ホイル焼きとは
バーベキューでも作れる日本料理
ホイル焼きは、日本料理の和紙包み焼きから派生した調理方法です。和紙包み焼きは魚などの海鮮、肉類や野菜を和紙で包んで蒸し焼きにする伝統的な料理となり法事や旅館などで提供されることが多いメニューです。和紙の代わりアルミホイルを使うことで料理初心者でも包み方がわからなくても、折りたたみやすく食材をくるめます。また耐熱性が高く燃えないことからバーベキューでも作りやすくなり素人でも扱いやすく作りやすいです。
食材を選ばない
海鮮焼きは焼きすぎると固くなるイカや貝類など火加減が重要になる食材がありますが、ホイル焼きだと過度な焼き過ぎを防げます。また水分量の少ないニンジンなどの根菜も、焼きすぎて炭のようになることなくレシピを参考にして適切な焼き時間で焼くとおいしく食べられますよ。ぱさつきやすい鶏むね肉やささみもホイル焼きだと、蒸し焼きにするため水分がのこり直接焼いた場合と比べるとジューシーに焼けておいしく食べられます。
ホイル焼きをメニューに加える利点1
焚き火でも作れる
バーベキューだけではなくキャンプだと焚き火での調理もしやすいです。アルミホイルと新聞紙で包んで作る焼き芋も一種のホイル焼きとなります。水分少ない食材は新聞紙などに水分を含ませて包んでい蒸し焼きにしていきますよ。
キャンプ料理初心者でも簡単
キャンプで料理をしたことがないという方でもホイル焼きは非常に簡単です。食材を食べやすい大きさに切ってアルミホイルの上に置き、適当に味付けした後は汁が出ないようにアルミホイルで包んでフライパンなどで焼いていくだけです。キャンプやバーベキューでは網の上で焼いていくだけで作れるため簡単ですよ。蒸し焼きにするため味が旨味が閉じ込められ簡単なのにおいしくなります。細かい点は紹介するレシピで確認してくださいね。
じゃまにならない
ソロキャンプやソロバーベキューだとグリルが小さいため同時にたくさん料理が作れませんが、ホイル焼きはやきいもと同じように炭の横に置いておく事もできるため小さいグリルでも、同時に料理できます。ソロでも焼き以外のメニューが同時に作れてなおかつ、野菜、肉、海鮮とどんな食材でも合うためメニューに加えやすいメリットがあります。
ホイル焼きをメニューに加える利点2
少ない調味料で大丈夫
本格的な料理ですが、キャンプなどのアウトドアでメニューに加えやすい理由はシンプルな味付けておいしくなるからです。醤油やバター、味噌などがあると味付けできますよ。当然レシピによって味付けは変わりますが、中華料理のように豆板醤、甜麺醤、紹興酒などの豊富な調味料は不要です。前述したように旨味が閉じ込められ少ない調味料でしっかり味が整うため荷物をあまり持っていけないキャンプでもおいしくできます。
バーベキューの後片付けが楽
ゴミを極力減らしたり、洗い物を極力減らしたりする努力が必要になりバーベキューやキャンプでは料理の後片付けも大切です。ホイル焼きは使ったアルミホイルを片付けるだけです。特にバーベキューならフライパンやクッカーを使わずそのまま網の上や炭の横で焼けるので余分な洗い物を増やすこともありませんよ。メニューのレパートリーが増えるだけではなく、後片付けも含めバーベキューやキャンプとの相性がいい料理法です。
ホイル焼きの包み方
動画ではクッキングシートですが前述したように紙でもアルミホイルでも同じ料理となるので包み方もそのまま利用できます。レシピによっては包み方も記載しているものもありますが、包み方の指定がない場合は動画を参考にするといいでしょう。ホイル焼きは蒸し焼きにする料理となります。食材の水分をキープして蒸し焼きにできるような包み方ならどんな包み方でも大丈夫ですよ。水分量の多い野菜は特にジューシーに仕上がります。
心配な場合は二重に
前述した包み方は家庭で作る場合となります。トングで動かしているとどうしても破れやすくなるため、キャンプではアルミホイルを二重にして破れないように配慮した包み方が大切になります。同じように包んでもいいですが、より汁がこぼれないようにするためにアルミホイルの綴じ目を変えてみてもいいでしょう。包み方で大切なのは隙間ができないように綴じ目をきちんと閉じることです。隙間が開いていると旨味が逃げていきます。
