MSRとは
アメリカの人気ブランド
MSRはアメリカに本社がある登山向けのテントやピッケル、ガスバーナーなどを作っている人気ブランドです。創業は1969年にもさかのぼる老舗ブランドでもあります。主に登山向けのテントを製造販売していますが、軽くてコンパクトで風に対しても強い丈夫なギアが多くキャンプでも人気のある商品が多いですよ。赤と白を組み合わせた独特の配色をしたテントやシェルターが多いですが、欧州限定カラーなどもあり色違いも多いです。
購入できる場所
性能や品質はMSRができた当初から支持されていて、他社にはないカーボン製のフレームを採用しているテントや大型でもコンパクトで軽量なシェルターなど使い勝手のいい製品が多い特徴があります。一般的なキャンプ用品と同じように専門店で買えますが、キャンプ用品を作っているブランドではないので登山向けのショップのほうが取り扱っている可能性が高いです。またAmazonや楽天などの通販サイト、正規代理店などから購入できます。
MSRの魅力
独自素材が使われている
一般的にテントやシェルターで使われているフレームは繊維強化プラスチック(FRP)やアルミ、ジュラルミンなどの金属が多いです。しかしMSRは金属ではなくカーボン製を使用したり、金属のような強度と高い粘りのあるサイクロンポールを使用したりと日本国内外にまざまなアウトドアブランドがありますが、サイクロンポールを使用しているのはMSRだけです。特殊な素材を使うことで軽量でコンパクトなのに強度があります。
高品質
フレームの素材にもこだわるため製品は高品質という声が多いです。登山向けのギアは途中で破損すると命に関わるため極めて頑丈で精巧でなければなりません。そのため高価ですが、キャンプでも安心して使えますよ。アメリカに本社があるブランドということで輸入品となりますが、正規販売店を通じて買うと初期不良などに対して代理店より3年間の保証が受けられます。このようにきちんとしたサポート体制が整っている点も魅力的です。
MSRの2020年新作商品1
ファミリーテント:ハビチュード
同社史上初の試みとなるのが、ファミリーテントです。もともと登山向けのギアを作っているブランドということでコンパクトで軽量なテントが多く、山岳の強い風に対応するために背の低いテントばかりでした。しかしハビチュードはファミリーテントということで高さもあり、快適に過ごせるキャンプ向けのテントに近い形状をしていますが、MSRらしい構造になっていて交差箇所がドームテントより多いので耐風性も抜群です。
初心者のファミリー層でも使いやすい
登山のノウハウが詰まったファミリーテントとなり、ポールはアルミ合金製となります。耐水圧は1500mm、水色のフライシートも付属し、雨にも強いですよ。ユニークなところはポーチライトが付属しているので、夜でも出入りしやすいです。複雑そうに見えるフレームワークはハブ化されていて先端が色分けされているので初心者のファミリー層でも簡単に設営できます。高さは180cm以上あり4人用、6人用の2種類を4月頃に発売予定です。
MSRの2020年新作商品2
4人用テント:ゾイック4(ゾイックシリーズ)
ゾイックシリーズのサイズに4人用も新しく追加されました。完全新作というわけではなくアップデートに近い形になります。ゾイックは軽量でコンパクトな3シーズン向けテントです。4人用ということでファミリーキャンプでも利用できますが、同社初のファミリー層向けのテントと比べると背は低いテントです。フレームワークもシンプルで交差させるだけのシンプルなドームテントとなり、4人用でも3.3kgと軽量ですよ。
ゾイックシリーズも新作
ゾイックシリーズは2019年の新作の1つでもあるので、エクストリームシールドウォータープルーフコーティングが使われています。エクストリームシールドウォータープルーフコーティングは従来の耐水加工とくらべ寿命が3倍になっていて、縫い目をシームテープで防がなくても水が染みてこない高い裁縫技術で仕上げていることからシームテープが経年劣化で、剥げてくる心配がなく長く使えるいいテントです。
MSRの2020年新作商品3
テント:ハバNXシリーズ
アップデートされ新しい仕様になったテントがハバNXシリーズです。前述した新しい防水加工が施され3倍長持ちし、シームテープを廃したことにより劣化でテープの張替えしなくても縫い目からの染み込みも軽減されています。またアップデートされたことによりに同社しか使っていない、カーボンのように軽くアルミのような粘りがあるサイクロンポールになったことから風にさらに強くなっていますよ。ハバハバやマザハバなども同じです。
ハバハバ・マザハバとは
