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ハゼとは?その特徴や釣り方、美味しい料理のレシピまでご紹介!

海や川に棲む小さな魚の「ハゼ」とはどんな魚なのか紹介しつつ、海に棲むハゼの釣り方、川に棲むハゼの釣り方から代表的な食べ方のレシピも合わせて紹介しますね。また、食べられないハゼや観賞用に人気のハゼのように少し珍しいハゼも紹介しています。
2020年9月10日
揚げ餅
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ライトショット 投げハゼセッ

ハゼとは

種類が多い身近だった魚

Photo byKANENORI

ハゼはハゼ亜目に属す魚の総称です。世界中にさまざまな種類のハゼが生息し、日本だけでも500種類近く生息していると言われていますよ。江戸時代や昭和初期などは非常に身近な魚でしたが護岸工事などの影響によりすみかを失い、東京湾などでは絶滅が危惧されている種類がいるほどあまり見かけなくなりました。すべての種類が海にいるというわけではなく、種類により生息場所もことなり川でも汽水域でも、海でも生息しています。

特徴は種類によって異なる

一言にハゼと言っても500種類ほどいてそれぞれ多種多様な食性や生息場所があるように外見や特徴も種類により大きく異なります。例えば模様が異なったり、体長が10cm以上異なったり、毒を持っていたりと特徴がそれぞれ違いますよ。全種類のハゼに当てはまるわけではありませんが、海や川の底を生息場所にし、腹ビレが吸盤になっていて流れの早い場所でも吸盤を利用して石などにくっつき流されないように進化しているものが多いです。

ハゼの主な種類と生息場所1:マハゼ

ハゼといえばマハゼ

種類が多く生息場所もそれぞれ違うとなると食性も種類によって変わりますよ。釣りで釣れるのは主にマハゼになります。地方によってカワギスやカジカ、カワギスといさまざまな呼び方があり、スズキ目になり、主な生息場所は流れが穏やかな湾内、汽水域の砂地が多い場所です。ハゼの特徴でもある大きな吸盤を腹部に持っています。模様は腹部周辺は白っぽく、腹部以外は茶色です。底に棲む魚のため砂の色に溶け込むような模様になります。

大きさ・特徴

体長は15cmほどですが大きく成長した個体だと20cmを超えるものもいると言われています。中には25cmにもなる特大サイズもいると言われているほどです。身近なハゼの中では比較的大きいですが、全体に細くスマートです。この細身という部分が他のハゼとの見分け方に役立つ部分となりますよ。日本全国に分布し地方によって呼び名が豊富にあり、寿命は1年となり産卵を終えると絶命します。汚れた水にも強く都会の海にもいます。

ハゼの主な種類と生息場所2:ムツゴロウ

あだ名みたいな正式名称

Photo by naotakem

ムツゴロウという少し変わった名前をもつハゼの一種。動物王国で親しまれている畑正憲さんの愛称でもあるため不思議な感じがしますが正式な名前です。主な生息場所は潮が引いてできる砂地、干潟となり、有明海が非常に有名な生息場所になります。釣り方はなくトラップやむつかけと呼ばれる漁法で捕まえて、地元周辺で食べられます。他のハゼにはない大きな特徴としてエラだけではなく皮膚呼吸もでき、常に水の中にいなくても呼吸できますよ。

大きさ・特徴

体長は15cm程度になり、大きいものは20cmほどになり褐色に白い斑紋というわかりやすい模様をしています。干潟に棲むハゼの仲間としては大型となり、見分け方はサイズ差となります。日本での分布は九州にある八代海、有明海だけです。生息地の干潟の減少により絶滅危惧種に指定されていて貴重なハゼと言われています。流れがある場所に生息していないことから、ハゼの仲間にある吸盤が目立たないという特徴もあります。

ハゼの主な種類と生息場所3:ヨシノボリ

汽水から川に棲むハゼ

ヨシノボリとは生息場所は主に川か水と海水が交じる汽水に棲む5cm程度の小型のハゼの総称です。ハゼという大きな分類から新たに分類された種類となり、海と比べ流れの早い川にも生息することからお腹に特徴的な吸盤があります。吸盤で石などに体を固定させ苔や水棲昆虫などを食べ、模様や特徴は種類により異なり、黒い色のものや体に線や斑紋があるものなど多種多様です。汽水から真水に住むことから上流でも下流でも見つけられます。

大きさ・特徴

名前ではなく総称のため模様などの特徴は前述したように種類によって違います。例えば比較的大きな川に生息するオオヨシノボリは体長が10cmを超え他のヨシノボリよりも大型でわかりやすいです。また、シマヨシノボリには頬の部分に筋状の模様や尾びれが鳥のような模様になっていたりと同じヨシノボリでも大きさも特徴もバラバラです。一部地域では郷土料理としてヨシノボリで出汁をとってうどんを食べたり、そのまま唐揚げにして食べます。

