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中禅寺湖に潜む巨大魚「レイクトラウト」とは?その特徴や上手く釣る方法をご紹介!

かの有名な日光の中禅寺湖には、とんでもないサイズのレイクトラウトが悠々と泳いでいます。そんな巨大魚は、釣りを趣味とする人なら釣り上げてみたくなる存在。中禅寺湖にひそんでいるレイクトラウトの正体、そして上手に釣る方法までご紹介します。
2020年10月10日
はぐれ猫
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中禅寺湖のレイクトラウトとは

日光の中禅寺湖

くねくね続く日光のいろは坂を登った先に、釣りの最高の目的地になる中禅寺湖がたたずんでいます。中禅寺湖があるのは、歴史から自然まで様々な名所が凝縮されている、日光国立公園の中。標高1,269mという高原にある湖は、男体山や日光白根山など2,000m急の山々に囲まれている魅力的な環境です。

日本で珍しいレイクトラウトが釣れる湖

そしてこの中禅寺湖が釣り人の間で話題なのは、レイクトラウトが釣れるため。日本広しと言えども、レイクトラウトが釣れる場所は日光の中禅寺湖ただ1ヶ所だけだというのです。釣れる時期がやってくれば、珍しい淡水の巨大魚を求める釣り人が続々と訪れ、今ではレイクトラウトの聖地と呼ばれるにまで至っています。

中禅寺湖なら釣り意外の楽しみも色々

古くは明治の時代から観光開発が進んでいた中禅寺湖の周辺は、レイクトラウト釣りと一緒に楽しめる観光要素が揃っています。周辺には観光ホテルが集まっているので、宿泊を兼ねた釣り旅もおすすめ。華厳の滝や竜頭の滝といった見どころもあるし、男体山や戦場ヶ原のハイキングもできるし、ドライブ旅行をするだけでも最高の場所です。

基本情報

中禅寺湖

  • 住所
    〒321-1661
    栃木県日光市中宮祠
  • 電話番号
    0288-22-1525 (日光市観光協会)
  • 公式サイトURL
    http://www.nikko-kankou.org/spot/12/

中禅寺湖とレイクトラウトの歴史

中禅寺湖の特徴

高原の中禅寺湖は1周すれば25kmあり、全国では25番目の面積を持っている比較的にサイズの大きめな湖です。中禅寺湖とは今から2万年ほど前、近くの男体山が噴火した時、溶岩流が川を堰き止めたこでできたことが調査によって判明しています。水深は163mとかなり深く、レイクトラウトなど淡水魚を始めとした数々の生物が生き付いています。

マス釣り発祥の地

今の日本では色んなロッドや仕掛けを使う釣り方が一般化しましたが、マス釣りはこの中禅寺湖で始まったという話はご存知でしたか?時は明治の頃、どこかの西洋人がふらりとやって来て、フライフィッシングを始めたのだとか。坂本龍馬など維新志士と関係の深かった商人のトーマス・グラバーも、中禅寺湖に来ては釣りに熱中していたと言います。

1966年に放流されたレイクトラウト

もう明治の頃から釣りが盛んになった中禅寺湖には、本来いなかった外来魚まで、古くから放流されていました。カナダのオペオンゴ産のレイクトラウトが、水産庁淡水区水産研究所により湖放流されたのは、1966年(昭和41年)のことです。放流は1回きりでしたがブラウントラウトは繁殖を続け、今やこの湖の主と言える存在になっています。

レイクトラウトの見た目

外見の特徴


イワナの一種ではありますが、体色が様々に変化するのがレイクトラウトの特徴の1つです。背中側が銀色や黒色や茶色などになるなど一定せず、腹側は明るい色合いです。体の背中側には隅々にまで斑点が付いているのも、レイクトラウトでは顕著な特徴。大型なことで他の淡水魚との区別が付けられます。

