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バイクチェーンの正しい清掃方法!手入れの時期や簡単に掃除する道具もご紹介!

バイクのドライブチェーンの正しい清掃方法と便利な道具を紹介します。バイクのドライブチェーンは汚れが付着しやすく、慣れるまではお手入れに面倒さを感じます。だからといってショップに依頼するのはどう?バイクを自分でメンテナンスすると、愛車と濃密な時間を過ごせます。
2020年12月25日
hosokawa_taka

バイクのドライブチェーンのメンテナンス:はじめに

洗い方と磨き方をマスターしてピカピカに!

バイクはエンジンで発生させた動力をドライブチェーンでリヤタイヤへ伝えて走る乗り物です。ドライブチェーンには大きな負荷がかかるので、チェーンオイルを浸透させて摩耗するのを防がなければなりません。しかし、ドライブチェーンは露出していますのでチェーンオイルが砂や泥を吸着して汚れます。


トラブルの早期発見にもつながる

ドライブチェーンが汚れるとチェーンオイルを細部まで浸透させにくくなります。ドライブチェーンのトラブルを発見しにくくなりますし、見た目もよくありません。ドライブチェーンの状態確認は日常点検項目に挙げられているほど重要。バイクのお手入れでメンテナンスサイクルがもっとも短いのもドライブチェーンです。ここではドライブチェーンの清掃について解説します。なお、この記事は2020年12月25日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

バイクメンテナンスの第一歩

ドライブチェーンの清掃はバイクメンテナンスの第一歩です。素早く掃除するには慣れが必要ですが、初心者でも簡単にできます。努力が成果として表れやすいですし、バイクへの愛着がより一層深まります。ドライブチェーンのメンテナンスはショップでもしてもらえますが、時間をかけて自分でお手入れするのも有意義!手持無沙汰にショップで作業の完了を待つのは退屈です。バイクと過ごす時間を楽しむ気持ちで取り組みましょう。


原付スクーターの駆動系のお手入れは?

原付スクーターの駆動系もメンテナンスが必要です。Vベルトのケースカバーを開けてカスを掃除したりベルトケースエアエレメントをお手入れしたりします。また、原付スクーターはギヤオイルを定期的に交換しなければなりません。しかし、原付スクーターの駆動系のメンテナンスサイクルは長めで1年が目安。ショップで12か月点検を受ける際に依頼するのもありですが、自分でお手入れしてもOKです。

バイクのドライブチェーンを清掃する時期

目視確認で掃除する時期を判断する


ドライブチェーンを清掃する時期はコンディションに合わせて判断しましょう。「汚れてきたな」と思ったときがドライブチェーンオイルのお手入れ時期です。しかし、汚れが目立つようになってからドライブチェーンを掃除するとピカピカにするのに時間がかかります。頻繁にお手入れする必要はありませんが、ドロドロになる前に洗浄するのがおすすめです。ドライブチェーンの細部に入り込んだ汚れを掃除するには根気を要します。

チェーンオイルの給油時期に合わせる

ドライブチェーンの清掃時期はバイクの取扱説明書に明記されていませんので、チェーンオイルを給油する前に目視確認で判断するのがベストです。ドライブチェーンに汚れがこびりつき、チェーンオイルが浸透しなさそうなら掃除をしましょう。チェーンメーカーのDIDは走行距離500kmを目安にドライブチェーンへ給油するよう推奨しています。ドライブチェーンへの給油で余分なチェーンオイルを拭き取る際に、ウエスに付いた汚れの具合を見て掃除する時期を予測するといいですね。

大型連休を清掃時期にする

大型連休をドライブチェーンの清掃時期にするのもありです。年末年始、ゴールデンウイーク、お盆、シルバーウイーク、この4つの大型連休が挙げられます。ツーリングに行く機会が多い時期に期間が短く、気温が低い時期に期間が長いですよね。走行距離が多い人は4回とも、少ない人はゴールデンウイークになど、バイクに乗る頻度に合わせて掃除する時期を判断するのもいいでしょう。大切なのはドライブチェーンの状態を日頃から把握しておくことです。

ドライブチェーンの正しい清掃方法は?

