はじめに
スピニングリールとは・その選び方は？
スピニングリールとは糸巻き（スプール）を、投げる方向に対して垂直に取り付けるタイプのリールです。投げる方向に取り付けられるベイト（両軸）リールと並んで代表的なタックルになります。
サイズやギア比、ハンドルが2つあるものなど種類も豊富にあります。サイズは数100番から5000番程度まであり、1000番以下はライトゲーム、2500番周辺がルアー釣り、4000番以上なら大きな獲物も狙えます。また、ギア比は5.5から6程度が標準で、それよりも大きいと高速の巻取りが可能ですが、腕へのストレスもかかります。
魅力的な製品が目白押し！
シマノやダイワなどの人気メーカーの上位機種には、軽くて頑丈な素材や最新技術を使い投げやすく巻取りやすい工夫もされています。
また、海外メーカーには国産品とは一線を画すデザインの高スペック商品も目白押しです。そんな魅力的な商品をランキング形式でピックアップしていきます（本記事は2021年3月25日の情報をもとにしています）。
人気のスピニングリール10位～7位
10位：21アルテグラ
シマノから今年（2021年）の3月から4月にかけて発売される新作になります。一部のシリーズはすでに販売中で評価も上々です。サイズは1000番から5000番までの11種類があります。
自重は180gから285gと軽量でシングルハンドルを採用、ハンドル1回分の糸巻き量は64cmから101cmまでになります。ギア比は5.1から6.2と標準的でドラグは3.0kgから11kgまでの範囲、16300円から20500円ほどと比較的安い価格帯です。
おすすめ点や使い方
この新作にはブランド品ならではの技術が散りばめられています。「マイクロモジュールギア2」の採用により静かでスムーズに回転し、巻き心地もスムーズになります。また、「Xプロテクト」なる防水技術や「ロングストロークスプール」なる飛距離の伸びる構造も組み込まれているのもこの製品の特徴です。
1000タイプはライトゲームなどに最適、2500タイプはルアーを用いた釣りに向いています。遠投するならC3000タイプからがおすすめ、ジギングなどでの大物狙いならC5000タイプという選び方もあります。
9位：シトロン
アメリカに本社がある釣具メーカー・カストキングから販売されている人気製品です。2000・3000・4000・5000の4つのサイズがあり、自重は252g から395gほどと軽いのも人気のポイントです。
ギア比は2000・3000が5.2、2000・3000が4.5になります。糸巻量は62cmから74cm、最大ドラグ力は5.5kgから8kgと大きいのも特徴、価格は5000円ほどとリーズナブルです。
おすすめ点や使い方
グラファイト製のボディー設計になっていて、軽くて腐食に強いのも特徴になります。黒字に青のアクセントが入った高級感のあるデザインも人気です。姉妹品の「サマー」は同じスペックで白地に水色のかわいい外観になっています。
ハンドルのガタつきが少なくローラーの回転もスムーズ、音も静かでドラグの調整もしやすいなど、口コミでの評判も高くなっています。分解図も付属しているのでメンテナンスも比較的容易、ベアリングの保護シールがないため、海水を浴びたらこまめに洗浄するのが長持ちのコツです。
8位：カーボンX
中国に本社があるピシファンというメーカーから販売されている人気アイテムです。サイズは500番から4000番まで、重量が145gから272gと軽く扱いやすいのも特徴になります。
ギア比は5.2から6.2と平均的、最大ドラグ力は4kgから15kgと強めです。糸巻量は51cmから91cmで、6350円（1000タイプ）から7850円（4000タイプ）ほどと安い価格帯もおすすめポイントになります。
おすすめ点や使い方
軽量のカーボンボディを採用することにより、長時間使っても疲れないのもセールスポイント、初心者にもおすすめの製品です。中空デザインのスプールは頑丈でかつ軽いと評判、ギアは肉厚な設計になっていて、パワーと耐久性があるのも特徴になります。
ハンドルはシングルのねじ込み式で左右の交換も便利、ノブにはEVA樹脂という防水性のある素材が使われています。終日投げても糸よれがなく、ドラグの調整も楽など高評価の口コミが目立ちます。
7位：スーペリア
釣り具メーカーのアブガルシアから2019年に発売された人気モデルです。サイズは1000から5000まで全10種類、ハンドルはシングルでフラットやTシェイプ、ビッグラウンドと大きに合わせて変えています。
重さは215g（1000S）から375g（5000H）で、ギア比は5.2から6.2、ドラグは5kgから10kg（5000Hのみ）です。9600円から11500円までの安い価格帯も魅力になります。
おすすめ点や使い方
この製品はワッシャーの組付けを変えることによりドラグ力を変えられるのが特徴です。これにり魚種の幅や釣りのスタイルが広がります。また防水コートがされた新タイプのボールベアリングの採用で海水にも強く、ボディー・側板を一体にした金属鋳造により軸がぶれにくいもの売りです。
ミドルサイズの2500Sはバスやシーバスなどエギングなどのルアー釣りに適したタックル、小型の1000Sはアジやメバル釣りにおすすめです。ショアジギングには最強の5000Hなどが準備されています。
人気のスピニングリール6位～4位
6位：20ルビアス
