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メロンの育て方を徹底ガイド!肥料や水やりのコツを押さえて家庭菜園しよう!

高級フルーツとしても知られているメロンは、つる性植物ということもあり広めのスペースがないと少し難しいですが初心者でも育て方がわかると家庭菜園の畑でも育てられる野菜です。家庭菜園でも、おいしいメロンが収穫できるようにメロンの育て方を紹介します。
2020年8月28日
揚げ餅
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メロンとは

芳香がする西洋の瓜

Photo byDgraph88

メロンは特有の甘い香りがあるウリ科の植物。原産は紀元前にもさかのぼり、古くから栽培されてきた野菜(果実的野菜)です。現在はマスクメロンやアンデスメロン、プリンスメロン、夕張メロンなど色々な種類がありますが、栽培方法は殆ど変わりません。また原産国のインドから東側に伝わった瓜には瓜もメロンと同じような芳香をもちマクワウリも同じ仲間ということで栽培方法や収穫時期などが似ています。

家庭菜園で栽培可能

スイカは露地栽培のものがありますが、露地栽培のメロンは珍しいもの。高級フルーツとしても知られているメロンはビニールハウスで栽培しているものがほとんどです。園芸のプロとなる農家の場合はほとんどビニールハウスで大切に育てていて、家庭菜園で作るにはハードルが高そうに見えますよね。ビニールハウスではないので注意点は多いですが、実はメロンは家庭菜園でも作れますよ。収穫するまでの剪定や肥料、水やりの管理が大切です。

メロンの主な種類

青肉

Photo by Kentaro Ohno

青肉とは淡い緑の色をしたメロンのことです。アンデスメロンやアムスメロンが有名です。パフェなどに入っているメロンは青肉系のメロンが多いですよね。赤肉と比べると比較的安いものが多い特徴があります。他にも様々な青肉メロンがあり、アニバーサリーのような小さなメロンもあります。

赤肉

Photo by ColdSleeper

夕張メロンのように果肉がオレンジ、赤いものになります。日本では夕張メロンが特に有名ですが、他にはクインシーメロン、キューピットがあります。キューピットはノーネットメロンになりますよ。果肉によってネットの有無が決まっているというわけではなく混在しています。

白肉

Photo byarinaja

前述した2種類のメロンと比べると珍しい品種となるのが白肉です。売りのように白い果実が特徴です。代表的な品種にホームメロン、バンビメロンなどがあります。珍しいためスーパーではなかなか見かけない種類です。

メロンの育て方のポイント

スペースを確保

Photo by Go Imai

きゅうりやゴーヤのようにウリ科の植物は、つる性植物です。トマト(ナス科)や枝豆のように自立して垂直に成長していかず、土の上を這うようにして成長していきます。他の野菜と比べると広めのスペースを確保しましょう。実が小さい品種だときゅうりやゴーヤのように支柱とネットを使って垂直方向に誘引することで簡単に省スペースで育てられます。

プランターでも栽培可能

Photo by yto

品種を選ぶとプランターでも育てられます。家庭菜園ができないマンションでもベランダがあれば育てられますが、水やりをし忘れないようにしてくださいね。プランターで育てる場合はミニメロンと呼ばれる実が小さいメロンを育てましょう。支柱を使って省スペースで育てるときは実の自重で落ちないようにネットなどで吊り下げてください。

気温に注意

原産がインドということで暑い気候をこのみ寒い気候をきらいます。遅霜がなくなるまで植え付けないようにして夜中でも18度以上をキープできる時期になってから育てましょう。また、昼間は25度以上必要と言われています。

メロンのおおまかな育て方

種と苗どちらからでも栽培可能


種からでも苗からでも育てられますが、一般的には苗から育てるほうが多いです。種から育てる場合はある程度苗が大きくなってから家庭菜園畑に植え付けしましょう。直接、家庭菜園畑に植え付けてもいいのですが、育苗段階で虫がつくこともあり管理しやすいように小さなポットに植えて育苗したほうがいいです。

