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初めての富士山登山入門ガイド!レベル別のおすすめルートや初心者の注意点を解説!

富士山を知らない人はいないかと思いますが、富士山の登山については知らない人も多いでしょう。富士山は日本一高い山というだけあり、他の山にはない素晴らしい魅力があります。この記事では、そんな富士登山の際に、把握しなければならないポイントや注意点などを紹介します。
2020年12月5日
海龍
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初心者でも安心!富士山登山の基本を徹底解説!

Photo bykimura2

富士山はおそらく日本で最も有名な山といっても過言ではない、日本一の標高を誇る山です。富士山は日本一高い山ですが、登山の難易度は比較的簡単です。そのため、初めて登る人でもポイントさえ押さえれば誰でもできます。そんな初心者の人を対象に富士山の登山を行う際の要領を解説していきます。

富士山登山の注意点

フリー写真素材ぱくたそ

富士山で山登りを行う際の注意点から解説します。富士登山は比較的簡単ですが、注意点を押さえなければ、大変危険です。そのため、まずは注意点を把握しましょう。

注意点①防寒対策の徹底

Photo byajs1980518

最初の注意点は防寒対策の徹底です。標高が高い富士山では暑い時期でも山頂付近は0度近くまで気温が下がります。そのため、山頂まで登るには防寒対策が必須です。地上では寒いからといって薄着で登ると大変危険なので注意しましょう。

注意点②真夏のビーチよりも紫外線が強い

Photo bygeralt

初めての人が見落としがちなのが紫外線です。実は天気が良い日の富士山の紫外線は真夏のビーチよりも高いといわれています。そのため、気温は低くても日焼けして大変なことになってしまうのです。紫外線対策は必ず行いましょう。

注意点③登山装備を徹底しよう

フリー写真素材ぱくたそ

初めて富士山を登る初心者の人ほど装備は徹底する必要があります。とはいえ、いきなりすべての装備をそろえるのは、費用がかさみ経済的にも厳しい人もいるかと思います。そのため、初心者の人が揃えるべき装備は何なのか把握することをおすすめします。普通の登山用装備に加えて、ライトや食料など万が一に備えて用意しましょう。

注意点④夜の登山は避ける

Photo byrkarkowski

富士山で最も魅力的なことが、山頂からのご来光でしょう。しかし、ご来光を見るには夜中に山道を歩かないといけません。そのため、初めて登る初心者の人は夜中の登山は大変危険といえます。初心者の人はご来光目的の山登りではなく、明るい時期に登り、山頂からの景色などを楽しむのをおすすめします。

注意点⑤急いで登ろうとしない

Photo bymohamed_hassan

登山では急いで登ってはいけません。急ぐと、必要以上に体力を消費する上、転落や滑落などの事故につながる危険性も高くなり、大変危険です。特に富士山は他の山と比べると長い距離を歩くため、体力は温存しながら歩かなければなりません。初心者の人ほど、急がず焦らず、自分のペースで登ることが重要です。

他の山にはない!富士山登山の楽しみ方

ここからは楽しみ方について解説します。他の山には無いような様々な楽しみ方が富士山にはあります。そんな楽しみ方を理解して楽しく山登りを行いましょう。

富士登山の楽しみ方①山頂でのご来光

Photo by nimame

富士山での一番の魅力は山頂からのご来光という人が多いと思います。しかし、具体的には後記にて紹介しますが、山頂からご来光を見るには初めて登る人には大変な上、危険です。そのため、何度か富士山に登ってからご来光を望むことをおすすめします。

富士登山の楽しみ方②影富士

Photo by shizo

ご来光に隠れがちな富士山の魅力が影富士です。その名の通り、富士山の影のことで一日で日の出と日没の2回だけ見られます。日の光に照らされた富士山が影を作り、その影が眼下に広がる現象で、まるで富士山がもう一つあるかのような錯覚を覚える幻想的な景色を作り出します。