人気メーカーのダイワから販売されているロングセラーです。昨年（2020年）にモデルチェンジがされさらに軽量・高性能になっています。
サイズは2500（LT2500など）から4000（LT4000-CXH）で、軽量のFC（フィネス）タイプは150g（FC LT2000Sなど）、最大でも215g（LT4000-CXH）と長時間遊んでも疲れないのも人気点です。ギア比は5.2から6.2、最大ドラグ力は5kgから10kgと強力、価格は38400円から42400円ほどになります。
おすすめ点や使い方
メーカーオリジナルで精密加工した「タフデジギア」なるギアの採用で、回転がスムーズです。また、本体とローターの間に磁性オイルを埋めこむことにより、防水性も格段にアップしています。
ローターは「ザイオン」なるカーボン樹脂により軽量化され、レスポンスが良いと口コミ評価も良好です。13種類もありますが、LT2500などが淡水からソルトまで楽しめる汎用的なモデルになります。アクションを楽しみたいならFCタイプ、大きなターゲットにはLT4000タイプがおすすめです。
5位：カーディナル2SX
7位と同じくスウェーデン発祥の釣り具メーカー・アブガルシアが提供する超ロングセラーになります。2017年にモデルチェンジした後も、商品サイトでの口コミ人気が高いタックルです。
サイズは1000（SX1000S）から3000（ SX3000）までの7種類、205gから280gと軽めです。1回転で巻き取る糸の長さは56cmから70cm、ドラグは3kgから6kgまで、価格は4600円から4800円ほどと安いのも人気のポイントです。
おすすめ点や使い方
この製品の特徴はシルバーのボディーにゴールドがアクセントになったスタイリッシュなデザイン、高級感もあると口コミでも話題になっています。外観だけでなく、放出されるラインの動きを妨げない「ロケットスプールリップ」なども適用され、扱いやすさも人気のポイントになります。
溝の深さが違う交換用スプールが付属しているので、さまざまなターゲットに対応できます。インプレなどで人気なのが汎用的なSX2500Sタイプ、ルアーやショアジギングなど幅広い目的で使えます。また、定速でただ巻きしたい場合は、ダブルハンドル（SDタイプ）がおすすめです。
4位：ロキサーニ
ロキサーニとはアブガルシアから2018年に発売された人気製品です。スピニングは6種類がそろい、サイズは2000から4000までを網羅しています。自重は206gから261gと軽量、ドラグは3kgから5.2kgまでです。
ギア比は6.2で統一され、糸巻量83cmから100cmになります。価格は14000円から15600円ほどで初心者用としてもおすすめです。
おすすめ点や使い方
この製品にも人気メーカーならではの技術が盛り込まれています。「ロケットスプールリップ」の採用でライン放出がスムーズ、歯形の形状までこだわった精密加工のアルミギアは回転がなめらかと評判です。
また、ボディと側板を鋳造で一体化することによりバランスが良く、軸がぶれにくくなっています。選び方としては、小物狙いなら2000SH、エギングやバス釣りなら溝の深さ違いの2500SHや2500MSHを、ショアジギング向けには3000MSHや 4000SHがおすすめです。
人気のスピニングリール3位～1位
3位：20ツインパワー
釣り具メーカーのシマノから昨年（2020年）発売になった人気モデルです。サイズは1000番（C2000タイプ）から4000番（4000タイプやC5000タイプ）まであり、ハイギアタイプなどを含め13種類あります。
自重は180gから260g、最大のドラグ力は3.0kgから11kgと幅広くなっています。ギア比は5.1から6.2までで糸巻量は69cmから101cm、価格は43000から46500円ほどです。
おすすめ点や使い方
前機種の15ツインパワーと同じく「HAGANE」なる独自の金属素材を使い、軽くて耐久性があるのも売りです。新規のモデルでは金属のローターを採用し、回転が滑らかになったとの口コミもあります。また、10位でも触れた「Xプロテクト技術」とは、回転用の隙間に凹凸をつくり水の侵入を防ぐものです。
ルアー釣りに向いた2500番や、青物などをターゲットにした4000番などバリエーション豊富で、HG（ハイギア）やPG（パワーギア）などのギアの強さや、S（シャロー）やM（ミディアムディープ）などの溝の深さによる選び方ができます。
2位：19ヴァンキッシュ
ランキング2位になったのは、シマノから2019年に発売された人気モデルです。1000番から4000番までをラインナップ、スプールの溝の深さやギア比の違い、ダブルハンドルタイプなども含め19種類ものモデルがあります。
自重は145gから220gと軽いのが特徴です。ギア比は4.6から6.2まで、回転あたりの糸の巻取り長は58cmから101cmと幅広くなっています。57000円から59000円ほどとブランド中でも上位機種になります。
おすすめ点や使い方
3位のシマノ製品と同じく「HAGANE」を採用するなどして軽量化し、2016年発売の前機種に比べ、耐久性を保ちながら格段に軽くなっているのが最大の特徴です。また、「Xプロテクト」により防水性も保ち、部品精度が良いためロッドを振ってもメカ音がほとんどしないとの評価もあります。
