初心者向けスノーボードの道具を紹介
初心者と上級者で必要なものはあまり変わらない
初心者でも上級者でもウィンタースポーツなら必要なものに大きな差は生まれにくいです。スノーボードの場合は板(スノーボード本体)やブーツは腕前や経験問わず必須になります。防寒着などの服装や小物なども大きな差は生まれにくく、持ち物リストはほとんど共通になります。
ただし、小物を含めそれぞれの持ち物は経験者と入門用でグレード(品質など)が異なり、金額も大きく変わってくるので上級者の道具をそのまま揃えないようにしましょう。
初心者はレンタルがおすすめ
前述したようにスノーボードを始めたいという方、まだ1回ぐらいしか滑ったこがない場合は、上級者に憧れていきなり必要なものを一式揃えるのは大変です。バスなどのツアーとセットだと格安でウィンタースポーツが楽しめる場合がありますが、スノーボードが初めてという方は、いきなり一式揃えなくてもレンタルできるものはレンタルしたほうがいいとされていますよ。
スノーボードが好きになって何度も行くようになって揃えましょう。
レンタルのポイント
レンタルを利用する場合はバスツアーなどを使うと大きく割り引いているプランがあり日帰りでも、泊まりでもお得です。また、荷物の量を減らせて便利ですよ。予算に一式揃えるより数回しだけならレンタルが安いです。
一方でレンタルだと好きなデザインのウェアがなかったり、サイズが合っていなかったりと実際にゲレンデに行くまでわかりにくい点もあります。サイズが合わない場合は必ずスタッフに相談しましょう。合わない服装は事故の原因になります。
初心者のスノーボード用品の予算は?
すべて購入すると高価
初心者が気になる部分と言える予算。前述したようにレンタルする場合と購入でかなり差が生まれます。すべて購入するとスノーボード一式とウェアだけでトップブランドだと10万前後になるでしょう。
そこにゲレンデまでの移動費、リフト券、泊まりの場合は旅費などが加わりますよ。バスツアーなどではリフト券が付いてきたり、格安でレンタルできるようになるので予算を抑えたい方はツアーとレンタルを利用しましょう。また食事代なども必要なります。
予算は1人3万円
レンタルできるものはレンタルで済ますようにすると、移動費、リフト券、各種費用をふくめ日帰りはだいたい高くても4万円が1つの目安となります。レンタルせず持ち物リストとして後述するアイテムを購入うするとなると板や小物(スノーボード)と服装だけで8万、そこに移動費やリフト券などがかかるので予算は13万前後を考えておくといいでしょう。
あくまで目安となり各種アイテムのグレードによって価格は大きく変わってきますよ。
ウェアはブランドにこだわらなければ2万円
ブランドにこだわらなければ予算をぐっと抑えられますよ。男性でも女性でもウェアは上下セットでだいたい2~3万で購入できます。ただし通販での価格となり店頭ではもう少し高くなるかもしれませんね。ウェアと同じようにボードも低価格のセットなどがありトップブランドで揃えなければ5~7万円に移動費やリフト券代が必要になります。
また、日帰りと泊まりでも必要になるものが少し違いますよ。
スノーボード初心者の道具・持ち物リスト(ボード関係)4つ
板
スノーボード本体のこと。いろいろな種類があり板の形状によって向いている滑り方が異なります。例えば板が波打っているダブルキャンバーは初心者には使いにくいでしょう。ゲレンデで普通に滑るだけなら、板を横から見たときに緩やかな弧を描いて中央部分が浮いているキャンバーがおすすめです。もし滑るのではなくトリックをしたいならトリック向けの板などもありますよ。
わからない方は必ず店員と相談しながら選んでくださいね。
ブーツ
撥水性があり、水が染み込まない専用のブーツです。一般的な靴と同じでは着心地のよさ、サイズが重要になるためできるだけ試着して選びましょう。