ハゼの主な種類と生息場所4:ウロハゼ


大型のハゼ

ウロハゼはマハゼとよく似た模様をしていて、大きな流れながなく大きな波ができにくい汽水の湾内など同じ生息場所にいます。しかしマハゼのように北海道から鹿児島まで広く分布しているというわけではなく、新潟より南の地域でなおかつ、種子島(鹿児島)までとなっています。生息環境もマハゼとよく似ていて砂地や砂泥のある場所を住処とし、釣りでも釣れることがあり見分け方を知らないと混同しやすいですよ。食用にもなります。

大きさ・特徴

ハゼの中では大型となり体長は20cmを超える物が多いです。肉食で小さなカニ、小魚を食べ全体的に黒っぽいです。カサゴ(アラカブ)のように岩の隙間などにも生息することがあり、この点はマハゼと少し違います。他のハゼと同じように全国各地にさまざまな呼び方がありナツハゼやカワハゼという呼び方もありますよ。マハゼのように食用にもされ、いろいろな料理で食べられていて伝統漁法があるぐらい身近な魚です。

見分け方

同じような場所に生息し、同じように美味しい料理になるマハゼとウロハゼの見分け方は2つポイントがります。見分け方の1つ目のポイントは大きさです。マハゼも大きいものでは20cmを以上になりますが、ウロハゼは平均して20cmと大きいため見分け方として大きさの違いは有効的です。見分け方の2つ目のポイントは、形状です。マハゼはスラッとした体型ですが、ウロハゼは全体的にガッチリしていて太めで顎がしゃくれています。

珍しいハゼと生息場所1:ツムギハゼ

毒を持つ唯一の種類

珍しい、少し変わった生態や模様をしているハゼも紹介しましょう。ツムギハゼは日本(沖縄)を含め東南アジアなどに生息するハゼです。マハゼのように湾内のような場所、マングローブ林に生息し、熱帯の方に棲むハゼとしては控えめな模様ですが、実はフグと同じ毒素を皮膚などに持っておりマハゼと間違えて食べると食中毒になる恐ろしいハゼです。沖縄で見つかるハゼですが、環境変化もあり鹿児島県の種子島や奄美大島などでも見つかります。

大きさ・特徴

体長は少し小型の10cmほどで黄色みのかかった鱗に黒や褐色の斑紋があり、背びれの棘が一部長くなっていて、顔に対し目が大きいという特徴があります。毒を持っていますが、警戒色と呼ばれる鮮やかな見た目をしておらず、注意深く区別する必要があり、食用にはできません。

珍しいハゼと生息場所1:チゴベニハゼ

カラフルな観賞用ハゼ

インド洋や中西部太平洋を中心に暖かい海にすむチゴベニハゼはマハゼなどと比べると非常にカラフルな見た目をしていて、観賞用のハゼとして大人気です。沖縄でも見かけるハゼになりますが、本州では見かけません。非常にきれいでペットとしても取引されています。主な生息場所はカクレクマノミやイソギンチャクなどもいるサンゴ礁付近の岩場の隙間などになり、砂地や砂泥の柔らかい場所を好む日本近海のハゼとは大きく違うハゼです。

大きさ・特徴

体長は大きくても10cm程度の小型のハゼとなり、胸びれや尾びれを含め全身赤く、白い斑紋があります。頭部は青色の模様もあり南国の魚らしい見た目です。本州では見かけませんが、紀伊半島よりも南側では稀に見かけることもありますよ。よく似たハゼにベニハゼもいますが、チゴベニハゼのほうが顔の青みが強く、背びれが長いためある程度簡単に見分けられると言われています。毒などはありませんが、食用ではなく観賞用です。

マハゼの釣り方

ハゼ釣りは初心者向け

釣り方は海釣りがメインでちょい投げや投げずに落とすだけの釣り方などいろいろあります。大切なのは浮いている餌には見向きもしないという点です。おもりをつけて餌は必ず沈めましょう。イソメ(ゴカイ)が嫌という方は蒸しエビを小さくカットしたものでも大丈夫です。餌の付け方も大切で針が出るようにしておくことでかかりやすくなると言われています。ハゼ釣り専用の仕掛けなどもあり、釣り方は仕掛けを含め豊富にありますよ。

専用の仕掛け

ライトショット 投げハゼセッ

出典:楽天
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出典:Amazon
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仕掛けを使うと初心者でもすぐに釣れるようになります。針のサイズは6号ほどの小さい針を使うなど細かい数値は先程紹介した動画を参考にするとわかりやすいでしょう。仕掛けを使うと道糸に仕掛けをつけるだけで簡単になりますよ。あとは堤防から餌(イソメ)を取り付けて投げ込むだけです。旬にの時期は初夏から秋にかけて美味しくなりますよ。仕掛けを使うことで餌が水中に浮かずきっちり沈んでくれて初心者でも釣りやすくなります。