植え付け時期から収穫まで

Photo byShutterbug75

苗が出始める時期が5~6月となるため、植え付け時期も5月からです。気温が心配な場合は、ホットキャップなどをして保温して育てましょう。本葉が5枚程度にると剪定して育てていきます。花が咲いたら確実に収穫をするために人工授粉して収穫時期まで待ちます。品種によって収穫時期がことなるため開花後○日も目安になりますが、色や香り、下手の周囲のひび割れなどを確認して収穫します。また適切なタイミングで肥料を与えましょう。

メロンの育て方1:種まき

種から育てるメリット

Photo by つくる暮らし

苗からではなく種から育てるメリットは、いろいろな品種を選べるということです。夕張メロンのような赤肉から、アンデスメロンのような青肉、少し珍しいハネデューメロンのような白肉などが揃うことは少なく、購入する場所によりますが、多くても4、5種類となりあまり選べません。また、苗1本と種一袋の価格差も少なく育苗しないといけませんが、安くたくさん栽培できるメリットがあります。

種まきの方法

種まき用の小さなポリポットに種まき用土(市販の野菜の土でも可)入れて一粒植えます。植える方法は、指でくぼみを作ってそこに種をいれて薄く土をかぶせるだけです。あとは乾燥しないように、水やりを忘れないようにしてください。大量のポリポットがある場合は1粒ごとまくといいでしょう。ポリポットが少ない場合は、2~3粒まいて本葉が出てきた頃に成長速度が遅いものを間引きして一本だけ残して育苗していきます。

育苗の方法

メロンなどのウリ科の野菜には必ずウリハムシという虫が発生します。成虫は葉を食べ、幼虫が根を食べ荒らすし甚大な被害をもたらしますよ。育苗は適正な気温を保つだけではなく防虫対策も大事です。虫が苗に近づけないようにホットキャップをしたり、不織布や防虫ネットと支柱を使って苗の周りを囲んで本葉が4~5枚程度なるまで育てましょう。温度の目安は前述したように昼は25度、夜でも18度が適正温度となります。

メロンの育て方2:土作り

土の準備

Photo byJing

メロンは多湿を嫌う植物です。植え付け2週間前に家庭菜園畑を深めにしっかり耕し苦土石灰を混ぜます。植え付け一週間前になると肥料を土に混ぜ込んでいきましょう。土に混ぜる肥料は追肥まで植物を育てるための肥料となるため、窒素、リン、カリウムのバランスがいい化成肥料、緩やかに肥料の効果が出る有機肥料を与えます。分量は各肥料のパッケージを確認してください。

家庭菜園畑の準備

土の準備ができたら植え付ける畑の準備です。そのまま植えてもいいのですが、メロンは加湿状態を嫌う性質があるので、高さ10cm程度の畝を作りましょう。植える本数によっては四角いコンパクトな畝でも大丈夫です。高さを確保するだけで排水性が増し、育てやすい環境ができます。その後雑草防止、地温上昇や維持のためマルチングしておいたほうがいいでしょう。

メロンの育て方3:植え付け

暖かくなってから植える

ポリポットで種から育てた場合も、市販の苗から育てた場合も5月以降の暖かくなってからにしましょう。植え付け時期は前述したように5月からとなり、種から育てた場合本葉が4~5枚程度のときになります。気温は20前後あれば大丈夫です。植え付け後しばらくは保温して温度が下がらないように注意してください。市販の苗はすぐに植え付けましょう。葉が6枚以上あると成長しすぎた苗となり植え付け時期を完全に逃しています。

プランターの場合

ベランダの家庭菜園だと実が小さい品種を選びプランターを使います。プランターの底にネットに入れた底石を入れて排水性をよくしましょう。市販の野菜の土を入れていきます。植える方法は土を入れた後、根鉢(ポリポットの土の部分)が入る大きさの穴をほり、その穴に根鉢ごと苗を入れるだけです。プランターの場合は土作りをしなくても市販されている肥料(元肥)入の野菜の土で栽培できますよ。

