んでおきます。アルミホイルに明太子を置いたら、その上にマヨネーズを適量かけてください。トースターや魚焼きグリルで焼き、こんがりとした取り出します。
紫蘇を混ぜたご飯を手の上に乗せ、焼いた明太子&マヨネーズを包むようにしておにぎりを作りましょう。海苔をつけたら完成です。
ご飯レシピ②スパム&卵おにぎり
食べ応えのあるおにぎりなら、スパム&卵を組み合わせたレシピも登山用のお弁当におすすめです。1つで糖質とタンパク質の両方を取れるので、効率的に登山中の食事を楽しみたい場合に重宝します。
材料と作り方
ご飯 お茶碗に半分弱くらい
海苔 半分
スパム缶 1/8
卵 1個
★みりん 大さじ1/2
★だし汁 大さじ1
★砂糖 小さじ1
★塩コショウ 適量
マヨネーズ 適量
スパムはフライパンで両面を焼いておきます。海苔の上にご飯を満遍なく敷き詰めましょう。卵にみりん・だし汁・砂糖・塩胡椒を混ぜ合わせ、フライパンで焼きます。海苔に敷き詰めたご飯の上に、スパムと卵焼きを乗せてください。
お好みでマヨネーズをかけたら、具材が乗っていない方をスパム&卵の上に被せます。ラップで包み、半分にカットしたら完成です。
ご飯レシピ③塩鮭と大葉のおにぎり
塩分が効いた塩鮭は傷みにくく、春夏の登山用のお弁当にも適した食材です。大葉と組み合わせることで、さっぱりとした味わいに仕上げているのもポイント。簡単に作れるので、ぜひ取り入れてみてください。
材料と作り方
ご飯(温かいもの)1合半
■ 具材
◇時鮭切り身(甘口)2切れ
◇大葉(千切り)3~4枚
◇いりごま(白)大さじ1と1/2~2
鮭はグリルでこんがりと焼いておきます。大葉は細かく刻みましょう。骨や皮が残らないように鮭をほぐし、大葉と一緒にご飯に混ぜ込みます。お好みの形におにぎりを作ったら、できあがりです。
ご飯レシピ④イタリアンおにぎり
変わり種のご飯ものを作りたい場合は、イタリアンおにぎりにしてみませんか?ケチャップを混ぜ込むことで、パッと明るい色味のおにぎりに仕上げられます。登山はもちろんのこと、ハイキングなどで見栄えのするお弁当を作りたい場合にもぴったりです。
ご飯 80g
チーズ 適量
ケチャップ 大1ほど
(パセリ) 適量
ご飯にケチャップを混ぜます。丸い形に握ったら、チーズを上に乗せましょう。電子レンジに15秒ほどかけて、チーズが溶けたらできあがりです。お好みでパセリをトッピングすると彩り豊かになります。
ご飯レシピ⑤肉巻きおにぎり
ボリューム感のあるご飯ものレシピとして人気を集めているのが、肉巻きおにぎりです。肉巻きおにぎりが1つあるだけで、食べ応えのあるお弁当に仕上げられます。登山中にしっかりとエネルギーをつけたい場合にいかがでしょうか。
材料と作り方
俵おにぎり10個
豚薄切り肉10枚
白ごま適量
■ 【調味料】
水100cc
酒100cc
醤油100cc
砂糖大さじ4
みりん大さじ2
ご飯は、俵型になるように握っておきます。豚肉を広げておにぎりを上に起き、くるくると巻きましょう。巻き終りを下にして、フライパンにおにぎりを並べます。
全体に焼き色がついたら、水・酒・醤油・砂糖・みりんを混ぜ合わせたものを全体にかけてください。しっかりと煮詰めて味を絡めたら完成です。
登山にぴったりなお弁当を作ろう!
登山用のお弁当を作る時は、持ち運びやすいお弁当箱を選んだり、食中毒に気をつけたり、といった基本的なポイントを押さえることが大切です。登山用のレシピやハイキングや行楽にも使えるので、お気に入りのレシピを見つけて活用してみましょう。
登山の食事について気になる方はこちらもチェック!
お弁当以外にも、登山中の食事にはさまざまな楽しみ方があります。登山中の食事にぴったりなアイテムを紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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