キス釣りシーズン到来!
連載第20回!6月中旬、全国的に梅雨入りを迎え釣りに行けない日が増えてくる時期になりました。今年の東海中部は雨天少なめからのスタート、晴れている日も多い予報で、序盤は釣りに出かけられそうです。今回はルアーではなくエサ釣り、毎年楽しみにしているキスのちょい投げに行ってきました。途中にわか雨が降ってしまって早めの撤退、となりましたが、キスらしい引き味がやっぱり面白い!仕掛け構成やタックル紹介は簡単に、堤防で釣る時のコツをメインにご紹介します!
今回の釣り場は堤防!
釣り場は慣れ親しんだ堤防
今回の実釣ポイントは子供の時から遊んでいる地元の堤防。当時から変化した部分もありますが、釣れる魚の種類や時期、周囲の地形はなんとなく把握できているポイントです。サーフと河口に挟まれた漁港の堤防で、特に気に入っているのはサーフ側。漁港の周りはハードボトム、一定以上投げると砂地に入るという地形です。砂が入って港の中でもキスが釣れる場所、岩礁混じりでズレると釣れない場所、付き場を探すキス釣りにおいて地形のイメージは非常に重要なポイントになるので、初めての場所は底質を感じることから始めるのが堤防キス釣りのコツです!
砂地を攻めるのがセオリー
キスは砂に潜ることもある魚で、砂地を攻めるのが釣りのセオリー。大型になると岩礁や海藻の際を好むような性質を持ちますが、まずは砂底を見つけるのが堤防ちょい投げ攻略の第一歩になります。オモリを引きずったときにゴロゴロ、ガタガタと感じるときは底が硬く、砂地になると重さを感じる程度に変化。釣れる魚も砂地はメゴチ、岩質になるとベラ、と変化が出てきます。堤防をガンガン移動して、砂地のエリアを探しましょう。今回の釣行では沖側の砂底と手前岩底の間を狙い、手前は探らず即回収というスタイルで釣っています!
キスのちょい投げ釣りはルアータックルでOK!
タックルはオモリが合えばなんでもOK!
仕掛けは確認して家を出ましたが、タックルは車に積んであったサーフ向けのものをそのまま使用。MAXウェイト45g、10フィート超えのロッドにPE1.2号の組み合わせで、使用するオモリは8号です。8号、30gのウェイトは堤防キスちょい投げの基準になるおすすめの重さ!港内なら6号でも、外側で流れがあれば10号、という中間的な重さなので、初めての釣り場からスタートする方はこの重さから試してみるのがおすすめ。10号もあると幅広く遊べます!
仕掛けは完成仕掛け
オモリの後ろは完成仕掛けを使用。ロッドが短ければ、パックロッド、ルアーロッド向けのショートな仕掛けがマッチしますが、10フィート程度あればある程度長いものを使っても十分キャストできます。コスパ重視で自作、連結仕掛けという選択肢もあるので、シーズン中の釣行回数をイメージしながら選んでみましょう。シーズン中盤はアベレージサイズがダウン、小型のキスが増えるので、ハリは小さめがおすすめです!
エサはやっぱりジャリメ!
キス釣りには生エサがおすすめ
普段はルアー、疑似餌派ですが、キス釣りの時は生エサを使うことがほとんど。キス釣りは、ワームと生エサで大きな違いを感じます。特にピンポイントを狙う、動かしている時間が短い釣りでは影響が顕著なので、虫が苦手でない方には、面倒でも生エサをおすすめします。エサは定番のアオイソメではなくジャリメ、細いタイプがキス釣りの定番です!
エサ屋が短縮営業中
釣り場は開放が進み、いつものように釣りができるようになってきましたが、いつも寄っていたエサ屋さんは短縮営業中。他の釣り具屋に行って開店時間まで待って、なんとかジャリメをゲットできましたが、夜明けの瞬間は逃してしまいました。大手チェーン店であれば告知で確認できますが、情報発信の無い地方の小さなお店でエサを準備する方は、事前にチェックしておいた方がよさそうです。結局いつものお店は何時に開くのか、そもそもやっているのかも分からず終い。次回からは少し遠出して、前日の夜にエサを調達する必要がありそうです。
堤防キスちょい投げ実釣!
明るくなってから反応!
