神楽坂はどんな街?
東京都新宿区、早稲田通りを通る坂が「神楽坂」として江戸時代から存在し、町名や駅名の由来となっています。その名の由来は「神輿が登れないほどの坂であるが、神楽を演奏することで登ることができる」ということから、古くから寺社仏閣が多く存在し、祭礼によって栄えた街ということがわかります。大通りである「神楽坂」と、その横道にあるこぢんまりとした路地が、この町の特徴ともいえる風景を作り出しています。
かつては花街として発展
神楽坂は大正時代には花街として、芸者屋や遊女屋が多く集まっていました。現在、遊び場はほとんど残っておりませんが、その名残として表通りから一歩入った小さな路地にレストランや料亭が多くみられます。また明治時代には尾崎紅葉、泉鏡花といった文化人が住んでおり、いずれも史跡として残されています。
神楽坂駅の特徴
神楽坂駅は東京メトロ東西線の駅です。早稲田駅、飯田橋駅と隣接しており、特に神楽坂駅と飯田橋駅の間におでかけスポットが多く点在しているので、飯田橋駅と神楽坂駅の間を徒歩で利用するという方も多いです。
1番出口
1番は2か所出口がありますが、どちらも飯田橋駅方面になります。少し入り組んだところにある1a出口と、道路に面した1b出口です。特に1a出口は赤城神社の鳥居へと続いており、ギャラリーやカフェが並んでいます。飯田橋方面に近づくにつれて賑わっている印象になります。
2番出口
2番出口は早稲田方面になります。住宅やオフィスが多く集まっており、お店もコンビニやスーパーなど暮らしに便利なものが集まっている印象です。あまり特筆すべきおでかけスポットはない様子ですが、落ち着いていて暮らしに便利な雰囲気です。
パワースポット多め!神楽坂のおすすめスポット
神楽坂は多くの神社やお寺が並んでいるのが特徴です。古くから神楽坂の鎮守としてこの地にあったこれらのパワースポットは、いずれもご利益ばっちり。神楽坂に来たらぜひお参りすることをおすすめします。
善国寺
別名「神楽坂の毘沙門様」1595年に創建された日蓮宗の寺院です。夏目漱石の「坊っちゃん」や、嵐の二宮和也主演のドラマ「拝啓、父上様」にも登場するなど、かなり知名度の高いお寺です。毘沙門天を祭っていることから、商売や金運、厄除けにご利益があるとされています。本堂の左右に位置するのは狛犬ではなく「虎」ですが、これは毘沙門天が寅の年、月、日、刻に降臨したことに由来しています。
東京大神宮
「東京のお伊勢様」として多くの方が参拝に訪れており、都内でも抜群のご利益があるとされています。特に恋愛運への幅広いご利益があり、婚活を頑張る人やカップルの方が多くお参りしています。お守りや絵馬もとてもかわいく、お参り中もテンションが上がります。また神前結婚式場としても利用されることが多く、偶然結婚式に遭遇したら幸運が訪れるともいわれています。
赤城神社
ほかの神社とは一風異なった、コンクリート造りでモダンな印象のおしゃれな神社。平成22年に改装が完了した新しい神社です。合格祈願、出世運、健康運にご利益があり、その話題性から、多くの著名人が参拝に訪れていたり、映画やアニメ作品などのヒット祈願の札が収められていたりしています。また境内にあるカフェもとても近代的なおしゃれな雰囲気です。お参りの後にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
写真撮影も!神楽坂のフォトジェニックスポット
神楽坂には、思わず写真を撮りたくなってしまう、可愛くて風情のあるスポットがたくさん。パワースポットを巡った後は、周囲の状況に気を配りつつ、おしゃれな写真撮影を目指してみてはいかがでしょうか。着物やおしゃれ着でのおでかけにもぴったりなこの街で、きっととっておきのフォトジェニックスポットが見つかります。
かくれんぼ横丁
「後ろからつけても、横に入られるとわからなくなる」といわれるほど、細かく入り組んだ横丁です。神楽坂中通りから一歩横道にそれたら、昔ながらの下町たっぷりの風景が並んでいます。趣のある石畳は、ハート型や星形といった遊び心が隠されているので見つけたらラッキーです。昼間ものんびりとした雰囲気でよいですが、夜になると隠れ家的な飲食店が明かりをつけ、その様子もまたなんとも風流なのでおすすめです。
兵庫横丁
かくれんぼ横丁と並び「神楽坂の横丁」といえば「兵庫横丁」です。兵庫横丁よりもずっと道幅が狭く、まるでちょっとした探検をしている気分になれます。そしてこのあたりは、神楽坂のなかでも屈指の名店が集まっており、中には予約困難なお店もあるほどです。多くのドラマや映画などでロケ地として使用されているので、ぜひ物語の主人公の気分で散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ねこの郵便局というなまえのお店
