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妙義山のおすすめルートを初心者・上級者別にご紹介!必要な装備やアクセスも解説!

妙義山は白雲山・金洞山からなる山々の総称です。高さは1000m程度ですが岩場の複雑な地形は上級者からも人気。垂直に近い壁の鎖場を上ったり崖と隣り合わせの細い登山道を歩いたりとスリルを味わえます。そんな妙義山の登山コースを初心者・上級者別にご紹介します。
2020年8月28日
haekon
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妙義山には登山コースが満載!

妙義山(みょうぎさん)は単体の山ではなく白雲山・金鶏山・金洞山からなる表妙義と谷急山(やきゅうやま)・丁須の頭(ちょうすのかしら)・御岳などからなる裏妙義の総称です。高さは1000m程度とさほど高くありませんが岩場の変化のある地形が楽しいと上級者からも人気。垂直に近い壁の鎖場を上り下りしたり崖と隣り合わせの細い登山道を歩いたりとスリリングな体験を楽しめます。そんな妙義山のおすすめコースを初心者・上級者別にご紹介していきます(本記事は2020年8月26日の情報をもとにしています)。

ついでに立ち寄りたいスポットはコチラ

妙義神社の麓には「道の駅みょうぎ」があり食事処も完備。麺類や定食を食べられます。また、隣接する「妙義山パノラマパーク」は春は菜の花、秋のコスモス畑など季節ごとの美しい花が見られるスポット。表妙義の絶景をバックにしたインスタ映えの写真を撮影できます。日帰り温泉「もみじの湯」もあり登山後の筋肉痛予防にも最適。また、中之岳神社方面にある「さくらの里」は春には登山と併せて花見を楽しむ観光客でにぎわいます。

必要な装備や持ち物

初心者コースで必要な装備など

コース内には飲料水の販売所などはないのであらかじめご準備ください。夏時期には山ヒルやスズメバチなどの目撃報告が多いため肌の露出が少ない服装でのお出かけがおすすめ。鎖場スポットを経由する場合は両手が自由にできるようにリュックサックなどの装備が必要になります。

上級者コースで必要な装備

所要タイムが長いコースが多いためレインウェアや急な冷えに耐えられるセーター、ジャンパーなども準備されることをおすすめします。他にも鎖をつかむための革製グローブのほかハーネス、ザイルなどのクライミング用品も必需品となります。

妙義山で話題の登山道【初心者】1

妙義神社

最初にピックアップする初心者向けハイキングコースは妙義神社への参拝ルートです。この神社は537年に創建されたと伝えられる古刹で日本武尊(やまとたけるのみこと)などが祀られています。参道や境内には樹齢200年ともされるしだれ桜があり春シーズンになると多くの観光客でにぎわいます。

日帰りでの過ごし方

登り15分・下り10分と難易度が低いですがあり急な階段もあるので歩きやすい靴でお出かけください。入口には鮮やかな朱色が特徴の総門、本社にある唐門は重要文化財に指定される歴史的にも貴重な建物。階段の上からは周辺の田園風景を眺めることができます。宝物館には室町や江戸時代の仏像や絵画などを多数展示。200円で利用できるのもうれしいポイントです。

基本情報

【ルート】大鳥居→妙義神社(往復)
【スタート地点へのアクセス】JR松井田駅からタクシーで約10分
【所要時間】25分

妙義神社

妙義山で話題の登山道【初心者】2

中間道

こちらは初心者も本格的な登山を楽しめる人気ルートです。下でご紹介する石門めぐりと併せてのコース設定も可能。大砲岩などの自然石も見どころの一つです。途中、上の写真のようなユニークな形の自然石があり本を読んでいる僧侶に似ていることから「本読みの僧」と呼ばれています。この地点がちょうどルートの中間点。後半には見晴らし台が2ヶ所あり迫力のある景色を楽しめます。 

日帰りでの過ごし方

こちらのベイシックなコースは中之岳大駐車場をスタートし第4石門や四阿(あずまや)を抜けて妙義神社大鳥居に至るものです。休憩しながらで4時間弱と少し長いので第4石門や四阿などの広場にて休みをとりながら登山を楽しんでください。秋シーズンには全山が紅葉に包まれ美しい景色を見ながらのロングトレッキングとなります。

基本情報

【ルート】中之岳大駐車場→第4石門→四阿→本読みの僧→タルワキ沢分岐→第2見晴→第一見晴→妙義神社大鳥居
【スタート地点へのアクセス】JR下仁田駅からタクシーで約25分
【所要時間】3時間40分

