はじめに
屋根を屋根裏部屋へリフォームして収納を増やそう!
収納が不足してお困りですか?屋根裏に部屋を作ったりガレージ・倉庫の空き空間にロフトを設置して収納場所を確保してみてはいかがでしょう。屋根裏には断熱材などもありますので、その内側に壁や床・窓を作っていくことになります。
屋根がすぐ上にあり作業スペースが狭いのが難点とはなりますが、やる事はそれほど難しいことはなく工具も専門的なものは不要です。どのような屋根裏の場合でも共通する作り方ポイントがありますので、動画をご覧いただきながらその手順やコツを解説していきましょう。
屋根裏部屋DIYに必要な材料と道具類
柱や根太用におすすめな厚手の2x4材
屋根裏はそのままでは部屋として活用するのは難しいです。床になる部分(下の部屋の天井)はペラペラのベニヤ板など薄い合板であることが多いため、上を人が歩いたり重たい荷物を置くのには適していません。そのため新たに柱や根太(ねだ)と呼ばれる支えとなる木材を足します。
ある程度しっかとした厚みが必要なので2x4程度の強度が必要となるでしょう。がっしりとした人が歩ける床を作るためには、床材よりもその基礎の柱部分に強度をもたせるのが重要。階段づくりにもこの2x4材は手軽に購入できて強度のある材木としておすすめ!
棚板や壁には1x8材など薄くて広幅な木材を
柱や根太を取り付けたあとは壁や床、荷物置きのための棚板を貼っていきますが、こちらは2x4ほど厚い木材は必要ありません。荷物を置くだけであれば1x8材程度の厚みと幅の木材が手に入れやすく扱いやすいです。見た目は気にせずコストを下げたいのであれば合板でもOK。
ただし荷物を置くだけならば安い合板でもかまいませんが、部屋のひとつとして活用するなら床材として売られているものを利用した方が断然歩きやすいですし見た目も良いでしょう。
電動ドライバーや丸ノコ
木材を加工したり打ち付けたりするためには電動のドライバーやノコギリがあると便利です。屋根裏改造は元からある柱などを切断するのは危険なので屋根裏部屋リフォームは基本プラスしていく作業となりそれほど多くの工具は必要としません。
しかし一部壁や床に穴を新たに開ける必要も出てくるため基本的な道具は準備しておいた方がおすすめ!木材カットはホームセンターなどに依頼するという方でも最低限釘と金づちはご用意ください。
市販の棚受け金具も上手に活用しよう
この他新しく部屋となった屋根裏に小さな物をたくさん収納したい・備え付けの机なども設置して書斎として使いたいなどの場合には市販の棚受け金具なども使っていくことで、作業が早くスムーズに進むでしょう。
荷物の大きさにもよりますが、小さなものをたくさん置くには棚を取り付けた方が断然収納力がアップします。また後述で飾り棚階段の作り方もご紹介しますのでそちらも上へ上がる足場づくりとして是非参考にしてくださいね。
自作屋根裏部屋の改造DIY方法3選と階段の作り方
それでは早速屋根裏部屋やロフト・階段の作り方をご紹介しましょう。屋根裏は家の作りによって広さなどは異なりますが構造的にはだいたい同じなので、実際に作られている動画が役に立つでしょう。
家の屋根裏を収納に改造する方法
こちらのお宅の屋根裏は高さがあまりなく大人の男性が立って移動するのにギリギリくらいのスペースです。荷物を置くだけということで棚などは造り付けてはいませんが、下の部屋の天井からの出入り口を大きくして屋根下をプラダンで養生しています。安価であげたい方はプラダンも良い材料として活用しているので、そちらも是非参考になさってみてはいかがでしょう。
屋根裏部屋改造のおおまかな手順
屋根裏部屋の作り方としては、出入り口や荷物の搬入のためにまず天井への開口部分を作る必要が出てきます。天井をくり抜き新たな扉を作って取り付けてください。下からの階段を設置したりロフトのような使い方をされる場合は扉は付けない作り方もあるでしょう。
その後梁の間に根太を数本入れて床を設置、スペースがありもうひと手間加えられる方は棚なども作りつけると良いでしょう。
床設置の注意点・屋根裏の電気コードに注意
どこのお宅でも屋根裏には電気のコードが通っているでしょう。このコードも考慮して傷つけないよう床を上げる必要が出てくる場合もあります。その対策アイデアとして後から入れる根太を現在の梁の高さよりも高くしてその上に床を貼ると良いですよ。
屋根裏部屋を作った後の収納棚作り
壁や床を補強して換気のための窓や換気扇を取り付けたらそこにただ荷物を放り込むだけでなく収納棚も取り付けてみてはいかがでしょう。自作屋根裏部屋収納がグンと使いやすくなります。壁に直接木材を打ち付けていますが、壁の奥に基礎がないと棚が落ちてしまうことも。