メロンの育て方4:水やり

水やりのしすぎに注意

Photo by sorarium

メロンは難易度が少し高めの簡単に栽培できない野菜です。簡単に栽培できない理由の一つが乾燥した状態を好む点です。北海道にはありませんが、日本の殆どの地域で植え付け数週間から1ヶ月程度で梅雨に入ってしまいます。この長雨で根腐れしてしまうこともあるぐらい乾燥した状態を好みますよ。水のやりすぎには注意してくださいね。


水やりの目安

水やりの目安はプランターの場合は土がきちんと乾いてから与えましょう。底から水が排出されるまで与えます。畑の場合は基本的には雨だけでも大丈夫ですが、乾燥が続いたり、実ると水を与えていき収穫前には水を少なくするといいでしょう。プランターでも収穫前は水やりを控えることで、甘みの強いメロンが収穫できやすくなります。このように水やりの量やタイミングが難しいため、簡単に栽培しずらい野菜と言われています。

メロンの育て方5:追肥のタイミング

肥料入りの土でも追肥は必要

Photo by salchuiwt

肥料が入っている市販の土や植え付け時に土に肥料を混ぜたとしても途中で肥料の追加は必要になります。この追加する肥料のことを追肥といいます。追肥は花や実をつけるための肥料になるため適切なタイミングに与えましょう。品種によって追肥をする時期がことなり、実が小さくプランターでも育てられるものは植え付け二週間後に追肥をするものもあります。一般的には一番最初の実が大きくなり始めた頃が追肥のタイミングです。

追肥は化学肥料

追肥は堆肥などの有機肥料ではなく、化学肥料がおすすめです。化成肥料は比較的効果が素早く出るタイプの肥料となり追肥に向きますよ。リン酸が少ないものよりも多いものが効果的です。肥料の主な成分の働きは窒素は葉に影響し、リン酸は実や花に影響し、カリウムは根に影響します。化成肥料は水に溶けやすいものが多く、追肥後に水やりをすると効果的です。

メロンの育て方6:剪定(整枝)

剪定は重要なポイント

Photo byjackmac34

通常剪定は通気性をよくしたり、より多く実らせるためにしますが、メロンの栽培で最も重要になります。適切なタイミングで剪定しないと収穫ができなくなります。メロンは基本的に孫づるに雌花がつきやすく、孫づるで着果させます。孫づるを生やすためにきちんと剪定しましょう。また稀に小づるでも雌花ができますが、きれいな実にならないためきちんと選定して孫つるに着果させてくださいね。

選定の方法

苗を育てて本葉が5~6枚になったら最初の剪定となる摘心をしましょう。摘心をすると本葉の付け根部分から脇芽が出てきますが、成長度合いのいいものを2~3本残し残りの脇芽を摘みます。これが子づるとなります。子づるの本葉が9枚目になるまで脇芽を剪定し、子づるの9枚目の本葉以降は脇芽を成長させましょう。これが孫づるになります。あとは孫づるを伸ばしていくと雌花が咲き収穫できるようになります。

メロンの育て方7:人工授粉

簡単に収穫を目指す方法

メロンは雄花、雌花分かれています。ほったらかしにしても虫により花粉が運ばれ受粉するケースがありますが、確実に受粉させるには人工授粉が必要です。初心者でも簡単にできますよ。人工授粉の方法は、雄花を摘み花びらを取り除いて直接雌しべにこすりつけます。作業は簡単ですが、花粉が生きているうちにしないと意味がないため花が咲いたその日のうちの朝10時までに人工授粉してください。

