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ヌマガレイってどんな魚?釣り方のポイントや美味しい料理レシピもご紹介!

海だけでなく淡水にもすんなり生息できる、ヌマガレイのことを知っていますか?この魚は北国では定番な魚ですが、全国的にはあまり知られていないマイナーな存在です。ヌマガレイの釣り方のポイントから、美味しい料理のレシピまで、気になるところをご紹介します。
更新: 2020年10月27日
はぐれ猫

ヌマガレイとは

カレイの一種

他のカレイとは一味も二味も違った特徴を持つ、ヌマガレイ。この魚はカレイ目のカレイ科の一種に含まれています。カレイとは元々スズキに似た種類が、砂地に寝そべって身を隠すボウズガレイとなり、様々なカレイに枝分かれしたという魚。今回ご紹介のヌマガレイは、その中でも独自の進化を果たしたカレイです。


様々な活用法がある

水温が高い南国ではまるで馴染みのない魚ですが、ヌマガレイは様々な活用法があります。釣りで狙ってみても良いし、釣り上げたヌマガレイを飼育することもさほど難しくありません。一般的に料理に使うのは向いているとは言われませんが、レシピを元に美味しい食べ方もできる魚です。

ヌマガレイの名前

ヌマガレイの由来


漢字で表記すれば沼鰈となるように、名前で淡水に住めることを表しています。特に関東より北の地域で、ヌマガレイと呼ばれてきました。いつの頃からヌマガレイと呼ばれ始めたかは分かりませんが、名の由来には特殊な生息域と生態が関係しているのは間違いありません。

ヌマガレイの別名

生息地域を中心として、幾つもの別名を持っているのがヌマガレイです。北海道ではゴソガレイ、宮城の石巻ではカワガレイ、秋田ではタカノハガレイ。表皮の見た目を由来とするガサガサガレイや、アツゲショウといった面白い別名も。別種のイシガレイも、ヌマガレイの別名になることがあります。


ヌマガレイの生態①生息域

冷たい海を中心とした生息域

比較的に寒い海を好んで分布しているのが、不思議なヌマガレイです。日本付近では北陸より北の日本海、関東の霞ヶ浦より北、東北地方、北海道などを生息域とします。海外では朝鮮半島の周辺、さらに太平洋北部のベーリング海から、北アメリカ大陸の西海岸に至るまで、日本と同じヌマガレイの生息域として確認されています。

汽水域や淡水域に生息する

海水混じりの汽水は勿論のこと、ヌマガレイは100%淡水の環境でもずっと生きていける魚です。時として河川を遡って上流までも生息域としてしまうほどだから、ヌマガレイを知らない人なら驚いてしまうのも当然。基本的に産卵期が近づくと、海水濃度が濃い水域に戻っていく生態があります。

ヌマガレイの生態②見た目

成魚のサイズ

釣りの趣味を持っていれば、ヌマガレイのサイズにも驚かされることがあります。サイズは40cm前後が通常ですが、大きくなると90cmにも達する個体も確認されていました。一般的にオスよりも、メスのほうがお1.5倍も大きなサイズになるのが通常です。

表面の色や模様

表皮は海や河川の底砂をまぶしたような色合いで、やたらとボコボコ、ザラザラとした砂質感を感じさせるのも特徴です。逆にヌマガレイを裏側にひっくり返せば嘘のようにツルツルで、真っ白な色合いになっているのはとても面白いところ。背びれ、腹びれ、尻びれなどは、全体が黒と茶色のシマシマなのも特徴的です。

砂地に擬態

こうしたヌマガレイの表皮の底的な質感は、他のカレイやヒラメ同様、淡水の河川や海底の砂に擬態した結果です。水中で砂地にじっとしていれば、見た目としては海底とほとんど一体化した姿。こんな見た目に進化することで、外敵から発見される危険性を著しく低下させているのです。

左右で別々に動く目

とても興味深いのは、ヌマガレイのつぶらな目玉。やはりカレイなので片側に2つがくっついています。左右の目は別々に動かすことがでて、水中では常々周囲をキョロキョロと伺っています。そんな目が動く様子を含めた動作は可愛く感じられることが、ヌマガレイの飼育をしてみたくなる要素です。

