焚き火用五徳おすすめ9選：はじめに
炎を囲んで楽しいキャンプのひとときを
焚き火には誰かと思いを共有したくなる魔力が潜んでいます。明るすぎるランタンの灯りを消し、スマホはカバンに仕舞っておいて、焚き火でお湯を沸かしてコーヒーを飲みましょう。フォークにベビーチーズを差して焚き火で温めると、コーヒーのお供においしいですね。朝食用のパンケーキを焚き火で焼きながら、仲間や家族と楽しく過ごすのもあり。そんな特別な時間に便利なのが焚き火用の五徳です。
加熱する程度なら初心者でもできる！
焚き火は火力の調節が難しいので、アウトドア料理でメインの熱源に使うのはキャンプに慣れた人向けです。しかし、缶詰のオイルサーディンを温めたり、余った食材でポトフを煮込んだりなど、夜のお供に合うアウトドア料理なら初心者でもチャレンジする価値があります。そんなときにおすすめなのが軽量でコンパクトな五徳。軽量でコンパクトな五徳をキャンプの常備装備にしておけば必要な時に使えます。
五徳はあると便利なキャンプギア
焚き火を熱源に使うアウトドア料理には、五徳はあると便利な道具です。五徳があればクッカーやフライパンを安定させられますので、次のメニューに手を付けられます。アウトドアでの料理は手際よく進めたいですものね。では本題！アウトドア料理で焚き火を熱源にする余談も織り交ぜながら、軽量でコンパクトな焚き火用の五徳を紹介します。なお、この記事は2020年10月15日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
焚き火用五徳：直置きタイプ3選
軽量でコンパクトながら安定感バツグン
焚き火に直接置くタイプの五徳は高さが低く、飯盒や鍋を載せても安定感を得られるのがおすすめポイントです。本来はダッチオーブンを載せるための五徳ですので、初心者でも安心して使いこなせます。焚き火をしないキャンプでは鍋敷きとして使ってもOKです。熾火に直接置くとそれなりに傷みますが、キャンプの思い出を五徳にアップロードする気持ちで酷使しましょう。目立たないキャンプギアが放つ合理的な雰囲気がかっこいいですね。
キャプテンスタッグ ダッチオーブンスタンド M-5706
キャプテンスタッグ M-5706
出典:Amazonキャプテンスタッグのダッチオーブンスタンドは堅牢な焚き火用五徳として使えます。重い鍋や飯盒を載せても安定感がありますし、形状がシンプルで扱いやすく、アウトドア料理の幅が広がります。外側のリングはΦ20cm、内側のリングはΦ10cm。大きな鍋からソロ用クッカーまで載せられるのがおすすめポイント。五徳の下の熾火をコントロールできるように高さも確保されています。材質は鉄ですので、こまめにお手入れをしましょう。安い価格も魅力的です。
キャプテンスタッグ フォールディングスタンド M-5705
コールマンのダッチオーブンスタンドはコンパクトに折りたたみができるのでおすすめです。焚き火用の五徳として使うなら逆さまにするのが正解。五徳の下の熾火の量を調整しやすくなります。ステンレス製の五徳を焚き火に入れると熱で焼き色が付きます。焼き色はステンレス用の焼け除去剤で落とせますが、キャンプの思い出として残すのもありです。ダッチオーブンが載せられる耐荷重で重さ280gなら軽量だといえます。
ユニフレーム ダッチスタンド
ユニフレームのダッチスタンドはクッカーやフライパンの大きさに合わせて適切な安定感を得られるのがおすすめポイントです。高さも確保されていますし、開いたほうから炭ばさみを入れられますので、熾火のコントロールが下すいですね。薪の追加も簡単にできます。Φ7mmの丈夫なステンレスを曲げ加工し、一か所で束ねただけのシンプルな折りたたみ式。キャンプではシンプルな道具ほど使いやすいですね。収納サイズもコンパクトです。
【余談】焚き火の大きさにキャンプスキルが見える
焚き火はキャンプファイヤーではありません。少しずつ火を育て、必要なだけの火力を得るのが焚き火です。まれに焚き火台から大きな火柱が上がっている光景をキャンプ場で見かけますが、それは焚き火をコントロールできていない証。かっこ悪いだけでなく、火の粉が飛んだり草木に延焼したりする可能性がありますので注意が必要です。
