はじめに
自宅でもアウトドア気分を
登山映画は自然を舞台に人間の生き方を映し出すドラマです。邦画・洋画を問わずに多くの有名作品が上映されてきました。遭難からの生還を描いたり、自然の雄大さをドキュメンタリータッチで描いたりドラマ仕立てにしたりとたくさんのシーンを映し出しています。美しい自然の映画を観て自宅でもアウトドア気分を味わいましょう。
邦画・洋画に分けておすすめ映画を紹介!
おすすめの登山映画を有名作・邦画・洋画に分けてあらすじやおすすめポイントを紹介します。登山映画はホラー・サスペンス要素はあまりありませんが、迫りくる自然の畏怖はホラー・サスペンス作品を超えるものがあります。気になる映画をチェックしてみてください!
登山映画のおすすめポイント!
感動の有名作からサスペンスまで
古くから登山や山を舞台にした映画はたくさんあります。山を舞台に人間ドラマが展開され、人の根元に迫る描写は感動を感じさせます。名作や有名作はたくさんありますが、それぞれ共通するのは自然の中では人間は無力だと言うことです。ドキュメンタリー映画は登山の苦労をリアルに描き、サスペンスでは頼りになるのは自分自身だけだということが浮き彫りになります。ホラー映画のようなスリルはありませんが、現実を見つめた上で人同士のつながりの温かさを感じられるのが登山映画の醍醐味です。
自然の中で繰り広げられる人間ドラマ!
登山映画の魅力はなんといっても山という大自然の中で人間社会と隔離された環境を舞台に繰り広げられる人間ドラマが最大の魅力です。映し出される自然はとても美しく、厳しくもあります。引きのカメラワークで映される人間は自然の大きさと比べてとても小さく感じ、そんな中で人間同士のサスペンスやホラーがドラマティックに展開されます。滑落や遭難と言った困難な場面では自然が敵のように感じますが、一転してキャンプシーンでは自然の優しさも感じさせる二面性が他のジャンルにはない魅力です。
おすすめ登山映画有名作1:クリフハンガー
あらすじ
山岳救助隊のゲイブは親友ハルの彼女を死なせてしまったことから山を離れます。そんな彼の元に遭難者の救助依頼が舞い込み、ハルとともに向いますが、遭難者は犯罪集団でした。ハルを人質に取られたゲイブと犯罪集団の駆け引きが雄大なロッキー山脈を舞台に繰り広げられるサスペンスアクションです。
サスペンス&アクション
序盤の救助場面からハラハラさせるサスペンス描写が画面から目を離せません。犯罪者との闘いの中でハルのわだかまりを解くことができるのか?若かりし日のシルヴェスタースタローン主演で「ロッキー」「クリード」が気になる人は若い世代の人でもチェックしてみてください。登山映画の超有名作品です。
おすすめ登山映画有名作2:生きてこそ
あらすじ
実話をベースにしたドキュメンタリータッチで描かれた映画です。アンデス山脈に衝突墜落し極限状況の中での遭難をリアルに映し出します。人肉を食べるタブーを犯したりする中で生きると言うことを考えさせられるストーリーです。
事実を元にしたドキュメンタリー
上映された1993年には人肉食を描いたことがセンセーショナルを引き起こし有名作となりました。生きるということの難しさや常識を見つめ直す機会になる映画です。極限の中でも神に縋る人、自分の力を信じる人、諦める人とアンデス山脈の中で克明に描き出している名作洋画となります。極限状況で死にゆく描写はホラー映画顔負けの臨場感を静かに醸し出していました。
おすすめ登山映画有名作3:セブンイヤーズインチベット
あらすじ
オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの自叙伝を映像化した映画です。ヒマラヤ山脈登頂を目指したハラーはイギリス軍に捉えられ捕虜の身となりました。脱獄して放浪ののち、チベットに行き着いたハラーとまだ幼いダライラマ14世との交流を描いた感動の物語です。
感動の人間ドラマ
利己的だった人間が長い放浪生活を経て、ダライラマ14世と関わることで自分の生き方を見つめ直していく様子、心の交流が目を惹きます。単純に主演のブラッドピットが好きな人はチェックしてみてください。徐々に表情が柔らかくなっていく姿は感動を覚えます。政治的なことで物議を醸し出すことの多かった洋画でもあり、ハラーが7年間チベットで過ごしたドキュメンタリーでもあります。
おすすめ登山映画有名作4:黒部の太陽
あらすじ
黒部川に発電所を作る工事を描いたドキュメンタリーです。主人公の岩岡剛は父への反発から家を出ていたが、体を悪くした父の変わりに発電所建設のためのトンネル工事を指揮します。全ての工事を終えて数年後にダムが完成したときの壮大な姿に岩岡は感動します。
日本礎のドキュメンタリー
壮大な自然の中で人間がテクノロジーを駆使して自然に挑む姿は胸を打たれます。戦中にトンネルを掘っていた回想シーンで発せられる「もし地獄というのが本当にあるならここの工事がその地獄でした」と言うセリフには当時の人間の命の無価値さや人権の無さを感じさせました。さらに時折出てくる滑落シーンは緊張感が走ります。人間が自然を征服していく様子をドキュメンタリータッチで描いていますので、日本が発展していく様子を味わいたい人におすすめの邦画です。
おすすめ登山映画邦画編1:春を背負って
あらすじ
