ハルジオンとは
ハルジオンとは、道端やあぜ道などでよく見かける小さな花です。キク科に属しており、花ないびらの色は白やピンク色をしています。もともとの原産国は北アメリカですが、日本でもよく見かける定番の花になっています。日本に来たのは、1920年代で、繁殖力が強いことから、日本の空き地などさまざまな場所に多く花が咲くことで繁殖を増やして来ました。人によりハルジオンを雑草と言ったり、貧乏草と呼ぶ人もいますが、綺麗な花として評価したりと意見が分かれますが、比較的手軽に楽しめる可愛らしい花びらと言えるのではないでしょうか?今回はそんなハルジオンの特徴について詳しく紹介して行きます。
ハルジオンとヒメジョオンの見分け方
ハルジオンとよく似ていると言われている花びらを持つのが、ヒメジョオンと言う花です。同属にあるヒメジョオンも元々北アメリカが原産の花で、繁殖力が強い特徴もハルジオンとよく似ています。ではハルジオンとヒメジョオンは何が違うのでしょうか?まず背丈を比べてみると、ハルジオンは30㎝から100㎝なのに対して、ヒメジョオンは50㎝から150㎝とやや高い傾向にあります。開花時期はハルジオンが4月から7月なのに対して、ヒメジョオンは6月から10月の時期と開花時期も少し被るので、見分け方に注意が必要です。花びらもよく似ているのでパッと見ただけでは2つの花びらの違いを見分けるのは難しいです。
葉や茎の違いを見てみよう
ハルジオンとヒメジョオンの葉を比べてみると特徴の違いがあります。ヒメジョオンは葉に細かい毛が生えているのに対して、ハルジオンは葉に毛が生えていません。そのため、花びらよりも葉を見た方が違いがよくわかるのではないでしょうか?また、茎にも違いがあります。ハルジオンの茎は中が空洞になっているのに対して、ヒメジョオンは茎の中が空洞ではなく、詰まっているのは特徴です。このようにちょっとした違いを比べるとことで、ハルジオンとヒメジョオンの特徴を見極めることができるのです。花びらでけではなく、葉などを見てぜひ違いを発見してみて下さい。特徴の違いを知れば、道端で見かけた際もハルジオンかどうかすぐにわかることができると思います。
ハルジオンの花言葉
ハルジオンの花言葉は「追憶の愛」です。ふっと道端などで見かけることで、淡い記憶などが蘇ってくることもこの花言葉には込められているのではないでしょうか?花言葉の他にもハルジオの学名はErigeronと言い、ギリシャ語で早朝を意味する言葉と老人お言う言葉が由来となっています。この名前の由来は、ハルジオンの花が咲いた後の綿毛が老人の白髪のようみ見えることから名前がつけられたと言われています。ぜひハルジオンの綿毛の姿も見てみてはいかがでしょうか?何気なく見かけることの多い、ハルジオンの花びらは花言葉のようにちょっとしたことからいろいろな思いを蘇らせてくれる花と言えるのではないのでしょうか?春の季節に咲くハルジオンを見ながら花言葉を重ねてみて下さい。
ハルジオンの生命力
ハルジオンは生命力が強い花としても有名です。とにかく繁殖力と生命力が強いので、さまざまな道端やあぜ道などで咲くのを見かけることが多いのも理由の1つです。ハルジオンは根をしっかり取り除かないと何度も繰り返し咲くことから、環境省の自然環境局では要注意外来生物にもされているのです。その為、雑草ともよばれ、ガーデニングなどを楽しむ人の間では、春の季節になると厄介な花が咲くとしても迷惑がられることがあります。とにかく生命力が強いのが特徴なので、場所によっては綺麗な花が咲くとして評価されますが、嫌われることもある一面を持つ花びらと言えるでしょう。
ハルジオンは貧乏草とも呼ばれる
