MARITSU 小川張り タープ延長ベルト
テントとタープを連結する魅力とは
小さなテントはタープがないと少し不便
大きな前室がある2ルームテント以外のテントはタープがないと、リビングスペースがないため快適性が少し下がってしまいます。しかし2ルームテントだと意外と設営が難しかったり、収納サイズが大きく重たくなることから大型2ルームテントを避けて、テントとタープを設営する方も多いです。
トンネル型2ルームだと設営は比較的簡単になりますが、収納サイズは大きいままとなりソロキャンプでは小さなテントとタープを愛用する方が多いです。
雨の日に便利
別々にテントとタープを立てると寝室とリビングが離れてしまいます。特に雨の日は寝室とリビングが離れることで、テントの出入りのたびに濡れたり、荷物を移動させるときも濡れやすくなります。連結しておくと隙間が小さくなり、雨で濡れることなく作業できますよ。
タープの連結とは雨に濡れないようにする張り方のアレンジと捉えるといいでしょう。アレンジというと初心者には難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は簡単です。
小さなサイトでも張れる
区画サイトが小さくてテントとタープが張れないということもあります。このような場合は連結することで、テントとタープの距離が近くなり詰めて設営できることから小さなサイトでも張りやすくなります。特に大型テントだとテントだけで場所を取りやすく、省スペースになるレイアウトがおすすめです。小さな区画サイトで配置に困ったら連結してデッドスペースを無くすように設営してみましょう。
組み合わせ自由
テントとタープの組み合わせは制限が少なめでアレンジしやすいですよ。例えばドームテントにヘキサタープ、レクタタープは非常によく見る組み合わせです。三角屋根が特徴的なワンポールテントも同じようにヘキサタープなどと連結できますよ。大型の2ルームテントでもトンネル型だと工夫次第で連結でき、組み合わせ方が豊富なためアレンジも簡単です。
連結するとテントの出入り口からリビングまで日陰が続くようになるため雨の日以外にも便利ですよ。
連結できるタープの種類
タープにはヘキサタープなどのオープンタイプとスクリーンタープなどのシェルタータイプがあります。どちらのタイプでも連結できますが、スクリーンタープは連結しやすい構造になっていないと少し難しくなりますよ。テントとセットで使うと連結しやすいものなどがあります。
運動会やバーベキューなどのイベントで使われやすいワンタッチタープは連結自体はできますが、あまり連結した感じにはなりません。
テントとタープの連結の種類
おおまかに連結方法を紹介
連結方法は数種類あります。テントやタープの組み合わせによって使える連結方法などが変わります。まずはどんな連結方法があるのか大まかに紹介していきますね。方法はそれぞれ違いますが、どのやり方も雨の日に便利で寝室とリビングがつながることで快適性が増します。
小川張り
現キャンパルジャパンが展示会で行っていたテントとタープの張り方です。少し特殊なアレンジのため難易度は少し高いですが、やり方が分かれば簡単にできます。ベルトを自作するか、追加購入する必要がありますが一体感があり見た目もきれいで、実用性の高いアレンジになります。雨や日差しが強くても快適なリビング、寝室が作れるおすすめのやり方です。
小川張りは大型テントには向かず、小さいテントだとドームテントでもワンポールテントでもできます。
タープの下にテントの出入り口を入れる
小川張り以外の連結方法もあります。やり方は色々ありますが、設営する順番としてはテント、タープとなります。フライシートの上にタープを掛けるようにして連結しましょう。タープの大きさ、ポールの長さ次第になりますが、大きなテントでも連結できる方法になります。小川張りのような名前はありません。
小川張りはベルトが必要になりますが、タープの下にテントの出入り口を持ってくるだけのため新たに道具を買い足さなくてもできます。
スクリーンタープはテントとの相性が大事
テントのような形をしているスクリーンタープはテントとの相性が大事になります。例えばコールマンのタフスクリーンタープなどは、コールマンのテントと連結しやすくなっていてフラップなどが付属しています。