焚き火用五徳：自立タイプ3選
折り畳み式でコンパクトに収納できる！
自立タイプのクッカースタンドは焚き火用の五徳として代用できます。折りたたみ式でコンパクトに収納できるのがおすすめポイント。高さを稼げますので、下の熾火を触りやすく、火の大きさをコントロールしやすいですね。シングルバーナーを下にセットし、大きなクッカーを加熱するのに安定感を得るのが本来の役割。地面に直接おきたくないものを載せるのにも使えます。熱を加えると変形する可能性がありますので、直しながら使える価格のものを選びましょう。
YOLER ミニクッカースタンド
ユーラーのミニクッカースタンドは分離式シングルバーナー用に設計されたクッカースタンドです。軽量でコンパクトな設計は焚き火用の五徳として使うのに適しています。焚き火でクッカーを加熱するのに火を大きくしなくてもいい高さです。材質は腐食しにくいステンレス製。子供のイスにもできる耐荷重性ですので、ダッチオーブンも載せられます。
ZAFIELD クッカースタンド 風防・高さ調整機能付
ザフィールドのクッカースタンドは高さの調整ができのがおすすめポイントです。焚き火の大きさに合わせて高さを変えると適切な火力を得られますので、アウトドア料理の幅も広がります。天板のステンレス棒が曲げ加工されているのは、焚き火の直火で歪んでも冷えると形状が戻るようにするため。コンパクトに収納できますが、サイズはグループキャンプ向けですので、手持ちの焚き火台とサイズが合っているかを確認しましょう。
キャプテンスタッグ キャンピングセカンドグリル
キャプテンスタッグのキャンピングスタンドグリルは汎用性の高いクッカースタンドです。はしご型の焼き網面に足をつけたシンプルな形状がおすすめポイント。安い価格も魅力です。焼き網面は大きめですが、折りたたむと薄く、バイクツーリング用のシートバッグにも積載できるコンパクトさです。地面に置いて小さな焚き火台を下に置くスタイルがおすすめですが、多用途に使えますので、オートキャンプの常備装備にしたいですね。
【余談】ステンレスはサビない？
ステンレスはサビます。ステンレスをサビない材質だと思っている人は多いのですが、厳密にはサビにくい材質です。使用後は放置せず、水洗いしたり中性洗剤で洗ったりしましょう。ステンレスのメリットは磨くと酸素と結合して被膜を形成するところ。アルミや鉄のように表面の加工や塗装が剥がれて傷むことはありません。酷使した後にしっかりメンテナンスすれば輝きを取り戻しますので、長年にわたって愛用できます。
焚き火用五徳：焼き網タイプ3選
工夫して便利に使うキャンプの権化
焼き網タイプの焚き火用五徳は携行性の高さがおすすめポイントです。もともとはバックパッカーがザックに突っ込んで持ち歩いていた焚き火用の五徳ですので、軽量でコンパクトなものが多いですね。工夫して便利に使えるのが焼き網タイプの特徴。焚き火台で使うのはもちろん、バーベキューパーティの延長で焚き火をするのにも使えます。直火OKのキャンプ場でワイルドに使うのもかっこいいですね。
ブッシュクラフト 焚き火ゴトクSサイズ
ブッシュクラフトの焚き火ゴトクSサイズはソロキャンプの常備装備におすすめです。チタン製の空中パイプを用いてテーパー状にした加工精度や、たったの90gしかない超軽量な本体重量など、やや高い価格にも納得できるかっこよさがあります。チタンは熱膨張率がステンレスの50%しかなく、全く錆びない材質ですので、焚き火用の五徳に適しています。かっこよすぎるキャンプギアですので、さり気なく使うことで渋い雰囲気を演出しましょう。
キャンピングムーン焚き火ゴトク
キャンピングムーンの焚き火ゴトクはステンレス製の丈夫な焚き火用五徳です。比較的に軽量でコンパクトに収納できますが、ダッチオーブンも載せられる耐荷重性がおすすめポイント。ステンレス棒の間隔が狭いので、シェラカップや小型のクッカーも載せられます。アウトドア料理だけでなく、夜のお供に飲み物を温め続けるのにも便利です。焚き火用の五徳にはススやヤニが付着しますので、帆布性のケースが付属しているのはうれしいですね。
