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ハナシノブの花言葉は送別にピッタリ?誕生花から名前の由来まで徹底紹介!

草原に可愛らしく咲く野草のハナシノブの花言葉を知っていますか?実はハナシノブの花言葉は親しい人とのお別れの際、送別の言葉としてピッタリなんです。この記事ではハナシノブがもつ花言葉や和名、英語名の由来、育て方、誕生花などについて詳しく紹介していきます。
2020年8月28日
tomokuri19
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ハナシノブの花言葉は?誕生花はいつ?

初夏の草原や高原に爽やかに咲くハナシノブ(和名:花忍)の花。山歩きが好きな方は高原で見かけたことがあるのではないでしょうか。ハナシノブには優しい花の見た目から送別際に贈るのにぴったりの花言葉が付けられています。また、海外では旧約聖書の伝説に由来した花言葉もあります。ハナシノブは日本の限られたある場所でしか咲かない花として貴重な花ですが、世界中にはハナシノブの仲間がたくさん存在しておりさまざまな色を花を咲かせています。そんなハナシノブの花言葉、誕生花や育て方、ハナシノブの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。

ハナシノブとはどんな花?

ハナシノブは山地草原・高原に生える多年草で、高さ60〜100cmの茎に1〜1.5cmほどの青紫色の可愛らしい花が特徴的です。花びらは5つに分かれており、青紫色の花びらの中に黄色い雄しべがアクセントとなっています。花だけでなく葉の様子も美しいと言われ、花茎全体が楽しめます。「夏の草原の貴婦人」とも呼ばれ、その名の通り可愛らしい中にも上品な色合いが魅力的な花です。日本では江戸時代中期頃から園芸植物として人々の間で栽培され親しまれており、派手すぎないけれどどこか存在感のあるその姿が古くから日本人に愛されてきた花であることが分かります。

ハナシノブの基本情報

名称 ハナシノブ 
和名 花忍
英語名 Jacob's ladder
その他の名前 ポレニウム
科名 ハナシノブ科
属名 ハナシノブ属
分類 草花
原産地・生息地 九州地方(阿蘇)
高さ 70〜100cm
弱い
強い
開花季節 夏(6月〜7月)

ハナシノブの特徴①原産地・生息地

日本の固有種であるハナシノブ(和名:花忍)の原産地は熊本県阿蘇地方で、生息地は九州(熊本県、宮崎県)と限られています。自生している個体は約2000個体ほどと言われているとても貴重な花です。花屋でよく見かけるハナシノブは西洋ハナシノブという種類で青や紫、ピンクの花を咲かせます。

ハナシノブの特徴②咲く季節

ハナシノブが可愛らしい青紫色の花を咲かせる季節は夏(6月〜7月ごろ)。本格的に夏が始まる頃に綺麗な花を見せてくれます。一つ一つの花は1〜1.5cmと小さいですが、多くの花を咲かせ夏の高原の爽やかな気候ととてもマッチしています。

ハナシノブの特徴③葉の形

ハナシノブの葉の特徴は奇数羽状複葉といって、鳥の羽のように左右に葉が広がっており先端に一つの葉がついて1枚の葉となっています。柄はなく葉の長さは2〜4cmです。ハナシノブ(和名:花忍)の名前の由来にもなっていますが、葉の生え方はシダ植物にそっくりです。

ハナシノブは絶滅危惧種に指定されている

ハナシノブの生息地は限られており、自生個体が約2000と少ないことから、環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高いとされる絶滅危惧IAに分類され国の管理下に置かれています。そのため、野生のものを採ることは禁止されています。購入したい場合は正規の販売店でのみ購入が可能で、花から採った種を植えるのは問題ありません。種もたくさん採れるので庭や鉢植えで観賞用として育ててみるのもいいですね。

ハナシノブには3種類の花言葉がある


花言葉とはその花や葉に象徴的な意味を持たせるために付けられたものです。花をプレゼントする際に花言葉を気にする方はとても多いのではないでしょうか。ハナシノブの花言葉には3つの種類があります。まず、親しい人を優しく送り出すのにぴったりの「待っています、あなたを待つ」という花言葉、次に野生の美しさを表す花言葉「野生美」、そして海外で言われているのが旧約聖書の伝説が由来している花言葉「降りてここに来なさい」です。それぞれがどんな意味で使われているのか、どんな由来があって花言葉となったのかについて詳しく見ていきましょう。

ハナシノブの花言葉「待っています」

Photo byFree-Photos

ハナシノブの花言葉は「待っています、あなたを待つ」と言われ、家族や親しい友人の新たな門出を祝い、愛を持って送り出す時にピッタリの言葉となっています。別れは寂しいもので、会えないのは辛いですが「ここであなたを待っていますよ、いつでも帰っておいで」と優しく背中を押すような花言葉となっています。また、ハナシノブの花言葉の「待っています」という表現の中には、「愛を待っている」という表現もあります。家族や親しい友人の他にカップルで離れ離れになってしまう状況で贈る言葉としてもとても素敵な花言葉となっています。