釣り方と同じように餌もいろいろある

釣り方と同じようにハゼはいろいろなものを食べます。一般的にイソメが使われていますが、釜揚げにした桜えびなども餌として利用できます。餌を変えて食いつきやすさを試してもいいでしょう。基本的にハゼはでいろいろなものを貪欲に食べると言われています。

ヨシノボリの釣り方

小さな竿と仕掛けで釣れる

ヨシノボリは小さな川のハゼです。大きな仕掛けではなく非常に小型の仕掛けで釣れますよ。仕掛けはシンプルに道糸にガン玉をつけてタナゴ用の極小針を使うといいでしょう。小物を釣るときに利用される袖針でも大丈夫です。タナゴ釣り用の仕掛け、竿をそのままヨシノボリ用に転用することも可能です。餌はみみずや水棲昆虫などになります。釣具店で購入できる赤虫でもいいでしょう。岩陰にいることが多いので岩場で釣ってみてくださいね。

チチブとは

動画ではチチブが釣れています。チチブとはヨシノボリと同じ淡水に棲むハゼでヨシノボリより少し大きく体長8cmほどになります。腹びれはやはり吸盤になっていて、模様は褐色で黒っぽく胸びれや全身に白い斑点があります。ヨシノボリやマハゼのように美味しい食材として食べられるハゼです。少し大きいですがヨシノボリの仕掛けでも釣れますよ。

ハゼの下処理

魚の下処理は大切

Photo bymisskursovie2013

底にいる魚は臭いがあるものが多く美味しい料理を作る前に下処理が重要になります。一般的な魚のように3枚におろすわけではなく、鱗と内臓とぬめりなどの処理になりますよ。少し一般的な魚と処理方法が異なりますが作業自体は簡単です。ハゼは小型でもしっかり処理しておかないと底物の魚のため汚れと臭いが目立ちます。

処理方法

Photo byLoggaWiggler

材料
ハゼ 釣れただけ
塩 たっぷり

塩でもみ洗いして汚れを落としたあとはよくあり鱗も一緒に流していき、ハサミを使って内臓と頭を処理していきましょう。再び塩と水で洗い流して処理します。食べない地域の方だと分かりにくい処理ですが簡単です。

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ハゼの美味しい料理・レシピ1:唐揚げ

代表的な料理

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ハゼの美味しい料理の代表的なものといえば揚げ物です。マハゼは下処理したあとはキスなどの白身魚のように食べられますよ。東京湾のマハゼは江戸前の食材として親しまれてきた美味しい庶民の味です。鳥の唐揚げと比べシンプルな味付けで十分美味しくなり料理初心者でも簡単にできますよ。

作り方

出典:https://pixabay.com/photos/calamari-tempura-deep-fried-fish-1032984/#content


材料
ハゼ(10cm程度) 10匹~
塩こしょう 少々
小麦粉(片栗粉でも可) 適量(衣用)
油(揚げ油) 適量(底から1cm程度)

頭や内臓、鱗を取った後、水洗いして水に浸けて塩抜きしてから小麦粉などのから揚げ粉をまぶして揚げていくだけです。シンプルな料理ですが非常においしくハゼの代表的な調理方法ですよ。

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ハゼの美味しい料理・レシピ2:甘露煮

定番料理

唐揚げや天ぷらなどの揚げ物と同じように定番の美味しい料理となるのが煮付けの一種の甘露煮です。甘露煮は難しそうな料理ですが実際に作ってみると工程こそは多いですが、簡単に作れる料理です。比較的保存も効き長く保管しておいても大丈夫ですよ。

作り方

材料 (60匹分)
ハゼ60匹
酢または梅干10ml(大1個)
酒適宜
砂糖10g
みりん50g
塩ひとつまみ
しょうゆ50g

鱗を取るなどの下処理をした後、焦がさないように遠火で焼きしっかり乾燥させます。乾燥させた後鍋で茹でこぼし、お酒をひたひたになるまで入れて煮ていきます。その後砂糖などの残りの調味料をいれて様子を見ながら煮ていき最後に醤油などをいれて味を整えれば完成です。

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ハゼのまとめ

ハゼは身近にいる魚の総称

Photo by 06l2206l

ハゼはお腹に吸盤があり、浅瀬の海や川にいる非常に身近な魚の総称ですが、一般的にハゼというとマハゼを指すことが多いです。種類も非常に多く日本だけでも500種類ほど生息し特徴はさまざまです。いろいろな釣り方で釣れて美味しい料理に調理したり、観賞用として飼うこともできたりと古くから親しまれている魚になります。しかし、干潟の減少などにより絶滅危惧種に指定されているハゼも多いですよ。

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