靴紐を締める方法が主に3種類あり、一般的な靴と同じように自分で靴紐を締めるレース、ダイヤルを回してワイヤーの締め具合が調整できるBOA(ボア)、レーシとBOAのハイブリッドがあり、レースは力が必要ですが微妙な締め具合も調整でき、BOAは力が不要で簡単に締め具合が調整できますよ。
ビンディング
ビンディングはブーツと板を固定するパーツです。これが無いと板の上に乗ったまま滑るのは不可能です。ブーツや板にはきちんと規格があり、ビンディングにもきちんと合うように作られていますが、ブーツとビンディングの相性が非常に重要になります。ビンディングを選ぶ際はできるだけブーツ一緒に合わせるようにして選びましょう。
ブーツと同じで固定方法で種類が分かれてきますが、初心者ならオーソドックスなストラップタイプがおすすめです。
リーシュコード
リーシュコードは事故を防ぐアクセサリーとして着用を義務付けているスキー場が多いです。リーシュコードとはビンディングと板をつなぐための紐(コード)でなにかの拍子に板が外れても、板が斜面を滑らないようにしてくれます。コードがないとビンディングが外れた板は1人ゲレンデを滑っていき非常に危険です。
スノーボードをしたことがない方にはイメージしにくいですが、スノーボードの板はただの板ではなく、エッジ(刃)がありぶつかると危険です。
ボード一式としてレンタル可能
紹介した板、靴、ビンディングがボード一式としてレンタルできるスキー場は多いです。また板だけのレンタルなども可能でブーツは履き心地をきちんと合わせたいという方は、自前でブーツを用意したほうがいいでしょう。
ビンディングだけのレンタルはないので注意してくださいね。買い揃えるか、レンタルで済ますかは非常に悩ましいポイントとなります。レンタル料は5000円程度が目安になり、ボード一式ではなく板だけだと3000円程度です。
スノーボード初心者の道具・持ち物リスト(ウェア類)10つ
スノーボードのウェア(服・パンツ)
スノーボードをするときに一番上に着るアウターは絶対に必要なアイテムです。撥水性が高く雪が染み込まないようになっていて保温性もあります。またエッジで怪我しないようにエッジガードも付いていますよ。上下で分かれているものが多いですが、セパレートタイプだと雪が入ることもあるので上下一体型のつなぎタイプや雪が入りにくいオーバーオール型のパンツなど種類が豊富にあります。
機能も大切ですがウェアは見た目も大切になりますよ。
帽子(ヘルメット)
防寒対策として使われているニット帽は耳が冷えて痛くなりにくいだけではなく、ケガ防止にも役立つため必ず用意しておきたいアイテムです。ヘルメットも同様にケガ防止に必要ですよ。特別なニット帽ではなくタウンユースモデルの一般的なニット帽で大丈夫ですよ。ポイントとしては風を通しにくいもの、耳まで覆える深いものがおすすめです。
どちらかあればいいのですが、初心者はころびやすいことを考えるとヘルメットのほうが便利かもしれませんね。
手袋
手袋(グローブ)も必須のアイテムです。5本指タイプの一般的なものからミトンタイプのものなど少し珍しい手袋があります。初心者の方は5本指タイプの方が指を動かしやすいでしょう。ビンディングの着脱など手を使うことも意外と多いですよ。ミトンタイプは裁縫箇所が少なく保温性に優れていますが、ビンディングの着脱などがやりにくいです。
ゴーグル
ゲレンデは太陽光が雪で跳ね返り、真夏のビーチのように紫外線を受けやすいためゴーグルも必ず用意しておきましょう。また、ケガ防止にもゴーグルは役立ち、風が強いとき、降雪中でも視界をきちんと確保できますよ。
フィット感、レンズの色など製品によって違いが大きいです。試着できるようなら試着して選んだほうがいいでしょう。レンズの色によって最適な状況がありますが、初心者ならどんな状態でも使いやすいとされるオレンジ系がおすすめです。
レンタルできる
