TRUSCO(トラスコ) スパッタシートアルファー
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートゴールドα 1号
吉野シリカクロス汎用タイプ
ICHIFUJI 耐火 防炎 スパッタシート
TRUSCO(トラスコ) スパッタフェルト
ロゴス(LOGOS) たき火台 耐火・断熱シート
バンドックカーボンフェルト
ANTI SPARK RUG F002
スパッタシートとは
耐火シートのこと
簡単に言うとスパッタシートとは、難燃素材でできた耐火シートのことです。金属を溶かしてつなぐ溶接、金属を溶かして断ち切る溶断作業中に発生する火花から床を守るための養生に使います。
工場で使う道具ですが、身近なところでも販売されていてホームセンター店舗、各社ホームセンターの通販でも取り扱われているぐらいです。スパッタシートで有名なブランドはトラスコ中山から発売されているトラスコスパッタシートシリーズになります。
ワークマンにはない
焚き火といえばワークマンが人気です。しかしワークマンは作業着の店です。ワークマンには耐火シートや地面保護のブルーシート、各種工具などは置いていないことからスパッタシートも取り扱っていません。
ただし、ワークマンには焚き火で使いやすい綿素材のウェアやコスパのいい革手袋がありますよ。スパッタシートはワークマンではなく各種ホームセンターを使いましょう。ワークマンでは綿素材の耐火ウェア「コットンキャンパー」が人気ですよ。
焚き火にスパッタシートが必要な理由
焚き火の熱から地面保護
焚き火にスパッタシートがいる最大の理由が地面保護です。焚き火台は地面から火床まで距離があるため、地面保護をしなくてもよさそうですが、輻射熱の影響や長時間の焚き火により地面へ熱が伝わり何らかの影響をもたらします。
例えばキャンプサイトが芝生だと芝生が焦げる、枯れる原因になります。また、土のサイトでも土が白っぽくなり二度と草が生えないになるなど影響があり焚き火台を使っても地面保護をしたほうがいいです。
焚き火の後片付け
スパッタシートを利用すると焚き火台から灰や燃え残った薪が落ちても掃除しやすいです。掃除がしやすいと後片付けも楽に行なえますよ。本来焚き火は用途外の使い方になりますが、耐火シートのため1000度まで耐えられる物が多いです。
材質によっては1300度という場合もあり燃えている薪が落ちても大丈夫ですよ。耐火性が気になる方は、日本工業規格(JIS)によって耐火性は定められているので選び方の参考にするといいでしょう。
焚き火でのスパッタシートの使い方
使い方1:下に敷くだけ
1×1㎡などのシート状になっている生地を下に敷くだけです。種類によっては表と裏で特性が異なります。本来なら溶接などの火花から地面保護するための道具のため特性を理解した使い方をしなければなりませんが、焚き火で使う場合は特に特性を気にしなくても下に敷くだけで大丈夫です。
使い方は簡単ですが、選び方は特性を知って選んだほうがいいでしょう。スパッタシートの中にはチクチクするものとチクチクしないものがありますよ。
使い方2:水をまく
少し変わった使い方になりますが、溶接時に発生する火花を吸着するタイプのスパッタシートは水をまいて使うとより効果的になります。必ずまく必要はなく吸着するタイプでも水をまかなくてもそのまま使えますよ。水をまくのは裏技的な使い方になります。
焚き火に合うスパッタシートの選び方
選び方1:タイプ
火花を弾くシリカ繊維(ガラス繊維の一種)と吸着する耐炎繊維(アクリル繊維)があります。本来の使い方となる溶接時の地面保護に使う場合は素材を吟味する必要がありますが、焚き火を楽しむときに地面保護するだけの使い方ならどちらでも大丈夫です。
ガラスだとチクチクするものがありチクチクしないシリコーン加工が施されているものがおすすめです。ワークマンで人気の綿素材は耐火性は高いですが、燃えるため耐火シートにはなりません。
選び方2:サイズ
アクリル繊維は不織布タイプやフェルトタイプなどがあります。またシリカ繊維でもアクリル繊維でもサイズはたくさんありますよ。選び方としては焚き火台の大きさを考慮して少し大きいサイズを選びましょう。
焚き火台より小さいものはあまり効果的ではありません。カーボンフェルトのようなフェルトタイプはハサミで切ってもほつれにくいため調整しやすいです。
選び方3:耐熱性と断熱性
耐火シートの耐熱性は、商品サイトなどにきちんと記載されています。前述したようにJISで規格化されているので選び方の参考にするといいでしょう。製品にもよりますが、カーボンフェルトなどよりガラス繊維のほうが耐熱性が高いですよ。
断熱性については本来は地面保護用の耐火シートのため明記されていませんが、ガラスは熱を伝えやすくカーボンフェルトは熱を伝えにくいですよ。選び方で注意したいのは耐熱性と断熱性が異なる点です。
おすすめスパッタシート1:トラスコの人気シート
トラスコスパッタシートアルファー
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートアルファー
工具などを販売しているトラスコ中山の大人気耐火シートです。焚き火用の耐火シートとしても人気ですが、溶接などの現場でプロも愛用している本格的な地面保護、養生に使えるシートです。
