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クロスバイクのギアチェンジ方法!意外と知らない変速のコツをご紹介!

スポーツバイクの入門編として人気を集め、通勤にも頻繁に使われるようになったクロスバイク。普段何気なくギアチェンジしていても、ギアの仕組みを理解しているという方は少ないのではないでしょうか。本記事ではクロスバイクのギアチェンジのコツや注意点をまとめました。
2022年2月28日
夏目shoty
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はじめに

出典:https://unsplash.com

クロスバイクはママチャリのようなシティサイクルに比べて快適に走れます。それにはいくつか理由があり、タイヤの細さや、ボディの重量、ギアの数が多い、といった特徴をクロスバイクは持っているからです。

本記事では、クロスバイクの「ギア」に着目しています。これを知れば初心者でも快適に走れるようになるギアの使い分け、特徴や仕組みを紹介します。さらには変速のコツについても触れますのでぜひご覧ください。
 

クロスバイクの乗り方

出典:https://unsplash.com

クロスバイクに乗るときはやや前傾姿勢です。乗り換えたばかりだと、姿勢のギャップに驚くかもしれません。サドルの位置によって傾き具合は変わりますが、つま先が余裕で地面に着くぐらいの高さを保ちましょう。

また、下にあるペダルに足を置き、膝が少し曲がるぐらいがちょうどいいサドルの高さといわれています。サドルの高さはレバーで調整できるものが多いです。固定する際は折り畳んだレバーがゆるくないかしっかり確認しましょう。
 

乗り方のコツ

まず、自転車の左側からフレームにまたがります。片足でペダルに体重を乗せ、少し進んだ勢いで発進するのが乗り方のコツです。また、発進するまではブレーキを握っておくことも忘れずに。逆に停止する際は、ブレーキをかけながらサドル前方のフレームをまたぐ体勢に戻りましょう。この動作を繰り返すのが、乗り方の基本です。

ちなみに発進時の乗り方として、ケンケン乗りをする方がいますが、慣れていないと危険な乗り方なので初心者は控えましょう。
 

クロスバイクの特徴と種類

ロードバイクとマウンテンバイクの中間の特徴を持つのがクロスバイクです。ロードバイク風やマウンテンバイク風といったどちらかに寄った特徴をもつモデルがあります。どちらにも同じ仕組みのギアや制動性の高いVブレーキが採用されていて、車体も軽めなのが特徴です。

乗り方やメンテナンス方法もさほど変わらないため、初心者は見た目と使用用途の兼ね合いで選びましょう。こちらでは大きく分けた2種類を紹介します。

ロードバイク風クロスバイクの特徴

ロードバイク風クロスバイクには細めのタイヤが採用されています。その特徴から、よりスピードを出せるのです。言うなればロードバイクのドロップハンドルが、見慣れた横長のバーハンドルに変わっただけといった見方もできるでしょう。サドル調整でより前傾になれば、その乗り方とスピードはロードバイクさながらになります。

ただしスピードが出る一方で安定性が低くなり、歩道と車道の段差が乗り越えにくいので、初心者の方は注意しましょう。

マウンテンバイク風クロスバイクの特徴

太めのタイヤとフレームの形から一見マウンテンバイクかな?と思ってしまうほど見た目はそっくりです。太めのタイヤはスピードでは劣るものの、走行時の安定性が増すので、砂利道や車道と歩道のギャップが乗り越えやすい特徴があります。

より制動性の高いディスクブレーキや車体各所にサスペンションが備わっていない限り、林道の走行、ダウンヒルはご法度。特に初心者は扱い方には要注意です。

クロスバイクのギアが変わる仕組み


出典:https://pixabay.com

ギアとは歯車のことを指します。もちろん歯車だけあってもギアチェンジできませんので、次項でギアが変わる仕組みと変速方法をお伝えします。

クロスバイクのギア数は「21段変速」や「24段変速」と表記されます。買い換える際この数字に驚く方が多いですが、前後合わせて21通りと24通りの変速パターンがあるという意味です。使い分けることで、走行時の快適性がぐんと上がります。