ヌマガレイの生態③見分け方

通常のヒラメとの見分け方は通用しない

古来より「左ヒラメに右カレイ」と言った通り、似て非なる両種は明確に見分け方が決まっていました。カレイは背中を上にした時に、顔が右側についているのが通常とされています。しかしヌマガレイ場合には、この従来型の見分け方がほとんど通用しないことも特筆すべき特徴でした。

いま太平洋で確認されているヌマガレイは、ほとんどが左ヒラメと同じ「左カレイ」の個体に変わっている状況です。カリフォルニアやアラスカでは50~70%、日本近海産に至っては、100%近くが左カレイなのだとか。正常型がいなくなった理由は不明ですが、種の進化の一種か、海洋汚染や環境変化の影響かもしれません。

オスとメスの見分け方

外見だけでの見分けが難しいのは、ヒラメとの比較だけでなくヌマガレイの雌雄の比較でも同様です。ヌマガレイのオスとメスには、体の色や形の違いが全くありません。ただし成長速度はメスが遅いという違いや、メスのほうがサイズが大きくなる特徴は顕著。明確に見分けるなら、お腹を裂いて卵管があるかを調べる必要があります。

ヌマガレイの生態④繁殖

産卵と稚魚の特徴

不思議なヌマガレイが産卵する時期は、北海道では寒い2~3月、その他の地域でも春の頃です。海辺の浅瀬に直径1mmの卵を生みます。不思議なことに孵化直後の稚魚は普通の魚のように目が両側に付いていますが、サイズが7mmを超える頃、成魚同様に目が片側に寄り始めます。まるでヌマガレイの進化の過程を見るような変身ぷりです。

イシガレイとの交雑種

ところでこのヌマガレイ、生息域では近縁種のイシガレイとの雑種を発見できるのも頻繁です。そんな自然に誕生する雑種は、オショロガレイと呼ばれています。当然がらこの種類は、ヌマガレイとイシガレイの両方の特徴を持っている魚。両種は名前や種類が混同されやすいのも、交雑ができることが理由になっていました。

ヌマガレイの飼育

飼育の水槽

基本としてヌマガレイは淡水での飼育も可能ですが、健康的なのは塩分を含む汽水の環境です。水槽では人工海水の塩を適量入れ、ヌマガレイに最適な汽水を作ります。40cmを超えるサイズまで成長するヌマガレイなので60cm以上の水槽が好ましく、最低限で十分な量の底砂を敷いてあげることが大切です。

飼育の水温

汽水と淡水の違いがあっても、水槽の環境で大切なのが水温です。ヌマガレイは冷たい水でも生きられますが、最適な水温は20度台の前半と言われています。初夏から秋にかけ水温が26度を超えてくると体調不良になる場合もあるため、クーラーが必須。冬もヒーターを使い適温に調節します。

水槽に移す方法

とてもデリケートなヌマガレイなので、捕獲した後に水槽に移す時は慎重を期したほうが良いです。まず水槽にヌマガレイを入れた袋をつけて、袋内と水槽の温度を合わせるのが最初のポイント。次に袋の水を1/3だけ捨て、水槽の水を補充します。これを4~5回ほど繰り返して、水に慣れさせていくことが大切です。

好んでいるエサ

エサは毎日与えてあげるのも、ヌマガレイ飼育の基本。まだ稚魚の時期のエサには、ミジンコやアカムシが最適です。大きくなってきてもアカムシでokですが、エビやメダカをよく食べるようになる特徴が見られます。人工飼料をあげるのは、十分に成長してからにすると良いです。

ヌマガレイのエサ釣り

釣りの季節と場所

産卵の時期を過ぎた初夏~秋の時期が、ヌマガレイ釣りに最適と言われています。ヌマガレイを狙うならば、川と海の合流する汽水域を狙うのが基本です。川が流れ込む漁港や防波堤のポイントではヌマガレイが底砂に寝そべっているので、ルアーでもエサでの釣り方でも海底地形の確認がです。