ハルジオンは別名貧乏草とも呼ばれています。貧乏草と呼ばれる由来は、ハルジオンの生命力の強さにもあります。貧乏草と呼ばれる由来にはさまざまな説がありますが、どんな貧乏の庭にも生える花びらだからと言う意味に由来していたり、手入れをしている庭には生えないが、手入れをしない貧乏な家に生える花だからと言う意味に由来しているようです。さらには、ハルジオンの花や葉を折ったり摘むと貧乏になるという由来もあると言われています。どこでも生える強さ故に貧乏草と呼ばれる由来が誕生したのではないのでしょうか?花言葉の持つ追憶の愛とはまた違った由来を持っているのもハルジオンの花の特徴と言えるでしょう。
ハルジオンの花が咲く時期
ハルジオンの花びらは先ほども少し紹介しましたが、春の季節の4月から6月頃に開花時期を迎えます。ハルジオンは多年草で、何度も同じ場所に花が咲くのです。花が咲く時期が終わっても根が残っていれば、また次の年に同じように花が咲くのが特徴とされています。その為、開花時期には気が付かなくても翌年の同じ春の季節の時期にハルジオンが咲くことも多いので、春になるとハルジオンの存在に気が付くということもあるでしょう。春の季節に空き地や道端などで見かけることが多いのもそれが理由ではないでしょうか?雑草や貧乏草とも呼ばれるハルジオンですが、小さく健気な花が咲くのを見ると心を癒してくれることでしょう。
ハルジオンにはアレルギーがある
春の季節になると、花粉症に悩まされる人も多くいると思います。ハルジオンでも花粉症になることがあります。ハルジオンは元々キク科に属しており、キク科による花粉症も存在するからです。ハルジオンの花粉が飛散する時期は主に4月から8月の季節と言われていおり、この時期に花粉所がある人はもしかしたらハルジオンが原因かも知れません。貧乏草とも呼ばれ、道端や空き地などさまざまな場所に生息しているハルジオンは、知らず知らずのうちに花粉症に影響を与えているかも知れません。もしキク科の花粉症があるのなら、ハルジオンの花にも注意が必要です。
ハルジオンは食べられる
ハルジオンは実は食べられると言うのも知っていますか?最近は野草を食べる人も多く、食べられる野草の中でもハルジオンは美味しいと評判です。ハルジオンは茎や葉、綺麗な色の花びらなどすべての部分を食べられる植物であり、綺麗な色の花の部分は天ぷらなどにして食べることができます。ハルジオンはもともとキク科の植物であるので、キク科の植物を食べるのと同じなのです。ハルジオンを食べる際には、他の植物と間違えないように収穫してみて下さい。ハルジオンを上手に調理することで綺麗な葉の緑色と花のピンクや白の色を楽しみながら料理にすることができるのです。
ハルジオンの味は?
ハルジオンはキク科なので、春菊やふきなどと同じような味わいです。苦味が少しありますが、その苦味も特徴としいて春の季節を感じながら美味しく食べることができるのです。まだ食べたことがない人も春の季節を感じる食べ物として一度味わってみてはいかがでしょうか?ハルジオンを食べる際は、生のままではなく、必ず調理をしてから食べるようにしましょう。アクがあるので、食べ方によってはあく抜きをしてから調理するのがおすすめです。苦味のある野菜などが好きな人は特に春の季節にハルジオンを味わってみてはいかがでしょうか?比較的いろいろな場所で収穫しやすいので、野草や山菜とお味様にハルジオンを楽しんでみましょう。
ハルジオンの食べ方
ハルジオンの定番の食べ方がおひたしです。貧乏草とも呼ばれる由来を持ち生命力の強いハルジオンも上手に調理することで、美味しく味わうことができます。ハルジオンのおひたしを作る際には、できるだけハルジオンの葉先の柔らかい部分を使うのがおすすめです。色合いも鮮やかで食卓を飾る一品になることでしょう。その際に色のついた小さなつぼみを一緒に使うのも良いでしょう。まず収穫したハルジオンをよく洗い、たっぷりのお湯にい塩を入れて30秒程茹でます。その後は、冷水であく抜きをし絞って、しょうゆやマヨネーズなどお好みの調味料をかけて食べるのです。さっと茹でることで色合いも綺麗で食感も程よく残ります。雑草や貧乏草などと呼ばれる由来を持ちますが、賢く使えば、とても使える植物ではないでしょうか?
