はじめに
チューリップの水栽培のやり方と失敗しないコツ！
おしゃれでかわいいチューリップの水栽培でお部屋を飾ってみませんか？球根植物は水栽培ができますが、その中では比較的難易度が高いといわれるチューリップの水栽培も失敗しづらい育て方ポイントを押さえれば初心者でもチャレンジしやすいでしょう。そのコツやペットボトルや100均の容器やお手持ちのおしゃれな器など、いろいろな容器でおこなう水栽培のやり方レクチャーとおすすめのキットや活力剤の紹介をしていきましょう。
チューリップと水栽培について
育て方の前にチューリップと水栽培についての基本的なことを知っておいた方が失敗率は下がります。どんな地域が原産地なのか知れば好みの環境がわかりますし、分類は同じ種類の植物がわかって育て方ヒントになります。はじめにその性質や育て方のルールなどから御覧ください。
チューリップの基本情報
科・属：ユリ科チューリップ属
原産地：中央アジア・北アフリカ・トルコなど
英語名/学名：tulip/Tulipa
チューリップの特徴
チューリップの基本情報を御覧いただきましたが、原産地にたくさんの地域が並んでいると気になった方も多いでしょう。チューリップはとてもたくさんの地域が原産地となっていますが、そこすべてに共通するのは北緯40度の場所であるということ。実は寒いところが好きな植物。
開花時期にはユリ科の植物特有のスラッと伸びた茎の上に1輪の大きな花弁を付けた花を咲かせるのが見た目の特徴。花の色も青以外なら何色でもあると言われるほど豊富な花です。
水栽培とは？どんな育て方をするのか
チューリップのことを知るだけでなく、水栽培の基本的ことについても最初に知っておきましょう。水栽培とは文字の通り水で栽培する植物の育て方。主に球根のような植物が育つための養分をすでに蓄えているものでやるのが一般的ですが、最近はベビーリーフなど芽が出てすぐに利用できるようなものであれば種の水栽培もおこなう方が増えてきました。
一般家庭では主に室内で育てる栽培方法なので、いつでも様子が見られる・観察しやすいという点でインテリアのひとつとしてや子供の観察日記用の素材としての目的で育てられています。
チューリップは水栽培しづらい球根
球根植物は養分があるので肥料やりもそれほど気を使わず水栽培しやすいと申し上げましたが、実はチューリップは球根の中では水栽培しづらいものと言われています。
しかしうまく育てるポイントがあってそのコツさえ掴んでしまえば、子供さんでも育てることができるのがチューリップの水栽培です。キットなど肥料もセットになっており、水管理がしやすい容器であればチューリップの水栽培もなお失敗しにくくなるでしょう。
チューリップの水栽培に必要な道具類
それでは早速チューリップの水栽培のために準備するもの・あった方がよい道具や肥料からチェックしていきましょう。水栽培にはそれほど多くの道具や容器などは必要ありません。
チューリップの球根
水栽培にするのに適したチューリップの球根は特にありません。基本的にどのような球根でも水栽培をすることは可能です。ただし花が咲くためには十分に充実している必要がありますので、できるだけ大きくてずっしりと重みを感じるものが花が咲きやすいでしょう。
花屋で売られているような球根であればほとんどのものが大丈夫ですが、自家採種した球根ですとまだ小さくて花は翌年以降というものもありますのでそれらは水栽培には適していません。土で通常どおり育て翌年に大きくなったものを水栽培に使用してください。
水栽培用の容器
次に準備するのはチューリップの水栽培用の容器です。市販品で水栽培用に球根がちょうど乗り根が水につかるようなものが売られていますが、それ以外でも同様なしくみになっているものを自作したり最近はきれいなガラス玉を入れたコップなどでもおしゃれな水栽培をされている方も多く見られます。お好みのものを準備してください。
ペットボトルや100均のガラス容器でも水栽培は可能！