エサの購入を済ませて釣り場に着いたのは5:30頃。夏の日の出は4時過ぎなのでちょっと遅刻気味、いつもの釣りよりスローなスタートになりました。釣り座や投げる角度は知っているポイントなので、準備を済ませてすぐにスタート!底質を確認、砂地のエリアで仕掛けを止めて置き竿でアタリを待ちます。スタート直後は反応がありませんでしたが、同じポイントを打ち続けて7時頃からキスが反応!竿先を強く叩く、キスらしい引きを楽しめました。キス釣りはマズメを少し過ぎてもチャンスがあるので、ゆっくり始めたい方、サーフが空いてからスタート、という方にピッタリです!
にわか雨で強制終了
テトラにぶつけて魚を落としつつも、同じポイントでなんどもアタるキス釣りらしい展開を楽しみましたが、8時を回ったあたりでポツポツと雨。エサはまだまだあるし、キスの反応もあるしで小雨なら続けようと考えていましたが、ザーっと降って釣りは強制終了となりました。予報外れも多い時期なので、短時間でも行けるときに行って、安定しやすい釣りモノでストレスを発散しておきましょう!
堤防キスちょい投げ釣りのコツ!
実釣時に意識したいコツを3つご紹介!
ちょい投げキス釣りのコツをチェック!サーフではなく堤防、砂底以外のエリアが隣接している、今回の釣行に近いシチュエーションで役立つコツを3つご紹介します。全てのキス釣りに当てはまるわけではありませんが、堤防に釣りに行くなら知っておいて損はナシ!サイズを狙いたい方はぜひ参考にしてみてください!
①底質変化のエッジを狙う!
海底の起伏、底質変化のキワを狙うのが1つ目のコツ。砂浜は底質の変化が少なく、海底の起伏を狙うのがセオリーですが、堤防まわりなら根際、岩や沈みモノの近くに良型のキスが潜んでいます。今回は20cmに届かない程度、ピンギス混じりでサイズはイマイチという結果でしたが、この釣り方は昨年は秋に差し掛かるあたりで25cm前後を連発したスタイル。砂と岩礁、海藻の間をキーに攻めることで、ちょい投げでもサイズが狙えます。波打ち際のピンギスには満足した、という方は、ぜひ根際を探してサイズを狙ってみてください!
②即回収で効率アップ!
ハヤブサ 投げキスセット 立つ天秤 瞬速2本鈎 オモリ10号 HA312 (投げ釣り仕掛け)
②は効率アップの方法についてです。砂浜では仕掛けをゆっくり巻き続ける「引き釣り」スタイルが主流で、沖側から波打ち際まで、広くキスの群れを探す釣り方が人気。一方で、堤防で根際や変化を狙う場合、砂地以外を引いている時間を長くすると効率が一気に落ちます。明確に狙うポイントが見えているのであれば、手前は探る必要ナシ!ゴロゴロ、ガタガタとオモリが当たるようであれば、即回収してキャスト回数を増やすのがおすすめです。誘いに使える距離が短い場合は置き竿も視野に、広く探るのではなく、着水点や通ってくるコースを少しだけずらすアプローチを試してみてください!
③釣れたら同じ場所を探る!
キス釣りに共通する釣り方のコツ、群れで移動する魚なので、一匹釣れたら同じパターンを連続させる作戦は非常に有効です。時期やエリア、タイミングによって群れの大きさがさまざまなので、極端に固執するのはおすすめしませんが、釣れなくなるまでは同じキャストを繰り返してみてください。時間経過で群れの出入りがあるので、ピンポイント狙いの置き竿釣法は10分、15分と置いてアタリが出るケースもあります。地形的に優れているポイントを狙うスタイルなら、長く仕掛けを置いておくことを躊躇しない、というのも、釣り方のコツ!着水点を大きくずらして群れを探すか、いい場所で群れが入ってくるのを待つのか、2投ずつローテーションするなど、自分の中でバランスをとりながら攻略していきましょう!
キス釣りに出かけよう!
エサで釣るのも面白い!
毎年楽しみにしている梅雨前後のキス釣り。砂浜のキス釣りは移動と巻きを繰り返すアクティブな釣りですが、堤防の置き竿スタイルはのんびりしたいときにおすすめです。梅雨本番前に、季節の釣りモノを楽しんでおきましょう!
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