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はじめに:土間コンクリートDIYと補修方法も
難易度が高い土間コンクリートDIYに挑戦しよう
自宅庭の土間打ちをDIYしてみましょう。コンクリートの打設は少し難易度が高いですが自分でされている方も大勢いらっしゃいます。業者に依頼するほどではないけれど、コンクリートの土間が欲しい小さなエリアなどがDIYするのには向いている場所です。
土間コンクリートDIY方法と打ち方のコツ解説
今回はコンクリートを打設するのに必要な資材や道具類のおおまかな費用と準備から入り、土間コンクリートの打設の手順やDIYのコツを解説していきます。
車といった重いものが通るため破損してしまいがちな駐車場の土間コンクリートの補修や、小さなエリアに1から勾配を付けて土間打ちDIYしたい方は参考にしてください。
土間コンクリートDIYの前の基礎知識
土間コンクリートの打ち方はどうするのかまったく知らないという方もいらっしゃるでしょう。まずはコンクリートやセメント・モルタルなどの違いから、土間とはどのような場所なのかを、DIY難易度の目安とともに見ていきましょう。
コンクリートとセメントとモルタル
コンクリートとは
コンクリートとはセメントに砂利や砂と水を混ぜた混合物で建築材料として使われるものです。
売られている状態では粉末ですが、砂などと混ぜて水で溶かしたものを施工(コンクリートの場合打つといいます)後、乾燥すると非常に硬くなる性質があり耐久力もあり屋外の土間の床資材として人気があります。
セメントやモルタルとの関係や違い
セメントはコンクリートを作る材料となるもので、モルタルを作るのにも使用します。これも売られている状態は粉末でこれだけでは使うことはありません。必ず水プラス何かと混ぜてこねることで建築材料となります。
モルタルはコンクリートとは混合物が違うだけのもの。同様にセメントと水プラス砂を混ぜて作りますが、特徴としてコンクリートよりも耐久は落ちるものの柔軟性に富んでいるという性質があります。
土間とはどのような場所のことか
土間の定義
今回敷設したり補修したりする土間についてもどのようなものかご紹介しましょう。土間とはもともとの定義では屋内において板張りの床と区別して釜などの調理用具を並べたり、農業の力として使用する馬や牛を入れておく場所の床を差す言葉でした。
しかし現在は屋内という定義も外れ、牛や馬を個人で持つ必要もなくなったため土間の定義は少し変わってきています。
現代は靴を履いたまま上がれるかどうか基準
現在土間と呼ばれている場所は玄関前のテラスや駐車場などほとんどが屋外ですが、玄関など一部土間と呼ばれるエリアもあります。土間と床の区別は履物を履いたまま移動するか、靴は脱いで歩くのかということで差別化しています。
土間打ちがDIYに向かないと言われる理由は
DIYするには難易度が高いプロの技
プロの土間屋が仕上げるような美しい土間コンクリート打ちをDIYでやろうとすると、時間やテクニック・力も必要となってくるかなりの重労働の部類に入ります。そのため広範囲の土間コンクリート敷設DIYは誰にでも出来る・簡単とおすすめすることは難しいです。
初心者の方は狭い部分の土間打ちから
しかし庭の中の小さな土のスペースや駐車場床のコンクリートのひび割れ補修など、できるだけ狭い範囲からコンクリート打ちDIYをはじめれば初心者の方でも注意深く作業すれば施工が可能なレベルですのでそこからはじめてみましょう。
土間コンクリートDIYの準備!材料や道具
それでは早速土間コンクリートDIYの準備からご説明していきます。土間打ちには無くてはならない道具もあるため、ある程度の出費は必要です。どのくらいの予算を見ておいたらよいのか、材料や道具にかかる費用目安も参考として御覧ください。
土間コンクリートDIY材料
セメントと砂利や砂
土間打ちするためにコンクリートを混ぜてつくるにはセメント1に対して砂利や砂を3の割合といわれています。厚みは10cm必要としてコンクリートを打つ立米を計算し重さを出してそれぞれの量を用意してください。
ワイヤーメッシュやがれき