富士登山の楽しみ方③登山道からの景色


Photo by 小卡

忘れてはいけない富士登山の楽しみ方の1つが、山道から見える雄大な景色です。富士山の登山道には眼下に広がる景色を一望できるスポットが数多くあります。山頂付近になれば木々もほとんど生えていないため、富士山の麓まで見渡せます。そんな眼下に広がる景色を見るのも楽しみ方の1つです。

富士登山の楽しみ方④大自然

Photo byFree-Photos

富士登山の楽しみ方の1つに大自然があります。山頂付近にはほとんど植物は生えていませんが、山頂付近に至るまでには約1000種類もの植物が自生しています。また、標高が高くなるにつれて、自生している植物の種類も異なってきます。そんな標高の違いで自生している植物を観察するのも富士登山の楽しみ方の1つです。

富士山登山のポイント①日にちを決めよう

ここからは富士山登山を行う際のポイントを順番に紹介します。最初は登山を行う日にちを決めるのですが、ただ単に都合がよい日を選ぶのではなく様々なことを考慮しながら日にちを決める必要があります。富士登山を考えている人はぜひ参考にしてください。

富士山の開山時期

Photo by june29

初めての人は富士山の開山期間を把握しましょう。開山時期は特別な事情がない限り、7月頃から9月の中旬までです。初心者の人はその開山時期に合わせて富士山の山登りを行いましょう。また、ルートによって開通日が異なるため、事前に確認しておきましょう。

初心者は梅雨明けがおすすめ

Photo bysatyatiwari

富士登山が初めての初心者の人は梅雨が明けてから山登りを行うことをおすすめします。梅雨時は雨で地面がぬかるみ、山登りが非常に大変です。また、雨や霧のせいで景色もほとんど見れません。そのため、初心者の人は梅雨が明けてから富士山を登ることをおすすめします。梅雨明けは大体7月の中旬から8月の初旬までが多いので事前に調べてみましょう。

山小屋は事前予約が必要

Photo byTeeFarm

富士山には5合目以上の各ルートに山小屋があります。山小屋は簡易的な宿泊施設であるため、宿泊に必要な最低限の施設しかありません。そのため、ホテルや民宿など綺麗に整備された設備があるわけではないので過剰な期待は禁物です。また、基本的に山小屋を利用するためには事前に予約が必要です。そのため、一泊して山頂を目指す人は山小屋が予約できる日を選ぶことも必要です。

富士山登山のポイント②交通手段を決めよう

富士登山を行う日にちが決まったら、次は交通手段を選びましょう。富士山へのアクセス方法は電車やバス、自家用車など様々な方法でアクセスができます。それぞれ自分が利用しやすい方法でアクセスするのがおすすめですが、把握しておかなければならないこともあります。交通手段で迷っている人はぜひ参考にしてください。

5合目までの直通バスがある

Photo by JIRCAS

富士山へのアクセス方法の1つに直通バスがあります。首都圏から直通バスを利用すれば富士山の5合目まで乗り換えなしで行けます。富士山以外に特によるところがない、という人は直通バスの利用もおすすめです。

遠方からの人はツアーへの参加もおすすめ

Photo byoadtz

富士山の登山を行うにはツアーに参加することもおすすめです。沖縄や北海道など遠方の方でも参加できるようなツアーもあるので個人で富士山まで行くのは難しい、という人はぜひツアーに参加してみてください。

マイカー規制について把握しよう

Photo by akabane_hiro2

富士山にはマイカー規制があります。夏の間は基本的にこのマイカー規制が適用されるため、開山時期に自家用車で訪れた人は麓の駐車場に車を停めて、登山口までバスで移動する必要があります。あらかじめ、バスの時間などを調べておきましょう。

富士山登山のポイント③服装や装備をそろえよう

標高が低く難易度も低い山に登る際は装備や服装にはそこまで気を使う必要はありませんが、富士山のような標高が高い山に登る際は装備や服装は徹底的な準備が必要です。ここからはそんな富士山に登る際に必要な服装や装備をそろえる際のポイントについて解説します。