金土日限定でオープンする、猫雑貨の専門店。店内には猫グッズがずらりと並びます。ただ可愛いだけでなく、ちょっと癖の強い猫グッズも多数あり、個性的、レトロ、和風といったテイストにもぴったりな猫グッズの数々です。ショッピングはもちろん、お店に遊びに来る猫との触れ合いや、まるで郵便局のような外観で個性あふれる写真撮影をしても楽しめます。
la kagu
2014年に商業施設としてオープン。生活雑貨やブック、カフェなどの店舗が入っており、2019年に一度閉店しましたが、その後復活。現在はライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」の旗艦店となり、食の体験にフォーカスした施設となっています。倉庫をリノベーションしており、外観はレトロでシャビー、館内はきれいで洗練された雰囲気です。お土産ショッピング、休憩にぴったり。
休憩やお土産に!神楽坂おすすめグルメ
神楽坂のお散歩に欠かせないのがおすすめグルメです。神楽坂には街に根付いた老舗の名店が多く軒を構えています。食べ歩きや休憩、お土産にもおすすめの神楽坂グルメをご紹介します。
むすびや
たまには握りたてふっくらおむすびが食べたいという方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめが「むすびや」です。お米にこだわり、具は鮭、梅などのスタンダードなものから、「数の子雲丹」や「煮うずら玉子」といった変わり種まであります。テイクアウトも可能ですが、店内では鶏のから揚げ、みそ汁という最強の組み合わせ「むすびやセット」が注文できます。
基本情報
【住所】東京都新宿区神楽坂2-10
【電話番号】03-3235-3094
【アクセス】飯田橋駅から徒歩1分、神楽坂駅から徒歩10分
【営業時間】月~木8:30~14:00/16:00~18:30、金曜8:30~15:00/17:50~21:00、土曜10:00~14:00(日曜・祝日定休日)
神楽坂五十番
寒い日のみならず、一年中を通して食べたくなる、ほかほかの肉まん。神楽坂のランドマークともいえる「五十番」では、さまざまなフレーバーが入った中華まんが楽しめます。中でも肉まんは、中身に具材がぎっしり、お昼ご飯にも大満足のボリュームです。素通りできなくて買ってしまうこと間違いなし。
基本情報
【住所】東京都新宿区神楽坂6-4
【電話番号】03-3260-0066
【アクセス】神楽坂駅から徒歩3分
【営業時間】月~木・日10:00~20:00、金・土10:00~21:00
紀の善
甘いもので休憩したいときは、飯田橋駅にも近い老舗の甘味処「紀の善」で和スイーツがおすすめです。名物の抹茶ババロア、あんみつ、お汁粉などを、四季折々のメニューが楽しめます。入り口はこぢんまりしていますが、明るくのんびりとした印象のお座敷でくつろげます。
基本情報
【住所】東京都新宿区神楽坂1-12 紀の善ビル
【電話番号】03-3269-2920
【アクセス】飯田橋駅から徒歩1分、神楽坂駅から徒歩10分
【営業時間】火~土11:00~19:00、日曜11:30~17:00(月曜定休日)
カナルカフェ
飯田橋のお堀を望み、テラス席が十分に備わった心地の良い店内で、本格窯焼きピッツァをはじめとしたイタリアンをお楽しみいただけます。入り口から内装まで、イタリアに迷い込んだかのようなお洒落さ。ウェディングパーティーの会場としても人気です。春にはテラス席で桜を眺めながらお花見カフェもおすすめです。
基本情報
【住所】東京都新宿区神楽坂1-9
【電話番号】03-3260-8068
【アクセス】飯田橋駅から徒歩1分
【営業時間】月~土11:30~23:00、日曜11:30~21:30
おいしんぼ
神楽坂の路地裏の雰囲気を楽しみたい方におすすめが「おいしんぼ」です。一軒家風の和食処で、料理人が手掛ける湯葉と季節の和食料理は、ほどよい上品さとほっこりとした雰囲気で、あらゆる場面で幅広く楽しめます。ランチタイムは特産品を贅沢に使用した手作り弁当もおすすめです。
基本情報
【住所】東京都新宿区神楽坂4-8
【電話番号】050-5868-2309
【アクセス】神楽坂駅から徒歩9分
【営業時間】11:00~15:00、17:00~22:00(LO.21:00)
下町フォトジェニックな神楽坂で過ごす休日
東京の都心にひっそりと残る下町、神楽坂をご紹介しました。昔ながらの街並みや名所が残っており、とっておきのかわいいもの、おしゃれなもの、おいしいものが発見できます。神楽坂でのんびりと過ごす、ちょっとフォトジェニックな休日をお楽しみください。