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大阪西成区の治安ってやばいの?旅行で気になる現在の危険性を解説!

大阪ミナミの西成区は、全国的にも治安がやばいスラム街という認識がされています。しかしその認識は果たして本当なのか?その真相を確かめるべく、西成区の治安や旅行事情を調査しました。西成区の注意点や楽しむためのポイントなど、西成区の全貌を一挙にご紹介します。
更新: 2024年1月3日
EmiIemura
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大阪にあるドヤ街・西成区の治安は?

Photo by titanium22

大阪の中でも大都会と言われているミナミの一角に存在するのが、混沌としたドヤ街「西成区」。西成区は数ある日本の都市の中でも、東京の三谷や横浜の寿町を超越する最大のスラム街とも言われています。なんだかとても危険で怖いという印象がつきものの街ですが、なぜ西成区がそのような場所になっていったのでしょうか。

大阪市の区画のひとつである西成区

西成区は大阪の中心である大阪市を構成する、全23区のうちの一つです。西成区と一口に言ってもとても広く、海沿いは工場地帯、天下茶屋駅より東の阿倍野に近い区域は閑静な住宅街といったように、場所によって全く印象が異なります。

特に「治安が悪い」と噂の「あいりん地区」

Photo by Kanesue

そんな西成区のなかでも、特に「やばい地域」と言われているのが「あいりん地区」です。西成=あいりん地区という意味合いで使われることが多く、あいりん地区には「治安が悪い」という印象が常にあります。

新今宮駅~萩ノ茶屋駅、花園町駅あたりに広がる地区は、ドヤ街とよばれる簡易ホテルや寄せ場が集中するエリアになっています。旧地名である釜ヶ崎と呼ばれていることもあります。

あいりん地区は「労働者の街」

西成・あいりん地区には労働者が非常に多く、その大半は住所不定の日雇い労働者です。西成区には「あいりん労働福祉センター」があり、ここが日雇い労働者に向けたさまざまな求人を出しています。

その内容は建設や清掃、中には明らかに危険と見て取れる業務までさまざまですが、こういった仕事での稼ぎによって労働者たちは生活しているのです。

あいりん地区の治安が悪いといわれる理由

Photo bykirahoffmann

あいりん地区の労働者はドヤ街の安宿に身を寄せている人もいますが、中には道端で寝ているホームレスも非常に多いです。そういったホームレスが昼間から酒を飲みかわしていたりといった光景を見ることも珍しくありません。

また一説によると、あいりん地区を中心に暴力団事務所が点在しているそうです。「ホームレス」「暴力団」という二つのキーワードから、あいりん地区に対する怖い印象がついているようです。

西成区はどこにある?

Photo by Dick Thomas Johnson

そんな西成への行き方ですが、実は意外と簡単です。最寄り駅は複数あり、新今宮駅、動物園前駅、今池駅、萩ノ茶屋駅、花園町駅です。特に新今宮駅はJR難波駅からたったの2駅なので、非常にわかりやすいです。

いずれの駅でも、降りて大通りとは反対の方面に向かうことで、だんだんと雰囲気が異なり「西成に来た」ということがわかります。

観光地からもほど近い

Photo by muratama

西成は実は「通天閣」や「あべのハルカス」といった大阪旅行でおなじみのスポットからも歩いていけるのです。あびこ筋という大通りを境に、北は大阪ミナミの繁華街、南は西成の混沌としたドヤ街といったふうに分かれています。

その所要時間は徒歩にして約10分と、西成は、観光地と地続きになっており、簡単にアクセスできることがわかります。

近くには「飛田新地」がある

Photo by macbsd

飛田新地とは日本最大の遊郭街です。この飛田新地が、西成区の商店街を超えたすぐ隣にあります。飛田新地では、料亭という名目の夜のお店が密集しているのですが、このようなお店は反社会勢力が営業していることも多いです。

実際に飛田新地にはヤクザの事務所が多数あり、西成区以上にこのエリアの方が治安が悪いようです。夜になるとより一層怖い雰囲気になるので、女性の夜の一人歩きは危険なエリアです。


西成・あいりん地区の旅行事情<見どころ(?)>

Photo by Kanesue

西成区には色々な事情が交差するということがわかりました。そんな西成区らしい光景を見ることができる場所をご紹介します。もし近くを通りかかった際は覗いてみてはいかがでしょうか?ただ慣れていない方にとっては怖いと感じる場合もあるので、くれぐれも自己責任でお願いいたします。

