不快極まりない害虫対策を徹底解説!
シロアリやゴキブリ、羽アリは非常に厄介な害虫です。シロアリは木造住宅の耐久度を著しく低下させ、ボロボロにします。ゴキブリは健康被害を及ぼす危険な害虫で羽アリも対処法を間違えると、非常に厄介です。そんな嫌な虫はすべて仲間の関係にあります。この記事ではこの害虫の関係が仲間という根拠や駆除方法を解説します。
シロアリとゴキブリの関係について
黒アリとシロアリは仲間だと思う人もいますが、実はゴキブリの仲間です。外見は全く違うにもかかわらず、シロアリとゴキブリは深く関係しています。ここからは、シロアリとゴキブリの関係を解説します。
シロアリとゴキブリの関係とは
ひと昔前までシロアリとゴキブリに関係性はなく、シロアリは独自の生物、と考えられてきました。しかし、ある時、遺伝子解析が行われ、シロアリとゴキブリの遺伝子は同じだとされたのです。それ以降お互いに仲間と解釈されるようになりました。
シロアリとゴキブリの違いとは
シロアリは黒アリと同様に一つのコロニーを作って生活しますが、ゴキブリはコロニーは作りません。ゴキブリは団体で行動しますが、役割があるわけではないのです。これは、シロアリとゴキブリの違いの一つです。
シロアリと黒アリは仲間?
見た目や名前こそ似ている黒アリとシロアリですが違う生き物です。また、黒アリはシロアリを捕食します。ここでは黒アリとシロアリの関係を解説します。
シロアリと黒アリは分類的にも違いがある
黒アリとシロアリは仲間、と思っている人もいますが、実は黒アリはハチの仲間です。そのため、ゴキブリの仲間のシロアリとは仲間ではありません。このことから黒アリとシロアリはお互いにアリですが全く違う生き物なのです。
シロアリと黒アリは共存している?
黒アリとシロアリは分類的にも違いますが、アリの名を持つ生物同士、共存関係ではないかと思う人もいるかと思います。前記でも触れましたが、2種類のアリにそんな関係はありません。黒アリはシロアリを食べるのです。そのため、シロアリにとって黒アリは天敵です。
シロアリは不完全変態
完全変態とは卵から幼虫、蛹、成虫と成長する生物を指します。一方でシロアリは不完全変態と呼ばれ、幼虫から成虫に至るまでほとんど外見を変えません。この昆虫の変態についてもお互いのアリは違います。また、ゴキブリもシロアリと同様に不完全変態です。
シロアリと羽アリの関係について
羽アリを家の中で見つけたら、シロアリの被害に遭っている危険性がある、という人もいますが、実際にはどうでしょう。そんなシロアリと羽アリの関係性を解説します。
羽アリとは
働きアリは繁殖機能がなく女王アリのみがアリの巣の中で卵を産み続けます。しかし、5月から10月になると交尾期を迎え、巣の中から羽が生えたオスアリと新しい女王アリが飛び立ち、他の巣のアリと交尾して新しいアリの巣を作ります。この羽が生えた新女王アリとオスアリを羽アリといいます。
シロアリも黒アリも羽アリになる
黒アリとシロアリの繁殖方法はほぼ同じといえる程良く似ています。黒アリもシロアリも羽アリとなり繁殖するため、羽アリを見つけてもシロアリだと断定することはできません。羽アリを家の中で見たからといって、シロアリの被害に遭っている、と決めるのはまだ早い、といえます。
それぞれの羽アリの特徴と見分け方
黒アリとシロアリはお互いによく似ている生態を持つアリです。しかし、よく見るとお互いのアリの外見は違います。それは羽アリでも同様です。ここではお互いのアリの外観の違いを解説します。羽アリの特徴を知っていれば、対処法が簡単になるため、把握しておきましょう。
羽アリの発生時期
羽アリが発生する時期はそれぞれ違います。シロアリは種類にもよりますが、主に4月~7月に飛び立ち、黒アリは5月~11月に飛び立ちます。
触覚の違い
触覚の形も違います。よく見れば触覚の違いが分かるため、止まっている羽アリをよく観察してみましょう。シロアリの触角は数珠状で直線ですが、黒アリの触角はくの字に曲がっており一本の線のような形状です。
羽の模様の違い
お互いの羽アリの模様も違います。シロアリは網目が薄く、黒アリは網目が鮮明です。いずれの違いも飛んでいるときに見つけることはほぼ不可能なので止まっている羽アリをよく観察しましょう。
シロアリやゴキブリを予防しよう
家に寄せ付けたくないシロアリやゴキブリなどの害虫ですが、寄せ付けないためには予防が必要です。そんな嫌われ者のシロアリやゴキブリの予防法を紹介します。
シロアリの予防方法
シロアリ点検