ここからはドライブチェーンを清掃する正しい清掃方法を解説します。ドライブチェーンを掃除する順序は極めてシンプル!洗浄して給油するだけです。手を洗ってハンドクリームを塗る、メイク汚れを落として化粧水を塗る、そんなイメージでOKです。冒頭の見出しを見ながら大まかな手順を把握し、効率のいい洗い方や磨き方を模索しましょう。

お手入れ順序1:バイクのリヤタイヤを浮かす

ドライブチェーンを清掃しやすくするための準備

ドライブチェーンを清掃する前に作業しやすい環境を整えましょう。リヤタイヤを手で回せるようにしておけば効率よく掃除ができます。ドライブスプロケット(エンジン側のスプロケット)のカバーは外し、車体やタイヤが汚れないよう、スイングアームとホイールの間を段ボールや新聞紙で養生します。ドライブチェーンの汚れはクリーナーで分解されて滴り落ちますので、チェーンの真下に段ボールなどを敷いておきましょう。

難易度が高いのはどれ?

悩みどころはタイヤを地面から浮かせることでしょう。センタースタンドを備えているバイクなら簡単に地面からリヤタイヤを浮かせられますが、サイドスタンドしかないバイクがほとんどですよね。サイドスタンドしかないバイクならメンテナンススタンドが欲しいところです。メンテナンススタンドを持っていないのなら、サイドスタンドを支点にしてリヤタイヤを浮かせる方法もあります。フロントタイヤを輪止めして、適当な高さの何かで車体を支えましょう。

リヤタイヤを浮かさずに清掃する洗い方

リヤタイヤを浮かせたままにできないのなら、洗浄できる箇所を少しずつ移動させる洗い方もあります。フロントタイヤを輪止めし、サイドスタンドを支点にリヤタイヤを浮かせ、リヤタイヤを少しずつ回しながら洗浄する箇所を移動させます。作業効率は悪いのですが、これは多くのバイク乗りがやってきた洗い方。リヤタイヤを接地させたままの作業ですので、ドライブチェーンとスプロケットで手をはさんでしまうトラブルを防げます。

余談:サイドスタンドを支点にする洗い方での注意点

サイドスタンドを支点にリヤタイヤを浮かせる場合、フロントタイヤに輪止めをしないと車体がバランスを崩します。フロントタイヤの前に重いものを置いたり、壁や塀を利用したり、グリップとブレーキレバーをタイラップやロープなどで縛ってフロントブレーキを効かせたりする方法があります。また、支点にバイクの重量がかかりますので、サイドスタンドや地面が痛む可能性がありますので注意が必要です。

お手入れ順序2:クリーナーで汚れを落とす

ドライブチェーンの洗い方

環境を整えたら、いよいよクリーナーでドライブチェーンを洗浄します。クリーナーをドライブチェーンにまんべんなく吹きかけ、しばらく放置したのちに柔らかいブラシで洗浄するのが正しい磨き方。汚れがドライブチェーンから離れたら水で流し、ウエスで水分を拭います。ドライブスプロケットの周辺にはスラッジ(砂・泥・ホコリが混じった油のドロドロ)が溜まっていることがありますので、丁寧にウエスなどで拭き取ります。

洗浄にはドライブチェーン専用のクリーナーがおすすめ

ドライブチェーンの洗浄には専用のチェーンクリーナーがおすすめです。ドライブチェーンの汚れを分解して洗い流しやすくしてくれます。パーツクリーナーはNGです。パーツクリーナーの多くはゴムや樹脂を傷めます。ただし、非塩素系のパーツクリーナーならドライブチェーンの洗浄に使用可能です。キャブレタークリーナーは絶対にNG!キャブレタークリーナーは油汚れ最強の洗浄力を誇りますが、一撃でゴムや樹脂を傷めます。高価なシールチェーンを燃えないゴミにしてしまいますよ。

チェーンクリーナーは水溶性

多くのバイクのドライブチェーンにはシールチェーンが用いられています。シールチェーンの内部にはグリスが封入されていて、ゴム製のシールリングでグリスが流れ出るのを止めています。チェーンクリーナーは水溶性ですので、シールチェーンに封入されたグリスを傷めずゴムや樹脂を攻撃しません。ドライブチェーンをスムーズに送る役割をしているチェーンスライダーもパーツクリーナーに弱いですね。

