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渓流釣りのエサに使える「川虫」とは?その種類と捕まえ方をご紹介!

渓流釣りのエサと言えば、どのようなものがイメージできますか?川虫は渓流釣りのターゲットとなる魚が普段食べているエサのため、期待以上の釣果が期待できます。川虫の種類や捕り方、さらには川虫を使った釣り方などを説明しますので、チェックしてください。
2021年1月14日
ユウキ
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渓流釣りのエサに使える「川虫」

そもそも川虫って何?

渓流釣りで重要なエサと言えば、川虫です。この川虫とは、水生昆虫の総称として呼ばれていますが、一般的にはトビケラやカワゲラなどを指します。渓流釣りのターゲットとなる魚の多くは、この川虫を食べているため、川虫をエサにすることは理にかなっているのです。

一口に川虫と言っても、かなりの種類がおり、さらには捕れる時期も変わってきます。川虫の生態などについて詳しくなっておけば、渓流釣りの楽しさも大きく変わってくるでしょう。

まずは川虫の種類から理解しておこう

川虫の種類や捕れる時期を知ることから始める

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%B0%B4-%E7%9F%B3-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E5%B0%8F%E7%9F%B3-%E6%B1%A0-984058/

まずは、川虫の種類から理解しておきましょう。実は川虫はかなりたくさんの種類がいます。成虫になった川虫の多くは水から空へ飛び立ってしまう昆虫が多いですが、その昆虫もかなりたくさんの種類が存在しているのです。

紹介する川虫は、有名な一般的なものばかりなので、ぜひ覚えてください。また、それぞれの川虫が捕れる時期も合わせて紹介しますので、チェックしていきましょう。

川虫の種類①オニチョロ

オニチョロは、カワゲラの幼虫です。オニチョロは知らなくても、カワゲラなら聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。オニチョロは、上流に生息しており、ヤマメやイワナ釣りに最適な川虫だと言えます。

足が6本、そしてお尻や頭には触角のようなものが映えており、魚へのアピールはとても大きいエサです。そのため、このオニチョロをメインとしてエサに使っているアングラーも多く見かけます。オニチョロが捕れる時期は、春から夏にかけてです。

川虫の種類②キンパク

キンパクも有名な川虫で、渓流釣りではよく使われます。キンパクはカワゲラの幼虫であり、体が金色であることが特徴的です。先ほどのオニチョロよりもかなり小型のキンパクは、春限定で現れる川虫のため、捕まえられる時期がかなり限られています。

また、キンパクは川のかなり上流に生息している川虫なのも特徴の一つです。春限定であることや上流に生息していることから、キンパクはベテランのアングラーに好まれるエサになっています。

川虫の種類③クロカワ虫


黒い体が特徴的なクロカワ虫は、トビケラの幼虫です。春先から初夏まで幼虫として生息していることや、川の中流に生息していることなどから、比較的捕まえやすい川虫として人気があり、捕れる時期は春先から夏頃にかけてになります。

アングラーに人気のクロカワ虫ですが、実は他の川虫などの幼虫を弱らせてしまうという特徴があります。クロカワ虫は毒の体液を出すため、他の川虫などの幼虫と一緒にエサ箱に入れてしまうことで、クロカワ虫の毒によって弱ってしまうのです。エサ箱に多くの川虫を入れないなどの工夫をして上手に管理をすれば、こうしたトラブルを防ぐことができます。

川虫の種類④ヒラタ

ヒラタはその名の通り、ヒラタカゲロウの幼虫です。このヒラタも渓流釣りではかなりメジャーなエサで、平べったい体をしている川虫は、ピストン釣りによく使われます。カゲロウの種類はかなりたくさんいますが、中でもこのヒラタは人気の川虫です。

ヒラタは常に水中で生活をしている川虫で、成虫になると水面から飛び立ちます。この成虫を狙って捕食する魚もたくさんいますので、カゲロウに似せたルアーもあるほどです。フライフィッシングでは、このヒラタの成虫に似せた毛針もたくさんあります。ヒラタが捕れる時期も、春先と覚えてください。

川虫の種類⑤ピンチョロ

ピンチョロは、先ほどのヒラタと同じくカゲロウの幼虫ですが、その見た目は大きく違います。ヒラタは平べったい体が特徴的ですが、ピンチョロは細長い体が特徴的なのです。また、ヒラタは川の流れが速い場所を好んでいますが、ピンチョロは流れが穏やかな場所を好みます。

川の中だけではなく水たまりなどにも生息していますので、このピンチョロはいかに流れが穏やかな場所を好んでいるのかがわかるはずです。アングラーにかなり人気の川虫のため、ぜひ覚えておいてください。ピンチョロも捕れる時期は春先から夏にかけてです。

川虫の捕まえ方

渓流釣りの最高のエサとなる川虫は、どうやって捕まえるのでしょうか。小さな川虫を効率よく捕まえるのは難しいと感じるかもしれませんが、これから紹介する方法なら、意外に簡単に確保できますので、川虫の捕まえ方をぜひチェックしてください。

石の裏をくまなくチェックする

川虫の捕まえ方の基本となるのが、川に沈んだ石のチェックです。川虫の多くは、石の裏に張り付いて生息しているため、川に沈んだ石をひっくり返すという捕まえ方が高効率だと言えます。