他のテントでも出入り口部分の高さが合えばテントの入口をスクリーンタープの下に持ってくるだけで連結できます。オープンタープのように融通は効かず、タープの入り口よりお大きいテントは連結できないので注意してくださいね。
他社のスクリーンタープも同じ
他社のスクリーンタープも同じように連結できます。順番としては先にスクリーンタープ立ててあとからテントを移動させるやり方になります。
また、オープンタープと比べきれいに連結できますが、テントを2つ設営しているかのようになり手間がかかりやすく、テントと同じ使い方ができるシェルター(スクリーンタープ)のを購入するという少し無駄な出費がかかるため現在はテント+スクリーンタープよりも2ルームテントだけというスタイルが多いです。
小川張りのやり方
小川張りとは、ヘキサタープを設営したときにそのまま貼るのではなく一箇所だけ延長ベルトを使ってタープから離れた位置にポールを設営しタープとポールの間にテントを設営する方法です。
ポールの位置を後ろにずらすことでヘキサタープとドームテントを簡単に連結するやり方になるため、延長ベルト(正式な名称ではありません)が必須になり、通常の設営と比べると風に弱くなる注意点もあります。ベルトは自作するか市販のものを買い足ししましょう。
おすすめ延長ベルト
MARITSU 小川張り タープ延長ベルト
数年前までは延長ベルトが発売されておらず、小川張りをするには自分でベルトを作る必要があり難易度は高かったのですが、近年は小川張り向けの専用延長ベルトがあります。
本来の設営方法ではタープの生地の下にポールが来るように設営しますが、後方にずらしたポールとタープを本品のようなフック付きのベルトを使って生地を引っ張り上げてポールにつなげます。ベルトのテンションを利用してタープを支えるためベルトが弱いとできない設営方法です。
タープの設営方法
基本的な設営方法は通常のヘキサタープの張り方と変わりません。まず、半分折った状態のタープを地面に置き片方はポールを使いもう片方は延長ベルトを通します。次にガイロープを使ってポールを自立させてから、延長ベルトを通した方もベルトとポールをつないでからガイロープを使ってポールを自立させましょう。
ポールの位置が変わっているだけでタープの設営方法自体はあまり大きな違いはなくキャンプに慣れている方なら簡単です。
延長ベルトの下にテントを設営
ポールと延長ベルトでヘキサタープが自立したら、延長ベルトの下にテントを設営すれば小川張りの完成です。ポールの位置をずらしてできたスペースにテントを設営するというやり方のためベルトより長いテントだと小川張りはできなくなり、テントポールよりも高いテントでも小川張りはやりにくくなるため、小川張りをするなら1~4人程度のドームテントがおすすめになります。
タープはヘキサタープが多いですが、四角いレクタタープでも可能です。
小川張りの配置・組み合わせ
小川張りの基本となる配置、組み合わせの写真です。組み合わせとしてはドームテントとヘキサタープになります。本来ならポールが来る位置にテント、テントの出入り口がありテントの上に延長ベルトがあり、テントの背後にタープポールが来ていますよ。延長ベルトを別途購入するか自作する必要がありますが、きれいに連結できしっかり雨や日差しを防いでくれることから人気の張り方です。
四角いレクタタープとドームテントの組み合わせでも小川張りは可能です。配置や設営する順番は変わりません。レクタタープはループの数が多いため張り方がアレンジしやすいですよ。小川張り以外でもテントと連結しやすいでしょう。レクタタープは大きいため、強度の高い延長ベルトをきちんと用意してくださいね。
ワンポールテントとの連結方法
ワンポールテントは設営がしやすくテントの構造次第では小川張りよりも簡単かつきれいに連結できます。どんな形状のタープでもきれいに連結できますよ。やり方はワンポールテントのフライシートについているループを使ってカラビナフックなどでタープとフライシートをつなぎ、タープポール1本で設営しましょう。後は普通にタープを設営するときと同じようにガイロープを張るだけです。
製品によっては連結用ループが付いていないものもあります。
おすすめアイテム
トンガリハット
引っ張り強度の関係でテントが破損しないようにフライシートにループが付いていないワンポールテントもあります。ループが付いていないワンポールテントは、DODが発売しているトンガリハットを使うといいでしょう。