ハルジオンの健康効果
ハルジオンを食べることで、糖尿病にも効果があると言われています。ハルジオンの持つ色あいを活かしておひたしなどの料理にするのもいいですが、乾燥させることで葉や花びらの部分をお茶のように煎じて飲むのも効果的です。ハルジオンを煎じたお茶を飲むことで、糖尿病を予防したり、むくみを改善する効果が期待出来ます。同じような野草としてドクダミやたんぽぽのお茶が販売されているのと同じです。生命力のあるハルジオンは上手に使うことで、さまざまな効果が得られるのです。綺麗な色の花を楽しんだり、料理に使ったりと厄介者と呼ばれているハルジオンもさまざまな使い方が出来ます。ぜひハルジオンのさまざまな使い方を知って、賢くハルジオンを楽しんでみて下さい。
ハルジオンを育ててみよう①
ハルジオンに適した環境
貧乏草とも呼ばれるハルジオンは生命力の強さも魅力の1つです。その為育てやすいのも特徴です。上手に植えることで、手軽にガーデニングや鉢植えなどでハルジオンの可愛らしい花の色を楽しむことができます。多年草なので、1度植えることで毎年春の季節になるとハルジオンの花の色を楽しむことができるので、手軽な草花として育ててみるのもおすすめです。ハルジオンに適した環境は、特になく、日陰などでもよく育つと言われています。しかし直射日光が強い場所だと枯れていまうことがあります。特に日差しの強い場所での栽培が注意するのが良いでしょう。どんな場所でも育てられると言うのもハルジオンの魅力でもあるので、初心者でも簡単に栽培できます。
ハルジオンを育ててみよう②
ハルジオンに適した土
どこでも育つことから貧乏草とも呼ばれるハルジオンは基本的にはどんな土でも育ちます。やせた土壌や酸性の土壌など他の植物の栽培には適していない土でも育つのもハルジオンの強さの1つです。逆にそんな強い性質を持つハルジオンは1度育てると駆除が難しいという特徴もあります。その為、栽培する際には鉢などを使い限られたスペースの中でも栽培がおすすめです。地植えなどをすると一気にハルジオンが広がってしまい、他の植物の生育を邪魔してしまいます。その為、自宅でも栽培の際は鉢植えなどにしてみて下さい。ハルジオンは育てすいですが、その生命力の威力に驚かされることもあるのでしょう。正しく栽培しないと他の植物の邪魔をしてしまうこともあるので、自宅で育てる際は、場所をよく確認して植えてみて下さい。
ハルジオンを育ててみよう③
ハルジオンの水やり
ハルジオンはたくましい植物でもあります。その為、空き地や道端のハルジオンは雨の水のみで育ちます。しかし自宅で鉢植えなどにしたハルジオンはある程度の時期で水やりをするのが良いでしょう。ハルジオンの場合は、土が乾いてから水をたっぷり与えるのがおすすめです。しかし土が湿気ている場合などは特に水やりは必要ありません。貧乏草とも呼ばれるハルジオンは水やりが少ない厳しい環境の方が逆によく育つのです。ハルジオンはあまり手間をかけずに育てるのが良いでしょう。他の植物の場合は、水やりや肥料などさまざまな手間がかかりますが、ハルジオンの場合は特に手間をかけてあげる必要も少ないので、失敗も少なく忙しい人でも簡単に花を咲かせられます。一度植えることで翌年もまた楽しめるのでとても経済的な植物ともいえるのではないでしょうか?
まとめ
ハルジオンは道端や空き地などさまざまな場所でよく見かける花です。生命力や繁殖力の強さから雑草や貧乏草などと呼ばれることがありますが、可愛らしい小さな花を楽しむことができます。自宅でハルジオンを育てる際には、鉢植えなどにしてある程度育てる場所を制限して栽培するのが良いでしょう。他の花と一緒に植えると他の花の生育を邪魔してしまうことがるので注意して下さい。ハルジオンは追憶の愛と言う花言葉を持ち、花言葉のように毎年ハルジオンを見る度にいろいろな記憶がよみがえることもあるのでしょう。花言葉のように春を知らせるハルジオンをぜひ探してみてはいかがでしょうか?また、調理して食べることもできるので気になる人はぜひ春の味覚としてハルジオンを味わってみて下さい。意外な味わいを楽しめることでしょう。
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ハルジオンとよく似た植物として紹介したヒメジョオンについても詳しく理解を深めてみてはいかがでしょうか?それぞれの花の違いなどを知れば、2つの花を季節によって楽しむことができることでしょう。
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