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四阿山の登山コース6選!初心者も気軽に日帰りで楽しめるルートはコレだ!

四阿山(あずまやさん)は長野県と群馬県の県境にあり、ふもとには菅平高原や嬬恋村のスキー場など有名観光地が集まる地域です。四季それぞれに楽しめる山で、登山もいいし気軽な日帰りトレッキングもいいでしょう。だれでも自然に浸れる四阿山の登山コースを紹介します。
2021年3月4日
カレーパン

四阿山とはどんな山?登山コースの基本情報

Photo by PYONKO

四阿山は長野県と群馬県の境界線上にある山です。標高は2,354ⅿあり、四阿火山カルデラ外縁の根子岳・奇妙山・浦倉山のピーク群では最高峰になります。山容は山裾が広い雄大な姿で、庭園などにある四本柱の東屋の屋根に似ていることから四阿山と名付けられました。

地元では吾妻山、吾嬬山(あがつまやま)の別名表記も広く見られますが、3つとも正しい山名と認識しておきましょう。姿が美しく、眺めても登っても楽しめる山で人気があり、日本百名山にランクされています。※この記事は2021年3月の情報によります。

四阿山の登山コースの特徴


四阿山(あずまやさん)は古い火山の火口縁、カルデラの南側外周上にあります。陥没した北側は切り立った急斜面、南側は緩やかな傾斜の山肌です。四阿山への登山コースは外周各方面から外輪山に集まり、近隣のピークと結んだ周回登山コースを作ります。

一番の見どころは山頂からの眺めでしょう。外輪山のピークなので、全方向に展開する広大なパノラマが圧巻です。遠く南には浅間山が見え、東の白根山にかけて浅間高原から嬬恋村一帯が眼下に広がります。

四阿山の登山コースは緩やかで難易度は低レベル

四阿山は元は火山ですそ野が広く、登山道も長くなる傾向にあります。登山口の標高が高いので高度差は小さく傾斜もゆるめで、難易度は低い山です。ただ、須坂市からの米子川ルートは急傾斜で渡渉もある高難易度で、日帰りもしにくいでしょう。

四阿山への登山コースは周辺各地域から何本も伸びています。今回紹介する中で難易度が高いのは、嬬恋からのコース上の茨木山と山頂下にある鎖場くらい。どちらも念のため、といった感じで、雪の時期以外は使わなくても登れるでしょう。

四阿山の登山コース・上田ルートおすすめ2選

出典: https://www.city.ueda.nagano.jp/site/kankojoho/30642.html

四阿山の位置は、須坂市、上田市、嬬恋村が接するところで、アクセスもそれぞれの地域から何通りもが設定されています。登山口へのアクセスは車が主体、バスがあるのは菅平高原だけです。

2千ⅿ超の高峰ですが、マップを見れば全くの登山初心者でも登れるコースがある一方で、上級登山者向けのロングコースもあります。多様な四阿山の登山ルートを詳しく紹介していきましょう。まずは上田市からの登山コースです。

四阿山への登山コース・①菅平牧場発着周回コース

四阿山への登山でもっとも一般的なコースが、上田市側の南西山ろくにある菅平牧場発着の周回コースです。駐車場から展望台を経て根子岳へ登り、そこから外輪山の尾根伝いに四阿山に登頂。帰りは少し戻って根子岳・四阿山分岐から下ります。

中尾根コースと呼ばれるルートで、途中中四阿、小四阿のポイントを通過して出発点の菅平牧場へ戻ります。コースタイムは5.5~6時間ほどで、初心者でもマップがあって一定の脚力があれば何とかこなせるでしょう。

菅平高原はアクセスしやすく途中の景観で人気


菅平高原からのコースは、登山口へのアクセスがいい事が人気です。上田駅から直通バスが1時間で着くし、広い無料駐車場も整備されています。

また、経由する根子岳は花の百名山にランクされていて、登山コースからでもきれいな草花が時期を問わず楽しめます。コース上は視界の障害物が少なく、天気がいい日はアルプスの山並み、浅間山の堂々とした山容がずっと見えている絶景コースです。

四阿山への登山コース・②四阿高原発着往復コース

もう一つのコースは、四阿高原から直登します。元「あずまや高原ホテル」近くの登山口から登山開始です。ゆるい傾斜の登り道で、樹林の中をハイキングのような気分で歩くうち、広い牧場に出ます。

草原の向こうには四阿山が見えるでしょう。絵のような牧場を抜けて樹林をさらに進むと、また見通しが開け山頂が間近に迫ります。最後の斜面を超えると、祠が二つある山頂に到着です。コースタイムはおよそ3.5時間ほど。

四阿高原ルートは牧場が見どころ

四阿山頂に立つと、360度の展望が開けます。四阿火山の火口が陥没したカルデラのピークなので、邪魔者は何もありません。隣の根子岳が、やや目の下に見えています。遠くには浅間山や日本アルプスが見渡せる、すばらしい景色を堪能してください。

このコースの特徴は、途中通過する広大な牧場です。なだらかな草原が広がる他では見られない景観で、スイスのダボスとそっくりなことから、上田市と姉妹都市の関係にあります。

