スイカズラとはどんな植物?その特徴や花言葉、効果など気になる情報をご紹介!

スイカズラとはどんな植物?その特徴や花言葉、効果など気になる情報をご紹介!

スイカズラは、5メートル以上の大きさに成長することもあるつる性の常緑植物です。スイカズラには薬としての効果が確認されており、昔から病気の治療や健康維持の目的で利用されてきました。今回は、スイカズラの特徴や品種、大きさ、花言葉、利用法までまとめて解説します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.スイカズラとはどんな花?①基本情報
  3. 3.スイカズラとはどんな花?②名前の由来
  4. 4.スイカズラとはどんな花?③花言葉
  5. 5.スイカズラの特徴①つると葉
  6. 6.スイカズラの特徴②花
  7. 7.スイカズラの特徴③果実と種子
  8. 8.スイカズラの品種と仲間①
  9. 9.スイカズラの品種と仲間②
  10. 10.スイカズラの利用法と効果①薬
  11. 11.スイカズラの利用法と効果②食用
  12. 12.スイカズラの利用法と効果③香りを楽しむ
  13. 13.スイカズラの育て方①植える時期
  14. 14.スイカズラの育て方②地植え、鉢植えの方法
  15. 15.まとめ

はじめに

毎年5~7月ごろに満開になり、白または黄色の花を咲かせるスイカズラ。花が美しいだけでなく、薬やお茶、アロマオイルや香水の材料として今も昔も多くの人に利用され、親しまれています。しかし、名前や外見だけは知っていても、どんな花なのか、どんな生態なのか詳しくは知らないという方も多いでしょう。そこで今回は、スイカズラの特徴や品種、名前の由来、花言葉、利用法、効果などの情報をまとめました。

スイカズラとはどんな花?①基本情報

分類

名称 スイカズラ(別名:忍冬、金銀花)
英名 Japanese honeysuckle(ジャパニーズハニーサックル)
分類 スイカズラ科スイカズラ属
学名 Lonicera japonica

スイカズラとは、スイカズラ科スイカズラ属に分類され、別名忍冬(ニンドウ)や金銀花(キンギンカ)とも呼ばれる植物です。学名は「Lonicera japonica」Loniceraは「スカズラ属という分類を表し、japonicaは「日本の」という意味を持ちます。

基本データ

植物タイプ 常緑のつる性植物
分布 北海道北部を除く日本全土、朝鮮半島、中国など東アジアを中心に分布。ヨーロッパやアメリカでも見られる。
花の時期 5~7月
花の色 咲き始めは白く、のちに黄色に変化する。
草丈 5~10メートル前後

スイカズラは5~7月ごろにかけて白色または黄色の花をつける、つる性の常緑植物です。おもに庭木や垣根として植えられるほか、野生でも日本の広い範囲に分布しています。日本原産で、東アジアを中心として海外でも見られる品種ですが、欧州では外来種として繁殖し、地域の生態系をおびやかす事例もあるようです。繁殖力が強く数メートルもの大きさに育ちやすい植物なので、ガーデニングで植える場合は大きさを整えるための剪定や手入れが必要になります。

スイカズラとはどんな花?②名前の由来

名前の由来

スイカズラは、漢字では「吸い葛」と表記されます。実は、5~7月に見ごろをむかえるスイカズラの長細い花には、人間でも甘みを感じることができるほどの蜜が蓄えられているのです。吸い葛という漢字が当てられた名前は、砂糖や甘いものが貴重品だった時代に、花の蜜を砂糖の代用として使用したり、子供が吸ったりしていたことに由来するといわれます。

英名の由来

スイカズラは、英語でJapanese honeysuckle(ジャパニーズハニーサックル)と呼ばれます。先ほども触れたとおり、スイカズラは日本由来の品種ですが、欧州やアメリカ大陸にも分布を広げている植物です。英名のhoneysuckleは、honey(蜜)とsuck(吸う)という英語に由来します。和名の「吸い葛」も、英名の「Japanese honeysuckle」も、どちらも蜜を吸う習慣に由来する名前なのですね。