特大級なサイズ

現在日本に確認される淡水魚の中でも、レイクトラウトは特大クラスのサイズになる特徴も知られます。長寿な魚なので1966年の放流当時の個体も未だ健在と言われ、寿命が10年を超える場合はかなり大物と化しているのは間違いないところ。成体になるとサイズは70cmを超え、大きいものでは100cm超え、40kgを超えるサイズが釣り上げられるほどです。

レイクトラウトの生態

レイクトラウトの生息環境

冷たく綺麗な水を好んでいるレイクトラウトにとっては、水温4~10度の中禅寺湖は理想的な環境だったようです。真冬の外気は氷点下まで下がるとは言え、中禅寺湖は水深が150m以上と深いため、真冬でも深部は凍り付きません。1年を通じて酸素もエサも豊富な、水深20~60mの深いエリアを根城としています。

レイクトラウトの繁殖

他の淡水魚には高原の川を降りて海へと至り、再び川に戻る降海型の特徴を持った種類が目立ちます。しかしレイクトラウトは一生を中禅寺湖で過ごす、陸封型の淡水魚です。水質の良い砂利の水底で産卵をすることで、毎年のように稚魚が誕生しています。そのため人間の活動による水質の悪化は、レイクトラウト繁殖にとっては懸念材料です。

レイクトラウトの釣れる時期

釣りの解禁日

いつでもレイクトラウト釣りにお出かけしたいところですが、地元の漁業組合では禁漁の時期と解禁の時期を厳格に設けています。レイクトラウトなど中禅寺湖の魚の岸釣りが解禁になるのは、雪解けして暖かさを増す4月1日のこと。船釣りの場合は、4月20日が解禁日となっていて、これらの決まりは遵守しなければいけません。

釣って良い時期とは

地元の漁業組合が釣りを許可している時期は、解禁される4月始めから、秋に入った9月の下旬まで続きます。これはレイクトラウトの岸釣りでも、船釣りでも同様です。ただし中禅寺湖の中央付近は、早めの9月1日から禁猟区へと変わってしまうので注意が必要です。なおワカサギや他の魚釣りについては、寒さが増す10月の末まで楽しめます。

解禁区と禁猟区

これから中禅寺湖に釣りに行くなら、解禁区と禁猟区について詳しく把握しておかねばなりません。中禅寺湖の中央より東側が、通常の釣り解禁区。レイクトラウトを狙うなら、中禅寺湖の東側だけと覚えて置くと良いです。西側は完全に禁猟区となっていて、禁漁の境界ブイを超えて釣りをしてはいけません。

レイクトラウトの岸の釣りポイント

中禅寺湖の北岸

初心者が岸からレイクトラウトを狙いやすいと言えば、中禅寺湖の北岸です。その理由は駐車場が近くにあって訪れやすく、ワームを使っての投釣りもしやすい、広い浜がある特徴のため。北岸では駐車場から若干歩く場所もありますが、近い場所では大崎、丸山、ポンプ小屋、だるま石があり、禁猟区との境界では13番などのポイントが知られています。


中禅寺湖の東岸

一方で中禅寺湖の東岸のほうも、駐車場が近いので初心者が訪れやすい岸釣りのポイントです。東岸の歌ヶ浜駐車場前は水深が比較的に深いポイントが近くなっているため、投釣りでレイクトラウトを狙えます。さらに駐車場から南へ少し歩けば、本つが、砥沢岬といった穴場ポイントも存在しています。

中禅寺湖の南岸

穴場の場所を狙うならば、真正面に男体山を眺める中禅寺湖の南岸に行ってみることです。南岸は駐車場からしばらく徒歩で進む秘境的なところで、それだけに人が多い北岸や東岸とは違って、レイクトラウトの釣果も高いと言われています。南岸のポイントでは八丁出島、小寺ヶ崎、そして上野島の付近など有望なところが存在します。

レイクトラウトの餌釣り

餌釣りは禁止な中禅寺湖

今やルアーを使うタックルが一般的になった中禅寺湖ですが、レイクトラウトを狙うならば餌釣りをしてみたいところです。餌釣りならば餌によってレイクトラウトの嗅覚を刺激できるし、高級なルアーを無くす心配も回避できそう。しかしこの中禅寺湖、餌釣りが禁止されているという話。その理由とは果たして何なのか気になるところです。