西成区の見どころ①三角公園

Photo by Yūta 3.21

ホームレスのメッカと言われている三角公園は、萩之茶屋と今池の中間にあります。ボランティアによる炊き出しが実施されているほか、たまにイベントや祭りが行われ、西成中の人が集まっているのではないかと思うほどの賑わいを見せています。

一方夜になると人通りが少なく、ブルーシートの家が乱立しているので、少し怖いと感じるかもしれません。

西成の見どころ②新開筋商店街〜萩之茶屋商店街

Photo by Kanesue

西成区のメインストリートである商店街は、飛田新地を阿倍野側に行った新開筋商店街から、花園町駅を超えた先にある鶴見橋商店街まで長く続きます。アーケードになっているので、雨に濡れないで移動できる点が魅力です。

なお昼間はほとんどのお店がシャッターが閉まっていますが、夜になるとちらほら開店するお店が多いので、夜間の移動はこの商店街をメインにすると安心です。

西成・あいりん地区の旅行事情<治安>

Photo byMirceaIancu

大阪の観光地と地続きとはいえ、やはり区画一帯に独特の雰囲気が漂っているのが西成区。西成を「これはやばいな」と言わしめるものとはいったいどのようなものでしょうか。女性目線から見た西成の「やばい」雰囲気をご紹介します。

昼間から酒を飲みかわす人の姿

Photo byrebcenter-moscow

西成を歩いていて、やはり目に入るのは昼間から酒を飲み交わす人の姿です。基本的に道端で、公園で、西成区の人たちはワンカップやビールを飲んでいます。千鳥足でフラフラ歩いている人もいれば、中には泥酔して道端で寝転がったりしている人もいます。

今や歌舞伎町でもあまり見られなくなったこの光景、女性からするとやはり危険で怖い様子に見えるのも無理はありません。

「立小便禁止」の看板が当たり前のように

西成区のあちこちにあるのは「立ち小便禁止」の看板や鳥居マーク。しかも、結構な頻度で看板があるので、やはり酔っ払いがそこら中にもよおすのでしょうか。確かに西成の街中では、どことなくアンモニア臭が鼻をつきます。このような光景からも西成区の治安を推し量ることができます。

ちょっと訳のわからないものが売っている

西成では売れないものはないといわれるほど、道端のあちこちが有人・無人問わずガレージセールのようになっています。その商品は幅広く、怪しいDVD、片足だけの靴、ゴミなどが、驚きの安さで販売されています。果たして買っていく人がいるかどうかはわかりませんが、西成の人の貴重な収入源になっているのかもしれません。

西成・あいりん地区の旅行事情<物価>

Photo by Kanesue

ドヤ街・スラム街などと言われている西成。しかしそんな西成だからこそ、他の区域ではありえない物価の安さがあるのです。西成の「やばい」物価の実態はぜひその目で実感してほしいところ!あまりの安さに「怖い」と思ってしまうかもしれません。


自動販売機の値段が物価を物語る

西成には自動販売機が多くあり、中にはワンカップやビールといった西成らしいお酒の自動販売機もあります。しかし注目するべきはその飲み物のお値段。

西成の区画内に入ると一気に値段が安くなり、ペットボトル80円、缶コーヒーになると50円ほど。区画外のそれが平均100~150円なので、どれだけ安いかがわかるでしょう。中には1本10円で詳細不明にまで安いある意味怖い自動販売機もありました。

大阪民おなじみ「スーパー玉出」

Photo by Kanesue

大阪民、といっても西成や生野などの下町を中心に展開しているスーパーが「スーパー玉出」です。西成にも各地にスーパー玉出があるのですが、中でも花園町駅目の前にある「スーパー玉出 花園店」は外観からしてやばいド派手!夜は特にネオンがまぶしく輝きます。
 

さすが大阪…と感心しそうですが、このスーパー玉出が西成の人たちの胃袋を支えているのは、その価格の安さだからこそです。なんと、あれもこれも1円!カルビ肉ですら1円!中には88円や99円の商品もありますが、初めて見る方にとっては信じられない安さです。

中には金魚やクリオネまで売っています。大阪旅行に来たらある意味外せないお買い物スポットです。

西成・あいりん地区の旅行事情<食事>

Photo byYujiMuraoka

大阪といえばご当地グルメですが、実は西成区にもグルメが充実しているのです。しかも物価が安い西成なだけあって、食費もとても安く済ませることができるのです。もし西成に行くことがあれば、せっかくなら西成のご当地グルメを巡ってみてはいかがでしょうか。

激安のホルモン屋「やまき」

Photo by jetalone

西成にはラーメン、鍋、焼き鳥など小腹をがっつり満たせるお店がたくさんあります。中でもおすすめは、西成区のあちこちにあるホルモン焼き。

例えば今池駅のガード下にある「やまき」は1本70円ととても安く、西成の労働者はもちろん観光客にも人気のお店です。基本は立ち飲み&立ち食いスタイル。にんにくと辛味噌のタレがお酒と合います。

近年はインスタ映えしそうなお店も!

