トロ舟 ブラック 60L
自然作 ステンレス パイプ柄 平鍬 750mm
セメントもコンクリートも自分でDIY!
セメントやコンクリートは、家の外構のブロック塀や、駐車場の土間などに使われているメジャーな素材ですね。もちろん、プロにお願いすればきちんと作ってくれますが、なんと自分でDIYできないということはありません。
コンクリートの混ぜ方や練り方を、きちんとマスターできていれば、時間が掛かるだけで、プロでも自分でDIYする場合も作業に違いはないのです。
材料は手に入りやすい
自分でDIYする場合は、材料も調達しないといけませんが、コンクリート関係の材料は手に入りやすく、ホームセンターへ行けば売っています。重いですが、道具さえあれば、コンクリートを自宅で作ることは簡単です。
セメントとコンクリートとモルタルの違い
セメント、コンクリート、モルタルなどの言葉は、あまりなじみがないと違いが分かりませんね。それぞれ似たような見た目になりますが、中身は全然違います。とはいっても難しいことはなく、中身と用途をよく覚えて、目的に合ったものを使いましょう。
セメント
セメントは粉末状で、石灰石や石膏を焼いて作っています。セメントは、水と反応して固まる性質を持っていて、強く固まるので接着剤として使用可能。セメントに砂を混ぜればモルタル、砂と砂利を混ぜればコンクリートとなり、砂や砂利をつなぎ合わせる役割をセメントがしています。
セメントだけでは使わない
セメントと水だけで練ったものを、ノロと呼びます。セメントと水だけでは収縮が大きく、ひび割れやすいので、単体では使わないのが基本です。単体で使うのは、モルタルや、コンクリートのひび割れの補修などの狭い範囲へ使います。
モルタル
セメントと水と砂を混ぜて練れば、モルタルとなるのです。モルタルは、ブロック塀の接着やコンクリート土間の表面の仕上げなど、建築資材として使われています。砂が骨材となり、セメントより広い範囲に使うことができ、きれいに仕上げられるのがモルタルの特徴です。
コンクリート
セメントと砂のモルタルに、さらに砂利を入れたのがコンクリートです。砂利が入ることで強度と体積が増します。橋やビルなど大きな構造物に使われることも。砂利が重いので、混ぜるのは大変ですが、DIYでコンクリートを使えると、できることがかなり増えます。
鉄筋コンクリート
セメントで固めたモルタルやコンクリートは、重いものを乗せる圧縮方向の力には強いですが、逆に引っ張る方向への強度は弱い特徴があります。鉄筋コンクリートとは、コンクリートの中へ鉄筋を入れることで、引っ張りへの強度を増加。DIYでも、土間へ鉄筋メッシュをいれて、強度を上げることができますよ。
モルタル、コンクリートの作り方での注意点
必ず手袋をする
モルタルは強アルカリ性です。素手で触るとひどくかぶれるので、必ず手袋をして作業してください。特に混ぜるときは、なるべく厚手の手袋がいいですね。
塩分に弱い
セメントは塩分に弱いです。砂や砂利に塩分が含まれていると、セメントが塩分と反応して、もろくなってしまいます。ですので選ぶ砂や砂利に注意しましょう。海砂や海砂利には塩分が含まれているので、山砂や洗い砂といった表示がされているものを混ぜることが必要です。
モルタル、コンクリートDIYに準備するもの
少量であれば、バケツとスコップでもできますが、コンクリートの打設には、かなりの量がいります。専用の道具を使えば効率もあがり、練り方も正しくできるので、まずは道具を揃えることがおすすめです。
トロおけ
トロ舟 ブラック 60L
トロ舟とも呼ばれるプラスチック製の四角い入れ物です。四角いと練りにくいのでは?と思うかもしれませんが、手での練り方は、四角いほうがやりやすくなります。使わなくなった衣装ケースでも代用できますが、トロおけの方が強度があるので、何度も使う場合は買った方がいいですね。
練りスコップ・練りクワ
自然作 ステンレス パイプ柄 平鍬 750mm
コンクリートを練ったり砂をまぜたりするのに使います。農業用のスコップやクワで代用することもできますが、重くて大変です。コンクリート用の練りスコップやクワは、取り回しやすいサイズになっているので、用意しておくと作業が楽になりますよ。
セメントを使ったモルタルの作り方
混ぜる分量
セメントと砂の混ぜる分量は、セメント:砂が1:3になるように、セメントの3倍の砂を用意します。細かいですが、重量ではなく体積で3倍です。混ぜる砂は川砂などで、最初から混ぜてあるインスタントモルタルも売っていますよ。
水の量はどれぐらい?
