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愛知・猿投山の登山コースおすすめ6選!初心者でも気軽に楽しめるルートはコレだ!

猿投山は地元の人達に愛されている低山で、登山者が自分の能力に合わせてコースを選ぶことができます。既に100回以上猿投山に登った人はたくさんいますし、高齢者は登山することによって自分の体力の調子を確認することができ、健康管理に役立たせています。
更新: 2023年12月26日
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目次

猿投山は愛知県で人気の山です

東海自然歩道が通る猿投山(標高629m)は愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる低山で、標高は低いですが愛知県西三河部や豊田市、瀬戸市、名古屋市からよく見える独立峰です。都心からのアクセスも良く、猿投山から遠くの白山や御嶽山も遠望できます。

猿投山では天然記念物の菊石や御船石、カエル石、屏風岩、そして御倉石などが見られます。日帰り登山向きの山ですが、見どころいっぱいで1日中楽しめるでしょう。
(当記事は2021年2月1日時点の情報をもとに作成されています)

道に迷う可能性あり!

猿投山の登山道はよく整備されているので、初心者やファミリーもハイキング気分でも登山を楽しむことができます。猿投山は登山コースが多いのが人気ですが、その中からおすすめのコースを山情報も含めていくつか紹介していきます。

ご紹介するコース以外のコースに知らない内に入りこんでしまった場合を想定して登山装備のコンパス、地図をザックの中に忘れずに入れておきましょう。同時にコースの選定、迷い易い分岐点のチェックは事前に十分確認しておくことが大事です。

猿投山登山初心者も楽しめる登山コース5選

①猿投山登山の代表的な周回コース

猿投山登山の最も人気のある、アクセスのよい初心者におすすめのコースです。登山口は猿投神社にあり、ここから約4kmほどで猿投山山頂に至ります。バスで神社前で降りても車で神社駐車場に来ても登山口が近いので初心者にもおすすめ。登山前に本殿で登頂の無事をお参りしましょう。

緑の多い登山道では思い切りリフレシュでき、ハイキング気分で登っていけます。道中にはトロミル水車があり、そして御門杉という巨木が登山道の脇に現れますから巨木のエネルギーを感じて下さい。

登山道はよく整備されています

登山道はよく整備されており危険な所は少ないようです。森を出ると突然視界が開けてそこが大岩展望台。ここは天気次第ですが豊田市街や遠く伊勢湾まで見渡せますから一休みするのに丁度いいスポットです。

7合目あたりに東宮があり、鳥居と石段が独特の雰囲気を醸し出しています。東宮でお参りしたら鳥居から約40分で猿投山頂上。山頂からは美濃地方や遠く中央アルプス、南アルプスなども眺めることができます。人気のコースだけに頂上にはたくさんの登山客が寛いでいますよ。

猿投山の代表的な周回コース

猿投山登山の代表的な周回コースです。猿投神社の大祭は毎年10月の第2土曜日、日曜日の2日間にわたり開催され、そこで力強い棒の手も披露されます。

周回コースA 代表的な周回コース: 猿投棒の手ふれあい広場ー猿投神社ー猿投神社山中観音堂登山者駐車場ートロミル水車ー大倉岩ー猿投山展望台ー東宮分岐ー菊石ー広沢天神ー猿投棒の手ふれあい広場
歩行距離 約12.5km
コースタイム 約4時間
標高差 400m
難易度 初心者レベル


 

周回コースの見どころ

猿投棒の手ふれあい広場は、県の無形民俗文化財で棒の手の資料を展示収蔵する施設の前の広場のことです。猿投神社はこの棒の手の奉納で有名な猿投まつりの舞台となる神社で、毎年豪快に棒の手が披露されています。

猿投神社の祭神は小碓命(日本武尊)の双子の兄弟である大碓命です。また登山口から少し行きますと陶磁器の原料を作るためのトロミル水車があり、そこからさらに登って行きますと登山道の途中で現れる三角柱の形をした巨石が鎮座しており、それらも見所となっています。