ハバと特に大きな変換はなく使用人数の違いで名称が異なるというイメージで大丈夫です。注意点としてはサイズが大きくなることで形状が少し変わり前室が広くなったり、増えたりしています。ハバシリーズは軽量で室内が広い同社の人気のテントです。アップデート自体は2019年のモデルですが最新のカタログでもアップデートの記載があるため紹介しました。
MSRの2020年新作商品4
4シーズンテント:アクセスシリーズ
雪山などでも使える4シーズンに対応したテントです。4シーズン使えるテントはメッシュがあまり使えず重たくなりやすいですが、軽量で持ち運びやすいことからアクセスシリーズは人気です。完全新作というわけではなくアップデートとなり2020年の仕様ではベンチレーションとフレームワークが改良されていてより簡単に設営でき、結露が従来のより軽減されているので使いやすくなっていますよ。フレームはサイクロンポールです。
4シーズンテント:リモートシリーズ
真冬の雪山でも使えるより強度のある山岳テントで広めの前室が特徴のテントです。山岳テントということで高さはあまりなく通常のキャンプで使うには小さいおよそ110cmとなります。高さに対して前室は小型の二人用でも前に100cm、後ろに40cmもありますよ。アップデートされた点はフライシートのベンチレーションの形状で通気性がよくなり結露が発生しにくくなっています。ポールもサイクロンポールになっていますよ。
MSRの2020年新作商品5
シングルウォール:アドバンスプロ2
アドバンスプロ2はMSRの中でもプロは愛用するレベルの製品となります。フライシートとインナーテントが一体になっているシングルウォールテントなので非常に軽量かつコンパクトになります。シェルターと比べるとインナーとしての機能もあるので快適です。アップデートされたことによりベンチレーションがより使いやすくなり通気性もよくなっています。大きさなどの仕様は変わっていないので狭い場所でも設営しやすいままです。
アドバンスプロ2専用フットプリント
2020年の新作として発売されたのがフットプリント。テントの底に敷いて傷や汚れを守ってくれるシートのことで一般的なキャンプ用品ではグランドシートともいいます。いままでは専用のグランドシートがありませんが、新作としてラインナップに加えられました。これによりアドバンスプロ2がより使いやすくなります。
MSRの2020年新作商品6
シェルター:フロントレンジ
ワンポールで設営するシェルターです。キャンプでも使えますが、真価を発揮するのは登山となり、4人で利用できるシェルターでありながら740gと軽量です。収納サイズもコンパクトで30×13cmしかありません。耐水圧は1200mmと少し低いシェルターですが、前述した新しい耐水加工が施されていて従来の3倍長持ちし、シームテープを使わなくても制度の高い縫い方をしていて縫い目から水が染み込みません。
シェルターをワンポールテントのようにできる
ファミリー層でも使用できる便利なシェルターですが、別売りのメッシュインナーをつけるとワンポールテントのように使えますよ。キャンプ用品ではなく登山用の製品ということで、専用のフレームはなくトレッキングポールで設営するため高さは約160cmとコンパクトです。オプションのインナーを使った場合さらに背が小さくなりますが、4人で利用できるのは同じです。シェルター、インナーともに4月に発売予定となります。
MSRの2020年新作商品7
ガスバーナー:ポケットロケット2
非常にコンパクトで軽量な登山向けのガスバーナーです。同社には大出力の大きいガスバーナーもありますが、小型のコンパクトで軽量なタイプは新作となります。重さは73gしかなく徒歩でのキャンプなど軽さを優先したい方にもおすすめです。風防がなくてもバーナーヘッド部分にY字状のパーツが付いていて区画を区切ることで、風で火が消えなくなっていますよ。ゴトクは他社のガスバーナーと同じようにコンパクトに収納できます。
コンパクトでも高火力ガスバーナー
軽量でコンパクトなガスバーナーですが、火力が高く専用のガスカートリッジを使うと2143kcal/hにもなります。これは1Lの水を3分30秒で沸かせる驚異の火力になりますよ。収納に便利なハードケースも付属するので他のガスバーナーと同じように使えます。
MSRの2020年新作商品8
ガスバーナー:ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム
アメリカでは2014に発売されていたガスバーナーで日本の適合検査クリアして新作として発売されるガスバーナーです。専用のポットと一体化する構造になっていて、密閉状態で加熱するため熱が外に逃げることなく極めて効率のいい燃焼方式となります。ポットにも工夫があり底部が効率よくあたたまる構造になっていてすぐに沸かせるすぐれものです。見た目は大きいですが、重さ自体は本体重量は465gしかありません。