水の分量は、基本的には商品の表示通りです。季節や砂の湿り具合によっても違うので、少しずつ足して調節します。水の量でよく言われるのは、セメントの半分ですが、これは目安として確認しながら、少しづつ足していきましょう。
モルタルの混ぜ方
まずセメントと砂を混ぜましょう。トロおけに、分量を量ったセメントと砂を入れておきます。混ぜ方は、スコップやクワを使って混ぜますが、だんだんと色が変わってくるので、全体に均一な色になるまで混ぜましょう。
モルタルの練り方
次に、水を加えて練っていきましょう。セメントと砂を混ぜたもので、山を作って頂点をくぼませておき、このくぼみに水をいれて練っていきます。練り方は、ムラができないように練っていき、全体をまんべんなく隅に残らないようにするのがポイントです。練り方が悪いと、ムラができ強度が弱くなってしまうことがあるので、大変ですがしっかり練りましょう。
ソフトクリームの硬さぐらいが目安
モルタルの練り方は、水の量によっても変わりますが、ソフトクリームの硬さぐらいまでが目安です。ブロック塀の基礎などはソフトクリームぐらい、型に流し込む場合は、もう少し柔らかくなるように、水の量を調整します。用途にあわせて、モルタルの硬さを水の量で調整しましょう。
セメントを使ったモルタルでの花壇の簡単な作り方
モルタルを使えば、レンガを使った花壇も自分で作ることも可能。自分でやれば、花壇の欲しい場所にピッタリの大きさで作ることができます。こちらでは、レンガを使った花壇の簡単な作り方をご紹介です。
花壇の簡単な作り方① 整地・準備
花壇の作り方は、まず土台になる地面を整地します。石ころや雑草を取り除いて、平らにならしましょう。レンガ積むところに溝を掘り、砕石を角材などを使って、踏み固めておきますが、このときに、なるべく水平にしておくと後の作業が楽です。
花壇の簡単な作り方② モルタルの準備
モルタルは、基本通りの混ぜ方と硬さで準備しておきます。レンガは水につけておきましょう。レンガは水を吸いやすいので、モルタルを付けたときに、モルタル内の水を吸ってしまいます。そうすると、セメントと水の配合が変わってしまうので、レンガは先に水につけておきましょう。1つとりだしたら1つ水につけることを繰り返して、作業していきます。
花壇の簡単な作り方③ 1段目の積み方
レンガは横に1段づつ積みますが、レンガを積む前にまずモルタルで土台を作ります。レンガより少し広くモルタルを敷き詰めたら、上部を水平にしておきましょう。このあとレンガを積むので、土台の水平が一番大事です。次に、レンガを間隔を空けて並べます。レンガ同士の間は、並べた後にモルタルを詰めてふさぎます。
花壇の簡単なあ作り方④ 2段目以降の積み方
2段目以降のレンガの積み方は、レンガが下の段と互い違いになるように並べるのがポイントです。見栄えだけでなく強度も上がります。レンガを積む要領は、1段目と同じです。モルタルを平らに敷いたら、レンガを並べて、隙間をモルタルで埋めます。この作業を何段分か繰り返して完成です。
はみ出したレンガの処理
どうしてもレンガの隙間のモルタルがはみ出してきます。これは乾いて硬化するまえに取ってしまいましょう。簡単な方法は、食器洗い用のスポンジを使うことです。水を含ませたスポンジでこすると簡単にとれるので、ぜひ試してみて下さい。
セメントを使ったコンクリートの作り方
混ぜる分量
材料はセメントと砂と砂利ですが混ぜる割合は、セメント:砂:砂利が1:3:6が基本です。コンクリートは砂利が多い分強度も体積もあります。ですので手で混ぜるのは大変です。砂利の量は少し少なくても構いませんので、必要な量に応じて決めて作成しましょう。