立山連峰で山小屋を営む父が急な訃報を聞き故郷に帰る主人公の享。山小屋を囲む人たちの声を聞き、また自分自身の父の思い出を振り返り山小屋を継ぐことを決意します。父の古い友人だと名乗る謎多き男性のゴロさんと普段は旅館で働いている愛との関わりあいの中で自分の人生に向き合う感動の名作です。
疲れた心を癒す感動ドラマ
冬季は閉めている山小屋の準備作業の様子や室内まで積雪しているリアルさは自然の凄さを映し出します。都会でエリートトレーダーとして働いている享が荒んだ心を自然に帰ることで本来の素直さを取り戻して行くところがおすすめです。ホラーやサスペンスのようなドキドキはありませんが、父に対する子の葛藤と周りの人間ドラマは思わず感動して涙をこぼしてしまうかもしれません。忙しい毎日でちょっと疲れたときに癒されたい人におすすめの感動名作です。モンベルの社長辰野勇さんもちょい役で出演しています。
おすすめ登山映画邦画編2:岳
あらすじ
北アルプスを舞台に主人公の三歩がボランティアとしてたくさんの遭難寸前の登山者を救助しています。山岳警察隊に配属された久美の成長とともに物語は展開します。美しい北アルプスを背景に楽しく、ときに厳しい表情を見せる三歩の心情が見所です。遭難している人を勇気付ける様子も必見です。
久美の遭難を助けるシーンが見所
岳はコミックス原作で人気の高い作品です。滑落した人の両親が取り乱して三歩に八つ当たりしても受け止める心の広さは本当の悲しみを知っている者にしかできない対応と言えます。楽しい登山といえども遭難や死亡するという現実をリアルに知りたい人におすすめの映画です。原作の感動シーンが随所に散りばめられた名作となります。
おすすめ登山映画邦画編3:劒岳
あらすじ
陸軍要請の元、地図を完成させるために明治39年未踏峰であった劒岳に参謀本部測量手の柴崎は初登頂と測量を目指します。そこへ最新装備を整えて劒岳に挑む日本山岳会との登頂争いが繰り広げられます。そんな人間の都合とは関係なく自然はただそこに存在しています。
史実を元にしたドキュメンタリー
人同士の争いが心底下らないものだと劒岳は嘲笑っているかのような美しさが描かれている作品です。誰が1番に登頂したのかなんて山は気にしない。争っているのは人だけだよと山が教えてくれる表現がされていました。つくづく人間はエゴで強欲な生き物だと痛感させてくれる作品です。自然の懐の広さと人間ドラマの対比を楽しみたい人におすすめのドキュメンタリーとなります。
おすすめ登山映画邦画編4:野火
あらすじ
第二次世界大戦末期のフィリピンレイテ島を舞台に日本軍兵士の田村一等兵は肺病を患い部隊を追い出されます。島の山道を原野を彷徨う中で誰が味方なのかわからなくなるほど困窮した状況に追い込まれます。登山と言うよりはサバイバル環境を生き抜く精神状況をよく描かれた映画です。
ホラー映画よりもホラー!
一般的な登山映画とはテイストが異なります。山を彷徨い、少ない食糧の中で極限の状況まで追い込まれた精神状況になると人の肉を猿の肉と思い込んで食べるようなカオスな世界となってしまいます。人間が1番怖いと言うセリフが似合うホラー映画よりもホラーな描写が1時間半をより長く感じさせる重苦しい作品です。戦争のリアルな表現が好きな人におすすめの映画となります。
おすすめ登山映画洋画編1:エベレスト
あらすじ
1996年に実際にあった遭難事故を元にした映画です。登頂のタイムリミットを過ぎて下山の判断をするもこの機会を逃すともう生涯登ることはないと言う顧客の声を取り入れてそこからは次第に状況は悪くなっていくばかり。自然の猛威になす術もない彼らは無事に生還を果たせるのか
畏怖される山・エベレスト
全体的に静かなストーリー展開で序盤はハラハラドキドキした瞬間はあまりありません。ただただエベレストの美しさと恐ろしさが人間の小ささを対比して映し出しています。商業登山のありかたや現実を知ることができる名作です。遭難シーンにはサスペンス要素が盛り込まれ、希望の光が消えていく様子がホラーのように描かれています。
おすすめ登山映画洋画編2:K2初登頂の真実
あらすじ
第二次世界大戦下、暗いムードのイタリアを奮い立たせるため、K2初登頂計画を首相に直訴します。結成された登山隊は衝突や仲間の死を乗り越えながらK2の登頂を目指し、徐々にベースキャンプを上げて行きます。デスゾーンに近くに連れて疲労の色を隠せませんが、彼らは無事初登頂できるのでしょうか?
国家の威信を賭けたドキュメンタリー
国家の威信を掛けてK2の初登頂を目指す男達の物語です。日常生活の描写では女の子を追いかけ回してばかりいる男が登頂のためにキャンプを移動して行くごとに本気の顔つきになっていく様子が非常に面白いです。8000メートル級の山はポーターや周りのサポートがなければ近くことすら叶いませんが、登頂を果たしたときに全員で喜ぶさまは感動に溢れた名シーンと言えます。
まとめ
登山映画を観てみよう!
登山映画は邦画・洋画・有名作とたくさんあります。どの映画にも共通するのは自然と人間の対比や人間社会からの隔離、自然の中で繰り広げられる人間同士のサスペンスやホラーです。遭難シーンでの苦しい描写は画面を通しても苦痛が伝わり、遭難から助かったあとの安堵感は感動を誘います。山は人間ドラマを表現する格好の舞台なのかもしれません。気になる洋画・邦画をチェックしてみましょう!
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