中間道の参考マップ

妙義山で話題の登山道【初心者】3

石門めぐり

こちらも難易度が低く初心者からも人気のルートです。距離も短いので通常の運動靴でも可能ですが鎖場があるので滑り止め付きの登山靴を装備するのが安心です。景色を楽しむならゴツゴツとした岩を背景に柔らかな紅葉が映える秋のシーズンがおすすめです。


日帰りでの過ごし方

中之岳大駐車場を起点に第1石門・第2石門・第3石門・第4石門とすすみ中之嶽神社を経由して中之岳大駐車場に戻るのが一般的な道のりです。最初に「かにのこてしらべ」なるミニ鎖場があり練習ポイントとなります。本格的な鎖場は第二石門の「かにの横ばい」など。両手を使うのでリュックなどの装備が必要です。鎖場に自信がない場合はエスケープ道を利用して先に進むこともできます。

基本情報

【ルート】中之岳大駐車場→第1石門→第2石門→第3石門→第4石門→中之嶽神社→中之岳大駐車場
【スタート地点へのアクセス】JR下仁田駅からタクシーで約25分
【所要時間】1時間30分

下仁田町ホームページ : 石門めぐり

妙義山で話題の登山道【初心者】4

さくらの里から見晴台コース

さくらの里は妙義山の山麓斜面を利用した公園で多種のサクラ約5000本が植樹されています。公園の背景に妙義山があるためきれいなコントラストの写真が撮れることでも有名。山腹にある中之嶽神社も徒歩圏内にありハイキングを楽しめます。この神社には高さ20mと日本最大のだいこく様が鎮座することでも有名。剣を持った珍しい姿が話題になっています。

妙義山 中之嶽神社 | 日本一のだいこく様
中之嶽神社は往昔元『波胡曽神』を山の主と祭られていましたが、倭建尊(日本武尊)が勅命に依り関東御巡行の際に妙義山に登嶽したと伝えれております。日本一のだいこく様やる気、元気が出るパワースポット

日帰りでの過ごし方

ピックアップするのは「さくらの里」のきのこ館周辺からスタートし中之嶽神社を経由して見晴台まで行く往復コースです。見晴らし台から見えるピンク色のさくらの里の景色はきれいと評判。更に関東平野までを一望できる絶景スポットになっています。難易度は低く妙義神社と同じく軽い装備で楽しむことができます。

基本情報

【ルート】さくらの里(きのこ館)→中之嶽神社→見晴台(往復)
【スタート地点へのアクセス】JR下仁田駅からタクシーで約25分
【所要時間】1時間40分

さくらの里・中之嶽神社

妙義山で話題の登山道【初心者】5

表妙義自然探勝路

中間道の一部を利用した初心者にも楽しめるロングコースです。難易度がやや高いの石門のは鎖場周辺のみ。妙義神社大鳥居の近くには大黒の滝などもあり夏シーズンにも涼しさを感じながらハイキングを楽しめます。妙義神社近くには日帰り温泉「もみじの湯」があり登山の疲れをリフレッシュできます。

もみじの湯

日帰りでの過ごし方

一般的なのは妙義神社大鳥居を出発し既にピックアップした石門めぐりを逆ルートで楽しんだ後に大人場(おにんば)経由で妙義神社大鳥居に戻るコースです。鎖場を通過するのでリュックなどの装備や滑り止めのある登山靴などの装備がおすすめ。長い道のりのため四阿や第4石門、大人場などでの休憩を前提に計画を立てるのがおすすめです。

基本情報

【ルート】妙義神社大鳥居→第一見晴→タルワキ沢分岐点→第四石門→石門登山口→妙義神社大鳥居
【スタート地点へのアクセス】JR下仁田駅からタクシーで約25分
【所要時間】7時間

表妙義自然探勝路
「親子で楽しむ山登り」は、「山登りをしている家族」や「これから山登りを始めようとする家族」または「子どもたちを山に引率する方々」に利用していただくためのウェブサイトです

妙義山で話題の登山道【初心者】6

タルワキ沢から相馬岳ルート

妙義山の最高峰は白雲山・相馬岳。標高1100m余りで上級者からも人気の山です。初心者でもチャレンジできるのが中間道上にあるタルワキ沢出会いからタルワキ沢のコル(コル=山の鞍部のこと)を経由するコース。鎖場が2ヶ所ありますが短めで難易度は高くないのも人気点です。春シーズンにはキランソウやスミレなどの可憐な高山植物も楽しめます。

