ルアー動作の基本3種とは?
ルアーは、どれも同じ動きをするという訳ではありません。ルアーによって、その動きはさまざま。揺れるルアー、回転するルアーと、ルアーは、バラバラな動きをします。ルアーを初めて使う人は戸惑うことも多いでしょう。ルアーを使い慣れている人であっても、動きを完全に把握しているという方は珍しいのではないでしょうか。
ルアーはさまざまな動きをしますが、基本的には3つの動きに分けることが出来ます。一つ目はウォブリングです。これは大きく揺れる動きのことです。次にローリング、これは回転するような動きをいいます。そして、最後にウォブンロール、回るように大きく揺れます。
ルアーを使ったことがある方ならば、これらの言葉は聞いたことがあるという人が多いでしょう。しかし、その意味と違いを完全に分かっているという人は少ないのではないでしょうか。この記事では、基本となる3つの動きの意味と違いを解説します。
ルアーアクション①ウォブリング
ルアーの動きの一つとして、ウォブリングという動きがあります。ウォブリングとは、左右にぶるぶると揺れる動きのことを言います。ウォブルとは、(左右に)揺れるという英語です。ルアーの体が揺れ、それに応じて尻尾も左右に大きく揺れていきます。この大きく揺れる動きから、この名前が付きました。
ウォブリングは、ルアーが左右に大きく動きます。水面でルアーが大きく揺れ、ばしゃばしゃと水面に水しぶきを上げます。大きな動きによって、魚の注目を集め、近寄って来た魚を釣り上げるという訳です。言い換えれば、大きな動きをすればするほど、魚を集めやすくなるという訳です。
ウォブリングが得意なルアー
ウォブリングは、クランクベイトやバイブレ―ション、そしてミノーといったルアーが得意な動きです。ウォブリングは、ルアーが水面で多く揺れます。そのため、太いボディを持っているルアーの方が、より強い動きを出します。例えば、幅の広いミノーのウォブリングは、他のルアーよりも大きく、水を押す力も強くなります。
ウォブリングの使い方
ウォブリングは、魚に強く動きを印象付けますので、魚がどこにいるか分からない釣りに使います。例えば、水が濁って魚がよく見えない、もしくは濁っているので、魚からミノーがよく見えない時です。このような時に、揺れを強くすれば、それだけ水面に波が立ち、魚を引き付けやすくなります。
ルアーを大きく揺らすことによって、より多くの魚の注目を集め、多くの魚が釣れるようになるでしょう。
ウォブリングのまとめ
ここまでウォブリングの意味と特徴を説明してきました。ウォブリングには、大きな動きという特徴があります。水が濁っていたりして、どこにいるのか分からないという釣りでは、ルアーが大きく震えることによって、水面が波立ち、魚に餌が居ることをアピールします。
そうして、魚を引き寄せることで、魚の場所が分からないという時でも、より多くの魚が釣れるようになるでしょう。
ルアーアクション②ローリング
ローリングとは、フックアイと呼ばれるルアーの鼻を中心に、左右に回るような動きから来ています。しかし、くるくる回るという訳ではありません。回転するのではなく、上と下のルアーの体が見えるように左右に動きます。
ローリングは、動きが小さいのが特徴です。ウォブリングは、大きく動いて、魚の注目を集めようとしますが、ローリングは自然な動きを出すことで、魚に本当に餌がいるような感覚を与えます。
自然な動きと同時に、フラッシングという特徴を持っています。フラッシングは、ルアーが光を反射して、きらきら光ることを言います。ローリングは、ルアーが左右に動き、ボディを交互にさらすので、光を反射しやすいのです。
ローリングが得意なルアー
ローリングは、動きが小さく自然な動きでとフラッシングによって、小魚のような動きと言えます。ローリングが得意なルアーの代表として、ミノーを挙げることが出来ます。
ローリングは小魚のような動きを自然に出し、フラッシングをして魚の注意を引かなくてはいけません。細長いミノーは、横移動を大きくし、より光を反射しやすくすることが出来ます。
ローリングの使い方