ウェアは予算をかけてしっかりしたものを選びましょう。低価格だと水が染みてきたり、すぐに傷ができるなど耐久性が心配になるものもあります。レンタルは上下セットで5000円前後になりバスツアーなどでは割引価格で借りられて非常に安い場合があります。近年はレンタルでもおしゃれなウェアが多く、デザインが古いというトラブルは少なくなっているので安心してくださいね。
また、ゴーグル、帽子、グローブなどの小物もレンタルできる場所があります。
プロテクター
ヒッププロテクター、脊椎パッドは初心者なら用意しておきたいアイテムです。ころんだときに衝撃を吸収しケガの度合いを軽くしたり、ケガ防止に役立ちますよ。脊椎パッドは背中、ヒップはお尻のプロテクターになり、肘や膝、肩(上半身一体)などさまざまなプロテクターあります。少なくともヒップと脊椎パッドはあったほうがいいアイテムになりますよ。
インナー
肌に直接触れる肌着です。保温性などの機能があると暖かくて過ごしやすそうと思うかもしれませんが、保温性は必要ありません。汗を吸い上げて乾かしてくれる速乾性のあるものを用意しましょう。ヒートテックはウィンタースポーツに向かないと言われていますよ。
ウィンタースポーツは3枚ぐらい重ね着をするため保温性がないインナーでも寒くなることはなく、滑っている最中は汗をかくことがあり、厚着をしすぎて汗冷えしないようにしましょう。
タイツ・レギンスも用意
上半身だけ用意しても下半身が冷えると結果的に体全体が冷えてきますよ。タイツやレギンスといった下半身のインナーも忘れないよにしてくださいね。上半身と同じように暑くなりすぎないように、吸湿発熱素材などの機能性素材が使われているものは避けましょう。汗をかく原因になります。
下着
下着はかなり重要です。スノーボードはお尻をつけることが多く滑り慣れないうちはどうしても下着まで濡らしてしまうことも多々あります。日帰りでも用意しておかないと濡れままで非常に大変ですよ。泊まりのときも、日数分の着替えとともに濡れてもいいように多めに下着を用意しておきましょう。意外と忘れがちになりやすいく、余裕をもって用意しておくと非常に便利です。
中間着
ウェアの下に着る服装です。私服でもいいですが、保温性のあるフリースやパーカーなどが好まれていますよ。天候によって調整できるようにしておきましょう。
初心者の方はころんだときのことを考えて速乾性のあるフリースがおすすめになります。タウンユースのフリースより登山などのアウドドアブランドが出しているフリースのジャケットなどがおすすめですよ。クルーネックだと防寒対策としてネックウォーマーなどの小物が必要になるので注意してくださいね。
体温調整に使うアイテム
中間着(上着)の目的は体温調整です。脱ぎやすいものを用意して置くといいでしょう。日帰りでも泊まりでも複数枚あると対応しやすくなりますよ。アウトドア向けのフリースジャケットは高価になりますが、街着より性能が高いです。フリースにこだわらなくてもトレーナーなど好きな上着を用意しておきましょう。
厚着しすぎて汗冷えにならないように注意してくださいね。
ソックス
厚手でふくらはぎまでカバーできるソックスがおすすめになります。くるぶし部分までの丈の短いソックスはウィンタースポーツに向いていません。濡れやすい部分でもあるので日帰りの場合でも泊まる場合でも予備を持っておきましょう。ウィンタースポーツ専用のものも発売されています。板やウェアのように高価なものではないので気になる方は専用のソックスを用意してもいいでしょう。
宿泊のための服・ネックウォーマー
泊まりでウィンタースポーツを楽しむなら、宿泊日数を考えて着替えやホテル、旅館で着る楽な服装も用意しておきましょう。スキー場までの格好は普段着でも問題ありませんよ。
ネックウォーマーは首元を保温するアイテムとなり、近年では目出し帽(バラクラバ)も非常に人気ですよ。バラクラバは目以外覆えるため保温性が高いですが、おしゃれにコーデするのは難しいです。