ハナシノブの花言葉「野生美」

その他のハナシノブの花言葉として「野生美」という言葉があります。その花言葉の通りハナシノブは山地草原で凛と美しく咲いている姿が印象的です。花自体は小さく目立つような存在ではありませんが、あまり着飾らずひっそりと咲いている、それでいて美しく目を引いてしまうといったハナシノブの特徴に由来した花言葉となっています。また、ハナシノブの美しさはその可憐な花だけでなくシダ植物のシノブに似た葉の形も魅力的です。「野生美」とは野生の中で美しく、そして高地でもたくましく生きるハナシノブの姿を表した花言葉ですね。

ハナシノブの和名「花忍」の由来

ハナシノブの和名は漢字で「花忍」と書きますが、これはハナシノブの葉の形の特徴が由来となっています。ハナシノブの葉はシダ植物のシノブ(忍)のように左右の小葉が交互に並ぶ奇数羽状複葉となっていて、シノブ(忍)と似ていることから「花をつける忍」ということで花忍と名付けられました。また、シノブは土がない場所でも育つくらい強いと言われており、耐え忍ぶ植物として名付けられています。ハナシノブも高原に咲く花で元々寒さにとても強いことから、冬の寒さに耐え忍ぶことができる花という意味も含まれています。

ハナシノブは英語名"Jacob's ladder"と花言葉

ハナシノブは英語では”Jacob's ladder”=ヤコブのハシゴと呼ばれています。和名と同じように左右交互に生え揃った葉の形がハシゴ(英語:ladder)に似ていることから名付けられました。また、ハナシノブの海外での花言葉は「降りてここに来なさい」と言われています。ハシゴという表現から「降りる」という花言葉につながったのですね。では、なぜ「ヤコブ」のハシゴなのかというと、それは旧約聖書の書かれているある伝説に由来していると言われています。その伝説が一体どういうものなのかについて詳しく説明していきます。

ハナシノブの英語名は旧約聖書の伝説が由来している

旧約聖書の中にヤコブのハシゴという伝説があります。荒野を歩いていたヤコブ(英語:Jacob)は日が暮れたため石を枕に眠りにつきました。すると夢の中で天と地とを結ぶ大きなハシゴがあらわれ、白い大きな翼を持った天使が天と地とを昇ったり降りたりしている様子を見ました。その頂上から神の声を聞き、神の言う通りのことが起きたという伝説です。そのため海外での花言葉では「降りる」という表現がされているのですね。聖書が由来しているというのはキリスト教徒の多い英語圏ならではですね。

ハナシノブの誕生花

花には花言葉以外にも誕生花というものがあるのはご存知ですか?誕生日ごとに贈るのに最適な花が定められていて、誕生日のギフトとして選ぶ時に誕生花は参考になります。ハナシノブが誕生花となっている誕生日は3日あり、2月8日、4月6日、4月11日です。ハナシノブの花言葉にもあるように別れの季節である春の誕生花となっています。誕生花は誕生日に贈るととても喜ばれますし、誕生日の相手のことを思う気持ちが伝わりやすくなります。親しい友人や家族の中でこの誕生日に当たる人がいれば、ハナシノブを誕生日にギフトとして贈ってみてはいかがですか?

ハナシノブの育て方【土と日当たり】

ハナシノブは絶滅危惧種に指定されているため、野生のハナシノブは採ることは禁止されています。しかし、阿蘇にある正規の販売店で購入したものを育てることは問題ありません。育て方はとても簡単。種はたくさん取れるので自宅の庭や鉢植えなどで栽培するための育て方をご紹介します。まず、ハナシノブは日当たりがいい所を好みますが、元々暑さに弱く暖地では日が当たりすぎると枯れてしまいます。夏は強い日差しを避け、風通しの良い半日陰での栽培が好ましいです。高原に咲く花なので寒さには強いです。特に霜よけをする必要はなく越冬できます。


鉢植えは軒下がベスト

鉢植えの場合は日当たりが良い軒下が好ましいです。日が当たりすぎていたら涼しいところに移動させましょう。

土は一般的な物で良い

土は一般的な花と野菜用の培養土を使用します。もし自作する場合は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜ合わせます。

ハナシノブの育て方【水やりと肥料】

ハナシノブの育て方のポイントは水やりの頻度です。生育期の春はたくさん水を吸い上げるので、土が乾いたと感じたら水やりを行ってください。花を咲かせている夏も同様です。冬は生育が遅くなっているので水やりは少なめで断水しない程度にしておきましょう。ハナシノブは本来は多年草なので夏を越して翌年も花を咲かせますが、夏の暑さに弱いためまめに水やりをしていても枯れてしまうことはあります。秋に種をまくことで翌年また花を咲かせてくれるので枯れてしまったら一年草だと諦めて潔く種を採取しておいて、毎年の種まきを楽しみにするのもいいかもしれません。