ローリングとは、狙っている魚の餌となる小魚の動きを自然に再現した動きです。そして、フラッシングという特徴を持っています。そのため、フラッシングが目立ちやすい澄んだ水での釣りに使う方がよいです。
加えて、冬の釣りには、ローリングを使うのがよいでしょう。冬は水温が低下するので、水の透明度が増してしまうためです。水が澄んだ場所でローリングさせれば、ミノーがきらきら光って魚を呼び寄せ、より釣れるようになるでしょう。
ウォブリングとローリングの違い
ウォブリングは動きが派手で、ローリングは動きが小さく、自然です。そのために魚によっては、ウォブリングの動きがわざとらしく見えてしまい、寄ってこないということもあります。その点、ローリングは、より自然な動きを再現しているので、ウォブリングに引っかからない魚にも有効です。
ウォブリングではなかなか釣れないというときは、ローリングがよいでしょう。
ローリングのまとめ
ここまでローリングの意味と特徴を説明してきました。ローリングは動きが小さいですが、その分、魚の自然な動きになるという利点も持っています。自然な動きによって、ウォブリングだと寄ってこない魚であっても、引き寄せられるということがあります。そして、もう1つの特徴がフラッシングです。左右に倒れて、光を反射することが、より小魚っぽさを演出します。
澄んでいて、小さな動きの方が魚を引き寄せやすいという釣りに使うと良いでしょう。
ルアーアクション③ウォブンロール
ウォブンロールとは、大きく揺れると同時に、回転による自然な動きとフラッシングを併せ持っています。ウォブリングとローリングの動きを持ったのが、ウォブンロールです。販売されているミノー系のルアーは、この動きのものが多いです。
ウォブンロールの特徴は、ウォブリングとローリングの良さを合わせたというところです。しかし、ただ合わせただけという訳でもありません。小さく震えるということもあれば、大きく揺れるということもあります。ウォブリングとローリングのよさを取り入れたのがウォブンロールですが、意外と奥が深いと言えます。
ウォブンロールが得意なルアー
ウォブンロールは、販売されているルアーの中でも、特にミノーの大半がこの動きをするとされています。しかし、ウォブリングとローリングが均等という訳ではなく、ルアーによってその比率が異なっています。ウォブリングとローリングの配分はさまざまですが、「ウォブリングは強いけれども、ローリングは弱め」などのようにルアーに説明が書いてある場合があります。
使う際には、この違いを見ながら、どの釣りに使うかを判断した方が、多く釣果につながるでしょう。
ウォブンロールの使い方
ウォブンロールは、ウォブリングのアピール力とローリングのフラッシングの特徴を合わせてもっています。そのため、使う場所をあまり選ぶ必要がありません。釣りの最初に投げても良いですし、釣果がいまいちで、多くの魚を釣れるようにするために使うこともあるでしょう。どんな場面でも使うことの出来る便利な存在です。
ウォブンロールのまとめ
ウォブンロールはウォブリングとローリングのよいとこどりです。しかし、ウォブリングのように大きく震えるので、魚によっては、反応してくれないことがあります。派手な動きは自然に見えないので、魚からするとどうしても胡散臭くなってしまいます。釣りの状況を見ながら、ほかのルアーに変える方が、より釣れるということもあるかもしれません。
意味と違いの理解がより多い釣果につながる
ここまで、ウォブリング・ローリング・ウォブンロールの意味と違い、そしてどの釣りで使えば、より釣れるようになるのかを説明してきました。これらは、それぞれ違うアクションをし、それぞれ違う強みを持っているということが分かりました。こうした違いを理解していないで、釣りをしていても、なかなか釣れるようにはならないでしょう。
アクション毎に得意な場所、不得意な場所があります。それを理解した上で使い分けていけば、より多くの魚が釣れるようになると言えます。
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出典:https://www.pexels.com/photo/white-and-black-fishing-rod-4822241/