シロアリは家の床下などに潜んでいます。そのため、異常に気が付いた時にはすでにシロアリによってボロボロになっている危険があります。シロアリの被害が気になる人は床下に潜ってシロアリがいないか、シロアリ点検を行ってみましょう。
薬剤を使用してシロアリを予防
シロアリを予防するための薬剤を使うこともシロアリ予防法としては非常に有効です。シロアリ対策用の薬剤は薬局や薬店などで簡単に購入できるため、比較的容易なシロアリ予防法といえます。しかし、薬剤を散布するための散布機が必要です。
シロアリのエサを置かない
シロアリは木材しか食べないイメージを持つ人もいますが、ゴキブリと同様に雑食です。そのため、シロアリは木材だけではなく農作物、プラスチックやゴム類、動物の死骸なども食べるのです。そんなシロアリが食べるエサを家の周りに置かないこともシロアリ予防として非常に有効です。
ゴキブリの予防方法
ミントやハッカなどのアロマを使う
ゴキブリはミントやハッカなど爽やかな匂いを嫌います。そのため、100均で購入できるような安物のアロマで良いので家の周りに置いておきましょう。それだけでゴキブリの予防には効果的です。しかし、ペットがいる家ではミントなどの成分は毒となるため注意しましょう。
ゴキブリの予防用薬剤を使用する
シロアリと同様に薬剤の使用もゴキブリ予防に効果的です。現在では様々な種類のゴキブリ対策用の薬剤が販売されています。手軽に使用できるものばかりなので、ゴキブリを予防したい人は是非購入してみてください。
シロアリの生態を理解しよう
害虫の代表格であるシロアリですが、シロアリの生態が分かる人は少ないでしょう。シロアリの生態を把握すれば対策も容易になるため、シロアリの予防などにも役立ちます。そんなシロアリの生態などを紹介します。
シロアリは実は雑食
シロアリは実は木材だけでなく、ゴキブリと同様に何でも食べる雑食です。そのため、シロアリは木材以外にもプラスチックやゴム、農作物なども食べるのです。また、シロアリはコンクリートやプラスチック、鉛などの比較的柔らかい金属まで食べるため、人間にとってシロアリは非常に厄介な害虫といえます。
シロアリの成長過程
シロアリは女王アリから生み出された卵から生まれます。卵から生まれたてのシロアリは幼虫の状態でまだ自分でエサが摂れません。しかし、シロアリは幼虫の時点ですでに足がそろっており、自由に動き回ることができます。幼虫は脱皮を繰り返して成虫になり、他の仲間と同じようにエサを食べ始めます。
シロアリの天敵
シロアリの体はタンパク質が豊富なため、他の生き物から狙われやすい生き物でもあります。肉食である黒アリもシロアリの最大の天敵の一つです。黒アリを捕まえてきて家の床下などに放てばシロアリを駆除してくれる、と考えている人もいるかもしれませんが、黒アリは人間にとっても害虫なのでやめましょう。
シロアリは非常に弱い生き物
人間にとってはシロアリは非常に厄介な害虫ですが、自然界のシロアリは非常に弱い立場にある虫です。そのためシロアリ以外の生き物のほとんどがシロアリの天敵といえます。また、日光や乾燥にも弱いため、日の光にあたっているだけでもシロアリは死んでしまうのです。
シロアリ専用の道である蟻道を作る
シロアリは日光などが苦手です。そのため、シロアリはシロアリの排泄物と土などを練り合わせて作った蟻道というトンネルを通って移動します。この蟻道を家の床下などで発見した場合はすでにシロアリの被害に遭っている可能性があります。非常に丈夫で壊れにくいため、比較的簡単にシロアリの痕跡を確認できる方法でもあります。
ゴキブリの生態を理解しよう
ここからはゴキブリの生態について紹介します。ゴキブリは非常に多くの種類が確認されており、その中でも人間の生活圏にいるゴキブリは約1%ほどともいわれています。ここではゴキブリの生態を解説します。
ゴキブリはサナギにならない昆虫
昆虫は通常、卵・幼虫・サナギ・成虫となります。しかしゴキブリはシロアリと同様にサナギにはならず幼虫から脱皮を繰り返して成虫になるのです。また、非常に繁殖力が強く、あっという間に個体数を増やします。ゴキブリの幼虫は床下や壁際などを移動するため、頻繁に見かけることはありません。
ゴキブリの幼虫について
日本で最も多くみられるクロゴキブリの幼虫は体長が約4.5mmで羽が無いため、飛ぶことはありません。また、体の体の上部に白いラインが入っています。それから幼虫は脱皮を繰り返し、茶色がかってくる上、体長も大きくなってきます。ふ化してから約50日も経過すると幼虫は約10mmほどまで成長します。
幸運を呼ぶ白いゴキブリ!?