つるが多いと受粉させる機会が増える

1本の孫づるから同じ時期に雌花、雄花咲くこともありますが、孫づるが多いとそれぞれのつるで花が咲くため受粉させる機会が増えてより簡単になりますよ。家庭菜園畑では3本まで孫づるを伸ばしておき、プランターでは2本まで孫づるを伸ばしておきましょう。受粉完了すると孫づるは実から数えて2枚の本葉を残し剪定します。

メロンの育て方8:摘果

果実の剪定

摘果とは果実の剪定という意味があり、受粉しすぎたメロンを小さいうちに摘み取り数を調整するという意味があります。前述したようにほったらかしにしても簡単に受粉することもあり、株に対して数が多くなりすぎる可能性もあります。水やりや追肥が適切でも数が多すぎるとおいしいメロンができず、実も大きくなりにくいので数を調整しましょう。

摘果の方法

受粉後13日程度するとある程度実が大きくなっています。この時点で残すべき果実を選んでいきましょう。13日程度で丸いものは形が悪くなる可能性が高く摘み取ります。また細長すぎるものも摘み取り、卵型のような楕円形のものを残すようにしましょう。摘果は剪定よりも比較的簡単ですよ。選定する方法は形の悪い実を手で摘み取るだけでです。

メロンの育て方9:収穫

収穫時期の目安とは


品種によって収穫時期が多少異なり、直前で糖度が増すため家庭菜園でおいしいメロンを収穫するのは簡単ではありません。一般的に収穫の目安となるのは開花50日程度です。マクワウリなどアジアに広がったタイプだと少し早めに収穫できるようになりますよ。皮に網目ができるネットメロン、網目ができないメロンそれぞれに適したタイミングがります。

収穫の目安

ネットメロンは果実の尻の部分が固くなり、ひび割れていしていたら収穫時期となります。また実のすぐそばにある葉が枯れているかなども収穫の目安として使えますよ。ノーネットメロンは色が黄色なりますが個体差が大きいです。

離層(りそう)も目安に

メロンは収穫時期が近づくと下手の周りにひび割れができます。これを離層(りそう)といいます。離層ができたら収穫時期が近づいた頃になります。あとは香りや色なども判断材料になりますが、簡単に収穫時期を見分けられるものではないので注意しましょう。

メロンの育て方10:病害虫について

ウリハムシ対策必須

Photo by chidorian

前述したようにウリハムシは高い確率で発生します。ウリハムシ楕円形の黒やオレンジの虫で体調は6mm程度です。成虫は葉を食べ荒らしますが、よほど苗が小さくない限りある程度放置しておいても大丈夫です。問題は幼虫です。幼虫は根を食べ荒らすため枯死の原因になりますよ。卵を根本に植えける前に防虫ネットなどで対策をしましょう。幼虫にはあらかじめ農薬をまいておくと効果的です。

連作障害

メロン(ウリ)を同じ場所で育てないようにしましょう。何年も同じ場所で育てることでメロンつる割病などのメロンがかかるカビや細菌などが増え病気にかかりやすくなります。特に土の消毒せず無農薬で栽培している場合は病気が発生しやすいですよ。

根腐れ・うどんこ病

梅雨のように雨が続くと発生しやすいのがうどんこ病です。葉に白い粉がふいたようになります。カビが原因なので予防方法は風通しをよくしましょう。発生初期なら発生した葉を取り除いても大丈夫です。根腐れも雨が続き土が加湿状態のままになっていると発生します。畑ではあまり発生しませんがプランターでは長雨になると発生しやすいです。可能なら雨の当たらない位置にメロンを移動させましょう。

まとめ

おいしいメロンも家庭菜園で作れる

Photo by *嘟嘟嘟*

栽培の難易度自体は簡単ではありませんが、剪定や水やりの量、追肥のタイミングなどを注意しながら与えていくと家庭菜園でもメロンは作れますよ。近年作りやすい品種も発売されていて初心者でも収穫までたどりつけるようになっています。作業が多いですが、プランターでも作れるので挑戦してみてくださいね。

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