下りのおすすめスポット:天然記念物の菊石

下りのおすすめスポットの菊石。国の天然記念物で、黒雲母花崗岩の結晶が球状で菊の花のように見えることから、菊石と言われています。石の表面に菊の文様がきれいに表れている大変珍しい石で、猿投山に来たなら必見です。

また、猿投地区の地酒に菊石と言う銘柄の日本酒の蔵元があり、ここのお酒をお土産にするのもいいかもしれません。ルートの終盤に広沢天神(猿投神社の末社)という祠があります。こちらは学問の神様菅原道真公を祀った祠のようですのであわせてお参りするのもいいでしょう。

基本情報

猿投神社

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  • 住所
    〒470-0361
    愛知県豊田市猿投町馬道通り
  • アクセス
    名鉄上豊田駅からバス20分猿投神社前下車、名鉄豊田駅からバス20分、東海環状自動車道藤岡ICから5分
  • 電話番号
    0565-45-1917
  • 公式サイトURL
    http://www.jinja-net.jp/sanage-jinja/

②猿投山登山の見どころ周回コース

猿投山登山のメインコースで、前記の周回コースより距離が長くなる健脚向けのコースをご紹介します。この周回コースの途中で東宮分岐から分岐して奥の院の東宮、御船石、奥の院西宮、そして血洗いの滝経由で前記の周回コースに戻るメインコースです。

約2kmほど歩行距離が長くなりますが、見どころも追加されます。奥の院の東宮と西宮、猿投神社本社の御参りは三社巡りと呼ばれ、ご利益が授かると言われており大変な人気となっていますよ。
 

見どころが多いコースです

猿投山の登山道は狭い道が多いですので、登り優先の山のエチケットは守りましょう。見どころの多いコース設定ですが他のコースへの分岐もたくさんあるのでコースとりを間違えると道に迷う心配があります。

コンパスと地図などを持って行って、現在地や目標地を地図で確認しながら登っていくのも必要でしょう。猿投山は低山ですが広い裾野を持っています。そのため道に迷う人が毎年後を絶ちません。山に入る前に登山道の選定や確認など十分な準備してください。

見どころ周回コース

周回コースB 猿投棒の手ふれあい広場ー猿投神社ー猿投神社山中観音堂登山者駐車場ートロミル水車ー大倉岩ー猿投山展望台ー東宮分岐ー猿投神社東宮ー御船石ー猿投神社西宮ー血洗いの滝ー菊石ー広沢天神ー猿投棒の手ふれあい広場
歩行距離 約14.5km
コースタイム 約4時間40分
標高差 400m
難易度 初心者レベル

ご利益を期待しましょう!

猿投神社の東の峰にある東宮、西の峰にある西宮の2つの奥の院と神社本社を合わせて猿投三社大明神と言うそうです。三社巡りコースのところでご案内しましたように、三社を巡ってお参りするとご利益があると言われていますので遠くからたくさんの方のお参りがあります。

御船石は「おふないし」と読み花崗岩の巨石でなかなかの見ごたえです。猿投山の祭神である大碓命が乗ってきた船が石になったという言い伝えが今も残っています。
 

血洗いの滝

血洗いの滝は登山コースに標識があり案内板も掲げてあります。猿投神社の祭神である大碓命が猿投山で毒蛇に噛まれて、傷口から流れた血を滝の水で洗い流したことから、いつ頃からか血洗いの滝と呼ばれるようになったという伝説の滝。そのため、このあたりの土地は今も血洗という地名で呼ばれています。

③猿投山登山コースの内雲興寺から登るコース

猿投神社から見て反対側の瀬戸市にある雲興寺が登山口となっています。織田、豊臣、徳川と天下統一を果たした武将から庇護を受けた名刹で室町時代に創建された曹洞宗のお寺です。登録文化財の鐘楼や紅葉が有名ですね。雲興寺は山号を大龍山といい、本尊は釈迦牟尼仏。