がれきは土間コンクリートの基礎として使用します。砂利よりも石同士の隙間が詰まってしっかりとした基礎となります。
ワイヤーメッシュはコンクリートの間に入れて強度を出すために使用するもので、土間コンクリートを敷く面積分必要となります。カットする必要があるので大型のワイヤーカッターなど針金が切れる道具もあるとよいですね。
水糸と水平器
土間コンクリートはまったくの水平だとコンクリート打設のときに手加減でわずかにへこみが出た部分に雨水がたまりいつまでもそこが乾かないということも少なくありません。
水はけをよくするにはわずかに水を流したい方に勾配を付ける必要がでてくるでしょう。そのためにまずは水平を出すことが必要。その目印となる水糸と水平を確認するための水平器もご用意ください。
土間コンクリートDIY道具
トロ舟
トロ船とはセメントと砂利などを混ぜるのに使う容器です。一度にセメントを練ってしまうと使い切らないとその分損になってしまうので、広範囲な土間コンクリートの打設でも何度かに分けて作業をするのがよいでしょう。
そのためひとりで工事をする場合は、その作業スピードに合わせてそれほど大きなものは必要ありません。
スコップやシャベル・コンパネ
土間打ちするベースとなる部分を整地したりコンクリートを混ぜるためにシャベルやスコップは準備する必要があります。またコンクリート打設には必須のコンパネですが、これは道具ではないですが何度か使いまわしが可能なため、道具に入れてしまいましょう。手持ちのベニヤ板などがあれば流用可能です。
こて
こては敷いたコンクリートをたいらにきれいにならすために必要な道具です。これは必ず必要となります。広さにもよりますが同じ場所を何度も何時間も作業することにもなるため、使いやすく作業するのに楽なものを選んでください。
土間コンクリート補修DIY材
補修にはプライマーとモルタルが必要
土間コンクリートのひびや割れがあるところを補修するには、モルタルの接着剤ともいえるプライマーを塗布する必要があります。このプライマーにも補修に使うモルタルの種類によって向いているプライマーがあまりすので、お店でモルタルを選んだときにそれに合うタイプのものを用意してください。
土間コンクリートDIYにかかる費用目安
材料の費用
土間コンクリートにかかる費用としてまずは材料から。土間コンクリートは駐車場など強度も必要な場合を想定して、強度をもたせた最低限の厚みである10cmを想定します。必要なものは下に敷く砂利とコンクリート材料です。
1平米あたりの砂利の価格目安は採石場へ自分でトラックを運転して買いに行く場合約3-4000円程度。ホームセンターや通販で購入する場合、運送料など入れずセメントと砂利・砂の費用として20000円~程度の予算が必要といわれています。
道具類の費用
道具類としてセメントをこねるのに必要なトロ船と金鏝があります。タンパーという土や砂利を固める道具も必要なのですが、これは重いブロックなどで自作も可能なので今回は費用には入れてありません。
トロ舟は40リットル容量のものならば1000円以下で購入可能。金鏝は値段がピンからキリまでなのですが、同じサイズ・形のものでも安いものであれば2000円程度から高いと10000円を超えるものと非常に幅があります。
自分でやる庭の土間コンクリート打ちのDIY方法
それではDIYでする土間コンクリートの打ち方を解説していきましょう。土間コンクリート打設はかなり重労働です。しかし一度作業をはじめてしまったら一気に仕上げる必要がでてきます。
広い場所の場合はコンパネで1日で作業できる範囲を区切り、すべての土間コンクリート打設が終わったら目地を埋めていく形で仕上げるとよいでしょう。
土間コンクリートDIYの施工方法1.
ひとりでDIYで土間コンクリート打ちをする場合はこちらの動画が参考になるでしょう。まずは土間打ちするところをたいらにして締め固めましょう。通常はタンパーという道具を使います。
板の上に重たいブロックを置き持ち手を付けて自作することも可能です。要は重いもので土を圧迫隙間を埋めてのちのち地盤が沈まないようにする工程です。
土間コンクリートDIYの施工方法2.