変速機(ディレーラー)がギアを変えてくれる

ギアが変わる仕組みには変速機(ディレーラー)が一役買っています。シフターから伸びるシフトワイヤーの伸び縮みで変速機が動き、それに連動したチェーンの位置が変わることで変速する仕組みとなります。

シフターや変速機などの機器類を総称してコンポーネントと呼びます。コンポーネントにはグレードがあり、そのグレードが上がるにつれて価格は上がります。しかしその分、耐久性が向上したり整備しやすくなったりする特徴があります。

クロスバイクのシフターについて

出典:https://pixabay.com

シフターとは、シフトワイヤーの伸び縮みを制御する役割を持っています。シフターには写真のようなブレーキレバーと一体になったトリガータイプと、グリップと一体になったひねるタイプがあります。

基本的にクロスバイクにはトリガータイプのシフターが標準装備されていて、見た目もかっこいいので人気があります。また、トリガータイプはひねる必要はなく指だけでギアチェンジできる仕組みで、初心者でも簡単に操作できます。

トリガーシフターでの変速方法

トリガーシフターでの変速方法はシンプルですが、前後のギアで仕組みが異なるので操作方法の違いに注意が必要です。リアギアは人差し指でレバーをカチカチ押していくと重くなっていきます。

フロントは歯車の大きさの差(ギア比)がかなりあるため、重くしたいときにギアが変わらないことがあります。そのときは左の親指をグッと奥に押し込むのがコツです。このように、前後で操作方法が違うので注意しましょう。

シフターを操作しても、ギアが変わらない場合は調整が必要

ギアが変わらないときは、ワイヤーの伸びや劣化している可能性を疑いましょう。ワイヤーは使っているとだんだん伸びていきます。特に新車の状態が一番ワイヤーが伸びやすいので覚えておきましょう。

ワイヤーの伸びを放っておくと、ギアチェンジの際にチェーンが歯車に乗りきらずガチャガチャ音を立てます。壊れたわけではなく、調整が必要なサインなので、プロに調整してもらいましょう。

クロスバイクのギアの種類

リアギア

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リアギアは名前の通り後輪のギアです。子供用から大人用のあらゆる自転車にギアはあるので、見慣れた方は多いと思います。自転車のギアといえば「6段」が一般的ですが、クロスバイクなどのスポーツバイクは「7段」以上を備えているのが特徴。

一番大きい歯車がロー、一番小さい歯車がトップです。街乗りで使う場合は2〜6段目が走りやすく、使われる頻度が高いです。ちなみにこの歯車の重なったものをスプロケットと呼びます。
 

フロントギア

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クロスバイクのフロントギアは3段が一般的。内側にあるギアをインナーと呼ぶのに対し外側をアウターと呼びます。乗り換えたばかりの初心者の多くは、このフロントギアの使い分けに戸惑うのではないでしょうか。

写真を見ていただくとわかるように、リアギアと比べて大きな差がある歯車が3枚重なっています。この特徴から、シフターの章で述べたようにギアが変わりづらかったり、チェーンが脱落しやすかったりといった注意点がいくつかあります。

裾バンドは必須アイテム

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出典:Amazon

フロントギアはシティサイクルと違ってチェーンカバーがありません。そのためアウターの状態で走っていると、ズボンの裾が擦れて汚れてしまうことがあります。チェーンについたオイルがズボンに付着すると落ちにくいので注意してください。

裾バンドはそれを防ぐために大活躍します。また、終始付けるのが煩わしい方は、ズボンの裾をまくったり、ハーフパンツを着用したり、通勤や休日のサイクリングなどの場面によって使い分けるのもおすすめです。

初心者必見!ギアチェンジのコツ

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この章では意外と知られていないギアチェンジのコツを紹介します。文章だけではわかりづらいかもしれませんが、コツはやっていく中で習得できるので初心者はぜひ実践してみてください。

軽いギアは発進する際や上り坂を登るときに使い、重いギアは下り坂やペダルが空回りしてしまう時に使います。それぞれのシチュエーションに合ったギアを使い分けることで、ストレスなくサイクリングを楽しめます。

上り坂でのギアチェンジのコツ

ギアを軽くする前に上り坂に突入してしまい、必死にペダルを漕ぎながら変速した、というような経験をお持ちの方は多いはずです。実は上り坂で必死に漕ぎながら変速する方法は間違い。

