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【連載】釣っ食べ第21弾!今からが本番!ロケットでイカを攻略?

エギンガーの皆さん今年度の釣果はいかがでしょうか。いろいろな情勢のせいで釣り人気だそうですけれど、おかげで今年のイカは早くもスレはじめております。それでもイカは釣りたい。そこで私の選んだ手段がロケット(ヤエン)釣りです。今回はロケット(ヤエン)での釣り方です。
2020年11月30日
kuma10
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目次

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ロケット(ヤエン)釣りってな~んだ?

実はこの釣り方、私はまったく知りませんでした。まあ元々「イカはイカ釣り船が釣って来るもの」という認識でしたし、イカの種類にしてもヤリイカやスルメイカなどがデフォで、アオリイカやコブシメが陸っぱりから釣れるなどと子どもの頃は想像もしていませんでしたから。ところがエギングという釣り方を覚えたあと、「島ではロケットで釣る」と言われ習ったところこれが釣れる。言わば「泳がせ釣り」の一種なのですが、発祥は和歌山県だそうです。関西地方に出稼ぎに出た島人が覚えて帰ってきたそうです。

ロケット(ヤエン)の仕様・種類

一般的なロケット(ヤエン)

最近の主流がこのタイプです。シングルのバーにカンナが三段階ほど付いています。使い方の説明は後ほどいたしますが、ロッドでの釣り方に適しているようです。対象イカはアオリイカでしょう。実はこのタイプは私はあまり好みではありませんので、使った事がありません。見るからにイカに逃げられそうなフォルムですし、きっとコブシメなどの甲イカ系には使えないでしょうから。

kuma10のロケット(ヤエン)

はい、こちらがkuma10自慢のロケット(ヤエン)です。がっちりとしたフォルムと二股に分かれたカンナ部分。見るからに釣れそうですよね。この二本のアームでイカをガチッとキャッチいたします。このタイプは最近あまり売られていない(島では)ようで、イカの捕獲率の話になるといつも話が噛みあわなくて困ります。いろいろな条件はありますが、活餌にイカが食いついた場合ほぼ100%でとり込めます。

ロケット(ヤエン)の使い方

まずは活餌の調達


基本が泳がせ釣りなので当然「活餌」が必要になります。最近時々ヤエンの記事を目にしますが、ほとんどが「アジ」を推奨しています。これに異を唱える気はさらさらないのですが、私はふふふと笑いながら「ボラ」と使います。ボラは日本中の河口で手に入りますし、とにかく体力がある。イカに抱かれるまで死ぬことはまずありません。またアミノ酸の関係でしょうか、イカの抱き率が高いように思います。体型も流線型で(これ大事)ロケット(ヤエン)の邪魔をしません。

やりとりは優しく、一瞬で決める!

さて、活餌を手に入れたらフックに活餌をセットします。アジならばゼイゴを縫うように、ボラならば背中からフックを通して何周かシッポにラインを巻いて腹側で留めます。これをイカの潜んでいそうな場所に投げておくのですが、初心者ならば桟橋や防波堤などで始めた方が良いと思います。簡単に説明するならば、この活餌をイカが抱いたらゆっくりとやりとりをしながら手元に寄せてきて、ロケットを道糸に添わせて発射して引き上げるというのが釣り方になります。

掛け針は魚種によって

例えば皮の柔らかいネンブツダイなどを使う時は硬い上あごにフックを取り付けることもあります。イカは魚の頭から首にかけて噛みついて持って行こうとします。皮の柔らかい魚の尻尾に針をかけておきますと一瞬で持ち逃げされちゃいます。

今回の釣行

小潮の満潮から下げにかけて

たまにはアオリイカが食べたいとエギングをしに家を出たのが午後の11時。満潮が10時20分でしたから下げ始めで多少潮が動くかなと期待して行きましたが、さすが小潮。ビタッと油を流したような海面。常夜灯に照らされてベイトが右往左往しているもののアオリイカの影は無し。ベイトはダツから逃げている様子。とりあえず遠投シャクリエギングを繰り返す。

アオリイカが渋いので


エギを叩いてもくれないので、シャクリを1セットかましてからゆっくり底引きをするパターンに変更。これで居ればコブシメ(甲イカ)が寄ってくるはず。常夜灯の真下から扇形にエギをゆっくりと曳いていると左サイドでペシっと叩かれた。ティップのしなりだけを使ってちょいちょいと誘うとグッと重くなった。「乗った!」とつぶやいてロッドを立てた瞬間、グンッと重くなったと思ったらふっと軽くなる。うわ!外れた!