西成区には立ち飲み屋ばかりというイメージが強いですが、最近はおしゃれなカフェやスイーツのお店が増えているようです。動物園前駅近くの「Pecca+Pu(ペッカプ)」はカラフルで映えるソフトクリーム屋さんです。

実際に女性のお客さんも多く訪れているのだとか。西成のど真ん中ではなく、大通り沿いのやや治安が安定したところなのも行きやすい理由のひとつなのかもしれません。

花園町駅近くには和菓子の名店「甘泉堂」があります。和菓子を中心に、チョコ大福やなめらかプリンなどのスイーツを販売しています。西成の中でも花園町駅の周辺は比較的治安が落ち着いていて、カフェやレストランなど女性でも行きやすいお店が増えています。

西成・あいりん地区の旅行事情<宿泊>

Photo by Magnus D

西成の別名である「ドヤ街」とは、「宿=ヤド」の逆さ言葉からきており、その名の通り宿所が多く建ち並んでいます。そんな西成には女性でも宿泊できるのでしょうか?また西成のホテルで泊まる際の注意点は?

ホテル事情はピンキリ、治安もピンキリ

Photo by19dulce91

西成のホテル事情はビジネスホテルやラブホテル、そして激安ホテルまでピンキリです。かつては「西成で泊まるなら覚悟が必要」というイメージでしたが、そんなイメージを払拭するようなきちんとしたホテルや、中にはちょっとおしゃれなホテルも多数あり、女性が一人で旅行する際もひとまずは安心できそうです。

「ドヤ街」ならではの限界宿がやばい

ある意味で西成区の名物(?)が、なんと一泊1000円以下という激安のホテルです。安いだけあり、部屋やお風呂はとても年季が入っていて、部屋も3畳ほどの狭さです。

中には鍵がついていなかったり、壁が薄いホテルもあるので、ある意味「限界宿」と呼ぶにふさわしいでしょう。このような限界宿は西成のあちこちにありますが、プライバシーが気になる方や女性の方にはあまりおすすめしません。

<総括>西成・あいりん地区の治安と注意点

西成区自体の治安は改善されている

Photo bycocoparisienne

西成に訪れた人は「もっと危険な場所かと思っていた」と言います。路上で喧嘩が勃発している、女性一人で歩いていると声をかけられるといった話を聞いて身構えて行ったものの、意外にも何も起きなかったという声が多いです。

これは以前に比べて、西成の治安が改善されているということです。西成の路上での迷惑行為などが取り締まられるようになったことや、西成に住むホームレスの高齢化もその理由として挙げられます。

人通りの少ないところや夜間はまだ危険

西成で何も起きなかったのは、あくまで十分に気をつけて行動していたからにすぎません。人通りの少ないところは当然何が起きてもおかしくないため、危険そうと思った場所には近づかないことが得策です。

また花園町駅の周辺の商店街や、花園町駅前の大通りなどは西成の中でも賑わっていて人通りも多いです。女性が一人で宿泊する場合はこういった安全なエリアを選ぶようにしましょう。

撮影は控える

Photo byFree-Photos

西成で写真や動画を撮影したい場合、サッと済ませるようにし、あまり長時間カメラを構えないことをおすすめします。まだ西成には危険な人がいて、そのような人をうっかり撮影してしまった場合トラブルに巻き込まれることがあります。また基本的なルールですが、撮影する前に被写体やお店の人に許可を取りましょう。

治安が悪い!?それだけじゃない西成区

Photo by titanium22

西成は他の街に比べるとちょっと危険な雰囲気がします。しかしそんな雰囲気に魅了されて西成を訪れる人は年々増えているのだとか。2025年の大阪万博を前に、西成の治安が改善され、街の雰囲気もどんどん変わっていくと言われています。その前に西成のカオスさを確かめに訪れてみてもいいかもしれません。

他にもある日本のドヤ街をチェック

東京にあるドヤ街「山谷」は、以前は西成と並んで危険な街と言われていました。そんな山谷の現在について調べた記事がこちらです。