基本は重ね着


フリー写真素材ぱくたそ

富士山で登山を行う際の服装は基本的に重ね着です。重ね着なら気温の変化に柔軟に対応できるため、気温が下がってきても対策が簡単なのです。重ね着は富士山だけでなく様々なアウトドアで使用するので、着こなし方を覚えておきましょう。

履きなれた登山靴を使用すること

Photo bybirgl

富士山の登山では履きなれた登山靴を使用しましょう。新品の登山靴で挑みたくなる気持ちもあるかと思いますが、新品だと登山途中で靴擦れなどが発生し、大変危険です。そのため、履きなれた登山靴を使用して富士山の登山を行いましょう。登山靴を持っていない、という人は難易度が低い山で慣らしてから富士山を登ることをおすすめします。

防寒対策は必須

Photo bylangll

富士山の登山を行う際は防寒対策は必須です。初めて富士山の山登りに挑戦する人は夏が多いでしょう。登山を始める五合目の気温は大体20°から25°の間が多いのですが、山頂では氷点下になることもあります。そのため、山頂を目指すのならば必ず防寒対策は徹底しておきましょう。

富士山の山登りに必要な道具

ここからは富士山で登山を行う際の必要な道具やあると便利な道具について紹介します。富士山で山登りをしようと考えている人はぜひ参考にしてください。

雨具

山の気候は変わりやすい、ということを聞いたことがある人もいるでしょう。まさにその通りで、富士山も例外ではありません。登山中いつ雨が降ってきても不思議ではないので、必ず雨具を用意するようにしましょう。簡単に着ることができる、レインウェアがおすすめです。

ライト

懐中電灯ではなくヘッドライトのように使用中、両手が確保できるようなタイプのライトを用意することをおすすめします。両手が空いていると夜中でも登山が比較的簡単になります。昼間に山登りを行う際でも万が一に備えて必ず用意しておきましょう。

水分・行動食

水分や行動食は多めに用意しておくことをおすすめします。特に水は富士山では非常に貴重なため、水道がほとんど設置されていません。水が多くなると、荷物が重くなるため、登山が大変ですが、水は非常に重要です。水は多めに用意しておくようにしましょう。

簡易トイレ

登山中はトイレに行きたくなったときに必ずトイレが近くにあるわけではありません。そのため、いつでもトイレができるように簡易トイレを持っていくことをおすすめします。山頂付近は遮るものがほとんどないため、大変ではありますが、八合目に至るまでは植物も生えているため、比較的簡単に用が足せます。

小銭

富士山など標高が高い場所にあるトイレの多くはチップ制となっており、基本的に有料です。数百円という安価な値段ではありますが、両替ができないところもあるので、小銭は必ず用意しておきましょう。

トイレットペーパー

トイレットペーパーも必ず持参しなければならない道具です。公衆トイレでは必ずトイレットペーパーがあるとは限りません。そんな事態に備えて必ず用意しておきましょう。

ゴミ袋

ゴミ袋は登山を含めたアウトドアを行う際には必須アイテムです。アウトドアでは必ずゴミが出ます。特に富士山の山登りでは基本的には宿泊なので、多くのゴミが出ることが予想されます。そのため、必ずゴミ袋を用意しておくようにしましょう。

富士山の各ルートとレベルについて

定番の初級レベル吉田ルート

Photo by milkdoggy

吉田ルートは富士山の北側である山梨県側から登り始めるルートで、富士山に登る半数の方が利用する大人気のルートです。レベルもそこまで高くないため、初級レベルの簡単なルートといえます。また、救護所や公衆トイレなどの施設もあるため、初心者におすすめのルートでもあります。登り始めて約1時間で6合目に到達します。ここからは日陰がほとんどないため、熱中症に注意が必要です。