肥料は控えめに

肥料はあげすぎると背が高くなりすぎるので注意です。肥料は控えめで十分です。鉢植えの場合は、春から秋まで緩効性の化成肥料を置いておくくらいで問題ありません。花壇の場合は元肥と堆肥を混ぜ込んで植え、春先に即効性化成肥料を与える程度で大丈夫です。

ハナシノブの増やし方

ハナシノブを増やす方法としては、株分けと種まきがあります。ハナシノブの株分けは育て方同様に簡単です。まず、現在植えている鉢と同じかそれよりひと回りの大きい鉢を用意し、鉢底の穴を塞いで土が出ないようにします。軽石を2〜3cmほど入れ、軽石の上に土を入れ、ハナシノブの株を入れて隙間に土を入れ最後に水やりをします。株の寿命はあまり長くないので育ちがよくない場合は新たに種をまいた方が成長させやすいです。種をまく季節は秋(9月中旬〜10月中旬)だと発芽率が良くて簡単に花が咲きます。本葉が4、5枚まで成長したら花壇や鉢に植え替えます。

ハナシノブの種類について

ハナシノブは、ハナシノブ科ハナシノブ属に分類されています。一般的にハナシノブというと熊本の阿蘇地方にしか自生していない絶滅危惧種の花のことを指しますが、同じハナシノブ科に属する種類は実は世界中に400種類ほどあります。日本だけでなく世界各地にも多くのハナシノブの種類が生息していて、ハナシノブ特有の青紫色以外にもピンクや白などの花も存在しています。それぞれの共通点は高原に咲くということ。そんなハナシノブ科の中でも有名な、日本で咲いている西洋ハナシノブ、エゾハナシノブ、ミヤマハナシノブ、北米で有名なツルハナシノブを紹介していきます。

西洋ハナシノブ

全国的にガーデン用として出回っているものが西洋ハナシノブという品種です。青や紫色、ピンクの可愛らしい花を咲かせます。別名はポレモニウム。花が咲く季節はハナシノブと同じ夏(6月〜7月ごろ)です。西洋というだけあって、原産地は北アメリカやヨーロッパです。ハナシノブと比べて西洋ハナシノブの方が花と葉が丈夫な印象があり、育てるのも簡単です。

エゾハナシノブ

ハナシノブが九州の阿蘇に生息している種類に対し、エゾハナシノブの生息地は名前のとおり北海道と本州北部の日本海側の高原と冬の季節は寒さが厳しいところです。ハナシノブは−5度ほどまで耐寒性はありますが。エゾハナシノブは−20度まで耐えられます。寒さの厳しい地域原産ならではですね。また、エゾハナシノブは環境省による危急種に指定されています。


ミヤマハナシノブ

ミヤマハナシノブの生息地は本州中部の北アルプスや南アルプスです。ハナシノブと比べて花が3cmほどと大きいのが特徴。花を咲かせる季節は初夏の4月下旬〜6月頃でハナシノブよりも少し早い開花です。それぞれ生息地が異なることによって種類が少しずつ違ってきます。日本に生息している種類は北がエゾハナシノブ、中央がミヤマハナシノブ、南がハナシノブとなっています。

ツルハナシノブ

アメリカ原産のツルハナシノブはハナシノブと同じハナシノブ科ですが、フロックス属なので厳密に言うとシバザクラと同じ仲間になります。ツルハナシノブは地表を覆うように生息し丈夫な性質なのでグランドカバーにも用いられています。花の色はハナシノブよりも少し白みがかった紫色や白が多いです。

ツルハナシノブの花言葉「謙虚」「清楚」

ツルハナシノブの花言葉は「謙虚」や「清楚」です。地を這うタイプのツルハナシノブは一つ一つが目立つ花ではなく、素朴で優しい花が咲くところから謙虚なイメージがあります。また、淡い紫色や白色の花から清楚な感じが漂っていますね。

ハナシノブの花言葉で親しい人を送り出そう

絶滅危惧種に指定されているハナシノブ(花忍)が自生しているのは生息地である九州の阿蘇地方でしか見ることができませんが、ハナシノブの仲間は日本だけれなく世界各地に生息しています。小さくて可愛い青紫色やピンクの花は見ている人の心を爽やかな気持ちにしてくれますし、誕生花にもなっているので誕生日のプレゼントとしても最適です。また、ハナシノブの花言葉として新天地で頑張ろうという人の背中を押す暖かな送別の言葉を持っていますので、新しい環境で新生活を頑張る人への送別の品として贈るのにもピッタリです。

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