アジングで釣ったネンブツダイを泳がせる

逃がした後、追い食いを狙ってみたけれどチェイスして来ず。ここで嫁さんがネンブツダイをアジングでゲットしてきた。普段ならノータイムでリリースなのだけれど今回はありがたく使わせていただく。ロケット用の支度をしていなかったのでショアジグロッドのエイトロックの先にトレブルフックをセットしてネンブツダイの上あごにかけて投入。ふらふらとフックの重みに耐えられないようにゆっくり沈降すると一撃で喰ってきた。リールは使わずにPEを手繰るとやがて浮いてきたのは600gのコブシメ。足元まで寄せてロケット発射。

身は冷凍、ゲソはバター焼き

イカは必ず冷凍する

釣ってきたイカはアオリイカでもコブシメでも余程のことが無い限り一旦冷凍します。釣ったまま保存バッグで冷凍してもいいのですが、冷凍庫が臭くなるのでさばいてから冷凍します。これには2つ理由があって、一つは甘みが増すため、もう一つが「アニサキス」対策です。細かく飾り包丁を入れて光に透かして見ればアニサキスが見えるので目視で外して食べても良いのですが、24時間以上冷凍することによって死滅させることができるので、私は安心のために必ず冷凍しています。

冷凍の下ごしらえ

コブシメなどの甲イカ系のイカをさばく場合、簡単なのは①まずは甲骨を抜く。②ゲソを持って持ち上げ、ゲソを外す。③スミ袋を外す。④皮を剥く。となります。細かなさばき方は後日記事にする予定ですが、実際にはこれだけで冷凍できる柵になります。後はラップをぴちっとかけて保存しましょう。冷凍庫の性能にもよりますが、2週間から1か月程は美味しくいただけます。

ゲソをバター焼きでいただく

アニサキスの怖いイカ類ですが、火を通して食べれば大丈夫。たいがいの虫は熱でやっつけられます。にんにくのみじん切り半欠けを大さじ半分のオリーブオイルで香りが出るまで温めたら、下処理しておいたゲソと内臓を取り巻く身とエンペラをフライパンに投入します。時々フライパンを揺すりながら焼き目が付いたら軽く塩胡椒、数滴の醤油で味付けします。火を止める寸前にバター5~10gを投入して香り付けをします。出来立てにマヨ七味をちょいと付けて食べたら最高です。


イカゲソの下ごしらえ

イカゲソは丁寧にヌル(粘液)を取らなければなりません。ボウルなどに入れて塩揉みする方法が一般的ですが、おすすめはザルで塩揉みする方法です。小さじ1くらいの塩をカットしたゲソに振りかけ、ザルの目に押し付けるように揉みしだきます。ヌルがサッと落ちますので、水洗いします。これを3回くらい繰り返し、表面がプキプキになったらできあがりです。早くてきれいにヌルヌルが取れますよ。

渋いイカはロケット(ヤエン)で攻略だ!

イカは頭の良い動物です。海のもので何かを研究する場合イカの知能の高さを利用することが多いそうです。ですからシーズン半ばともなるとなかなかエギングをしても釣れなくなってきます。そんな時は新しい群れが入って来るまでロケット釣りをしてみましせんか。ロケット釣りはエギングとは違い、エサに食い付いてから釣りが始まります。とてもワイルドで「漁」より「猟」に近いと思います。一杯目は感動ものですよ。美味しいですしね!

イカが食べたいと思った方はこちらもチェック!

イカの仲間は大きく分けて細長い「ツツイカ」系とずんぐりむっくりの「甲イカ」系に分かれます。どちらも美味しいイカなのですが、釣り方や食べ方が若干異なります。「暮らし~の」のサイトにはそれぞれの美味しい食べ方や釣り方などを紹介している記事が沢山あります。興味を持たれた方はこちらもチェックしてみてください。