チューリップの水栽培はおしゃれなガラス容器でなくても、ペットボトルの容器を切って自作することも可能です。そのやり方は後述で動画をご覧いただきながらご説明しましょう。
水栽培の肥料
チューリップには芽を出し葉を広げ花を咲かせるための養分を蓄えています。言ってしまえば水だけでも十分水栽培は成功するでしょう。しかしより健康に色鮮やかな花を咲かせたい場合は水栽培にも使える液体肥料が売られていますので、規定量を守って適切な時期に与えてください。
チューリップの水栽培のやり方3選
準備ができたらいよいよチューリップを水栽培で育てましょう。土でチューリップ栽培をされたことがある方であれば、その環境を室内で作ってあげることをまず意識してこちらをご覧いただければすぐにコツがつかめるでしょう。
そうでないはじめてという方でも、難しいことはありません。ポイントポイントを書き出していますのでそのとおりにやればOKですよ！
チューリップの水栽培！基本の方法
まずはチューリップの水栽培キットなどを使った基本的な育て方をご紹介しまょう。次に容器を替えた方法も見ていきますが、抑える育て方ポイントは一緒です。コストをかけずに育てたい方やおしゃれな水栽培にしたい方は基本だけでなく後述の方法も是非目を通してみてくださいね。
水栽培を始める時期は
まずチューリップが成長していく時期・季節として秋に植え付けて寒い冬を越し春になると芽吹き開花します。これを室内で水栽培で再現してあげると考えると簡単でしょう。はじめる時期はいつでも良いのですが、ある程度の室内の寒さ(涼しさ)は必須となります。球根が市場に出回る時期がはじめるタイミングと考えると良いですね。
カビ防止のためにしておくこと
ここでまず失敗しないポイント1としてチューリップの球根の茶色い皮はむいておいてください。これがカビの原因となり球根を腐らせてしまうからです。このとき根が出るところは極力触らないようやさしく扱うのもコツとなるでしょう。
置き場所は時期によって変える
ポイント2はチューリップの置き場所ですが、まずは冷蔵庫に入れてください。これは球根に冬が来たと思わせるためです。こうすることで実際に土に植えた球根よりもずっと早く開花時期を迎えさせることができます。お正月の飾り花としてチューリップの水栽培を愛でることも可能でしょう。
冷蔵庫に入れる期間の目安は1-2ヶ月。涼しい地域であれば1ヶ月で九州や沖縄など秋から冬でも気温が高く室内が温かい場合は2ヶ月。その後家の中でも特に寒いところ(気温が低く昼にも寒いと感じる場所)に1ヶ月おいたあと日の当たる窓辺などへ置き場所を移動してください。
チューリップの水栽培の水と肥料やりについて
チューリップに限らず水栽培で失敗するのは水の腐敗により根や球根が腐ることにも大きな原因があります。そのために水の管理は大切。また肥料を与える方は水換えタイミングに合わせて行うと良いでしょう。
具体的なタイミング目安は10日に一度の水の全取替えです。置き場所を日向へ移動させたあとは自然蒸発もあり水位が不足する場合は水切れも心配。このときは水を足すだけでOK！水位は根の半分くらいまで浸かるようにするのがコツです。
開花時期までの管理
冷蔵庫に入れている間はチューリップは根を少しずつ伸ばしていくでしょう。その後涼しい場所に移動していくと気温差を感じてだんだんと芽吹いてきます。根を伸ばさせる目的で暗い場所に置く必要があります。
部屋の中に暗いところがないという方は容器に箱をかぶせる(芽を折らないよう高さには注意)・アルミホイルで水の部分覆ってしまうなどのやり方があります。ひとつ注意して欲しいのが室温が高すぎると開花してもすぐに散ってしまうこと。寒いところが好きな植物なので暖房には注意してください。
ペットボトルを使った水栽培容器の作り方
チューリップの水栽培のやり方は容器が変わっても基本的なことは一緒です。なのでいろいろな容器で水栽培してみると楽しいでしょう。球根はあるけれど水栽培用の容器がない方は、捨ててしまうようなペットボトルをカットして育てる方法もあります。
ペットボトル容器で手軽に水栽培しよう