基礎を探すのには手で叩いて確認することもできますが基礎探しの道具が市販されていますのでそちらも使用して丈夫なものを作ってください。
部屋になったら棚を付けて収納しやすく
基本的に棚の取り付けは、棚板を壁に打ち付けそこに板を渡して作っています。荷物の重さによっては棚受け金具でも代用できるでしょう。耐荷重が必要な場合は棚の中央に柱を追加するなど工夫して丈夫に仕上げてください。
壁の中に基礎がないところにも、新たに2x4材などで柱を作ってから棚板を固定すると良いでしょう。ある程度厚みがあるため棚板受けと柱を兼用できるやり方です。
部屋にロフト収納を作る方法
屋根裏を部屋にするのはちょっとできないという方はロフトベッドのような設置型の空きスペース活用で収納を増やすこともできます。またガレージや倉庫など屋根裏がないところでも、ロフトは作りつけることができます。
動画は作成したものをロフトベッドとして使うように作られていますが、もちろん荷物を置くことも可能。女性の方ひとりでも作れる簡単なやり方です。こちらも基本的に手に入りやすい2x4材を使用してください。
補強用には柱にはすかいを入れる
荷物をたくさん置く場合に耐荷重が心配であればはすかい(ななめ45度に補強用木材を打ち込む)を入れると良いでしょう。屋根裏改造と違い柱から建てなければいけませんが床(基礎)がしっかりとしているので収納する荷物の重さにもよりますが、日曜大工でもロフトくらいであれば作ることは可能です。
昇降に階段を取り付けるには
屋根裏部屋への登り下りには市販のものだと折りたたみ式のはしごなどが取り付けられていることが多いですが、これをDIYで作るのは少し大変ですので屋根裏への作り付けの階段を作ると良いでしょう。踏み板を乗せる部分を三角にカット。切り取った三角部分を桁の一部として使用します。
階段も簡単に自作できる!
階段を作るにはある程度下の部屋の空き空間にも影響しますので誰でもこの方法がおすすめというわけにはいきませんが、毎回脚立やはしごを立てて登り下りするよりずっとスマートで屋根裏部屋が使いやすくなるでしょう。前述のロフトの作り方でもはしごを設置していましたが、階段を取り付けるスペースがない場合は同様なはしごを取り付けるのも一つの方法です。
飾り棚兼用ロフト階段の作り方
ロフトへ続く階段を合板で箱をいくつか作ったものを重ねて作っています。薄い合板はそのまま人が乗ると間違いなく割れるので箱の上部分に補強に2x4材を打ち付けてあります。もう少し強度を上げたい場合は縦方向には2x4材を入れてさらに床や柱などにビスで固定してください。
ボックスの組み合わせなのでご自分のロフトの高さやスペースに合わせていくらでもアレンジ可能です。階段だけで本や子供のおもちゃ・装飾品など細々としたものの収納になり一石二鳥となるでしょう。
屋根裏部屋DIYで気をつけること3つ
最後になりましたが屋根裏部屋リフォームで特に気をつけないといけないこと3つをご確認ください。
床(天井)は必ず補強する
屋根裏を収納部屋にするにはまず人が荷物の出し入れをするため歩き回る床部分がしっかりしていなければいけません。部屋の天井は床ほど頑丈ではありませんので、人の体重や荷物を支えるために現在ある梁(はり:横方向の柱)だけでなく必ず根太を入れてから床を張ってください。この根太がしっかりとしていれば、床材はそれほど厚みは必要ありません。
屋根裏は断熱をしっかりと
収納する荷物にもよりますが、そこに書斎も作りたい子供が遊べる場所にしたいという場合は、断熱材もプラスした方が良いでしょう。屋根は直接日光があたるので特に夏場はとても暑いです。屋根の下や壁の間に入れてから板で囲えば、二重の屋根・壁となるようになるので安心!
人が出入りするなら換気も必要
これは一番重要なのですが、屋根裏に換気がない空間だと少しの時間の作業をするだけでも危険な状態になる場合があります。できれば風が通るように対面に2箇所取り付けるのが理想です。電気が取れるのであれば強制的に排気する換気扇を。なくても雨が入り込まず風が通り抜けるよう小窓を作るようにしてください。
まとめ
屋根裏部屋リフォームで収納を増やそう
屋根裏はすでにある部屋の天井でもあり屋根の下ということで床が抜けないようしっかりと補強することと暑さ対策が重要なポイントとなります。DIY作業的には大きな物ではありますがそれほど難しい作業はありませんので、その2点を特に注意して安全に利用できるよう心がけましょう。今回は階段の作り方も2つご紹介していますので、そちらも是非ヒントとしてご活用ください。
DIY知識・技術が気になる方はこちらもチェック
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