ワンポールテントの中央に装着するとループがないタイプでも延長ベルトを使って小川張りのような連結ができるようになります。トンガリハット用のガイロープを2本張って押さえつけるためポールの数も減らせて便利ですよ。
トンガリハットの使い方
使い方は慣れると簡単です。テントをペグダウンし、位置を決めたらトンガリハットのガイロープをペグタウンしましょう。テントを設営してから本品のガイロープを張らないようにしてくださいね。その後は、トンガリハットとタープを連結してからポールを入れてタープを設営していきましょう。
トンガリハットがテントの中心からずれないように注意しながら設営し、テントとタープのガイロープを張っていけば連結の完成です。順番を間違えないように注意しましょう。
ワンポールテントの配置・組み合わせ
フライシートにループがあるとそのままでも綺麗に連結できます。順番としては先にタープをフライシートに連結しておかないとワンポールテントを先に設営してしまうと屋根に手が届かなくなりますよ。テンマクデザインのサーカスTCやロゴスのナバホ柄のワンポールテントにはループが付いています。DODの現行モデルのワンポールテントにはループが付いていません。
チャムスのワンポールテントにトンガリハットを使って連結した写真です。トンガリハットはDOD以外のワンポールテントでも使えて便利ですよ。ワンポールテントの連結は設営する順番に注意してくださいね。配置は小川張りと変わりません。
タープを横にしての設営方法
キャンプサイト広さによってタープの配置を変えてみましょう。前述した小川張りなどの張り方は、テントの出入り口に対し、テントが縦になっています。出入り口に対し縦にすることで奥行きのあるリビングが作れますが、ポールをずらさなければならず、少しわかりにくいです。
出入り口に対しタープを横にすると、ポールを動かさなくても連結でき奥行きはありませんが、ワイドなリビングが確保できますよ。わかりやすいので初心者にもおすすめです。
やり方は簡単
やり方は非常にシンプルです。テントを先に設営し、テントの出入り口部分にタープを掛けるようにして出入り口に対し横向きにタープを張っていきましょう。テントから外を見ると両サイドにポールが来て、延長ベルトを使わなくても簡単に連結できます。タープが横向きのため奥行きはありませんがワイドですよ。
また、ガイロープでテントの入り口の反対側を低く下げて設営すると目隠しにもなりプライバシーを確保しやすい連結方法になります。
ソロ用テントはタープの下に設営
ソロ用のテントはタープがある程度大きく、タープポールに高さがあればそのままタープの下に設営できます。配置を少し変えただけで連結した状態となります。タープの張り方、テントの張り方は標準の張り方と変わっていないのでキャンプ初心者の方でも簡単に連結できますよ。ソロ用のテントでも背の高いワンポールテントだと使えないレイアウトになります。ツーリングなどのキャンプスタイルにおすすめです。
ワンポールテントを2つ使うやり方
フライシートにループがあるワンポールテントを2つ利用するとおしゃれな連結も可能です。ポールを使わずそれぞれのワンポールテントがタープポールになるよう配置して設営していきましょう。タープの長さ、張り具合を均等にして同時に設営しないときれいに貼るのは難しいですが、おしゃれで機能的な連結方法になります。サブポールを使えばアレンジも可能です。
トンネル型2ルームテントと大型タープ
トンネル型2ルームテントと大型レクタタープなどでできる組み合わせです。トンネル型2ルームの上にタープをかぶせてそのままガイロープで押さえて、余ったタープを屋根にするという連結方法です。タープの大きさ次第で広いリビングがテントの横に確保できますよ。
また、フライシートの上にタープを掛けることで、遮光性がよくなったり結露防止効果が期待でき2ルームテントのリビング部分がより快適になります。
まとめ
連結すると快適性が増す

前室があまり広くないテントは連結することで一気に快適になりますよ。雨の日でも荷物を広げられ、濡れずに調理ができます。また、前室があるテントでもタープと連結すると使い勝手がよくなります。最初は設営方法がわかりにくいですが、慣れると簡単にできますよ。快適なキャンプをするならテントとタープの連結はおすすめです。
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