汚れを浮かすのが仕事

チェーンクリーナーはドライブチェーンの汚れを落としやすくするのが役割です。噴射して汚れを吹き飛ばすものではありません。ですので、汚れを分解できる量を噴射していくのが効率的です。汚れを一撃で落とそうと大量に噴射すると、チェーンクリーナーを浪費してしまいます。なかなか落ちない汚れには「噴射してはブラシで磨く」そんなコツコツ作業を繰り返しましょう。ブラシは使い古しの歯ブラシでもOKです。

余談:ノンシールチェーンの洗い方

ノンシールチェーンにはシールリングがありませんので、車体から取り外して灯油にドブ浸けする方法が一般的です。もちろんチェーンクリーナーでも汚れを落とせますが、洗浄力は溶剤系に軍配が上がります。しかし、車体に取りつけたままパーツクリーナーを吹き付けるのはNGです。チェーンスライダーなどの樹脂パーツを傷めますよ。

お手入れ順序3:ドライブチェーンの洗浄

すき間を狙って優しく洗浄

ドライブチェーンのコマとコマが接続されているプレートの隙間に汚れが溜まっているとチェーンオイルが浸透しにくくなります。ドライブチェーンの清掃はチェーンの動作をよみがえらせるのが目的ですので、コマとコマの間をブラシで擦るのが正しい洗浄方法です。しかし、強くブラシで洗浄するとシールリングを傷めてしまいます。汚れがなかなか落ちないのなら、さらにチェーンクリーナーを吹きかけて優しい力加減で落としましょう。

優しい洗浄方法で側面も

ドライブチェーンの洗浄で見落としがちなのは内側のコマの側面です。汚れが溜まったままの内側のコマの側面にチェーンオイルを塗布すると、さらに汚れが付いてしまいます。丁寧な磨き方でタイヤを少しずつ回しながら根気強く作業をしましょう。ここでも強い力で洗浄するのはNG。シールリングは外側のコマと内側のコマの間に入っていますので、強い力で洗浄すると痛めてしまいます。

歯磨きをするような洗浄方法が正解

ドライブチェーンは細かなパーツの集合体です。入り組んだ構造になっていますので、ブラシの毛が短いと奥まで届きません。ブラシは長い毛のものも準備したほうがいいですね。また、入り組んだ場所ほど汚れが堆積します。歯の磨き方と同じように、小刻みにブラシを前後させて汚れのこびりつきを剥がしましょう。かき出すような磨き方では汚れが残ってしまいます。磨き終わったら水で汚れを流し、ウエスで水分を拭き取れば洗浄は完了です。

お手入れ順序4:チェーンオイルを注油する

チェーンオイルの給油方法

ドライブチェーンの洗浄が終わったらチェーンオイルを給油します。チェーンオイルは、シールリングの潤滑させるためにドライブチェーンの外プレートと内プレートの間、摩耗とノイズを軽減させるために内プレートとローラーの間に給油します。チェーンオイルを馴染ませ、浸透したら余分なチェーンオイルをウエスで拭き取ります。ドライブチェーンの側面にチェーンオイルを馴染ませるように拭き取ると錆止め効果を得られます。

取扱説明書通りの方法で給油する

チェーンオイルの給油方法は銘柄によって違いますので、詳しくはチェーンオイルのラベルに記載された使用方法で行いましょう。チェーンオイルにはウェットタイプ、ドライタイプ、セミドライタイプがあります。定番は中庸のセミドライタイプです。ウェットタイプは浸透性の高さに人気があります。ドライタイプはドライブチェーンが飛散しにくいですね。一長一短ありますのでそれぞれを試してからお気に入りを見つけましょう。

ギヤオイルもドライブチェーンに使える

チェーンオイルは#80~90のギヤオイルも使えます。飛散しやすく給油サイクルが短いので一般的には使われませんが、汚れを落としやすく次回のドライブチェーンの洗浄が楽になるのがメリットです。バイクの取扱説明書にはメーカー指定(あるいは推奨)のチェーンオイルが明記されていますが、必ずその銘柄を使用しなければならないわけではありません。ギヤオイルも指定(あるいは推奨)に入っていますよ。

バイクのドライブチェーンのお手入れにおすすめグッズ

必要性を感じたものから入手

ここまではドライブチェーンの清掃方法を解説しましたが、ここからは作業に便利な道具を紹介します。道具は大切に使うと長持ちしますし、頻繁に買い替えるものでもありませんので、価格よりも作業効率や使い勝手にこだわった選び方をしましょう。しかし、道具を一度に揃えてしまうと使わない道具が増えてしまうのはバイク乗りあるある。ドライブチェーンの清掃を一度経験し、必要性を感じたものから入手するのがおすすめです。

