はじめに
簡単!ランチョンマットの基本とおしゃれかわいいデザインも
ランチョンマットはご家庭で使うものはもちろん、幼稚園の入園準備や小学生になっても給食用に用意しなければいけなかったり社会人でもお弁当を持参する人は持っていると何かと便利な布小物。
100均などでもナフキンのような薄手のものも売られていますがせっかくなのでハンドメイドで作っておしゃれでかわいいものを作ってみませんか?基本的なリバーシブルタイプのものと一重にする場合の角の額縁仕立てのやり方を見ていただいてから、アレンジとしていろいろなマットデザインと作り方を6つご紹介しましょう。
基本的な手作りランチョンマットの作り方手順1.準備
それではまずは初心者の方やお裁縫は苦手という方でも簡単に作ることができて見栄えがとても良い幼稚園の入園グッズなどに活用できるリバーシブルタイプのハンドメイドランチョンマット作りを解説していきます。
材料・生地の選び方
ランチョンマットとして使用するので特に幼稚園児や給食といった子供用を考えたとき繰り返しの洗濯を考慮した生地選びをしていきましょう。表と裏布で作るときできれば両方同じ生地を使うのが後から型くずれしづらくて良いのですが、しっかり水通ししてから使えば別々の布でもOK。
子供の好きなプリントでも良いですし、長く使わせたいのであれば無地の組み合わせなども。材質はコットンや麻といった天然素材か綿とポリエステルの混紡なども洗濯した後に乾きやすいので使い勝手がよくおすすめ!
使用するハンドメイド道具
ミシンがあると早くてきれいに縫えますがもちろん手縫いでも仕上げるのにそれほど時間がかからない布小物です。ミシン縫いの場合でもこちらはリバーシブルに仕立てるので最後に手縫いでまつり縫いする必要がありますので針と糸も必須。
きれいに仕上げるために縫い代を割ったりシワを伸ばすためのアイロン・サイズを測る定規と裁断前の印付け用チャコペン・裁断バサミなどもご用意ください。
基本的な手作りランチョンマットの作り方手順2.生地の裁断
道具と生地が用意できたら早速布をカットしていきましょう。サイズは幼稚園や給食用など園や学校の指定がある場合はそれに合わせて、そうでない時はお手持ちのランチョンマットから寸法を測ったり作り方動画で紹介されているサイズ感を目安にしてください。
表裏と同じサイズで生地を裁断
サイズ例として動画では出来上がり寸法に縫い代を足して縦38センチ横45センチにカットしています。この大きさは表裏布共通です。このときリバーシブルで違う布を用いるため縮んで形が崩れてしまわないようあらかじめ裁断前に水洗いして乾かしてからにするのが丁寧な作り方。
縮みやすい生地ですとまだ縮むこともありますが、極端に表裏地の差は減るのでアイロンで調整可能となるでしょう。
出来上がりサイズに付ける縫い代
裁断する大きさは幼稚園や学校などの指定がある場合そこに縫い代を足してカットしてください。目安として初心者の方であれば1センチ・慣れた方であれば0.7センチくらいがきれいに作れる縫い代幅。あまり多く取りすぎると逆に角が縫いづらくなったり仕上がりがゴロゴロしたりするので多すぎないようにしてください。
逆に縫い代を付け忘れるとサイズが小さくなってしまうのでこちらもご注意を。
ハンドメイドのコツ・ポイント
ランチョンマットに限らず布をカットするときは必ず裁断用の布切りはさみを利用してください。紙を切るはさみでは曲がったりうまく切れずにサイズが変わってしまったりします。また切る時はテーブルなど平らな場所に生地を広げてはさみの方を移動させるようにすると上手にカットすることができるでしょう。
基本的な手作りランチョンマットの作り方手順3.縫い方
表裏地と同サイズに2枚裁断することができたら、次は縫う作業に入りましょう。ランチョンマットは四角いものを直線で縫うだけなのでミシンがあれば早いですが手縫いでも十分苦労せず作ることができます。
生地の縫い合わせ方
使用する生地は中表に合わせてまち針を打ちます。まち針の打ち方は平らな場所にカットした生地を広げてまず角に4本長い辺の中心あたりに1本ずつで計6本程度打てば良いでしょう。
そして縫う前に返し口に印を付けておくと縫い始めと縫い終わり位置がわかりやすく作業がスムーズに進みます。消えるチャコペンを使うと良いですよ。
ハンドメイドのコツ・ポイント
縫い方はつけた縫い代分内側を直線縫い。返し口は動画では15センチとっています。縫い始めと終わりはミシン・手縫いともに返し縫いで力がかかってもほつれてこないようしっかりと縫ってください。また角の縫い代がゴロゴロしないよう縫った後に三角に切り落としすのもお忘れなく。
