はじめに
雑草はガーデニングの天敵
生命力たくましい雑草は、何度抜いても生えてくる厄介なものです。お気に入りの花を植えても、雑草対策をしないと見た目も悪くなります。また、花や植木の生育も妨害されてしまうため、きれいに育ってくれません。
春から夏にかけては、特に雑草の元気がいいので注意が必要です。雑草対策をするのに手軽で便利な除草剤ですが、体や土壌、庭木などに悪影響がある気がして、購入をためらう人も多いと思います。
ダイソーの除草剤はガーデニングの強い味方
有害で使い方に気をつかうイメージの強い除草剤ですが、100均の除草剤がリーズナブルで安全だと話題です。今回は、100均のダイソーから発売されているお酢の除草剤をご紹介します。
体に優しくコスパもいいので、ガーデニング初心者からベテランまで幅広い層に愛用されています。ダイソーの除草剤を使うメリットや効果だけでなく、手作りの除草剤の作り方をご紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ダイソーの除草剤の種類
ダイソーの体に優しい除草剤①希釈して使うタイプ
出典：ライター撮影
希釈タイプの除草剤です。350ml入りで5〜10倍に薄めて使います。通常の雑草なら10倍、頑固なササ類や雑かん木類は5倍の希釈が目安です。使い方は、まずバケツや霧吹きに水を入れ、水の量に合った分量をキャップで計って混ぜる方法が一般的で、最も簡単にできます。
キャップ1杯が約8mlなので、霧吹きで使う場合はキャップ5杯分を400mlの水で薄めて使うイメージです。これ一本で最大66㎡の範囲の除草ができます。
ダイソーの体に優しい除草剤②そのまま使えるタイプ
そのまま使えるタイプの除草剤です。キャップがシャワー状になっていて、ボトルも持ちやすい形状になっています。希釈するタイプと比較するとコスパはよくありませんが、ジョーロや霧吹きを別に用意する必要がなく、うすめる手間も省けるので便利です。
使い方は、キャップを開いてそのまま雑草全体にかけるだけと、シンプルに使用できます。手軽に使えるので、玄関先や植木の足下などの狭い範囲が気になる、という場合におすすめです。
有害なグリホシネート入り除草剤も
出典：ライター撮影
グルホシネートという有害な成分が入った除草剤です。効果は葉と茎にのみあらわれ、根には効果がありません。根までは枯らしたくない、土手や石垣などに使える除草剤です。また、キャップを外したらそのまま使えるので、ジョーロや霧吹きを用意する必要がありません。
ですが、体によいとは言えません。その証拠に、この除草剤は非農耕地用です。お酢の除草剤と比較してもガーデニング、特に家庭菜園などには不向きな除草剤になります。
ガーデニングに効果ある？メリットやデメリットは？
お酢はガーデニングの強い味方
結論から言うと、ダイソーのお酢の除草剤は、100均のものとは思えない効果があります。お酢は人間や動物には安全でも、植物にとって細胞を破壊されてしまう有害なものなのです。植物は酸性のものを取り込むと内部から弱って枯れていきます。また、土壌に染み込めば根まで枯らす効果も期待できます。
このため、雑草や根強い雑かん木類だけでなく藻類やコケにも有効で、ジメジメした季節にも活躍しますよ。
即効性も期待できる
お酢は酸性が強いので、即効性も期待できます。お酢がかかった葉や茎は1〜2日で枯れ始め、効果を実感できるでしょう。100均のものなので、たっぷりと使用できます。効果を発揮するためには葉や茎の全体に回しかける必要があるため、もったいないと思うことなく使えるのも嬉しいポイントです。
農作物には使用できない
農薬ではないので、農作物に直接かけると、せっかく育てた農作物が枯れてしまいます。大切に育てている庭木や草花、家庭菜園の野菜などには薬剤がかからないように、霧吹きなどで散布するときには覆いを被せておく、風の強い日は散布しないなどの工夫が必要です。
ダイソーの除草剤を使うメリット
ダイソーの除草剤を使うメリットとしては、「100%食酢なので安全」「100均なのでコスパがいい」という2つの点があげられます。リーズナブルにガーデニングをしたい場合にはどちらも大きなメリットです。お酢の除草剤をつかうとどのような良い効果があるのか、それぞれくわしく見ていきましょう。
100%食酢なので安全
植物にとっては害のあるお酢ですが、人間や動物の体には優しいので、子供やペットのいるご家庭でも安心して使えます。通常、除草剤を散布するときに必要なマスクや防護服、メガネをする必要がなく、手軽に使えるのもメリットのひとつ。
ダイソーの除草剤の成分は食酢なので、余計なものが入っておらず土壌も汚染しないため、農耕地にも使用が可能です。
100均なのでコスパがいい
希釈タイプを使えば66㎡分、そのまま使えるタイプでも15㎡分も使用でき、コスパがいいです。使い方も手軽で、墓地や道路、駐車場などの狭い場所から、庭木や花壇、家庭菜園などの雑草にも使用可能です。
土壌を汚染しないので、除草剤をまいた数日後にはお好みの苗の植え付けができます。また雑草が生えてきてしまっても同じ場所に繰り返し使えますよ。
ダイソーの除草剤を使うデメリット
ダイソーの除草剤を使うデメリットは、「匂いがする」「効果は長続きしない」「金属は錆びる」の3点があげられます。特に匂いは近所迷惑になりトラブルに発展する恐れも明日ので、注意が必要です。
せっかくのガーデニングですから、余計なトラブルは避けたいですよね。お酢の除草剤をつかう時にはどの点に注意すればよいのか、それぞれくわしく見ていきましょう。
匂いがする