別名

スイカズラは、別名忍冬や金銀花とも呼ばれる植物です。忍冬という名前は、スイカズラが冬でも枯れることなく寒さに耐え忍ぶ姿に由来します。また、スイカズラの花は、白色から時間とともに黄色に変化することが特徴です。白色と黄色の花が混在して咲く姿から、金銀花という名前でも呼ばれます。

スイカズラとはどんな花?③花言葉

スイカズラの花言葉は、「愛の絆」「献身的な愛」「友愛」など。成長する過程で近くの木や支柱につるをしっかりと巻きつけることから、愛や絆といった花言葉がつけられました。とてもポジティブでよい花言葉をもつ植物ですから、メッセージを込めた贈り物としても喜ばれるでしょう。

英語の花言葉は?

スイカズラの英語圏での花言葉は、「bonds of love(愛の絆)」「devotion(献身的な愛)」と表現されます。同じ品種の花でも日本と外国では花言葉が異なる場合もありますが、スイカズラの場合は英語圏でも日本と同様の花言葉を持っているのですね。

物語にも描かれるスイカズラ

スイカズラは、欧州やアメリカ大陸でも園芸用として知名度のある品種です。モンゴメリ原作で、日本でも大ブームとなった小説「赤毛のアン」の作中にも、日本原産と推定されるスイカズラに関する描写が見られます。1900年代初頭にカナダで書かれた物語にも登場するほど、昔から多くの人々に親しまれる植物なのですね。

スイカズラの特徴①つると葉

つるの特徴

スイカズラはつる性の植物であり、近くにある木や人工の支柱に巻きつくことで数メートルもの大きさに成長します。春先に伸びる若いつるは細く赤褐色で、細かい毛に覆われていることが特徴です。時間が経つにつれてつるは太く木のような質感になり、色は赤褐色から灰褐色に変化します。

葉の特徴

スイカズラは、大きさ3~8センチメートル程度で、卵型または楕円形の葉をつけます。葉は対生(たいせい)といって、ひとつの節から2枚の葉が向かい合うように対に生えていることが特徴です。また、とくに葉の裏面を観察すると、細かい毛が表面を覆っていることがわかります。

葉の形状が変化する!

スイカズラの葉は、若い個体や春先の若いつるでは、のこぎりの歯のように裂けた形をしています。しかし、成長するにつれて葉は卵型または楕円形の全縁(葉にのこぎり状の切れ込みがないこと)に変化するのです。その後、冬の寒い時期になると葉は厚くなり、裏面を内側に巻き込んで反り返ったような形になります。冬の間も枯れずに葉をつけている様子は、スイカズラが忍冬という別名で呼ばれる由来となりました。

スイカズラの特徴②花

スイカズラは、5~7月にかけて枝先に2個ずつ対になった花を咲かせます。花は全長3~4センチメートル程度の細長い筒のような形状をしており、先端はまるで唇のように上下に分かれていることが特徴です。下唇は1本の線状、上唇は幅広で浅く4つに裂けた形状をしています。花からは雄しべが5本、受粉のための雌しべである花柱が1本突き出ている様子を見ることが可能です。

花の色が変化する!

スイカズラの花は、咲き始めの段階では白色ですが、時間が経つにつれて徐々に黄色に変化します。それゆえ、同じ枝先に白い花と黄色の花が混じって咲いていることも珍しくありません。スイカズラが別名として金銀花(キンギンカ)と呼ばれていることは先ほどもご紹介しましたが、金銀花という名前は、白色の花と黄色の花が並んで咲いている姿に由来するといわれます。

スイカズラの特徴③果実と種子

果実の特徴

スイカズラは10~11月ごろに液果(多肉質な果皮を持ち、水分を多く含む果実)をつけます。果実は直径5~7ミリメートルほどの大きさで、枝先に2個並んで実をつけることが特徴です。実ったばかりの若い果実は緑色ですが、時間とともに成熟し、黒っぽい色に変わります。