人気がある初級レベルの須走ルート

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須走ルートは富士山の5合目から静岡県側の東側から山頂を目指すルートです。吉田ルートと同じく大人気ルートの1つでレベルもそこまで高くありません。このルートの特徴は樹林帯が広がっていることです。そのため、日焼けも最小限といえます。とはいえ、八合目まで来ると日影が少なくなるため、紫外線対策は必要です。また、注意点として道に迷いやすいため登山道を外れないようにしましょう。須走ルートは初級レベルから中級レベルの比較的簡単なルートといえます。


上級者レベルの御殿場ルート

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御殿場ルートは静岡県側の富士山南東側から山頂を目指すルートで、傾斜は全体的に緩やかですが、歩く距離が他のルートよりも長いため、体力に自信がある人向けの上級者レベルのルートです。また、休憩所やトイレ、山小屋の数が少ないため、緊急時に対応し辛いというデメリットがあります。登山客も他のルートと比べると少ないため、静かな登山が楽しめますが、上級者レベルのルートのため、初心者には大変なルートです。

初級レベルから中級レベルの富士宮ルート

Photo by y.ganden

富士宮ルートは富士宮口五合目から山頂を目指すルートです。このルートの特徴は登山道と下山道が同じということです。そのため、道に迷いにくいというメリットがありますが、狭い場所では譲り合いが必要となることもあります。また、最も標高が高い場所から登山を開始できるため、山頂までの距離が短く人気が高いルートでもあります。レベルは初級レベルの簡単なルートといえるでしょう。

初心者におすすめの富士山登山プラン

初心者におすすめの登山プランは山小屋に一泊するプランです。最もレベルが低く簡単にご来光が見られるプランも説明します。また、ルートは最も人気の吉田ルートを登ると仮定して説明していきます。初めて富士山に登るという人はぜひ参考にしてください。

初心者におすすめの宿泊するゆったりプラン

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このプランはご来光は見られませんが、初めて富士山に登るという、初心者の人にはおすすめのプランです。まず、午前中に登山を開始し、夕暮れ前に八合目の山小屋まで歩きます。仮眠をとり次の日の午前中に出発します。昼までに山頂に到着し、夕暮れ前に下山します。このプランは十分に時間的な余裕があるため、最もレベルが低い登り方といえるでしょう。

山小屋に一泊するご来光プラン

Photo by june29

山小屋に一泊してご来光を望むプランを紹介します。ご来光を望むためには、夜中に出発するため、暗闇に気を付けなければならない、という注意点があります。まず、お昼前に五合目を出発して、夕方までに山小屋に到着します。深夜0時に出発し午前3時過ぎに山頂に到着します。ご来光は見られなくなりますが、山小屋の出発を朝にしても登頂はできるので、おすすめのプランです。

体力に自信がある人向けの日帰りプラン

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体力に自信がある人は日帰りもできます。日帰りにおすすめのルートは登山口の標高が高い富士宮ルートです。富士宮ルートの下山までにかかる時間は約10時間なので、早朝に出発すれば日帰りが可能です。しかし、初心者には大変なプランなので、山小屋に一泊するプランをおすすめします。

ポイントさえ押さえれば富士山は簡単に登れる

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富士山の山登りは難易度が高いと思われがちですが、ポイントさえ押さえれば初めての人でも意外と簡単に登れます。また、富士山は日本一高い山なので、他の山には無いような様々な楽しみ方があります。しかし、守らなければならない注意点や装備などもそろえておく必要があります。ポイントを押さえれば簡単とはいえ、何も考えずに登山を始めると、大変危険なので注意も必要です。ポイントを押さえて、安全に富士山で登山を楽しみましょう。

富士山に登りたい初心者の人はこちらもチェック!

富士山に登る際の、ポイントなどについて紹介しましたが、より具体的に富士登山について知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。富士登山の際に必要な持ち物をはじめ、各ルートの具体的な特徴、服装について解説されています。ぜひ参考にしてみてくださいね。