姿形は普通のゴキブリと変わりありませんが、色だけが白いゴキブリがいます。これはただ単に脱皮直後のゴキブリを見た、というだけであり、幸運を呼ぶわけでも珍しいわけでもないのです。1日から2日もすると元の黒色のゴキブリに戻るため、見かけた場合は他のゴキブリと同様、退治しましょう。
ゴキブリが食べるもの
ゴキブリはシロアリと同様に雑食のため幼虫、成虫問わず基本的になんでも食べる害虫です。残飯はもちろん、ハウスダストや髪の毛などもゴキブリにとってごちそうなのです。また、ゴキブリの死骸や脱皮した後の殻などもエサとなります。しかし、ゴキブリは塩やハーブは避けるという特徴があります。
シロアリに狙われやすい家の特徴
シロアリは木造の家に巣を作り、床下などに住み着いて木材を食べる害虫ですが、中でもシロアリに狙われやすい特徴を持つ家も存在します。ここからはシロアリが住み着きやすい家について紹介します。
雨漏りが発生している
雨漏りが発生している家はシロアリに狙われやすい傾向があります。シロアリは湿度が高い環境を好みます。雨漏りが発生していると、必然的に家の中の湿度は上がります。そのためシロアリにとって雨漏りがしている家は非常に住み着きやすいのです。
床下の換気口が少ない
本来家の床下には空気の出入り口である換気口が設けられています。その換気口が少なかったり、床下が狭いと、床下に湿気が溜まり、シロアリが好む環境になりやすいのです。そのため、床下の換気口が少ない家は特にシロアリに対する注意が必要となります。
家の中にカビが発生している
カビは湿度70%以上の環境下で発生しやすくなります。そのため家の中にカビが発生しているとシロアリが好む環境となり、シロアリの被害に遭いやすいのです。また、家の中にカビが発生していると、シロアリ以外にも健康面での被害が生じる可能性もあるため、早急に対処する必要があります。
おすすめのシロアリ駆除方法.1
シロアリ駆除の業者に頼む
最も確実なシロアリ駆除方法はシロアリ駆除の業者に頼む、という方法です。シロアリ駆除のプロに頼むことで確実にシロアリを駆除してくれます。しかし、それなりにお金もかかりますし、時間や期間など打ち合わせが必要となります。また、業者ごとにシロアリ駆除方法に違いがあるため、事前に調べておく必要もあります。
シロアリ駆除の業者の選び方
シロアリ駆除を業者に依頼する際には選び方が重要となります。中には悪徳なシロアリ駆除業者もいるため、選択を誤ると、シロアリ駆除に高い費用が掛かってしまうばかりでなく、ほとんどシロアリが駆除できていない、ということにもなります。ここではシロアリ駆除を業者に依頼する際の選び方について紹介します。
最低でも3社の見積もりを取る
シロアリ駆除を業者に依頼する際は、最低でも3社の業者の見積もりを取りましょう。シロアリ駆除の料金は業者ごとに違います。そのため、複数の業者の見積もりを取る必要があるのです。また、シロアリの種類によっても駆除方法が異なってくるため料金も異なるのです。
日本シロアリ対策協会に所属しているか
日本には「日本シロアリ対策協会」というシロアリ駆除の業者が所属できる協会があります。この協会に入るには使用する薬剤や工法の安全性が必要です。そのため、シロアリ駆除を行う業者を選ぶ際にはこの「日本シロアリ対策協会」に所属しているか否かで判断するとシロアリ駆除の業者が選びやすくなります。
シロアリ駆除の悪徳業者には注意しよう
シロアリ駆除を行うシロアリ駆除の業者の中には悪徳な業者もあります。そのため、悪徳業者の特徴を見極める必要があります。そんな業者の例として、無理にシロアリ駆除の契約に迫ってくる、シロアリ駆除に大幅な値引きがある業者は悪徳なシロアリ駆除業者である可能性があります。
おすすめのシロアリ駆除方法.2
自分でシロアリを駆除する
シロアリ駆除の方法の中には自分でシロアリを駆除する、という方法もあります。これは業者に依頼するほどの確実性に劣るものの、自分で駆除するため、料金はそこまで高くなりません。また、自分の時間があるときに気軽に行うことができる方法でもあります。
比較的安価だがリスクもある