名鉄瀬戸駅からアクセスがあります。お寺の門前に広い駐車場とトイレがあり、ここから登山コースがスタートです。途中東海自然歩道も歩くことになり、登山道もよく整備されていて歩きやすいでしょう。

静かな雲興寺コース

雲興寺から猿投山山頂までは約3時間。猿投山はもともと鷲取山と呼ばれていたそうですが第12代景行天皇が伊勢の国に行った時、可愛がっていた猿のいたずらが酷かったため海に捨てられ、その猿が鷲取山に隠れたことから、いつしか猿投山と呼ばれるようになりました。

雲興寺コース 雲興寺駐車場ートイレー猿投山山頂ー東宮ー西宮ー西宮階段下ー赤猿峠ートイレー雲興寺駐車場
歩行距離 約11.3km
コースタイム 約6時間30分
標高差 380m
難易度 初心者レベル

雲興寺コースの見どころ

雲興寺は織田、豊臣、徳川と天下統一を果たした武将から庇護を受けた名刹で室町時代に創建された曹洞宗のお寺です。赤猿峠は標高約500mの峠で三河と尾張の境界となっています。

コースは東海自然歩道と重なって、1部がヤマザクラコースを通り赤猿峠を経由して山頂に向かいます。登山口から山頂までは約3時間(道標に示してある)。ハイキング感覚で緑の気持ちの良い林の中を行きます。途中の展望スポットで、上手く行けば白山が見えるでしょう。


基本情報

雲興寺

  • 住所
    〒489-0017
    愛知県瀬戸市白坂町131
  • 電話番号
    0561-81-4397
  • アクセス
    名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅から名鉄バス赤津バス停下車徒歩10分
  • 公式サイトURL
    http://www.aichiyama.com/SanaU.html

④猿投山登山で三社巡りを楽しむコース

三社巡りとは猿投神社本社と東峰にある東宮奥社、西峰にある西峰奥社、の三社のことで猿投三社大明神と呼びます。厄除け、無病息災、安産祈願、五穀豊穣、商売繁盛、学業成就などのご利益があると言われています。

祭神の大碓命が左鎌を使って土地を耕したという伝説から、絵馬も左鎌をデザインした形となっています。本格的な登山コースをハイキング気分で楽しみながら行けますが、必ず登山装備でおでかけください。

三社巡りのご利益を頂くコース

三社詣でコース 猿投山登山者駐車場ー猿投山登山口ー東海自然歩道休憩所ー武田道分岐ー大岩展望台ートイレー東宮(一社目)ーカエル石ー猿投山山頂ーカエル石ー東宮ー御船石ー西宮(二社目)ー大岩展望台ー武田道分岐ー猿投山登山口ー登山者駐車場ー猿投神社(三社目)
歩行距離 約9.2km
コースタイム 約3時間30分
標高差 447m
難易度 初心者レベル
アクセス 登山口は猿投神社

⑤猿投山登山で歴史の勉強と七滝めぐりをするコース

三河広沢城は戦国時代のお城で城主は鈴木越中守重行と言われていますが、明確な資料がありません。現在は曲輪(くるわ、城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区画の名称)や櫓(やぐら)台が残っており、近辺の地中から、戦いに使う道具や調度品が見つかっています。

またこの辺りは猪やクマの生息地で、秋から冬にかけてどんぐりなどの食料をもとめて山裾の方に降りてくるようです。滅多に合うことはありませんが念のためクマ鈴は必携、登山道にも注意看板があります。

広沢城跡・七滝巡りコース

広沢城跡コース 広沢城跡コース:猿投山登山口ー広沢城跡ー城が峰展望台ー武田道眺望スポットー七滝巡り遊歩道ー赤猿峠ー猿投山北歩道分岐ー陽だまりの休憩所ー猿投山山頂ーカエル石ー東宮ートイレー武田道分岐ー城ケ峰展望台ー猿投山登山口
歩行距離 約9.8km
コースタイム 約3時間
標高差 400m
難易度 初心者レベル