基本的な手作りランチョンマットの作り方手順4.アイロンがけ
縫い物をするときはアイロンがけは仕上げだけでなく縫いやすくするという使い方でも使用します。どのタイミングで掛けるかは個人差がありますので、縫いやすい・きれいに仕上がると感じたところで1回は必ずアイロンがけして縫うようにしてください。
最後の仕上げ前にアイロンかけで縫いやすく
このアイロンはシワを伸ばす目的もありますが主に縫いやすくするための形を整えるもの。個人的にはひっくり返す前にも1度縫い代を倒してかけておくと角返しやすさ・きれいな90度になりやすさもアップするのでおすすめ。
返し口のところもひっくり返してから掛けるのは作業がしづらいように感じます。絶対にこのタイミングでというものはないので、縫いやすい・アイロンがかけやすいと感じるところでおこないましょう。
ハンドメイドのコツ・ポイント
作業を早くすすめるためにアイロンがけをしないという方もいるようですが、作業スペースに余裕があれば縫っている横にアイロンをセットしておいてちょくちょく縫い代を割ったりひっくり返したものの形を平らに整えるとアイロン・縫いと繰り返した方が作業効率はあがり更にきれいに仕上がります。
今回直線縫いだけですのでアイロンではなく手アイロン(縫い代を倒したあと爪などでしごいて折り目を付けること)でも大丈夫だとは思いますが、このやり方は布がバイアスになっていると特に変に伸びることがあるのでできればアイロンを使ってください。
基本的な手作りランチョンマットの作り方手順5.まつり縫い
表にひっくり返してアイロンがけまで終わったらいよいよ最後の仕上げです。まだ返し口が開いたままですのでここを何とかしなければいけませんね。
返し口をまつり縫いで処理して仕上げ
まつり縫いとは布同士を面に極力縫い目がでないような形で縫っていく方法です。くけ縫いや〇〇とじなど洋裁和裁で名前が違ったり、縫い方はいろいろありますがどの方法でもしっかり布が縫えて表に縫い目がでなければ慣れている方法でOK。
まつり縫いが初めてという方は動画を参考にしてくださいね。手縫いであればこれで完成。ミシン縫いの場合は動画のようにステッチを掛けてもよいですし、ここで最後にもう一度アイロンを掛けて仕上げでもかまいません。
ハンドメイドのコツ・ポイント
動画ではまつり縫いをせずにミシンステッチで仕上げています。端ミシンを1-2ミリで掛けられればこの方法でもよいです。ステッチを入れない・端ミシンにあまり自信がない・オール手縫いで仕上げたいという方は是非まつり縫いで返し口を縫っておきましょう。
一重のナプキンやランチョンマットに額縁縫いのやり方
リバーシブルの基本のランチョンマットの縫い方はいかがでしたでしょうか。幼稚園や学校では指定で一重のナプキンタイプのものもあるでしょう。このときは三つ折りにして手縫いかミシンで仕上げることになりますが角をスッキリしあげるための額縁縫いというやり方をご紹介しましょう。
幼稚園児用など一重のナプキンタイプはこの縫い方がおすすめ
額縁縫いとはその名の通り額縁のように45度に縫い目がくる角の処理の仕方です。角の縫い目が重なってゴロゴロしませんし出来上がりが既製品のようにスッキリ。また額縁縫いを使って2重に作ると本物の額縁の中の絵のようにも作ることが可能です。
額縁縫いには縫い代が余分に必要になりますのでお好みの額縁幅に縫い代を付けて裁断・縫製してください。
簡単な額縁縫いの縫い方
縫い方は縁を三つ折りにして内側の折り目の角で中表に三角に合わせてアイロンで押さえ、印を付けたらそこにミシンをかけます。余分な縫い代は0.5-0.7センチでカットして表に返した縫い代に押えミシンか手縫いなら並縫いをして出来上がりです。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン1.角を丸く
基本の縫い方をマスターしたらいろいろとアレンジデザインにも挑戦してみましょう。縫い方基本はミシンでも手縫いでも同じです。切り替えを入れたり角を丸くしあげたり、四角にこだわらないという斬新なデザインもあります。
幼稚園などの形・サイズ指定がないというときは変わった形のものも子供が楽しく使えて良いでしょう。
角を丸くするとナフキンも乾きが早い
布が重なっているとどうしても洗濯後の乾燥に時間がかかります。四角で折るよりも丸くした方が縫い代の重なりが少なくなりますので当然乾くのも早くてありがたいですね。縫う手間は少しかかりますがデザインとしてもおしゃれでかわいいものが出来るのでおすすめ!