この製品は比較的軽い1000番から2500番に多くの派生品がそろっています。なかでもC2000Sはライトゲームにぴったり、2500SHGをショアジギング向けに使うのも選び方の一つです。
1位：19セルテート
ランキング1位になったのはダイワから2019年に発売されたベストセラー商品です。サイズは2500番から5000番まで、ギア比やダブルハンドルタイプなどの違いにより11種類の派生品があります。
205gから295gまでと軽量で、ドラグは10kgから12kgまでです。ギア比は5.2から6.2までで、糸の巻取り量は73cmから105cmまでになります。価格は35000円から44000円ほどの上位製品です。
おすすめ点や使い方
6位のダイワ製品と同様「タフデジギア」を使うことにより回転のトラブルが少ないことも売りになります。「タフデジギア」とは金属が冷たいうちに外力やカットで成形したギア部品のこと、高温加工より精度が上がるのが特徴です。
また、磁性オイルにより防水性も抜群、ローターに「ザイオン」なる軽量で強いカーボン素材を用いたため回転がスムーズとの評価もあります。インプレなどで特に人気なのがLT3000-CXHというタイプ、シーバスやエギング、ライトジギングにまで汎用で使えると評判です。
製品の比較表
| 商品 | 10  | 9  | 8  | 7  | 6  | 5  | 4  | 3  | 2  | 1  |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | 21アルテグラ | シトロン | カーボンX | スーペリア | 20ルビアス | カーディナル2SX | ロキサーニ | 20ツインパワー | 19ヴァンキッシュ | 19セルテート |
| サイズ | 1000～5000 | 2000～4000 | 500～4000 | 1000から5000 | 2500～4000 | 1000～3000 | 2000～4000 | 1000～4000 | 1000～4000 | 2500から5000 |
| 糸巻量 | 64cm～101cm | 62cm～74cm | 57cm～91cm | 63cm～98cm | 72cm～99cm | 56cm～70cm | 83cm～100cm | 69cm～101cm | 58cm～101cm | 73cm～105cm |
| 最大ドラグ力 | 3.0kg～11kg | 5.5kgから8kg | 4kg～15kg | 5kg～10kg | 5kgから10kg | 3kg～6kg | 3kg～5.2kg | 3.0kg～11kg | 3.0kg～11kg | 10kg～12kg |
| ギア比 | 5.1～6.2 | 4.5～5.2 | 5.2～6.2 | 5.2～6.2 | 5.2～6.2 | 5.1～5.2 | 6.2 | 5.1～6.2 | 4.6～6.2 | 5.2～6.2 |
| ハンドル | シングル | シングル | シングル | シングル | シングル | シングル・ダブル | シングル | シングル | シングル・ダブル | シングル・ダブル |
| 自重 | 180g～285g | 252g ～395g | 145g～272g | 215g～375g | 150g～215g | 205g～280g | 206g～261g | 180g～260g | 145g～220g | 205g～295g |
| 商品リンク |
上にはこれまでランキングしてきた製品の一覧を比較表にしました。大きさや糸巻量（1回転で巻き込む糸の長さ）、最大のドラグ力、ギア比、ハンドル数、自重といった基本的なスペックも併記してあります。
ライトゲームやジギングなど釣りのスタイルによって大まかなサイズが決まります。また、対象魚のパワーや性質により、ギア比や最大ドラグ力を絞り込むのも選び方です。気になる製品がありましたら、商品サイトにて詳細を確認してみてください。
お気に入りのスピニングリールで釣りを満喫！
おすすめのリールをランキング形式でピックアップしてきました。ランキング1位になった19セルテートは、人気ブランドが長年培った技術が盛り込まれた上級者も満足の製品でした。
シトロンやロキサーニなどの海外製品は、スタイリッシュなデザインが口コミでも評判、要所を押さえたスペックとお求めやすい価格帯も評価が高いポイントでした。このような魅力的な製品からお気に入りを選び、近くの釣り場に繰り出してみてはいかがでしょうか。
スピニングリールが気になる方はこちらもチェック！
このタイプのリールの種類は豊富で、ご紹介できなかった製品も多数あります。下にはダイワやシマノを含めた多彩なタックルをご紹介しています。こちらも併せてお楽しみください。
スピニングリールおすすめ20選｜ダイワ・シマノブランドなどご紹介！
スピニングリールのおすすめ20選です。ダイワ、シマノのスピニングリールから初心者の方向けに入門機を紹介しています。スピニングリールのお手入れ...
ダイワスピニングリールおすすめ一覧26選｜人気商品をご紹介！
ダイワスピニングリールおすすめ26選です。様々な汎用モデル、専用モデルをおすすめの釣り別に一覧にしています。釣種を問わずダイワスピニングリー...
シマノスピニングリールおすすめ一覧23選｜人気商品をご紹介！
シマノスピニングリールおすすめ一覧23選です。初めての釣りから遠征モンスターまで、様々なジャンルのリールを紹介しています。シマノスピニングリ...