バーベキューのホイル焼きレシピ1:野菜
野菜をつつんで焼くだけ
シンプルで定番のメニューが野菜を包んで焼くだけです。トマトやにんにくなど好きな野菜を包んで焼いていきましょう。にんにくだとオリーブオイルや塩を少しふりかけて焼いてもおいしくなります。キャンプで気軽に作れて野菜本来の味がしっかり味わえるおすすめの調理方法です。野菜の水分だけで蒸し焼きにするため水などを追加しなくてもおいいく焼き上がりますが、水分量が少ない野菜は少しやり方が違うため後述します。
材料(にんにくの場合)
材料 ニンニク1個 オリーブオイル大1くらい
作り方
皮を向いたにんにくにオリーブオイルをかけてアルミホイルで適当に包んで焼くだけです。シンプルなメニューですがいろいろな野菜に応用できておすすめです。包む野菜に合った具材を足してもおいしくなりますよ。トマトとチーズ、バジルなど相性のいいものは合わせてみましょう。じゃがいもなどの火が通りにくいものは切っておくといいでしょう。おつまみとしてもおすすめできるレシピです。
バーベキューのホイル焼きレシピ2:にんじん
にんじんのホイル焼き
そのまま焼いてしまうと水分量が少ないため焦げやすいのがにんじんです。ホイル焼きだと水分を逃さず焼けますよ。またホイルで汁を閉じ込めることで流出しやすいにんじんの栄養も一緒に摂取できます。にんじんだけでもいいのですが、鮭などの海鮮の付け合せとして一緒に作ってもおいしいですよ。海鮮を使う場合は水分が多くなるため二重にしてきちんとした包み方をしましょう。水分がこぼれないように注意して包んでください。
材料
材料 にんじん適量 オリーブオイル少々 アルミホイル大きめに
作り方
アルミホイルに皮をむいて適当な大きさに切ったにんじんを入れて、オリーブオイルをかけて包んで焼くだけです。水分量が少ないためにんじんはそのまま焼くと焦げやすくなりますが香ばしくもなります。蒸し焼きにした場合はジューシーに仕上がりますよ。ホイル焼きで焦げにくいとはいえ長時間火にかけすぎないように注意してくださいね。簡単ですが人気のあるレシピです。
バーベキューのホイル焼きレシピ3:じゃがいも
じゃがバター
じゃがいもはよく洗い皮に切れ込みを入れたり、食べやすい大きさにしてバターを入れて焼けば、北海道名物のじゃがバターになりますよ。北海道ではじゃがバターにイカの塩辛をつけて食べます。コーンとも相性がいいですよ。まるごとホイル焼きにするじゃがバターの場合は、さつまいもの焼き芋と同じように新聞紙を使って水分を補いながら焼いていきましょう。こうすることで焦げにくくふっくら蒸し焼きにできます。
材料
材料 じゃがいも適量 新聞紙適量 アルミホイル適量
作り方
よく洗ったじゃがいもをしっかり濡らした新聞紙で包んでからアルミホイルで包んでいきます。包み方はやきいもと同じで隙間ができないようにきれいにじゃがいもの形になるように包んであとは炭の横や網の上で焼くだけです。焼き上がったあと皮をむいてバターを乗せるとじゃがバターになります。十字に切ってバターを入れてから焼く方法もありますが、その場合は新聞紙を使わないでそのまま他の野菜と同じように包んで焼きましょう。
バーベキューのホイル焼きレシピ4:キノコ
舞茸の磯海苔ホイル焼き
キノコも美味しいホイル焼きになりますよ。しいたけや舞茸、えのき、しめじなどいろいろな種類のきのこがおいしくなります。しめじ、えのきは海鮮の付け合せとしてもよく利用されています。きのこも火力が強すぎると水分が抜けてしまいますがホイル焼きは水分を維持したまま調理できるためおすすめです。
材料
材料 (2人分) 舞茸1株 海苔の佃煮大さじ2 食べる辣油大さじ2
作り方
作り方は非常にシンプルです。アルミホイルの上に舞茸をのせて海苔と食べるラー油を乗せて包んで焼いていくだけです。簡単にできるおつまみとしてもおすすめですよ。仕上げにネギを散らすなどのアレンジを加えてもおいしくなります。
