エーモン 電工ペンチ
マーベル MH-17S
クニペックス 9721-215B
ツノダ TP-14
エンジニア PA-09
エンジニア PAW-01
フジ矢 FA104
アイウィス IWS-16
常盤TOOLS 圧着電工ペンチ
髙儀 DP-1
ホーザン P-736
エビ AK15A
Bonvoisin 油圧式圧着工具
はじめに
圧着ペンチを使えば、スリーブや銅線などを圧着端子に接続することが出来ます。最近では、100均のダイソーでも取り扱いがあるので、まだ使い慣れていない人は、入門向けの圧着ペンチを選ぶといいでしょう。
圧着ペンチには、絶縁のものやサイズも異なり、用途に合わせて使い分けなければいけません。圧着ペンチは電工ペンチとも呼ばれていて、通販サイトや工務店で買い求めることが出来ます。
圧着ペンチの種類
圧着ペンチは色やサイズなど、いろいろな種類がある工具です。工業機械で使うような大型の圧着ペンチは足で操作するものがある商品です。
ダイソーなどで売られている工具のうち、比較的サイズの小さい圧着ペンチは手動式のものが多く、取り扱いも簡単なのでおすすめの商品になります。工事現場など、比較的径が大きなものを扱う圧着ペンチの中には、電動の油圧式のものもあり、圧着ペンチと一言で言っても、沢山の種類がある工具です。
電動油圧式工具
電動油圧式とは手の力ではなく、油圧を利用する工具です。手動式の圧着ペンチととは異なり、工場や工事現場などでよく使われます。手の力を必要としないので、比較的硬いケーブルなどにも使うことが可能です。
電動油圧式の電工ペンチは、大型のホームセンターや工務店などで買い求めることが出来るので、用途にあった工具を選びましょう。電動油圧式の圧着ペンチは、力を均一に掛けることができるので、精度の高い工作が可能です。
手動式工具
100均のダイソーなどで売っているのが手動式電工ペンチです。手動式電工ペンチとは、テコの原理で握力を使って、スリーブや銅線を圧着する工具になります。圧着端子に銅線などを接続した状態で、力をかけて圧着する仕組みです。
銅線にはさまざまな径があり、それによって使える電工ペンチが異なります。また、スリーブに対応しているかどうかも圧着ペンチの選び方の一つです。径によって、電工ペンチの色を決め、工具を使い分けるのも便利でしょう。
手動油圧式工具
手動油圧式とは、油圧によるアシストがある手動電工ペンチのことです。電動油圧式と違い、比較的サイズが小さいので、家庭でも使うことができます。
使い方は手動式と同じ用に圧着端子に銅線などを挟んで、圧着する工具です。簡単に使うことができますが、油圧による圧力は高いので、指を挟んだりしないように気をつけましょう。
圧着ペンチ種類別のポイント
- 大型で圧力の強い電動油圧式
- コンパクトで精密作業に向く手動式
- 油圧によるアシストが強力な手動油圧式
圧着ペンチの選び方
圧着ペンチは用途に合った選び方があります。精密作業をするのであれば、小型で扱いやすいものがいいでしょう。硬い金属やケーブルで作業をする場合は、大型で切断能力の高いものを選ぶ必要があります。
比較的大きな電工ペンチはボルトを切れるような強力なものもあり、銅線やケーブルだけでなく、幅広い工作に使うことが出来る工具です。
銅線を圧着する
銅線を圧着するのは圧着ペンチの代表的な使い方です。銅線は強度が低いので、比較的小さな圧着ペンチでも作業することができます。電気が流れている場合があるので、電子工作をする際は絶縁の圧着ペンチが良いでしょう。
絶縁とは、シリコンなどの電気を通さない素材で通電を防ぐものです。絶縁処理されているかも圧着ペンチの選び方の1つになります。通電しているものを切断するとショートの危険性があるので、注意しましょう。
圧着ペンチはスリーブにも使える
圧着ペンチは圧着だけではなく、スリーブが付いた電線にも使うことができます。スリーブとは金属線が他の金属と、接触しないように絶縁した被膜のことです。スリーブは、プラスチック製のものが多く、金属のみ切断可能な工具だとうまく切れません。
ニッパーなどで切ることも出来ますが出来るだけ、専用の工具を使うのが良いでしょう。金属線だけではなく、スリーブ付きのものに対応しているかどうかも選び方の1つですね。
ワイヤーストリッパーになる工具
ワイヤーストリッパーとは、スリーブなどの被膜のみを切断する機能のことを言います。この機能があれば、中にある銅線だけをむき出しに出来るので、はんだ付けや配線などに便利です。
ニッパーやペンチなどの工具では被膜だけではなく、金属線ごと切断してしまうので、注意しましょう。ワイヤーストリッパー機能があるかどうかは、電子工作をするうえで選び方の1つになります。
ボルト切断も可能な工具
電工ペンチの中には、ボルトなどの硬い金属を切れるものもあります。主に油圧式のものが対応しており、手動式のもので硬い金属を切れるものは、あまりありません。硬い金属を切るのであれば、対応した圧着ペンチかどうかも選び方の1つですね。
硬い金属を切る場合は大きな力が加わるので、金属片が飛び散ったりして怪我をする恐れがあります。防護メガネやシールドを使って、体に当たるのを防ぎましょう。