大きさは1号が92×92cmとなり焚き火をするときにちょうどいい大きさになります。両面にシリコン加工が施されていてチクチクしない扱いやすさと、「JIS A 1323 C種に合格」している安心感があります。素材は平織りの耐炎繊維です。
口コミ・評判
トラスコ中山はアウトドアメーカーではなく工事現場などで使われている本格的な製品です。しかしキャンパーからのレビューがたくさんあり、焚き火用の耐火シートとして非常に人気があり実績もありますよ。
ワークマンのように少し畑違いですが、トラスコはのキャンプ場の地面保護役立ち、使い方もアウドドアメーカーが発売しているシート同様に敷くだけで養生でき扱いやすいです。
おすすめスパッタシート2:上位モデル
トラスコ スパッタシートゴールドα
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートゴールドα 1号
トラスコ中山のオリジナルブランド「トラスコ」から発売されているスパッタシートの上位モデルとなります。ガラス繊維が使われ、「JIS A 1323 A種」に合格しているモデルとなり、先ほど紹介したものより耐火シートとしての性能が高いです。
切ってサイズ調整もできますが、カーボンフェルトのような特性はなくほつれやすいです。その分前述したように裏技的な使い方として水を撒いておくとより地面保護の効果が高くなります。
口コミ・評価
カーボンフェルトと比べるとどうしてもほつれやすいのですが、下位モデルの「トラスコスパッタシートアルファー」と同様に焚き火用の地面保護として使われている人気耐火シートです。下位モデルと比べるとより厳しいテストを受けて合格している信頼性があり、特性をわかっているとアウトドアでも使いやすいです。
おすすめスパッタシート3:炭素繊維
スパッタフェルト
TRUSCO(トラスコ) スパッタフェルト
材質がカーボンフェルトとなり熱伝導がガラス繊維と比べ低いためシートの上に炭などが落ちても地面に熱が伝わりにくく、地面を焚き火の熱からほごするのであれば、ガラス繊維よりも向いている素材になります。
カーボンフェルトは熱せられても赤くなるだけで炎が上がらず安全ですよ。好きなサイズにカットしてもほつれにくくサイズ調整もしやすく、チクチクしないため扱いやすくなっています。トラスコ中山ということで評価も高いです。
口コミ・評判
サイズが大きくてもハサミで切って調整できるところが高く評価されていますよ。カーボンフェルトはほつれにくく扱いやすいです。詳しい耐火性能、JIS試験など記載はありませんが、きちんと焚き火用の地面保護用シートとして使えると評価されていておすすめです。
ロール状になっていますが口コミでは、1m四方になります。
おすすめスパッタシート4:柔らかいガラス繊維
吉野シリカクロス汎用タイプ
吉野シリカクロス汎用タイプ
高温に対応したガラス繊維できたシリカクロスです。吉野株式会社もトラスコ中山と同様に工業用の耐火繊維を作っているブランドでホームセンターでも見つけやすいです。同社のシリカクロスは「JIS A 1323 A種」に合格している確かな耐熱性がありますよ。
焚き火で使うなら92×92cmがおすすめです。加工は施されていませんが、皮膚刺激が軽減されています。カーボンフェルトのように熱伝導は低くないので注意してくださいね。
口コミ・評判
特殊な処理が施されていて、粉塵が出にくくチクチクするといったガラス繊維特有の不快な刺激も軽減されていて、工業用の本格的なシートですが、非常に柔らかく扱いやすい仕上がりになっています。
人気のトラスコ同様ハトメが付いていてペグで固定できアウトドアでも使いやすくなっていますよ。ホームセンターでも発売されていて、ワークマンの綿ウェアのように本来は用途が違いますが、焚き火にあると便利な道具です。
おすすめスパッタシート5:通販で大人気
耐火スパッタシート
ICHIFUJI 耐火 防炎 スパッタシート
非常に人気のあるスパッタシートです。スパッタシート自体はホームセンターで購入できますが、中にはAmazonのような通販でしか手に入らないブランドもあります。
JIS試験の表記はありませんが、最大で1500度まで耐えられ常時700度まで耐えられてサイズが工業用の本格的なシートと比べると1×1㎡と広めで価格も安いです。素材はガラス繊維となり、カーボンフェルトと比べると熱伝導は高いですが、焚き火用シートとして人気です。
口コミ・評価
有名ブランドでもいいですが、ホームセンターで売られているオリジナルブランドでも口コミなどを参考に焚き火で使えるものを選ぶといいでしょう。
前述したように本来の使い方ではなく、火の粉などが地面に落ちてもダメージがのこらないようにするためのシートとなり、素材による選び方よるも熱伝導を優先したほうが焚き火ではより使いやすいですよ。
おすすめスパッタシート6:ガレージブランド
ANTI SPARK RUG
ANTI SPARK RUG F002
ムラコは金属加工会社からできた日本のガレージブランドの一つです。スパッタシート自体金属加工工場で必要になることから本格的なスパッタシートのように信頼性がありますよ。
素材は耐熱クロスとなり表面がシリコン加工されていて、しっかり焚き火の熱から地面を守ってくれます。サイズは47×47cmと小さめですが、その分軽くソロキャンプ向けのアイテムとなります。耐熱クロスはアクリル繊維のため、チクチクしにくく扱いやすいです。