スノーボード初心者の道具・持ち物リスト(小物類)11つ
ワックス・曇り止め
板の滑りをよくするためのアイテムです。便利アイテムですが、レンタルの場合はきちんとワックス処理されているため不要な場合が多いです。反対に連泊などで自分の板を使う場合はワックスで手入れしないと滑りが悪くなる可能性があります。
ゴーグルの曇り止めがないと建物内に入ったり、出たりすると曇りますよ。曇った状態は危険なため、あらかじめ曇り止めを使っておきましょう。
リフト券フォルダー・スマホケース
腕に付けたり、手袋に付けたり、腰に付けたりといろいろなタイプがあります。また、ウェアによってはホルダー付きの場合もあります。フォルダーがあるといちいち取り出さなくていいので便利ですよ。
スマホケースは、ただのケースではなく耐衝撃に特化したタイプを用意しておくと便利です。あるのとないのでは雲泥の差となりますよ。非常に重要なアイテムと言えます。
身分証明書・健康保険証
身分証明書はスキー場で板などをレンタルするときに必須になりますよ。忘れると手続きが面倒になるか借りられない可能性もあるので注意しましょう。健康保険証は万が一ケガをしたときに必要になります。忘れないようにしましょう。
防水スプレー
近年のレンタル品はしっかり整備されているので問題になりにくいですが、万が一撥水性が落ちているウェアに当たっても防水スプレーがあると撥水性を復活させられます。また滑り慣れていないうちはころびやすく、ウェアやグローブに雪が付くことも多いですが防水スプレーがあれば付着する雪を減らせますよ。ポケットサイズの小さいものでいいので用意しておくと非常に便利です。
防水スプレーを使うときは風向きに注意し屋外で使いましょう。
専用の財布
防水性のある財布を普段から使っている方は少ないでしょう。ゲレンデでは水に濡れやすいので防水性のある専用の財布を用意したほうが便利ですよ。また、旅費を含めカード類などが入った財布をそのまま持って滑ってしまうと、財布を紛失したときに大変です。最低限のお金だけ持ち運べるように専用の財布を用意してくださいね。
リップクリーム・日焼け止め
前述したようにゲレンデでは、太陽光が反射で上からも下からも降り注ぎます。ゴーグルで目の保護はできても肌と唇は保護できないのできちんとリップクリームと日焼け止めを用意して、滑る前に塗っておきましょう。冬の日差しは弱いですが、なんの対策もしていないと日焼けしますよ。
また、ゲレンデ、雪山は意外と乾燥しているため唇は特に注意しないと乾燥と紫外線でダメージを受けやすくなります。日帰りでも泊まりでも用意しましょう。
スキンケアアイテム
便利なアイテムがスキンケ用品です。日焼け止めで日焼けはある程度遅らせますが、感想によるダメージは日焼け止ではカバーしにくいです。ハンドクリームなどで保湿したり、化粧水で水分を補ったりとスキンケ用品があると便利ですよ。男性でも女性でもハンドクリームぐらいは用意しておいたほうがいいでしょう。
宿泊するための持ち物
宿泊に必要なものとして歯ブラシセット、お風呂セット、スマホの充電器、コンタクトレンズなどが必要になります。旅行の荷造りと同じでどんなものが必要になるか考えながら選びましょう。
板をレンタルせず持ち運ぶ場合はソールケース(スノーボードのケース)を用意しましょう。エッジ部分を保護して運ばないと危険です。
まとめ
スノーボードに必要になるものは初心者でも上級者でも大差ありません。レンタルするか自分で揃えるかで大きく値段が変わってくる点だけで注意してくださいね。初めての方だと必要になるものが多いと思うので忘れ物をしないように持ち物をリスト化しておくとわかりやすいですよ。紫外線対策がないと肌トラブルが起きるので男性でもきちんとスキンケア用品は持っていきましょう。
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