圧着ペンチの選び方のポイント
- 銅線の工作は圧着ペンチの基本
- スリーブの工作に対応したものがある
- ワイヤーストリッパー機能があれば便利
- 硬い金属を切れる圧着ペンチもある
圧着ペンチのおすすめ13選
圧着ペンチのおすすめ商品を紹介します。国内外のメーカーから、さまざまな圧着ペンチが発売されていて、用途に合わせて購入することが可能です。
サイズが大きいものは、強度の高い金属線の工作に向いています。色のバリエーションも多く、工具箱に入れている時や、暗い作業の際にも分かりやすいものが多いです。また、圧着ペンチの中には複数の径に合わせて、工作出来るものもあるので、選び方の参考にしてください。
1:エーモン 電工ペンチ
エーモン 電工ペンチ
エーモンの圧着ペンチはおすすめの工具の一つです。カットやカシメといった種類の工作が、簡単にできるように先端にまとめられています。サイズは200mmと比較的大型で、少ない力で強度のある金属を加工することが可能です。
圧着端子を先端に挟み、用途に合わせた径の穴を使い圧着することが出来ます。色もオレンジ色になっていて工具箱に入れておいても、ひと目で分かるように工夫されている圧着ペンチです。
2:マーベル MH-17S
マーベル MH-17S
マーベルのMH-17Sも、おすすめの工具です。圧着端子は、三種類に対応しているので圧着するケーブルの太さに合わせて使い分けることができます。また、基本的な圧着ペンチの機能の他に仮押さえ機能がついている商品です。
仮押さえ機能とは圧着端子をペンチ部分に入れて、力を掛けると圧着ペンチに圧着端子が固定され、ケーブルを通す作業が簡単になる仕組みのことを言います。色は黄色で視認性が良い商品です。
3:クニペックス 9721-215B
クニペックス 9721-215B
クニペックスからもおすすめの9721-215Bという圧着ペンチが発売されています。この工具はサイズが小さく小回りの効く便利な商品です。
配線が奥まった場所にあったり、高所にあるときなどは、小さい工具の方が、大きい工具と比較して便利でしょう。色は、赤に青のワンポイントになっていて、他の工具と色味が違うので工作中や収納しているときに目立ちます。
4:ツノダ TP-14
ツノダ TP-14
ツノダのTP-14も、おすすめの圧着ペンチです。この工具は、他のものと比較すると高価ですが、JIS規格であるJIS-C-9711を取得している高品質の商品になります。耐久性や精度が高く、さまざまな工作に使うことが可能です。
5種類の圧着端子の径に対応しているので、ケーブルの太さに合わせて使うことができます。力を段階的に加えることが出来るトグル機能があり、長時間の作業でも疲れない工夫がされている商品です。
5:エンジニア PA-09
エンジニア PA-09
エンジニアのPA-09もまたおすすめの圧着ペンチです。この工具は圧着端子の被覆バレルだけでなく、芯線バレルも個別に締めることが出来るので便利になります。
圧着ペンチは被覆バレルを締めるものが多く、芯線バレルは細すぎて締める事ができないものが多いので注意が必要です。PA-09はさまざまなメーカーの圧着端子に対応しているので用途に合わせて工作することができます。
6:エンジニア PAW-01
エンジニア PAW-01
エンジニアのPAW-01は多機能でおすすめの電工ペンチです。この工具のサイズは210mmと大型ですが、少ない力で硬い金属を加工することができます。
PAW-01はワイヤーストリッパーの機能があるので、圧着端子の工作をする前にケーブルの皮膜を取ることが可能です。ペンチ部分には微調整ノブがついていて、径に合わせて細かく調節することが出来ます。この圧着ペンチの色は緑と黒の混合色の商品です。
7:フジ矢 FA104
フジ矢 FA104
フジ矢のFA104もおすすめの電工ペンチです。この工具もまた、ワイヤーストリッパー機能が搭載されています。圧着端子の径は1.25mmから5.5mm、ワイヤーストリッパー部分は0.75mmから5.5mmまで段階的に対応している商品です。
絶縁端子、裸端子両方に使うことが出来ます。また、商品にはオレンジ色が含まれていて他の工具と比較すると、視認性の良い工具です。
8:アイウィス IWS-16
アイウィス IWS-16
アイウィスのIWS-16も、おすすめの圧着ペンチです。この工具のサイズは、240mmとなっていて、片手でも両手でも使うことができます。圧着した後にサイズが刻印されるようになっているので、工作後の径の確認が簡単です。
この工具は、5種類の径に対応しており、用途に合わせて使い分けることが出来ます。また、経年劣化によるペンチの圧着力の減少を、低減させるクリンプハイト機能があり、長く使える圧着ペンチです。
9:常盤TOOLS 圧着電工ペンチ
常盤TOOLS 圧着電工ペンチ
常盤TOOLSからも、おすすめの圧着ペンチが発売されています。この工具は、サイズが365mmで重量が800gと大きなものになっていて、力が必要な作業に適したものです。