手作りポイント:丸く縫うならミシン縫いがおすすめ
角の丸みをしっかり出すには手縫いよりも同じ縫い目幅で縫えるミシン縫いの方が向いています。手縫いでもできないわけではありませんが、縫い目は細かくすること・糸をしごくときに布を伸ばしてしまわないようしっかりとでも強くしごきすぎないようにという加減をしつつ作業を進めましょう。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン2.三角切り替え
裏地にプリント地を切り替えで使うおしゃれかわいい縫い方
リバーシブルでも角に切り替えを入れることでかわいいおしゃれなものになります。他のお子さんとはちょっと違う簡単なデザインの差の付け方として試してみてくださいね。
手作りポイント:三角切り替えの合わせ方
三角の切り替えは正バイアスになるので縫う時は伸びやすいため注意してください。ここでは裏地も付くので仕上げたあとは伸びてしまうこともありませんが、一重で仕立てる時は地の布をカットせずにアップリケのように上から三角の布を叩く方が良い場合も。
三つ折りや額縁にするときに内側の布だけ縫い代を控えるとそれほどゴロゴロしないでしょう。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン3.パッチワーク
はぎれで作るナフキンやマットの縫い方
お気に入りの布は小さなはぎれでももったいなくて何かに使うかもと取っておく人は多いです。そんなはぎれを組み合わせてパッチワークでランチョンマットを作ってみてはいかがですか。
ここでは簡単なスクエアのはぎかたで。柄と柄は合わせにくいのでおしゃれに仕上げるなら無地なども意識して入れていくとプリントものも引き立ちますよ。
手作りポイント:生地は一列につなげる
スクエアは単純で簡単・基本のパッチワークですが以外とはぎあわせた時にきちんと揃いにくかったりズレてしまったりというのが目立つ縫い方です。合わせ方としては1列長くパッチをつなげたもの同士を縫っていく形となります。
縫い代は割らずに片倒しにした方が仕上がりがすっきりします。風車のようにどの縫い代も同じ方向に向くようにしてください。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン4.包みになるデザイン
フラットなマットが弁当箱包みに変身する縫い方
子供さんはちょっと苦手かも知れませんが大人用のランチョンマットはお弁当箱包みを兼用してこのような形にしてはいかがでしょうか。くるりとまいてゴム紐をボタンにかけるだけで結ばないためスッキリとしたデザインになります。
手作りポイント:簡単!リバーシブルナプキンに一工夫
作り方としてはリバーシブルの形にボタンとゴム紐を取り付けただけ。100均などで売られている少し凝ったかわいいゴム紐を使うとより素敵に仕上がるでしょう。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン5.巾着になるデザイン
広げてマット!紐を絞って巾着袋になる縫い方
包みになるものをもう少し変化させると、紐で巾着のような形になるランチョンマットも作れます。こちらは材料として生地の他に綿ロープもご用意ください。
手作りポイント:紐の通し口を忘れずに開ける
縫い方のコツは紐通し口を作るのを忘れないこと。サイズは使用する弁当箱が入るよう高さも意識して中心の丸の大きさを決めないとうまく巾着になりませんのでお気をつけください。
おしゃれ!かわいい!ランチョンマットデザイン6.四角くしないもの
手縫いで作る丸モチーフのマットの縫い方
四角にこだわらないのであれば、このような丸を組み合わせたパッチワークのランチョンマットもとてもかわいいくて簡単に作れます。カテドラルウインドウというやり方のアレンジですが、本物のカテドラルウインドウよりも簡単に作れるように工夫されていますのではじめての方でも簡単に凝ったデザインが作りやすいでしょう。
パッチワークですのですべて手縫いで仕上げてください。
手作りポイント:すべて手縫いで作れる
やり方のコツはいかにきれいに丸く縫えるかです。そのために折り曲げる部分に切り込みを入れて返し口とする方法がおすすめ。同じサイズの丸を6つ作るだけなので意外と簡単ですよ!大人の方用や指定のない幼稚園・給食用マットにご利用ください。
まとめ
幼稚園で使うマットやナフキンもハンドメイドで!
幼稚園で使ったり給食用にもサイズアレンジなど可能な簡単につくれるランチョマットの縫い方手順と、デザインアイデアレシピをご紹介してきましたがいかがでしたか?リバーシブルなものは生地の選び方で雰囲気も変わります。
また一重のものを作るときには角がゴロゴロしない額縁仕立ての縫い方を知っているといろいろなミシンや手縫い仕事に活用できるでしょう。6種類のランチョンマットデザインを是非あなたのハンドメイドにお役立てください。
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