土部分が平らに締められたらその上にコンパネで囲いを作ってからがれきを敷いていきます。動画内だとあまり強度も必要ないということで土間コンクリート全体の厚みを8cmにし、うちこのがれき部分は3cmです。
この厚みになるように均一に広げ、ここもまたタンパー(自作でもレンタルでも)で平らになるよう圧力をかけてならし、その上に強度用のワイヤーネットを広げておいてください。このとき水糸も水平に張っておきましょう。
土間コンクリートDIYの施工方法3.
枠までが設置できたら、次にセメントに砂と砂利に水を加えて混ぜ合わせてください。セメントはモルタルでもコンクリートでもあとから砂利や砂が沈み水が上にあがってきます。イメージしたより固めでもあとでちょうどよくなるでしょう。
コンクリートの硬さはこちらの動画の4:00あたりが見た目の参考になります。あとは先程の枠内に最初は均等に広げてください。
土間コンクリートDIYの施工方法4.
コンクリートすべてを枠内に広げたらこてできれいにならしていきましょう。このこてを使う作業も慣れないうちは気に入ったすべすべ具合になるまで時間がかかります。それほど速く乾いてしまうものではないので、慌てずにゆっくり気の済むまでこてで表面をならしてください。
土間コンクリートDIYの施工方法5.
勾配の付け方とコツ
土間コンクリートに勾配をつける作業はこちらの動画が参考になります。基本的な打ち方は水平な時と変わりありませんが、勾配で気をつけるのは低い方から高い方へと向けてならしていくことです。
これは乾いていないコンクリートは勾配があると高い方から低い方へと流れてしまうため。ならし作業をしているうちに勾配が狂ってしまうのを防ぐ方法です。
土間コンクリート補修の方法
土間コンクリートの補修DIYのやり方もコンクリートの必要量やならしかたなど基本的なことは打設と変わりありません。
気をつけることは割れがあり外れてしまうような部分はあらかじめ取り除いておくこと・そのあときれいに掃除をして接着をよくするためにコンクリート用のプライマーを塗るというところです。
土間コンクリートDIYにおすすめ資材と道具
最後になりますが準備のところで費用のお話もでたことですし、材料のセメントや土間コンクリートDIYに使う専用の道具類をご紹介しましょう。どのようなものを用意するのか確認するのにヒントとしてください。
土間コンクリートDIY資材と道具1.
ポルトランド 業務用セメント 25kg
ポルトランドセメントとは一般的なモルタル・コンクリートの材料となるセメントです。量は重さとなっていますので必要量を計算するときは重さ換算してから目安量を出すようにしましょう。
土間コンクリートDIY資材と道具2.
砂利 ジャリ 20Lアイリスオーヤマ
土間コンクリート打ちDIYではコンクリートを作るのに砂利を使います。余ってしまった場合やがれきが手に入らない場合は、コンクリートと土の間に敷く素材としても使用する場合もありますが、砂利よりもがれきの方が基礎には向いているので、この方法はあくまでもがれきが無い場合の自己責任でおこなってください。
土間コンクリートDIY資材と道具3.
赤長 DIYトロ舟 40L
コンクリートは排水溝に流したり破棄したりが安易にできませんので、地面の上や板の上で混ぜてあとで水で流してきれいにするということはできません。トロ船など容器の中でまぜる必要がでてきます。
土間コンクリートDIY資材と道具4.
地金鏝150mm
金属の舟型の板の上に丸い持ち手がついて作業がしやすい金ごて。土間コンクリートDIYでは作業のしやすい手のひらの長さよりやや長めのサイズで幅もあるものを・修復には細かいところまでコンクリートやモルタルを詰めていくために細めで小さなものが使いやすいです。
まとめ:DIYで土間コンクリートを敷く
土間コンクリートのDIYを自力で
土間コンクリートのDIYは手間もかかり力も必要なDIY作業なので、きれいに仕上げるのにはある程度の慣れや体力が必要となってきます。
はじめてDIYされる場合はいきなり完成度の高いものを求める場所からはじめずに、コンクリート割れの補修など難易度の低いものからはじめるのがおすすめです。慣れてきてから広い範囲のきれいな土間コンクリートDIYに挑戦しましょう。
DIYが気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではいろいろなDIYのやり方解説記事を発信しています。少しはじめての方には難易度が高いコンクリート打ちDIYですが、こちらのDIY記事も是非参考にしてくださいね。
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