七滝巡りの見どころ

七滝巡り遊歩道は矢作川の支流広沢川にかかる七つの滝を巡るように設置されています。七滝は上流から順に血洗いの滝、二つ釜滝、白露滝、千鳥滝、白菊滝、乙女滝、広沢大滝の七つで、遊歩道沿いに眺めながら楽しむ事ができます。規模の大きな滝はありませんが、風情を楽しみましょう。

広沢大滝は落差25mで最も大きな滝で、この滝だけは遊歩道沿いから少し離れたところにあり、幼稚園児や保育園児のハイキングの人気スポットといわれています。
 

猿投山登山の初心者、登山初級者向けコース

猿投山初心者コース

このコースは登山初心者や猿投山登山初心者にふさわしいコースであると同時に猿投山登山のリピーターが多いコースでもあります。

初心者コース 猿投神社駐車場ートロミカル水車ーお倉岩(巨石)ー登山口(標識に山頂まで3.4km1時間40分とある)ー東海自然歩道合流点ー西宮ー御船石(巨石)ーカエル石(顔がカエルに似ている)ー猿投山山頂(629m)ー引き返すー猿投神社駐車場
歩行距離 約10km
コースタイム 約4時間
標高差 400m
難易度 初心者レベル

初心者コースの見どころ


見どころの1つに東海自然歩道があります。雲興寺コースの1部が重なっていますが、東海自然歩道は明治の森高尾国定公園と大阪の明治の森箕面国定公園を結び、自然や歴史、文化財を巡る自然歩道です。

心身の健康と安らぎが得られる長大な登山道の東海自然歩道は1都2府8県におよびそれぞれの地域の国定公園が連結されており、名所旧跡を楽しみながら歩くことができます。機会があれば東海自然歩道で決められたコースをトレッキングやハイキングをしてみましょう。
 

猿投日帰り温泉の紹介

日帰り温泉施設金泉の湯

猿投山の麓にある規模の大きな宿泊施設・ホテル金泉閣が運営するおすすめの日帰り温泉施設金泉の湯、岩風呂大浴場は100%天然ラドン温泉。全国的にも珍しい温泉で肌触りもよく香りが高いです。

古代桧で作られた大浴場は天然ラドン温泉の効能に合わせて神経を休める森林浴作用もあり、またラドン温泉は入浴だけでなく飲泉もできることで有名で消化器粘膜を通じて吸収され、痛風や消化器病、糖尿病、高血圧によいとされています。(猿投神社から6kmの所にあります。)

金泉の湯の基本情報

日帰り温泉施設金泉の湯

  • 住所
    〒470-0364
    愛知県豊田市加納町馬車通り21
  • 電話番号
    0565-45-6111
  • アクセス
    猿投グリーンロード加納ICより5分
  • 駐車場
    あり
  • 定休日
    なし
  • 送迎
    あり
    巡回無料送迎バス
  • 営業時間
    9:30-23:00
  • 公式サイトURL
    https://sanageonsen.p-castle.co.jp/kinsenyu/

猿投温泉のマップ

まとめ

多くの登山ルートのある猿投山。アクセスがよく、名古屋の都心に近いため、また交通の便がよいため、沢山の登山愛好家やハイカーが訪れています。

難易度レベルの低い低山ですが、かなり古くから人気のある山として知られています。比較的登山道は歩きやすく、危険な個所はほとんどありません。

帰りは猿投山麓にある本格的な温泉施設ホテル金泉閣に寄り道して汗を流して帰りましょう。猿投山登山口からホテル金泉閣までのアクセスは約6kmの距離で車で行けばすぐです。

愛知県の登山について気になる方はこちらをチェック!

愛知県には2000mを超えるような高山はありません。猿投山のような1000m以下の低山はたくさんあります。

低山ですから頂上征服の感激はあまりありませんが、何度も同じ山に登ることにより今日も無事頂上に来れたという充実感はあります。低山であっても登山の基本装備は守ってください。また愛知県で猿投山と同様人気のある茶臼山の情報も添付しておきました。