アクセサリーも豊富
専用のポットはソロや少人数で使える容量1Lものやファミリーキャンプでも使える容量1.8Lのものなどオプションが充実しています。底部に特殊な加工が施されている専用のセラミックスキレットもあるのでお湯を沸かすだけではなく炒める、焼くといった本格的な料理もできますよ。熱のロスが少なく、どんな環境でも安定した火力がでる特殊な構造になっていることから同社の専用のガスカートリッジを使うようにしましょう。
MSRの2020年新作商品9
ガスカートリッジ:イソプロ
同社の新作ガスバーナーに対応する専用のガスカートリッジです。製品名の通りイソブタンとプロパンガスが使われているガスカートリッジで雪山、冬キャンプ(雪上キャンプ)のように寒い場所でもきちんと使えるガスカートリッジですよ。ガスカートリッジのサイズは容量110gと226gの2種類あり形状はOD缶となります。MSRらしさのある赤地に黒い文字のガスカートリッジです。
専用のガスカートリッジを使う
前述したように新作のガスバーナーの専用ガスカートリッジとなります。ガスカートリッジはいろいろなメーカーから発売されていますが、専用ガスカートリッジ以外ではウィンドバーナーパーソナルストーブシステムは構造が特殊なため一酸化炭素中毒になる恐れがありますよ。ガスカートリッジ同士をつないで詰め替えしないようにしてくださいね。
MSRの2020年新作商品10
ペグ:コアステイク9キット(4本セット)
MSRの人気ペグの新しいラインナップとなるのが4本セットのコアステイクです。コアステイクはアルミできていて丈夫ですが、中を中空構造にすることで軽いペグです。従来はバラ売りになっていましたが、新発売されたコアステイクは9インチ(23cm)のものが4本セットとなるので、ギアに応じて大量に必要という方も買いやすくなったモデルです。セット販売にはありませんが短い6インチ(15cm)もありますよ。
サイクロンステイクキット(4本セット)
ねじれた形が独創的なペグでMSRの人気の製品です。長くて独自のひねり加工が柔らかい地面でも高価を発揮しますよ。大型シェルターやファミリーテントなどのペグにおすすめとなります。こちらも既存のモデルはバラ売りとなっていましたが新作として4本セットで発売されるようになりました。個別に買うよりお得に買えるのでたくさんペグが必要という方におすすめです。
MSRの2020年新作商品11
クッカー:トレイルライトポット
同社にはノンスティック、セラミック加工が施されているクッカーがりますが、新たにシンプルなアルミクッカーが発売されます。容量は1.3Lと2Lとなりハードアナダイズド加工だけ施されていますよ。蓋はコポリエステルとなり湯切りの穴が付いているので便利です。折りたたみ式のハンドルは折りたたむことで蓋がロックできる作りになっていて持ち運びもしやすいですよ。
クッカー:セラミッククッカー
新たにアップデートされたものがセラミッククッカー類です。ソロポットや2.5Lのポット、セラミックフレックススキレットなどが該当します。発売は5月上旬頃です。
MSRの2020年新作商品12
浄水器:スルーリンクインラインマイクロフィルター
今秋発売予定の新しい浄水器です。フィールドで川の水を煮沸消毒しなくても浄水器を通すだけで飲用水として利用できます。性能としては原生生物、バクテリア、微粒子の除去まで可能なエントリークラスの浄水器となります。上位モデルのようにウイルスや化学物質は取り除けませんが、アメリカ軍が10年以上も使ってきた信頼性の高い浄水器です。大きさは4×19cmとなり重さは71gとコンパクトで軽量です。
MSRの新作まとめ
魅力的な製品がたくさん
MSR新作はアップデートを含め魅力的な製品がたくさんあります。同社史上初となるファミリーテントは背が高いのに山岳テントのノウハウで頑丈な作りになっていて頼もしいですよ。新しいシェルターはワンポールのように使える魅力的です。そして日本の適合検査に合格して満を持して登場したガスバーナーやガスカートリッジなど楽しみになる製品が多くこれからの展開が期待できます。
アウトドアブランドが気になる方はこちらもチェック!
暮らし~のにはアウトドアブランドに関する記事がたくさんあります。よかったらチェックしてくださいね。

ニーモの人気テント11選!耐久性&快適性を追求した評判のテントに迫る!
口コミの評価の良いニーモ製のテントを多数ご紹介していきます。ニーモ製のテントは軽量設計でコンパクトサイズなので持ち運びにも便利です。耐風性や...

最高級ブランド「ヒルバーグ」のおすすめテント12選!その魅力を徹底解剖!
今回はその機能性やデザインが高く評価されているヒルバーグ製のおすすめテントをご紹介していきます!ヒルバーグのテントはレーベルごとに活用できる...