四阿山の登山コース・須坂ルートおすすめ1選

四阿山には須坂市からも登山ルートがあります。ただ、他の市域と比べて選べるルートは少なめです。米子大瀑布からも道はありますが、急傾斜のうえ途中ザレ場もあって距離が長くなります。湧水、渡渉もあるし、四阿山日帰りは上級者でないと難しく、難易度が高いルートです。

よく利用されるのが、峰の原高原の登山口コースです。登山口近くに無料駐車場が2つあり、車ならアクセスしやすいでしょう。

四阿山の登山コース・須坂市ルートは根子岳経由

須坂市域からの登山コースは、菅平高原の北側にある峰の原高原の登山口からのスタートです。まずは急坂や石の多い歩きにくい道を、根子岳の避難小屋へ向かいます。そこから分かれて、急傾斜の道を根子岳山頂へ到着。あとは四阿山までの尾根道で景観を楽しみましょう。

四阿山の直前に急坂があり、そこを乗り切れば四阿山の頂上です。ここまでのコースタイムは4時間で、往復すれば7.5時間。菅平牧場へまっすぐ降りれば6.5時間のコースです。

峰の原コースは根子岳周辺の花が見どころ

峰の原コースもずっと見晴らしのいい登山道です。途中の根子岳は花の百名山の一つ。特に夏山の時期はルート上の至るところで野草が花を開くので、ここは見逃せないスポットでしょう。

根子岳から四阿山を周回すると、本格的な登山コースになります。初心者には体力的に苦しくなるので、難易度が低い根子岳までの往復ルートがおすすめです。ちなみに、峰が原コースでは登山口に料金所があります(200円)

四阿山の登山コース・嬬恋ルートおすすめ3選

最後は群馬県の嬬恋村からのルートです。四阿カルデラの東側全部が嬬恋村に接していて、コースのバリエーションもいろいろあります。嬬恋村は時期を問わない観光エリアで、登山コースのほかバラギ湖・野地平などと組み合わせた周遊コースもおすすめです。

嬬恋からの登山コースは北側から、パルコール嬬恋のゴンドラリフトを使うコース、バラギ湖駐車場からのコース、県境・鳥居峠ルートがよく利用されています。まず、ゴンドラリフトコースから紹介しましょう。

四阿山への登山コース①ゴンドラリフト利用の最短コース

このコースは嬬恋村・バラギ高原にあるスキー場・パルコール嬬恋スキーリゾートのゴンドラ型リフトを利用します。スキー場なのでリフトは当然ありますが、ロープウェイタイプのリフトに乗れば、遊覧コースで山頂まで一気に運んでくれます。

スキーの時期以外にも運行(期間限定)するので、このゴンドラリフトを利用すれば尾根に近い位置まで15分で登れます。山頂駅からはゆるい傾斜の尾根道を登れば、四阿山の山頂に最短時間で到達できます。

ゴンドラリフトでの四阿山登山は低い難易度

ゴンドラはスキー場の上を標高2,050mまで上がります。山頂駅は浦倉山(標高2,090m)の近くで、そのあとは登山道を歩き、山頂近くの急坂を登れば四阿山の山頂です。コースタイムは1時間40分、高度差は300mほどで難易度が低く、体力がない初心者でもまず大丈夫でしょう。

途中は笹原やちょっとした樹林帯を抜けるトレッキングで、浅間山や嬬恋村の展望が楽しめます。山頂近くでは少しだけ急傾斜の尾根があり、2,300mへの登山を実感してください。

四阿山山頂からの帰りは茨木山経由もおすすめ

山頂から望めるのは、北隣の根子岳やカルデラの全景、遠くアルプスの山なみです。そのあとは来た道を戻るとコースタイム4時間足らずの最も楽な登山ですが、物足りなければ茨木山を回って下山しましょう。

四阿山から少し戻って茨木山へ分岐するコースですが、急坂やガレ道、倒木、ヤブ漕ぎもある歩きにくい道で距離も長くなります。マップも用意しましょう。スタートがスキー場なら、下山した茨木山登山口から約3㎞です。

四阿山への登山コース②茨木山から四阿山へ

このコースのスタートはバラギ湖駐車場から少し歩いた登山口です。登山道は明るい森林の中ですが、倒木などで歩きにくい道を1時間で茨木山山頂に着きます。

さらに雑木林をすすむと50ⅿ×20ⅿの巨岩・鬼岩を通過。急傾斜を進みやがて眺望が開けると、カルデラの外周に出ます。分かれ道を四阿山のほうへ進み、頂上手前の鎖場を超えると四阿山の山頂到着です。

体力次第で周回コースも選択してみよう

山頂からは北側の根子岳がすぐそこに見えます。その奥のカルデラの切れ目は米子川の侵食によるもの。米子大瀑布から須坂市へのルートです。

眺めを楽しんだら下山しましょう。もと来た道を戻れば、コースタイムは5時間ほどです。歩きにくいので、中級者のトレーニングに最適。マップ持参がおすすめです。体力がある中級以上なら、浦倉山から野地平を追加する周回コースにすれば、単調な往復コースよりは登山が楽しめるでしょう。