自分でシロアリ駆除を行う際にはまず家のどこにシロアリがいるのかを特定しなけばなりません。家の床下や水回り、屋根裏など普段から行くことが少ない場所を徹底的にチェックしましょう。シロアリチェックをしないと、せっかくシロアリ駆除を行っても無意味となってしまいます。
不快なゴキブリの駆除方法.1
薬剤を使用する
市販されている薬剤を使用すればゴキブリを駆除することができます。殺虫剤などを使用すれば確かに発見したゴキブリを退治することはできますが、家の中のすべてのゴキブリを駆除することはできません。そのため、ゴキブリの駆除には部屋全体に行きわたるような薬剤を使用する必要があるのです。
ゴキブリを駆除するためには複数回使用する
薬剤を使ってゴキブリを完全に駆除するためには薬剤を一回使った2~3週間後にさらに使用する必要があります。これは一回目の使用時には卵から生まれる前だったゴキブリを駆除するためです。そのため、完全にゴキブリを駆除したいのならば複数回薬剤を使用しましょう。
不快なゴキブリの駆除方法.2
毒餌剤を使用する
毒餌剤にはゴキブリを徐々に殺す薬が入っています。ゴキブリが毒餌剤を食べると、すぐに死ぬことは少なく、物陰や巣で死にます。死んだゴキブリにも毒餌剤の効果が残るため、そのゴキブリを食べた仲間のゴキブリも一緒に駆除できるのです。
毒餌剤を置くポイント
非常に効果が高い毒餌剤ですが、闇雲に置いても効果は発揮されません。そんな毒餌剤が最も効果が発揮される場所について紹介します。
台所
台所にはゴキブリが食べるものが非常に豊富です。そのためゴキブリが最も住み着きやすい場所でもあります。基本的に壁際や冷蔵庫の裏など人目に付きにくい場所に置くことが基本となります。
洗面所
多くの家庭は洗面所に洗濯機が置いてあります。そのため、湿度が上がりやすくゴキブリが好む環境となりやすいのです。そんな場所にも毒餌剤が有効となります。洗濯機の裏や洗面台の隅などに置いておきましょう。
羽アリの駆除方法.1
掃除機で吸い取る
飛び回る羽アリを退治する方法は掃除機で吸い取ると簡単に駆除することができます。掃除機は羽アリを吸い込んでも壊れることはありません。そのため部屋の中に羽アリがいる場合には掃除機はおすすめです。羽アリ吸い込んだ後にノズルに殺虫剤を使用すると、羽アリを効率よく駆除できます。
羽アリ駆除に掃除機を使用する際の注意点
掃除機で羽アリを吸い取る場合には注意点もあります。それはサイクロン式掃除機は使えない、ということです。サイクロン式掃除機は吸引力が強く、掃除の際には役に立ちますが、羽アリを吸い込んでしまうと、掃除機内でアリがバラバラになってしまい、掃除機の手入れが大変になってしまいます。
羽アリの駆除方法.2
粘着テープなどを使用する
粘着テープや掃除用のコロコロを使用することも羽アリを駆除するおすすめの方法の一つです。粘着テープは掃除機と違い、音も静かなため、アパートなどでも使用しやすい、という特徴があります。また、掃除用のコロコロを使用すると、飛んでいる羽アリも捕まえやすいためおすすめです。
飛んでいる羽アリでも捕獲が可能
部屋の中に大量に羽アリがいる場合は粘着テープやコロコロで捕獲するのがおすすめです。コロコロを空中で振り回せば羽アリを捕らえることができます。しかし、1匹や2匹など部屋の中の羽アリが少ない場合は掃除機を使った方がよく獲れます。
シロアリ・ゴキブリ・羽アリはすべて仲間
シロアリやゴキブリ、羽アリなどの害虫は家や住人に悪影響を及ぼします。シロアリは木造住宅の床下などに住み着き、木材を食べるため家をボロボロにし、ゴキブリは非常に不潔な害虫として有名で接触すると感染症にかかる危険性もあります。これらのシロアリやゴキブリの被害に遭わないようにするためにも、床下や家の周辺の確認を行いましょう。
アリやゴキブリ対策用のグッズが知りたい人はこちらもチェック
アリやゴキブリの簡単な対策方法の一つに駆除用のグッズを使用する方法があります。そんなアリやゴキブリを駆除するためのグッズについて知りたい、という人はこちらの記事もチェックしてみてください。アリやゴキブリの駆除用のグッズに関する情報が詳細に掲載されています。是非参考にしてください。
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