バーベキューのホイル焼きレシピ5:鮭
鮭のホイル焼き
紹介してきた基本となる野菜のホイル焼きから少し本格的な料理となるのが魚のホイル焼きです。いろいろな海鮮ホイル焼きがりますが、鮭のホイル焼きは定番メニュー一つです。鮭は赤身ですが実は白身魚に分類されていて、タラやカレイ、タイなどの他の白身魚でもおいしいホイル焼きが作れますよ。フランス料理でもホイル焼きの調理方法はあり、白ワインをいれて蒸すとバーベキューやキャンプ料理とは思えない味わいになります。
材料
材 料(2人分) 鮭2切れ 新玉ねぎ半分 しめじ半分 ○味噌小さじ1/2 ○マヨネーズ大さじ1と半
作り方
野菜を切っておき調味料を混ぜておきます。アルミホイルの上に先に野菜を鮭の順に乗せて、最後に調味料を鮭に塗り拡げたあとは、隙間ができないように包んでいくだけです。野菜をお皿のようにしないと鮭とアルミホイルがくっつきますよ。ここが野菜のホイル焼きにはない注意点になります。海鮮のホイル焼きでだけではなく肉類も同じようにくっつきやすいので、必ず野菜を敷いて直接肉や鮭などが触れないようにしましょう。
バーベキューのホイル焼きレシピ6:イカ
イカのワタとネギDEホイル焼き
熱を通しすぎると固くなるため柔らかく焼くのが難しい海鮮バーベキューの代表的な食材がイカです。前述したようにホイル焼きで調理すると焼き過ぎを防げるため固くならず柔らかくおいしいまま調理できますよ。新鮮な海鮮が手に入る地方ならバーベキューに取り入れたい調理方法ですね。紹介するレシピはワタを使うためできる限り新鮮なものを用意してくださいね。
材料
材料 (1~2人分) 新鮮なスルメイカのワタ1本 長ネギ1本 塩小さじ2杯程度 酒大さじ2杯 マヨネーズ大さじ2杯程 醤油2~3滴ほど 粉山椒(声を大にして推奨)適量
作り方
イカワタを使うため、1杯まるごと使いましょう。レシピを参考しながらさばいた後臭み消しとしてイカワタを酒に浸しておきましょう。浸している間にネギを切ります。ネギをアルミホイルに敷いてからイカワタを乗せてマヨネーズを入れてからアルミホイルを包んで焼いていきましょう。仕上げに醤油や山椒をかけて完成です。別のレシピになりますがイカの身を入れるホイル焼きもあるので身も一緒に入れて焼いてもおいしいですよ。
バーベキューのホイル焼きレシピ7:エビ
アサリとえびとタラのホイル焼き
いろいろな海鮮を手軽に楽しめるところもホイル焼きの魅力です。魚だけではなく貝やエビなどの海鮮もホイル焼きに向きますよ。魚や貝、エビを使うと小さなアクアパッツァのようになり簡単ですが、アルミホイルで蒸し焼きするため旨味が濃縮されて非常においしいです。海鮮と相性のいい野菜を追加してもおいしくなります。
材料
材料 (3人分) アサリ200gくらい 有頭えび3尾 タラ3切れ 玉ねぎ1個 パプリカ1/4個 オリーブオイル大さじ2 塩適量 パセリ(ドライ)少々
作り方
野菜を食べやすい大きさに切り、アサリはお湯に短時間浸けておきます。アルミホイルに野菜から並べ魚やエビ、貝を乗せていきオリーブオイル、塩を入れたら汁がこぼれないようにしっかり包んでいきましょう。具材の大きさや硬さがことなるためどうしても凹凸ができます。凹凸ができている部分をトングなどで触ると破れやすいため、アウトドアでは二重にしてほうがいいでしょう。
バーベキューのホイル焼きレシピ8:鶏
鶏むね肉の味噌チーズホイル焼き
脂肪が少なくダイエットや筋力トレーニングでは人気の鶏むね肉はそのまま焼くと前述したようにぱさつきやすい食材です。蒸し焼きにするホイル焼きならぱさつきやすい部位でも酒などで水分を補いつつ蒸し焼きにしていくと簡単にふっくら焼き上がるのでおすすめです。胸肉をふっくら焼くには水分か油分をおぎなってあげるとぱさつきませんよ。ホイル焼きだと鶏肉に限らずさまざまな肉類をおいしく調理できて便利です。
材料
鶏むね肉1枚 キャベツの葉2~3枚 溶けるチーズお好みの量 味噌大さじ1~1.5 みりん小さじ1くらい コショウ適量 オリーブオイル少々
作り方