キャプテンスタッグ ゴトク ブラック UG-3252
2000円程度で購入できる五徳をお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめです。ハンドル部分が付属しているため、持ちやすいというのがポイント。上にクッカーを置いたまま移動させられるので、調理後の料理を冷ましたいときに利用できます。
また、こちらのアイテムは焚火台をはじめバーベキューで使用するグリルやコンロにも使用可能。コンパクトサイズのため持ち運びやすいです。
【余談】直火での焚き火は可能なキャンプ場で！
直火での焚き火にはキャンプギアに頼らない野趣あふれる雰囲気があります。しかし、直火での焚き火ができる場所は直火OKのキャンプ場以外にないというのが現状。直火での焚き火は完全に後始末できませんし、地面へのローインパクトや景観の保全を考えると、草が生えていない河原や砂浜でも直火での焚き火は難しいですね。キャンプが人気のレジャーとなっている今日、キャンパーのマナー向上は課題です。自分をコントロールできない人に、焚き火の炎をコントロールできるはずがありません。
焚き火台でアウトドア料理をするには
クッカーにクレンザーを塗る
焚き火台でアウトドア料理をすると、クッカーにススやヤニが付着します。真っ黒になったクッカーもかっこいいのですが、クッカーは大中小を重ねて収納するので、できれば汚したくないですよね。クッカーにススやヤニが付着するのを抑えるには、水でペースト状に溶いたクレンザーを外側に塗りましょう。使い終わったらきれいに洗い流します。ボーイスカウトやガールスカウトでも行われている工夫です。
クレンザー
焚き火での料理にはステンレス製や鋳物
焚き火でのアウトドア料理でクッカーを使うならステンレス製がおすすめです。洗って落ちないススやヤニが付着しても、ステンレス製のクッカーならスチールたわしで磨けます。アルミ製のクッカーはアルマイト加工されていますので、スチールたわしで擦るのはNG。また、焚き火にはダッチオーブンなどの鋳物も似合います。鋳物はしつこく洗うとサビますので、黒くなってナンボだと捉えましょう。
焚き火での料理は熾火になってから
焚き火でアウトドア料理を楽しむなら、焚き火が熾火になってからにしましょう。焚き火から炎が上がっているうちはクッカーにススやヤニが付着しやすく、火力の調節も難しいからです。火力調節は熾火の量でできますので、集めたり散らしたりしやすい五徳がおすすめです。食後に焚き火の炎を見つめながらの語り合いは欠かせません。熾火が熱を失わないよう、熾火は多めに作っておきましょう。熾火に薪を追加すれば、焚き火の炎は再び燃え上がります。
焚き火用五徳おすすめ9選：まとめ
ルールとマナーを守って楽しく
焚き火には炎を見つめる人を素直にしてくれる力があります。簡単な料理や加熱する程度なら初心者でもチャレンジする価値がありますね。しかし焚き火をするには知識と経験が必要！1990年代のアウトドアブームにはなかったルールやマナーもありますので、ベテランキャンパーも情報収集しましょう。気分が高揚して深夜まで談笑する人、未明に薪割の音を響かせる人、焚き火台に収まりきらない炎を上げて地面を焼いてしまう人もいます。酔って焚き火台を倒してテントに穴を開けないようにしましょうね。
焚き火が気になる人はこちらをチェック！
暮らしーのでは他にもアウトドアに関する情報を発信しています。
特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。
既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。
【焚き火完全ガイド】わかりやすい焚き火のやり方①準備編
焚き火はキャンプの醍醐味です。しかし、ギアをそろえたり、準備をしたりと楽しむにはポイントを覚えておかなければなりません。当記事では、焚き火を...