径も大きなものに対応しており、小型の圧着ペンチでは取り扱えないものも加工することが可能です。この工具にはホールドリリース機能があり、圧着できているかどうか確かめながら工作ができる便利な商品になります。
10:髙儀 DP-1
髙儀 DP-1
髙儀のDP-1もおすすすめの圧着ペンチです。DP-1は、非常に多くの圧着端子に対応している便利な工具になります。圧着だけではなく、ワイヤーストリッパーの機能もあるので、ケーブルの加工から圧着まで一つの工具で行うことが可能です。
また、径の小さなボルトやネジを切断することが出来るので、ケーブル以外の工作にも使うことができます。色は赤色で目立つ配色になっている工具です。
11:ホーザン P-736
ホーザン P-736
ホーザンのP-736も、おすすめの圧着ペンチです。この圧着ペンチは、シンプルなデザインで軽量でサイズも小さな工具になります。圧着端子は3つの径に対応しており、径の細いものから太いものまで、用途に合わせて使い分けることが可能です。
この工具は、持ち手部分が大きく、力が入れやすいのが特徴になります。トグル機能があり、単位ストロークあたりの力が段階的に加えられるため、疲労も少ない工具です。
12:エビ AK15A
エビ AK15A
エビのAK15Aもおすすめの圧着ペンチです。この圧着ペンチはJIS-C-9711を取得していて、品質や精度の信頼性が高い工具になります。サイズは256mmと他の圧着ペンチと比較すると大型のもので、大きな力が必要な工作に向いている商品です。
この圧着ペンチは、裸圧着端子と裸圧着スリーブに対応し、一つの製品で両方の種類の作業が出来ます。持ち手の部分が大きく、力を入れやすいのが特徴です。
13:Bonvoisin 油圧式圧着工具
Bonvoisin 油圧式圧着工具
Bonvoisinからは油圧式の圧着ペンチが発売されています。油圧式の圧着ペンチは手の力ではなく、油圧によって力を加える商品です。そのため、手の力を殆ど必要とせず、簡単に圧着することができます。
油圧式の圧着ペンチは重量が多く大型のものになるので、ガレージや庭など広いところで使いましょう。油圧は一定なので、力を均等に伝えることができ、精度の高い工作が可能です。
圧着ペンチのメーカー
圧着ペンチを、発売するメーカーを紹介します。国内のメーカーでは、高儀やホーザンなど有名な工具メーカーが圧着ペンチを多く販売していて、ホームセンターや工務店などで買い求めることが可能です。
また、海外のメーカーも圧着ペンチを発売している企業があり、精密工作や電気工事などさまざまな場面で使うことができます。
マクセルイズミ
マクセルイズミとは、創業60年を超える老舗の工具メーカーです。DIYに使える手軽でサイズが小さなものから、工場や工事現場で使うプロ用の工具までさまざまなラインナップがあります。
油圧式、手動式の圧着ペンチを多く販売していて、硬い金属を取り扱ったり、精密工作などにつかったりと、用途に合った工具を買い求めることが可能です。比較的プロ用のものが多いですが、正しく使えば家庭でも扱うことが出来ます。
マーベル
マーベルとは髙橋貴商店から長い歴史のある工具メーカーです。圧着、通電、電設工具に長けたおすすめのメーカーになります。最近ではホームセンター専用の部署もあり、DIYや家庭での使用にも着目して販売しているメーカーです。
工具の種類が多く、それぞれ用途別に分かれています。施設の整備用に使える商品が多く、精密な作業に向いたものが多くあるメーカーです。
高儀
高儀とは、国内で工具を多く扱うおすすめのメーカーです。高儀の歴史は古く、創業から150年続く老舗のメーカーになります。アースマンという自社ブランドがあり、電動工具を中心としたラインナップがあるメーカーです。
アースマンでは電動の圧着ペンチや手動の種類があり、用途に合わせて選ぶことが出来ます。また、ネオカッドウットというブランドは完全リサイクルできる木材を使っているエコな商品です。
ホーザン
ホーザンとは、国内の工具を作る企業です。JISの屋内配線用の、電線接続工具の規格のIS C9711を取得している高品質の工具を多く取り揃えています。
また、圧着ペンチは片手で使えるものが多く、少ない力で工作できるので、力の弱い人でも簡単に使うことが可能です。また、工具には日常点検用のマニュアルがついてくるので、使うたびにチェックしていれば、長く使うことができます。
- プロ用商品が多いマクセルイズミ
- DIYなどに注力しているマーベル
- 電動工具を多く扱う高儀
- 精密工作に強いホーザン
圧着ペンチのまとめ
圧着ペンチの種類や選び方、おすすめの商品などを紹介しました。圧着ペンチにはいろいろな種類があり、切断する材質や硬さによって使い分けることが必要です。
電子工作や、簡単な工事に圧着ペンチは、便利な商品になります。他のDIY工具と比較すると、特殊な用途に使うものが多いので、工務店など店頭で、自分の工作に適しているものかよく確認して購入しましょう。
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