ペダルを強く踏み込んだ状態でも変速できる場合がありますが、この方法はギアまわりに相当な負担をかけてしまいます。漕いでるペダルを一旦止め、ギアを軽くした後に再び漕ぎ出すのがコツです。一旦止めてギアを変えるまで2、3秒でできますので、慣れてくれば簡単です。

フロントギア使い分けのコツ

初めて乗る方にとってはフロントギアの使い分けは難しいでしょう。結論から言うと、3段のうちのセンターを使っていれば問題ありません。

ただ、使い分けることでより快適に走れるのもまた事実です。急な上り坂や発進時にはインナーギアが最適です。ゆるい下り坂や追い風のときは、アウターを使うことで脚の疲労度が軽減するので楽に走れます。このように、場面によっていかに楽に漕げるかを意識するのがポイント。

クロスバイクのギアを扱う上での注意点

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ギア付き自転車に乗る際の注意点はいくつかあります。ギアやチェーンは乗り方問わずだんだん削れいき、変速機やブレーキを操作するワイヤーはだんだん伸びていきます。放置すればするほど思わぬ事故になりかねません。

そのため定期点検は必ずおこないましょう。セルフ点検方法がわからない方はショップに定期的に持っていきましょう。この章では初心者の方向けに意外と知られていない注意点をお伝えします。

漕ぎながらギアチェンジしよう

停車している状態でシフターを操作してもギアは変わりません。走りながら(ペダルを漕ぎながら)でないと変わらない仕組みとなっています。知らずにやってしまうとワイヤーの伸びや、発進時のチェーン脱落の原因になるので注意しましょう。

小学生以下の子供は自転車のグリップシフターをグリグリいじってしまいがちです。ギアが変わったまま漕ぎ始めると危ないので、乗り方と一緒に教えてあげてください。
 

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前後同時にギアチェンジするのも控えましょう


前後同時にギアチェンジするのも控えましょう。人差し指での操作が簡単なトリガーシフターを同時にカチカチしていくと、前ギアは軽くなるのに反し、後ギアは重くなっていきます。

加えて、チェーンが前後同時に動くことでギアにうまく引っかからない場合があります。ギアを使い分けることで快適になるのは確かですが、使い分けすぎるのも最初のうちは大変なので、自分が一番楽に漕げるギアの段数を見つけましょう。

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ギアチェンジは1段ずつ確実に

走行中にギアチェンジする際は複数段変えるのではなく、1段ずつ確実に変えましょう。ローからトップ、またはアウターからインナーに一気に落とすとチェーン脱落の原因になります。

クロスバイクのチェーンやギアまわりはとても精密です。そのため、操作方法や乗り方を理解していないと、思いがけないときにトラブルを招いてしまうかもしれません。ギアを使い分けたいときは注意点をよく守りましょう。

初心者が注意すべき「たすき掛け」とは

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「たすき掛け」とは、自転車を上から見たときに、チェーンが斜めになっている状態のことを表します。たすき掛けのまま走行するとチェーンとギアが擦れて削れていき、新品であっても激しく消耗してしまいます。

初心者の方は特にフロントギアに馴染みがないため、自然となってしまうことも。前後で一番重たいギアと一番軽いギアを組み合わせると斜めになってしまうので注意しましょう。フロントギアを常にセンターの位置で使っていれば問題ありません。

まとめ

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今回はクロスバイクのギアの特徴、扱う上での注意点を紹介しました。変速のコツや仕組みは意外と知らなかったのではないでしょうか。自分の自転車のギアを使い分けるには仕組みや特徴を知ることが大切です。操作方法を守ることで、無駄に消耗することなく乗り続けられます。

人によってさまざまな乗り方がありますが、紹介したコツを実践していただければ初心者でも快適なライドができると思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ここまではクロスバイクの乗り方、注意点の内容でした。これらの内容を踏まえて実際に乗ってみたい、もしくは今ってどんなクロスバイクがあるんだろうと気になった方もいるはず。そういった方々のために、クロスバイクの紹介記事を案内します。