胸肉を薄くそぎ切りにして、キャベツを適当な大きさに切っておきます。味噌はみりんでといておきましょう。アルミホイルにキャベツを乗せてから肉を並べオリーブオイルと塩コショウで下味をつけ、といた味噌を塗り、仕上げにチーズをふりかけたら包んで焼いていきましょう。水分、油分を閉じ込めて焼くことで扱いが少しむずかしい胸肉もジューシーに仕上がりますよ。アウトドアでも簡単にできおすすめです。
バーベキューのホイル焼きレシピ9:牛
牛肉のホイル焼き
バーベキューといえば牛肉を網の上で焼いていくスタイルですが、バーベキューのメニューとしてホイル焼きを作ってみませんか?ホイル焼きは鶏肉だけではなく牛肉でも豚肉でもおいしく料理でき手間がかからないのでおすすめです。脂が多い肉でもホイル焼きだと油が落ちずに、きちんと脂の旨味を閉じ込めてくれますよ。安い肉でも高い肉でも楽に調理できます。
材料
材 料(2人分) アメリカン・ビーフ ファミリーカット200g 塩コショウ少々 玉ねぎ1/2個 しめじ1/3袋 パプリカ 1/2個 ●味噌大2 ●みりん大1.5 ●酒大1 ●砂糖小1
作り方
肉に軽く切れ込みをいれ塩コショウで下味をつけ、野菜は食べやすい大きさに切ります。調味料を合わせておきタレを作ってからアルミホイルの上に玉ねぎを乗せて肉が直接アルミホイルに触れないようにしてからタレを薄く塗って肉を乗せて再びタレを入れてパプリカを最後に入れたらアルミホイルで包んで蒸し焼きにしていきましょう。どんな食材でもホイル焼きはタレと食材を一緒に蒸し焼きにするだけで簡単です。
バーベキューのホイル焼きレシピ10:豚
豚トロのホイル焼き
Pトロ(ピートロ)とも呼ばれる豚の希少部位もホイル焼きにできます。蒸し焼きにするため他の食材同様にジューシーに仕上がりおすすめです。脂の多い部位ですが直火で焼かないため溶けたおいしい脂も汁としてアルミホイルに残ります。また溶けた脂が炭で燃えないので安全に焼けますよ。
材料
材料 (2.3) 豚トロ200g 小ネギ5.6cm分 ○白だし大さじ1 ○ごま油大さじ1 ○酒大さじ1 ○にんにくすりおろし1かけ分 ○塩コショウ少々
作り方
ビニール袋などに調味料とともに豚トロを入れて揉み込んでおきます。軽く揉み込んだらアルミホイルの上に乗せて焼き、仕上げにあらかじめ切っておいたネギを散らせば完成です。もしアルミホイルがくっつくようであれば玉ねぎなどの野菜を敷いてアルミホイルと肉がくっつかないようにするといいでしょう。簡単に作れておいしいおすすめレシピです。
バーベキューのホイル焼きレシピ11:ハム
グルメイドステーキと白ねぎのホイル焼き
ハムなどの加工食品を使ったメニューもあります。加工食品は道中のスーパーで買いやすく比較的傷みにくい食材で塩味が付いていてキャンプやバーベキューなどのアウトドアでも便利なおすすめ食材です。薄いハムではなくステーキ状の加工食品を使ったおすすめレシピを紹介しますね。
材料
あらびき グルメイドステーキ:registered:2枚 長ねぎ1/2本 えのきだけ1/2パック ステーキソース(市販)適量 塩・こしょう各少量
作り方
粗挽きステーキを短冊状にカットしておきます。ネギは食べやすい大きさにカットし、えのきも根本を除いて半分にした後、アルミホイルの上に食材をのせて調味料を入れたあとは包んで焼いていくだけです。加工食品をつかうことで手間を省きつつおいしく調理できます。
おすすめのホイル焼きレシピのまとめ
いろいろな食材でホイル焼きができる
ホイル焼きは具材と調味料を一緒に焼いていくだけの調理方法のため、キャンプやバーベキューなどのアウトドアでも挑戦しやすいです。食材の水分を逃さず蒸し焼きにしていくのでイカのように扱いが難しい食材でも簡単においしくなることから初心者にもおすすめですよ。肉や海鮮を使うときは直接アルミホイルに当たるとアルミホイルが破れやすくなるため野菜を敷いてからメインの肉や海鮮を包んでくださいね。
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