種子の特徴

スイカズラの液果1個の中には、それぞれ数個の種子が入っています。種子は黒色で、大きさは2~3ミリメートル程度、先端が尖った楕円形です。

スイカズラの品種と仲間①

スイカズラ属の植物は、北半球を中心に100種類以上、日本国内でも20種類程度が確認されています。スイカズラ属に分類される植物は、多くが円筒形またはラッパ型の花をつけて甘い蜜を蓄えるほか、花からよい香りを放つ、肉厚で水分の多い果実をつけるなどの特徴があります。

キンギンボク(ヒョウタンボク)

キンギンボク(金銀木)は、北海道や東北地方、本州の日本海側に分布している品種です。スイカズラと同じく白色と黄色の花を同時に咲かせる様子が、金銀木という名前の由来となっています。キンギンボクの果実は熟すると赤く色づき、2個並んだ果実が瓢箪のように見えることから、ヒョウタンボク(瓢箪木)という別名もつけられました。

スイカズラの品種と仲間②

ハマニンドウ

ハマニンドウは、本州から西日本地域の温暖な海岸沿いに分布している品種です。外見がスイカズラに似ていますが、茎や葉に細かい毛が生えていない点や、より花が密集して見える点で見分けることできます。

クロミノウグイスカグラ(ハスカップ)

北海道の名産品として知られているハスカップ。実は、クロミノウグイスカグラという名前で、スイカズラ属に分類される植物です。おもに北海道やシベリアなどの寒冷地で育ち、種を含んだ果実はハスカップとしてジャムやお菓子などに加工されます。クロミノウグイスカグラはつる性ではありませんが、楕円形の対生した葉と、ラッパ型の花をつける植物です。

スイカズラの利用法と効果①薬

スイカズラは古くから薬草としての効果が認められ、漢方薬の材料や健康維持に役立つ食品として重宝されてきました。スイカズラには忍冬または金銀花という別名があることは先ほどもご紹介しましたが、実は薬として利用するにあたっては、忍冬と金銀花という名前に明確な使い分けがあります。ここでは、薬としての忍冬と金銀花の違いと、それぞれの効能について見ていきましょう。

忍冬とは?利用法と効果

忍冬とは、秋から冬にかけてスイカズラのつるや葉を収穫し、細かく刻んで天日干しにしたものです。忍冬は生薬として、利尿作用や抗炎症、抗菌作用、解熱作用などがあるといわれています。古くから漢方薬の材料や風邪薬として用いられてきました。

金銀花とは?利用法と効果

金銀花とは、開花期についたスイカズラのつぼみを収穫し、天日干しにしたものです。金銀花も、薬としての忍冬と同様の効果が期待できます。葉や茎を干したものが忍冬、花を干したものが金銀花という区別を覚えておきましょう。

スイカズラの利用法と効果②食用

お茶

国産 スイカズラ茶 6g×30パック

楽天

スイカズラは、新芽や若葉を山菜として収穫し、茹でたり炒めたりして食べることが可能です。健康維持にも役立つスイカズラは、刻んで乾燥させた葉を焙煎して、お茶として楽しむこともできます。現在でも通販で「スイカズラ茶」や「忍冬茶」「金銀花茶」などの名前のついた商品を購入することができますよ。

お酒

かつては、開花期のスイカズラの花やつぼみを収穫し、お酒とまぜて熟成させた忍冬酒がつくられることもありました。忍冬酒は、利尿作用や滋養強壮の効果があり、徳川家康も忍冬酒を好んで飲んでいたといわれています。忍冬種は現在でも製造、販売しているメーカーがあり、ご興味のある方は通販などを利用して購入可能です。