動画ではヒヤシンスと言っていますがチューリップの水栽培でも同じ。球根が水に浸からないような仕組みを作ってあげるのがコツ。そのために球根が少しでるくらいの位置でペットボトルを2つに切り分け、飲み口側を下にしてカットしたものをはめこむだけ。
硬い飲み口の部分をカットしていますが見栄えを気にしなければこの工程はスルーしてもかまいません。球根が小さくて水に浸かりすぎるという場合は穴を開けてワイヤーを通し高さを調整してください。
水栽培はコツさえ押さえれば容器は選ばない？
チューリップだけでなくいろいろな秋植え球根を水栽培にしている動画です。驚くことにコップやお皿のような浅い容器ででもちゃんと水栽培として花を咲かせてくれるのがわかるでしょう。
ワイヤーを使って球根受けを取り付けたり飾りと球根を置くための両方の意味でガラスの玉を使っても水栽培ができてしまいます。こんなおしゃれな水栽培も是非試してみてくださいね。
子供でも失敗しない水栽培キットもある！
記事の最後になりますが「上記の方法ではうまくできなかった」「育てやすい容器と球根・肥料を全部まとめて買いたい！」という方におすすめなチューリップ水栽培キットもご紹介しましょう。球根が出回っている時期でないといつでもあるというものではありませんが、このようなキットは買ってすぐに育てられるという手軽さも魅力です。
チューリップ水栽培キット「早春物語」
こちらのチューリップの水栽培キットのよいところは、球根を置く部分が水位によって浮き沈みするところ。これによって水の浸かりすぎを防止します。またチューリップのような上に重心がある植物でも、球根がしっかりと固定されるため転倒の危険がなくなるのもありがたいですね。
入っていた箱に容器をセットすることで簡単に根の成長のためにもなる暗所を作ることができるという工夫もされています。子供さんだけでなく、育て方ポイントがいろいろと大変そうと感じた方にもキットでの栽培はおすすめ！
このキットの内容とそのほかのポイント
キット内容は容器・発泡浮き板(球根をセットするところ)・球根5個と肥料です。これひとつ購入することでチューリップの水栽培がはじめられるという良さもありますが、肥料つきというのもポイントですね。
肥料は別途用意するとなると小さな容量のものでも余らせてしまうこともありますので、無駄がないという点でも経済的。一度育てたあとは球根のみの販売もしていますので、産地の新品種や人気品種をチェックしたい方も詳しい内容や価格などは下記リンク先をご確認ください。
キットが手に入らなくても活力剤でより育てやすくなる
キットが手に入らないという方でもチューリップの水栽培を成功させるためにおすすめなのが、活力剤という薬剤です。これは主に花や葉のための肥料とは少し違って植物を元気にさせるものなので活力剤と呼ばれています。
具体的にどんな効果があるのかというと根や芽が出やすくなるという働きが顕著。水栽培以外にも挿し木で苗を作るときや鉢植えの植え替えで根付きを良くしたい場合などにも使えるので、植物栽培をされる方ならあっても無駄にはならないでしょう。
まとめ
かわいいチューリップを水栽培で育てて楽しもう！
いかがでしたでしょうか。今回はチューリップの水栽培に使う容器や肥料の紹介から、時期によって気をつけたい置き場所や管理方法などと順を追ってご紹介してきました。水栽培専用の容器でなくてもペットボトルや100均グラスでもきちんとチューリップの花を咲かせることができます。
子供さんに植物栽培体験をさせたいという方や、一度試したけれどどうしてもうまくできないという方は比較的管理が簡単になるキットを使う方法もおすすめ！この記事によって自分にもできそうと感じてトライしていただければ嬉しいです。
水栽培について気になる方はこちらもチェック
チューリップの水栽培だけでなく暮らし～のでは他の植物を水栽培での育て方も解説しています。こちらの記事も是非見てくださいね。
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