コンクリートの混ぜ方
まずモルタルと同じようにセメントと砂をよく混ぜます。次に砂利を足して全体が均等になるまで混ぜましょう。砂と砂利は粒の大きさが違うので先に全部入れてしまうとうまく混ざりません。よく混ぜていくと全体がなじんできます。砂利を入れて混ぜるのは簡単ではありませんが、よく混ぜましょう。
コンクリートの練り方
モルタルと同じように、山を作っておいて、そこへ少しづつ水を入れながら練っていきましょう。砂利が入るので重くて大変ですので、ミキサーがあると少し簡単になりますよ。コンクリートもソフトクリームの硬さが目安ですが、型に流し込む場合は、少し柔らかめがベストです。
セメントを使ったコンクリートでの土間の作り方
駐車場などのコンクリート土間は、大量にコンクリートがいるので難しいですが、小規模な土間であれば、自分で作ることができますよ。こちらでは、基本的な作り方をご紹介です。
土間の作り方① 整地・準備
まずは整地から始めましょう。土間を作りたいところの石ころや雑草を取り除いて、平らにしておきます。そこへ砂利を敷いて、ふみ固めておきましょう。
土間の作り方② 型枠の作り方
コンクリートを流し込むには、型枠が必要です。ホームセンターにあるベニヤ板(コンパネ)で、型枠を作ります。一段上がった土間なら、コンクリートブロックで枠を作り、型枠の底には、砕石を敷き詰めておきます。
ワイヤーメッシュを忘れずに
コンクリートだけではもろいので、鉄筋やワイヤーメッシュが必ず必要です。後から入れることはできないので、忘れずにワイヤーメッシュを入れておきましょう。ワイヤーメッシュは、ブロックやスペーサーで少し浮かせておくと、コンクリートが行き渡り強度が増しますよ。
土間の作り方③ コンクリートの打設
少し柔らかめの混ぜ方で、用意したコンクリートを流し込みます。なるべく一度に流し込みましょう。コンクリートは、長い木材などで表面を平らにならしておきます。コンクリートが固まるまでは、ブルーシートをかぶせて養生しておいてください。
セメント、コンクリート、モルタルの後処理
なるべく使い切る
余ったコンクリートやモルタルは、どうやって処理したらいいのか?作り方は書いてあっても、後処理が書いていない場合が多いですね。モルタルやコンクリートは、自分で捨てるのは大変ですので、使い切ることが基本となります。基礎に打設して使い切ってしまいましょう。それでも余ったら、庭に穴を掘って捨てます。
道具を洗う
道具は、トロおけに水を溜めて洗います。セメントは、ちょっと流しただけでは落ちないので、ブラシを使ってしっかり洗いましょう。洗っている間もどんどん固まって来るので、手早く洗います。洗った水は、排水口に流さず、穴を掘ってそこへ流しましょう。
絶対に排水口に流さない
余ったモルタルや洗った水は、絶対に排水口に流してはいけません。セメントは、水の中でも硬化して排水管を詰まらせたり、塞いでしまったりします。必ず穴を掘って、そこへ捨てましょう。牛乳パックへ詰めて、小さいブロックを作るという裏ワザもありますよ。
まとめ
いかがでしょうか?モルタルやコンクリートのDIYは、自分でできそうな印象になったでしょうか?コンクリートを作るのは重労働なので、ハードルが高いですが、やることは混ぜることと練ることだけです。コンクリートやモルタルは、構造物はもちろん、ちょっとした補修にも使えるのでマスターしましょう。
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