スイカズラの利用法と効果③香りを楽しむ

香水

ランバン LANVIN ルメール 2 ローズ 50ml EDP SP fs

楽天

スイカズラは、開花期に花からよい香りを放つことも特徴のひとつです。スイカズラの香りは、ジャスミンのようだとたとえられることもあり、甘くさわやかな香りを楽しませてくれます。スイカズラの香りを取り入れた香水も作られているため、アロマや香水に興味のある方は、ぜひいちど試してみてはいかがでしょうか。

精油とアロマオイル

アロマエッセンス ブルーラベル ハニーサックル 8ml

楽天

スイカズラは、香水だけでなく精油やアロマオイルといった形でも販売されています。精油とは、混ぜ物をせず、スイカズラの天然素材100%で作られたオイルのこと。アロマオイルとは、人工の香料などを加えて加工されたオイルを指します。スイカズラの精油は高価なので、人工香料で代用されている商品も多いです。購入する際は、天然精油なのかアロマオイルなのかをしっかりとチェックしましょう。

スイカズラの育て方①植える時期

ガーデニングとしてスイカズラを植えるメリットは、とにかく丈夫で繁殖力が強く、初心者でも育てやすい点です。北海道北部を除く日本のほとんどの場所で育てることができます。夏の暑さにも冬の寒さにも耐性があり、害虫や病気にも強いため、失敗して枯れる心配はほとんどないでしょう。ただし、スイカズラはつる性植物のため、育てる際に支柱を立てたり、つるを誘引したりといった手間が必要です。

植える時期

スイカズラをいちから植え付ける場合は、春先の3~4月ごろに苗を植えます。繁殖力が強いため、5~9月ごろにかけては、こまめにつるの誘引(つるを人工的に支柱に固定して、全体の大きさや形を整えること)や剪定をおこないましょう。開花期が終わった秋~冬の間にも、大きくなりすぎた枝を切っておきます。鉢植えで育てる場合は、大きさに合わせて鉢を植え替える作業も必要です。

スイカズラの育て方②地植え、鉢植えの方法

地植えで育てる方法

庭に地植えする場合は、人工のアーチやフェンスに絡ませて育てます。大きさや形を整えるために適度に誘引や剪定をおこないましょう。地植えの場合は、水やりや肥料はとくに必要ありません。真夏の時期に日照りが続くようであれば水を与えるくらいでよいでしょう。

鉢植えで育てる方法

鉢植えで育てる場合は、大きめの鉢に数本の支柱とひもなどを使って、アサガオを育てるときのようなあんどん仕立てで植え付けるとよいでしょう。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水をやり、春先から花期にかけて緩効性肥料をやります。また、全体が成長して鉢植えが窮屈になってきたら、1~2年に1回程度のペースでより大きな鉢に植え替えをおこないましょう。

まとめ

今回は、スイカズラという植物の特徴や大きさ、品種、花言葉、利用法、効果までまとめてご紹介しました。スイカズラは、古くから薬や食用として人々の生活に役立ってきた植物です。花も美しく、育てるにも易しい植物なので、興味のある方はぜひガーデニングを楽しんでみてくださいね。

スイカズラ属の植物が気になる方はこちらもチェック!

今回ご紹介したスイカズラと同じ分類であるスイカズラ科スイカズラ属には、ほかにも多くの品種があります。以下の記事では、スイカズラ属の仲間で、スイカズラに近い品種である「ハニーサックル」についてご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

ハニーサックルとは?精油の効果と育て方をご紹介!どんな香りがする? | 暮らし~の[クラシーノ]のイメージ
ハニーサックルとは?精油の効果と育て方をご紹介!どんな香りがする? | 暮らし~の[クラシーノ]
ハニーサックルは、可愛いらしい小花とそのあとの赤い実が、とても魅力的な植物です。ハニーサックルの甘い香りは、アロマの世界でも重宝されています。ハニーサックルの育て方や花言葉、長くのびるツルの仕立て方のコツ、挿し木での増やし方などをご紹介いたします。
ishtarjapayuki
ライター

ishtarjapayuki


関連するまとめ

おすすめの記事


Article Ranking