口コミ・評価
工業向けの耐火シートではなく焚き火用のシートのためJIS規格によるテストはありません。しかし耐火性はきちんとあり、植物や微生物を保護できます。
芝生が生えなくなる原因は単に熱で芝生が枯れただけではなく、地面に棲む微生物が死滅することも要因になります。少し小さいですがソロ用の小型焚き火台にはちょうどいいサイズになりますよ。ガレージブランドということで、信頼と安心できる日本製です。
焚火台の下に敷くマットですね。環境に配慮しながら焚火を楽しみたいです。
おすすめスパッタシート7:ロゴスのシート
焚き火台シート
ロゴス(LOGOS) たき火台 耐火・断熱シート
キャンプ好きなら一度は耳にしたことがある人気ブランド「ロゴス」からも焚き火用のシートが発売されています。材質はガラス繊維で大きさは80×60cmとワイドタイプの80×130cmの2種類があります。
工業用のものではないのでJISによる試験はありませんが、500度まで耐えられきちんと焚き火に使えておすすめです。ロゴスはホームセンターでも取り扱っていることが多く、全国各地にあるロゴスショップでも購入できます。
口コミ・評価
ガラス繊維ですが、チクチクしないと評価されていて扱いやすいです。同社の焚き火台に合うように作られているのでロゴスのさまざまな焚き火台を持っている方に特におすすめとなります。
アウトドアメーカーから発売されていることもあり焚き火との相性がいいですよ。テーブルで使う場合は二つ折りにすることでより熱が伝わりにくくできます。
さわった感じ、滑らかでささくれなど無く素手でも大丈夫そう。
耐熱と聞いてグラスウールみたいにチクチクすると思っていたのですが予想を反してとても良かったです♪
撤収時に炭や煤で汚れている焚き火台やトング、ロストルなどをこれでぐるぐる巻きにして置けば、収納袋や他のものが汚れることも無いので便利です
おすすめスパッタシート8:バンドックのシート
バンドックカーボンフェルト
バンドックカーボンフェルト
ロゴスと同様にアウトドアメーカーから発売されているシートです。好きなアウトドアブランドから選ぶという選び方も悪くはありませんよ。素材はカーボンフェルトとなり熱伝導が低いため地面保護に最適です。
ホームセンターでもバンドックの製品を取り扱っている場所なら手に入る可能性があります。JIS規格はありませんが、耐熱温度は700度にもなり工業用のように高めで安心感がありますが、サイズは60×60cmと小さいです。
口コミ・評判
厚みは3.5mmあり、700度まで耐えられることからしっかり焚き火シートとして使えますよ。工業用ではないため過度の期待は厳禁ですが、問題なく使えると評価されています。芝生の焦げ付き防止だとガラス繊維よりカーボンフェルトのほうが効果的で人気です。ホームセンターにないという方は通販を利用してみましょう。
庭キャンで使用しました。
芝生も無傷で問題なかったです。
おすすめスパッタシート9:DODのシート
タキビバビデブー
タキビバビデブー
連続使用時は250度まで耐えられる焚き火シートです。他社でにはない8角形のシートになっていて多角形の焚き火台によくマッチします。ガラス繊維ですが、チクチクしないように両面シリコン加工になっています。
シリコンは防水加工に使用される素材で汚れが繊維に絡まず掃除しやすいですよ。ガラス繊維ということでカーボンフェルトのような断熱性効果はなく、DODは通販がメインとなりホームセンターでは手に入りません。
口コミ・評価
8角形の1×1㎡の大きさがありソロからふうく数人向けの焚き火台にもマッチしますよ。前述したように多角形の焚き火台とも相性がよく、シリコン加工が施されているためチクチクしないと評判がいいです。人気アウドドアブランド「DOD」の製品ということで人気があります。
大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良いサイズ感で使い勝手は良さそうです。
ガラス繊維のチクチク感も無く、ツルッとした表面で、汚れても直ぐに洗えそうで良い感じです。
焚き火に便利なスパッタシートのまとめ
焚き火はウェアにも注意
スパッタシートは主に工業向けのもとのとアウドドアブランドの製品があります。耐熱性が気になる方は工業向けのものを選ぶと安心感がありますよ。地面への影響を最小限にするためにも用意しておきたいアイテムです。
ガラス繊維よりカーボンフェルトがおすすめです。また、焚き火をするときはホームセンターやワークマンで販売されている燃えにくいヤッケを使うと化繊の服に穴が開かず焚き火を楽しめます。特にワークマンの綿製品は人気ですよ。
焚き火が気になる方はこちらをチェック!
暮らしーのでは他にもアウトドアに関する情報を発信しています。
特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。
既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。
【焚き火完全ガイド】わかりやすい焚き火のやり方①準備編
焚き火はキャンプの醍醐味です。しかし、ギアをそろえたり、準備をしたりと楽しむにはポイントを覚えておかなければなりません。当記事では、焚き火を...