ただし、石は人力で持ち上げることができる大きさであることや、浅瀬に沈んだ石であるものを探しましょう。小さすぎる石は川虫が付きにくく、深く沈んだ石の場合は、裏返す際に川虫が逃げてしまうことがありますので注意することが大切です。捕まえ方は、指は川虫にダメージを与える可能性がありますので、プラスチックのピンセットがあると便利でしょう。

網を使って捕まえる

川虫は網を使ってでも捕獲することができます。コツを掴めば、先ほどの石の裏をひっくり返すよりも効率的に捕まえることもできるでしょう。網を使った捕まえ方は、まずは川の下流に網をセットし、川の上流の小石などをかき混ぜれば自然と網に川虫が入ってきます。

流れが速いポイントの場合は、この捕まえ方の方が有利です。網に入った川虫は、プラスチックのピンセットで採取しエサかごに入れておきましょう。ただし、水が濁ってポイントが荒らされることがありますので、できるだけ優しく小石などをかき混ぜるようにします。

川虫の針への付け方


川虫の針への付ける場合、その付け方で釣果が大きく変わることがあります。また、付け方によっては川虫の鮮度にも大きく影響しますので、正しい付け方を身につけるようにしましょう。

川虫のしっぽから針に付ける

川虫のしっぽから針を刺す付け方は、最も一般的な付け方と言えます。川虫のしっぽに針を指し、そのままお腹の中を通して針先を出しましょう。このときに注意するべきポイントは、針先はお腹のサイドに出さないことです。

サイドに出してしまうと、水の流れの抵抗によって川虫が回転しやすくなります。最も自然な状態で魚にアピールさせるなら、針先は背中に出すのがベストです。また、川虫はもともと弱い水生昆虫ですが、お尻から針を刺すことで、ダメージを最小限に抑えることができます。

チョンがけで針に付ける

川虫は、チョンがけで針に付けるという方法もあります。ただし、この方法は川虫が小さくお尻から付けることができない場合のみの付け方です。チョンがけの付け方は、しっぽに針を付けます。

一匹の小さな川虫ではアピールが少ないと感じる場合は、二匹を同時に針に付けてもいいです。その場合でもなるべくお腹から背中に通すようにチョンがけをして、川の中で川虫が回転しないように意識しましょう。清流釣りは、いかに自然な状態でエサを川に流せるかが大きなポイントになります。

川虫の保管方法

川虫を正しく保管すれば生きがよくなる

繰り返しになりますが、川虫はとても弱い水生昆虫です。環境が変わってしまうことで、どんどん弱っていきますので、正しく保管する必要があります。基本はエサ箱に入れて保管しましょう。エサ箱は蓋向きで影になるようなタイプがベストです。

また、エサ箱には濡れたティッシュを敷き詰めておき、その上に川虫を乗せるようにして保管しておきます。湿らせる水は、その川で取れた水を使うのがベストです。エサは鮮度が大切なため、欲張って川虫を捕まえるのではなく、減ってきたら新しい川虫を捕まえてエサ箱に入れるようにしましょう。

川虫を使ったおすすめの釣り方

ピストン釣り

川虫が無事に捕れて、保管方法もわかったら川虫を使って渓流釣りを楽しんでみましょう。川虫を使ったおすすめの釣り方は、「ピストン釣り」です。ピストン釣りは、釣り先を川の中に入れて、川底近くを這わせるように川虫を流し入れます。

そして、竿をピストンさせるように前後に動かして魚を誘うようにしましょう。このときの動かし方は、そのときの魚の活性によって変えますが、基本は2拍子のリズムでピストンさせていきます。ピントンさせる幅は30㎝ほどにして、釣れなければ少しずつ移動しながら誘っていけば釣果があがるでしょう。

清流釣り


清流釣りはその名の通り、川の中流域でできる一般的な釣り方だと言えます。5メートルほどのノベザオを使ってエサはもちろん川虫を使う、一般的な釣り方です。ウキではなく目印を活用することで、流れが速めのスポットでも魚のあたりを逃すことなく楽しめます。

清流釣りで川虫を自然な状態で流すには、ハリスは0.3~0.6号に抑えておきましょう。川の流れに乗せていくのが、この清流釣りの基本です。魚がいるであろうスポットの上流から流し入れて、スポットで食わせるという釣り方を繰り返します。

川虫で釣れる魚

川虫を捕食している魚をチェック

オニチョロやキンパクなどの川虫を清流釣りで使えば、さまざまな魚が釣れます。代表的なターゲットとしては、ヤマメやイワナ、ニジマスやアマゴになります。こうしたターゲットは、基本的にはその川に住んでいる川虫を捕食しているのです。

つまり、その川で捕れる川虫を使ってエサにすることは、釣果をあげる上で最適な方法だと言えます。普段食べているエサのため、違和感を抱くことなくターゲットは川虫にアタックしてくるでしょう。

川虫で今までに体験したことのない釣果を狙おう

では釣りに出掛けよう

オニチョロやキンパクなどの川虫を使って、今までに体験したことのないような釣りを楽しんでみてください。今まで清流釣りでどうしてもイメージ通りの釣果を出すことができなかったというアングラーは、川虫を使えば想像以上の釣果が現れるかもしれません。

川虫は捕り方や捕れる時期などを考慮しなければ、捕まえることは難しいです。紹介した内容をもう一度チェックして、川虫の捕り方などについて詳しくなっておきましょう。そうすれば、最高の渓流釣りを楽しむことができます。

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