日帰りでの過ごし方

初心者にも登りやすいシンプルなコースが妙義神社からタルワキ沢出会いまで行き相馬岳まで登りきるルート。タルワキ沢分岐の手前には昨年完成したばかりのしっかりとした階段があります。鎖場などの本格的な登山を楽しんだ後には裏妙義の烏帽子岩や赤岩、少し遠くの浅間山などの絶景が待っています。ところどころ湧き水などで濡れた岩があるので歩行には充分ご注意ください。

基本情報

【ルート】妙義神社→第一見晴→大黒の滝→第二見晴→タルワキ沢出会い→タルワキ沢のコル→相馬岳
【スタート地点へのアクセス】JR松井田駅から車で約10分
【所要時間】4時間30分


タルワキ沢周辺のコース

妙義山で話題の登山道【上級者】1

白雲山ルート

ここからは上級者向けのルートをピックアップしていきます。まずは上と同じく白雲山・相馬岳に登山するコース。ご紹介する中でも難易度・距離が最高レベルです。それだけに完遂時の感動が大きなルートとして知られています。途中には奥の院付近の斜度約60度・長さ30mの鎖付きの岩壁や大のぞき下りにある斜度50度の鎖場などスリル満点のスポットが満載。標高が低いため冬シーズンでも雪が少なく登山が可能なのも人気点です。長時間の滞在となるため飲み水の準備も必須となります。

日帰りでの過ごし方

白雲山へ登るルートで人気なのが妙義神社から奥の院や大のぞきなどの難所を越え相馬岳に到達する往復コース。山頂は開けていて秋シーズンになると周辺の山々の紅葉が燃えるように美しいと評判です。難易度は高いですがここでしか味わえない感動があると上級者からも人気。登山愛好家なら一度は挑戦してみたいとの口コミが多いスポットになっています。

基本情報

【ルート】妙義神社登山口→大の字→奥の院→見晴→玉石→大のぞき→天狗岩→タルワキ沢分岐→相馬岳(片道)
【スタート地点へのアクセス】JR松井田駅から車で約10分
【所要時間】登り3時間45分・下り3時間15分

妙義山で話題の登山道【上級者】2

大の字周回ルート

白雲山ルートはちょっと長すぎるという上級者におすすめなのがこのルート。上で通過する「大の字」のオブジェ周辺を漫喫するコースです。二本の鎖を使ってよじ登る「大の字」ポイントは上のルート中でも難易度が高い場所の一つ。長さは10m程度ですが斜度が80度もあります。こちらも両手を使う場面が多いためリュックや登山靴などの装備が必要です。

日帰りでの過ごし方

大の字周辺を楽しむコースでおすすめなのが妙義神社から出発するルート。白雲山ルートと同じルートを使って大の字へ向かいます。大の字でスリルを楽しんだ後は「辻」で往路と違うコースをたどり第一見晴を経由し戻ります。下り道にも難易度の高い鎖場があるので気を抜かずに登山を続行。しばらくすると中間道に合流し景色を楽しみながらのハイキングを楽しめます。

基本情報

【ルート】妙義神社→大の字→辻→二本杉茶屋跡→第一見晴→妙義神社
【スタート地点へのアクセス】JR松井田駅から車で約10分
【所要時間】3時間30分

妙義神社・大の字周辺マップ

妙義山で話題の登山道【上級者】3

谷急山(やきゅうやま)ルート

谷急山とは裏妙義にある1162mの山です。表妙義に比べて登山客も少なくのんびりとハイキングを楽しめるのも人気のポイント。アップダウンのある岩場が続く地形の面白さは表妙義と同様です。山頂は岩場をよじ登るスタイルになっていて北アルプスや八ヶ岳などの眺望を楽しめます。

日帰りでの過ごし方

谷急山への登山コースで秋シーズンに楽しめるのが女道ルート。スタート地点の国民宿舎裏妙義は現在営業していませんが駐車場は無料で利用できます。細い尾根道のほかロープや鎖場もありしっかりとした装備が必要な難易度の高いルート。女道周辺にはカエデなどが多く目の覚めるような紅葉を楽しめます。