タイヤを回転させる道具!ローラースタンド

AZ(エーゼット) バイク用メンテナンスローラー KF223

出典: Amazon

ローラースタンドはリヤタイヤを載せて動かせるようにするための道具です。チェーンの張り調整やサスペンションのリンク回りのメンテナンスはしないというバイク乗りにおすすめです。メンテナンスサイクルが短いチェーンオイルの給油でも使えますし、コンパクトですので収納に困りません。ドライブチェーンの清掃では必ずリヤタイヤを浮かせなければならないわけではありません。タイヤを回してチェーンを動かせればいいのです。

簡単にジャッキアップできる道具:イージーリフトアップスタンド

イージーリフトアップスタンド/デイトナ

出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon

簡易的にリヤタイヤを浮かせるなら、デイトナのイージーリフトアップスタンドがおすすめです。くるくる回してジャッキアップし、サイドスタンドを支点にリヤタイヤを浮かせたままにできます。高さを調整しやすいですし、重いバイクを持ち上げる必要がありません。サイドスタンドの補助にも使えます。自動車用のジャッキスタンドや適当な長さの木の棒で代用する方法もありますが、リヤタイヤを浮かせながらあてがうのが難しいですね。

垂直にバイクを立てる道具:メンテナンススタンド

リアメンテナンススタンド/ツールズアイランド

出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon

足回りのメンテナンスを本格的に行うならメンテナンススタンドを検討しましょう。バイクを垂直に立てた状態でリヤタイヤを浮かせられますので、作業効率を高められます。ロードスポーツに多いダイヤモンドフレームのバイクならスイングアームを持ち上げるタイプがおすすめで、オフロードバイクのセミダブルクレードルフレームやアメリカンクルーザーに多いダブルクレードルフレームのバイクにはエンジンの下部を支えるタイプがおすすめです。

ブラッシングを効率化できる道具!三面ブラシ

AZ 三面ブラシ(チェーンブラシ)

出典: Amazon

ドライブチェーンの3面を一度に磨けるブラシは愛用者が多いですね。ドライブチェーンの清掃でもっとも時間を要するのはブラッシングだからです。AZの3面ブラシには毛の長いブラシも付いていますので、細部に入り込んだ汚れも丁寧に除去できます。チェーンガードを取り外して磨けばさらにブラッシングを効率化できるでしょう。ブラシの毛は柔らか目がおすすめ。錆を落としたいからとワイヤーブラシで磨くのはNGです。

ウエスは必須!ペーパーウエス

ワイプオールX70(1パック・50枚入)/日本製紙クレシア

出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon

ドライブチェーンの清掃にはウエスが必要不可欠です。丈夫なタイプのペーパータオルがおすすめ。家庭でも便利に使えます。汚れを拭き取ったら捨てるものですので、古着を活用するのもありです。ウエスは古くなった綿のTシャツや肌着が使いやすいですね。幼児のTシャツや肌着がちょうどいい大きさなのですが、大人サイズの古着はカットする手間がかかります。また、近年は油を吸い込みにくい化繊のTシャツや肌着が増えました。

バイクのドライブチェーンのメンテナンス:まとめ

頑張った成果を体感しやすいのでおすすめ

バイクのドライブチェーンを清掃する方法を解説し、お手入れを簡単にしてくれる道具を紹介しました。バイクのドライブチェーンは汚れやすいですし、慣れるまでは掃除に時間をとられるでしょう。しかし、頑張った成果を明確に体感でき、次のメンテナンスへとあなたを誘います。まずは一度経験してから便利な道具に触手を伸ばすのがおすすめ。便利な道具に頼るのもありですが、工夫とアイデアでバイクのメンテナンスは楽しくなります。

バイクのメンテナンスが気になる人はこちらをチェック!

ドライブチェーンの清掃よりも重要なバイクのお手入れは洗車です。バイクの洗車についてまとめた記事もチェックしましょう。バイクを洗車すると気持ちがいいだけでなく、不具合個所の早期発見にもつながります。ドライブチェーンの清掃をしたら、チェーンオイルを給油する前に洗車をしたいですね。バイクは愛情をこめてお手入れすれば必ず答えてくれます。