エサ釣りのタックル

エサ釣りで汽水域のヌマガレイを狙う場合は、4m程度の投げ竿を使ってみるのが最適。タックルには投げ専用リールを用い、遠投ならば遊動式テンビン重り25号以上、ハリス3~5号、やや大きめな12~15号のカレイ針などを揃えます。ヌマガレイ釣りでは竿は1本ではなく、2~3本を立てるのも通常です。

釣れるエサとは

よくヌマガレイの釣り方では、ヒラメと同じように虫系のエサが選ばれています。例えばアオイソメやイワイソメといった種類は一般的で、ヌマガレイも喜んで食らい付くのも当然。アオイソメの場合には細かく付けるより、頭を落としたものを複数針に通し刺しにして使う方法があります

ヌマガレイの釣り方のコツ

じっくり気長に釣りを楽しむことが、ヌマガレイのエサ釣りの重要ポイントです。仕掛けを目当ての場所に投げ、着底を確認したら竿を地面に起き、あとはひたすら待つだけ。当たりが無ければ竿を若干あおったり、リールを巻いて場所をずらすことを繰り返します。時々水底をひきずってみるのも、釣果を上げるポイントです。

ヌマガレイのルアー釣り

ルアー釣りのタックル

水底のヌマガレイにルアーの釣り方でチャレンジの場合は、バスロッドやサーフヒラメ用ロッドが使えます。リールは小型から中型のものを選び、道糸はPE1.2号~2号、リーダーはフロロカーボンの4~5号などがおすすめ。ルアーはシンキングミノーが最適ですが、ラバージグ、メタルバイブ、ミノーなどを使っても良いです。

ルアーでの釣り方のコツ

常に淡水や海水の底砂付近に陣取っているいヌマガレイなので、ルアーでの釣り方もそれを意識するのがポイント。仕掛けを投げて着底したら、目立つルアーを少しづつ巻取り、水底を移動させます。ヒラメが食いついた瞬間を狙って竿を上げるのもポイントです。基本的にルアー釣りでも粘り強さが求められます。

ヌマガレイの料理①生食

ヌマガレイの刺身

もしヌマガレイが釣れれば、試してみたい食べ方が刺身。一般的にヌマガレイは脂が無くて、旨味が少ないとされます。しかし生きたまま持ち帰ったり、活け締めをした新鮮な刺身なら、コリコリ系の食感で美味しい刺身になるのも間違いなし。釣りシーズン同様に、春から秋にかけての時期がヌマガレイの刺身の旬と言われています。

刺身の下ごしらえと料理方法

新鮮なヌマガレイでも、ぬめりがとても気になります。刺身にするならタワシなどで表面のぬめりを取ることが先決。そして全体の皮をむき、三枚におろすことが下ごしらえでは基本となります。小骨が多いヒレの部分はきちんと避けて、適当な大きさに切り分けて美味しい刺身の完成です。

ヌマガレイの料理②揚げ物

ヌマガレイの唐揚げ

ハズレなくて済む料理と言ったら、ヌマガレイを使った唐揚げです。唐揚げならば下味を付けることで、ヌマガレイの白身を美味しく仕上げることもできます。さらに三枚におろした中骨までもカリッと揚げて、美味しい唐揚げにするのも可能。今夜のおかずにもってこいなのが唐揚げです。

唐揚げの料理方法

中骨の唐揚げをぐっと美味しくするレシピには、生姜醤油などで下味をつける方法もあります。中骨は小麦粉や片栗粉などで2度揚げを繰り返し、サクサクな食感を目指してみてください。小さいサイズのヌマガレイを料理するなら、丸ごとから揚げにしてみるのも美味しい作り方になります。

ヌマガレイで楽しもう

今度の休日はヌマガレイの釣りや料理

カレイなのに淡水まで生息域にできる、不思議なヌマガレイの生態の特徴が掴めてきました。釣りに挑んでも独特な時間を過ごせそうだし、今まで食べたことのない、美味しいヌマガレイ料理も楽しめそう。今度の休みが来たら、ヌマガレイで新境地を開いてみるのも良さそうですね。

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