基本情報

【ルート】旧国民宿舎裏妙義→三方境→谷急山→三方境→旧国民宿舎裏妙義
【スタート地点へのアクセス】上信越道・松井田妙義ICから車で約20分
【所要時間】7時間

妙義山で話題の登山道【上級者】4

丁須岩(ちょうすいわ)・赤岩・烏帽子岩ルート

丁須岩は裏妙義のシンボル的な存在。その姿が漢字の丁の形なのが変わった名前の由来です。標高1057mで難易度度はご紹介している中でも最高レベル。墜死事故もある場所なので上級者以外の登山はお控えください。

日帰りでの過ごし方

こちらでは旧国民宿舎裏妙義をスタートし丁須岩・赤岩・烏帽子岩を経由して谷急山ルートと同じく三方境を通過して戻るコースをレビューします。丁須岩の近くには岩壁上の割れ目・チムニーを登り下りする鎖場がありスリル満点。赤岩の先には急な崖が隣り合った細い桟道が続きます。自然のアスレチックを堪能できるほか烏帽子岩(えぼしいわ)や小さなとんがり岩が点在する七人星などの名所があり景色を楽しませてくれます。周辺では夏シーズンになると山ヒルが多く発生するので肌の露出にはご注意ください。

基本情報

【ルート】旧国民宿舎裏妙義→丁須岩→赤岩→烏帽子岩→三方境→三方境→旧国民宿舎裏妙義
【スタート地点へのアクセス】上信越道・松井田妙義ICから車で約20分
【所要時間】5時間30分


丁須岩

妙義山で話題の登山道【上級者】5

横川駅・丁須の頭コース

裏妙義の丁須の頭に至る上級者コースをもう一つご紹介します。このコースの中心となる御岳周辺は急勾配の岩場が多いスポット。鎖が設置されていないで難所もあるのでザイルなどの装備も必要です。穴場コースなので人が少なくゆったりと登れますが緊急時には助けを呼べないというデメリットもあります。

日帰りでの過ごし方

ここでピックアップするのはJR横川駅を発着にする交通の便利なルートです。あざお吊橋や御岳を通って丁須の頭を頂点に沢沿いの鍵沢コースを使って引き返します。丁須の頭からの下りは崖の急こう配になっていてスリル感があるところ。たくさんの滝があり夏シーズンにもおすすめのスポットです。ごつごつとした岩場が中心ですが春・夏には高山植物、秋シーズンには紅葉などの美しい景色も堪能できます。

基本情報

【ルート】横川駅→あざお吊橋→御岳→丁須の頭→(鍵沢コース)→あざお吊橋→横川駅
【スタート地点へのアクセス】JR横川駅下車すぐ
【所要時間】6時間

妙義山で話題の登山道【上級者】6

金洞山ルート

表妙義・相馬岳のある白雲山の隣に鎮座する金洞山は最も滑落事故が多い難易度の高いコース。ここでは【上級者】1でご紹介したルートにも接続可能なコースをピックアップします。金洞山の最高地点は東岳で標高1094m。鎖場の他に細い登山道や尾根道があるので注意が必要です。夏シーズンはスズメバチも多く目撃されているのでご注意ください。

日帰りでの過ごし方

ご紹介するのは中之嶽神社を発着するルート。中ノ岳やお「こぶ岩」、東岳を経由して堀切(ほっきり)まで至り戻ってきます。険しい道のりですがニッコウキスゲやオミナエシなどの高山植物から元気をもらいながら進みます。鷹戻し(たかもどし)は50mほどの崖の下り道。このコースの難所の一つです。堀切を経由して更に降ると初心者コース(中間道)と合流。クールダウンしながら帰ります。

基本情報

【ルート】中之嶽神社→轟岩→第二石門→第三石門→中ノ岳→こぶ岩→東岳→鷹戻し→堀切→第四石門→一石門→中之嶽神社
【スタート地点へのアクセス】JR下仁田駅からタクシーで約25分
【所要時間】3時間30分

金洞山ルート周辺マップ

まとめ

妙義山でおすすめの登山ルートをピックアップしてきました。初心者から人気の「中間道」は難易度が低い割には迫力のある景色が堪能できるコースでした。石門めぐりで鎖場に初挑戦するのも楽しい体験。白雲山ルートで1日かけてゆっくりとと登山を楽しむのも上級者ならではの過ごし方です。実は幅広いレベルの人に対応している妙義の登山ルート。近くにお出かけの際は是非挑戦なさってください。

妙義山が気になる方はこちらもチェック!

下のリンク記事では他にもたくさんの妙義山の魅力をご紹介しています。また滝スポットやバーベキュー場など周辺にあるアウトドアスポットの記事もピックアップしました。併せてお楽しみください。