餌釣り禁止の理由とは

かつては餌釣りも行われていた中禅寺湖ですが、中止になったのは水質汚染を回避するためです。特に撒き餌を使用することで富栄養化が進んで、水質が悪化することが懸念されます。水質が悪化すればレイクトラウトなどの淡水魚の生息には、向かない湖になることは確実。水質と淡水魚の保全の目的で、餌釣りが禁止されているというわけでした。

レイクトラウトのルアー釣り

ルアーを使うのが一般的な釣り方

もっとも中禅寺湖でも目立つ一般的な釣り方は、ルアーを使うタックルです。湖岸での釣り方は特定のエサを用意する必要もないし、フライより簡単だから初心者からも始めやすいことは明白。ルアーの釣り方では、レイクトラウトの引きの強さに耐えるロッドや、好みに応じたルアーやワームなどのタックル一式を選ぶ必要があります。

ルアー釣りのタックル

大物のレイクトラウトのタックルには、8~10フィートほどもある、頑強なグラス製トラウトロッドを選ぶのがおすすめです。スピニングリールはトラウトの力に対抗できる、2,000~3,000番台の大型を選びます。ラインはしっかりとした16~20ポンドで、水深を考慮して50ヤード以上のものを求めると良いです。

使ってみたいルアー

深部にいるレイクトラウトは、光を帯びたり派手な色のルアーを好みます。ルアーは10~50gのタイプで、小魚型で光を反射するタイプや蛍光タイプがおすすめ。ソフトルアーであるワームの場合、動きが付くワームのタイプを選ぶと釣れる確率がアップします。近頃ではワームより、光を帯びるスライドスプーンを使うタックルが流行しているようです。

ルアー釣りの方法とコツ


岸釣りでレイクトラウトを狙う時は、水深の深い場所を狙って投釣りをします。着水したらゆっくりとリールを巻きながら、ルアーやワームに動きを付けるのも、釣果を上げるコツです。中禅寺湖では水深のある場所に近づく目的で、防水釣り用スーツを身に着け、浅瀬に入る釣り方もチャレンジしてみてください。

レイクトラウトの船釣り

中禅寺湖では船釣りができる

船で漕ぎ進みながらの釣り方は、中禅寺湖でおすすめできます。湖畔にはレンタルボートが合計で8店舗あり、それぞれ手漕ぎの種類とエンジン付きの種類を用意しています。エンジン付きならばトローリングができますが、小型船舶免許が必須。初心者ならば格安なレンタル料金の手漕ぎボートから、レイクトラウトを狙ってみるのもアリです。

船釣りのタックル

基本的には岸釣りのタックルと同様トラウトロッドを基本として、ルアー、ワーム、スプーンを使った釣り方で構いません。しかし手漕ぎ船の上という環境を考慮すると、小回りが利いて動作に無駄がないよう、トラウトロッドは短めで頑丈なタイプを選ぶと良いです。トローリングの場合、トローリング専用ロッドを選ぶのがおすすめです。

手漕ぎボートでの釣り方とコツ

まず手漕ぎボートは不安定な乗り物なことを、念頭に置く必要があります。強風の日は転覆の危険があるので、レイクトラウト釣りは岸辺に変更するのが無難です。ボートは片側に寄ると傾くので、人数が複数でも単独でもバランスを考えてロッドを構えるのが大切。ルアーやワームに食いついた時は引かれることも考慮し、周囲のボートとの間隔を十分あけることが必要です。

中禅寺湖の巨大魚に挑む?

絶景の湖に出かけてみよう

とんでもないサイズの大物レイクトラウトが、中禅寺湖には生息していました。日光で釣りをしてみたいなら、大物を釣れるロッドも揃えて、船釣りも考えてみたいところ。2021年の春からはレイクトラウト釣りにチャレンジして、新たな境地を切り開くのも良さそうですね。

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