四阿山への登山コース③鳥居峠登山口から四阿山へ直登

鳥居峠は国道144号線の長野県と群馬県の県境です。登山道へは国道と交差する林道を北へ入ります。分岐で左へ入り、簡易トイレ付駐車場が林道の終点で、ここが登山道の入口です。もともと行者道で、気持ちのいい樹林の中を尾根へ向けて登ります。

分かれ道が多く、マップは必携でしょう。道標を見ながら登っていくと、古永井の分岐です。間もなくジグザグの急坂・階段道になり、さらに登って三叉路を過ぎると間もなく頂上です。

四阿山頂上の展望を楽しんだら的岩経由で下山

四阿山の山頂で北アルプスや妙高、白根山の眺めを楽しんだら下山です。登りで見過ごした嬬恋清水や的岩などの見どころもあるので、ぜひ立ちよりましょう。道標はありますが、マップがあると確実です。

古永井分岐から的岩方向へ下る途中は、視界が開けると浅間山がよく見えます。ツガやナラなどの樹林帯になると、やがて登山口に到着です。コースタイムは約5時間が目安でしょう。ちなみにこのコースは、昔から使われてきた上州古道と呼ばれる参道です。

四阿山の登山コース周辺にある見どころ3選

コース紹介では詳しく触れられませんでしたが、ここは特におすすめしたいコース上の見どころを紹介しておきましょう。まず最初は、多くの人が通過する根子岳と四阿山の間にある草原・大すき間です。

 

四阿山の登山コース見どころ①大すき間の景観

大すき間(大隙間)という変わった地名は、四阿山と根子岳の縦走路にある草原エリアです。名前の通り立木がなく見通しのいい草原で、真ん中に立つと両方の山頂を眺めることができます。

どっしりして安定感のある四阿山と、やや尖り気味のネコ耳のような根子岳の対比が面白い場所です。初夏から夏の時期は一、面の笹に覆われた緑の起伏がすばらしく、思わず立ち止まって眺めてしまうことでしょう。

稜線でも平たんではないルート

この道は尾根伝いとはいうものの、平たんではありません。四阿山付近が急傾斜なのと、全体にいったん下ってまた登るイメージです。坦々とした縦走というより、もう一つ別の山登りをしたという感じがします。

疲れはしますが、途中の景観を見るための代償と思えば安いもの。四阿山に登ったら、根子岳にも寄って帰るだけの値うちは十分ある縦走路です。コースタイムは1時間30~40分でしょう。

四阿山の登山コース見どころ②四阿高原の草原

四阿高原は上田市からの登山コースで通る絶景エリアです。閉館したあずまや高原ホテル前から登山道に入り、林の中をしばらく歩いた後に大草原が現れます。

牧場の柵に沿ってしばらく歩くとゲートがあるので、そこから牧場の中を通る道を進みます。アニメで見るような牧場で、とてつもなく広い草原です。遠くには牛がのんびり歩いていて、日本離れした絵のような風景の中を登山道が通っています。他の山の登山道ではまずお目にかかれない景観は、このコースの圧巻です。

四阿山の登山コース見どころ③根子岳の高山植物群

花の百名山に選定されている根子岳は、登山道の草花が4月~9月までの時期に楽しめます。特に花が多い時期は7~9月の盛夏です。根子岳の登山道は、入り口付近は牧場なので、高山植物はちらほら。間もなく入る樹林帯では花は育ちません。

さらに登って高木が育たない森林限界を超えると草原地帯に変わり、そこではハクサンフウロ、オオバギボウシなどが見つかるでしょう。岩場にはコケモモがあって、花は小さくて見つけにくくても秋には赤い実がみられます。

根子岳ではどんな山野草が見られる?

根子岳でみられる山野草は、とにかくたくさんの種類としかいえません。それだけ多くの花が咲いているということです。人気の有名どころでは、6月はレンゲツツジ、ツマトリソウ、7月はクルマユリにユウスゲ、8月はキキョウ、マツムシソウ、9月はウメバチソウ、ヤマトリカブトなど。

初夏から夏の時期には、峰の原から高山植物を見るトレッキングが盛んです。混雑しますが、それだけきれいな花が見られる時期なので、一度花目的で登ってみてはどうでしょう。

まとめ・四阿山の登山コースはみんなが満足

四阿山は親しみやすい山で、初心者、中級・上級者でも変わりなく受け入れてくれます。何日もかかるようなコースではなく、気軽な日帰り登山で楽しむ人がほとんどです。

そのコースもいろいろありました。初心者向けの往復コースから上級者向けのロングコースまで、自分に合うように発着地やルートをアレンジするのがいいでしょう。そして、時期を問わず眺めの良さは一級品です。アクセスも簡単なので、思い立ったらすぐに出かけましょう。

四阿山周辺でおすすめの観光スポット

四阿山の周辺は、有数の観光エリアです。登山ついでにキャンプとか、温泉で疲れをいやすのもいいでしょう。日帰りでもお泊りでも楽しめる、おすすめの観光スポットを挙げておきますので、お出かけの参考にしてください。