お酢なので、独特の少し刺激のある匂いがします。この匂いは、希釈タイプを使っても匂います。広範囲にまく場合には近所迷惑になる可能性もありますので、事前に近隣住民にお知らせしておくなどの対策が必要です。また、薬剤を流すため、わざと雨の日の数日前に散布する方法もあります。
ただし、植物によっては枯れる効果に時間がかかるものもあります。ですので、枯れてきたな、と思ったら雨を待たずに水をまくのもいいでしょう。
効果が長続きしない
雨や水まきなどで洗い流されると効果がなくなります。使用する場合には次の日が雨でないか、天気予報を確認したり、数日は水まきをしないことにしたりなど、使い方には注意が必要です。
また、液体なので効果は持続しません。雑草の生えていない場所に予防として散布しても、効果はありません。ですが、今ある雑草を枯らしたい場合には即効性もあり、効果的です。
金属は錆びる
お酢は酸性なので、金属に付着すると錆びてしまいます。ガーデニングの道具やインテリアなどは金属でできているものも多いため、薬剤がかからないように散布するときには退けておくなど、工夫が必要です。
また、コンクリートも劣化します。これはコンクリートに含まれるカルシウムと酢が反応するためで、ひび割れが起きることもあります。近くにコンクリートがある場合には、除草剤がかからないように注意しましょう。
ダイソー以外のお酢の除草剤と比較
ここまでダイソーの除草剤についてご紹介してきましたが、ここではダイソー以外で販売されているお酢の除草剤をご紹介します。また、ご紹介した3つの商品とダイソーの除草剤の価格も比較し、表にまとめました。お酢の除草剤を購入する際は参考にしてみてくださいね。
お酢の除草液シャワー
トヨチューから販売されている、お子様やペットがいても使える除草液です。100%食品原料のお酢を使っているので、ペットやお子様がいるご家庭でも安心して使用できます。使い方はキャップを外すとシャワー状の注ぎ口になっていてそのまま使え、便利です。最短50分で効果があらわれます。
ビネガーキラー
フマキラーから販売されている、食品生まれの除草剤です。100％食品成分の醸造酢でつくられており、安心安全に使用できます。業界最高濃度のお酢成分で最短15分で効果があらわれるので、効果を実感できるのが早いのが特徴のひとつ。また土壌も汚染しないので、散布後5日で植え付けも可能です。
天然成分除草剤 お酢がきく除草剤
キングから発売されている、お酢で作った除草剤です。有効成分は100%食品成分のお酢のため、成分が土壌を汚染せず、何度でも繰り返し同じ場所に使用できます。使い方はキャップを外したらそのまま使用でき、注ぎ口はシャワー状になっているのでとても使いやすいです。お子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できますよ。
お酢の除草剤の価格を比較
主な除草剤の使用方法は、希釈する必要がないそのまま使えるものだけでした。このため、ダイソーのそのまま使えるタイプの除草剤と、価格を比較してみました。比較の価格は税込で、1Lあたりの値段を計算して表にまとめています。
| 価格 | 1Lあたりの値段 | |
| ダイソー（そのまま使えるタイプ） | 110円/0.8L | 138円 |
| トヨチュー | 809円/2L | 405円 |
| フマキラー | 850円/2L | 425円 |
| キング | 997円/2L | 499円 |
圧倒的にダイソーが安いです。散布可能面積で比較しても、ダイソー以外の除草剤では2Lの使用で10〜20㎡、ダイソーのは0.8Lで15㎡です。使い方や効果もさほど変わらないので、100均で手軽に変えるダイソーの除草剤はコスパがいい商品と言えます。
ガーデニングにおすすめ！お酢の除草剤は手作りできる
出典：ライター撮影
思い立ったらすぐに作れる
ガーデニングや庭木のお手入れに少しの範囲にだけ使用したい、わざわざ買うのはちょっと量が多い、という場合には、自宅で手作りする方法もあります。思い立ったときにすぐに作れるので、覚えておくと便利ですよ。材料は一般的にご家庭にあるものだけ。作り方もとてもシンプルなので、ぜひ試してみてくださいね。
作り方
用意するものは「散布するためのボトル・霧吹きなど」「酢」「台所用洗剤」の3つだけです。作り方は、まずボトルや霧吹きに酢を入れ、次にほんの少しの台所用洗剤を入れて混ぜるだけで出来上がります。台所用洗剤は、散布したお酢を定着させるために使用していますので、ほんの数滴霧吹きにいれるだけで大丈夫ですよ。
まとめ
お酢の除草剤は、植物を枯らす効果が強いにもかかわらず、人間や動物には安全なので、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。ダイソーの除草剤は、希釈するタイプもそのまま使えるタイプも同じ100円です。
広範囲の使用には希釈タイプ、狭い範囲の使用にはそのまま使えるタイプを使用するなど、用途に合わせて選べます。体に優しいお酢の除草剤で、安心で安全なガーデニング生活を楽しんでくださいね。
雑草対策が気になる方はこちらをチェック！
お酢の除草剤を使う他に、体に優しい雑草対策があります。庭にタイルやレンガを敷いた対策は、設置に手間と費用がかかりますが、効果が長続きするのでおすすめの対策です。
また除草剤はお酢だけでなく、塩や重曹を使って手作りすることもできます。塩や重曹は匂いがしないので、お酢の匂いが気になる方でも安心して使えますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
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出典：ライター撮影