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グラジオラスの花言葉は?言葉の意味や由来とこの時期に贈りたい見頃の季節を解説!

華やかで迫力ある美しい花グラジオラス、花色も豊富ですが、花言葉も愛に関するものだけでなく何かに挑戦している人を勇気づける花言葉など豊富です。グラジオラスの花言葉の意味や由来、見頃の季節などグラジオラスについての興味深いお話を色々ご紹介していきます。
2020年8月28日
kureko
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グラジオラスについて

グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属の球根植物で、南アフリカを中心に欧州、西アジア、マダガスカルに180種ほどの原種が自生しています。夏から秋にかけてが見頃の、日本でもおなじみの花ですが、実は日本にはグラジオラスの自生種はなく、江戸時代にオランダ人が持ち込み「オランダアヤメ」の和名もありますが、本格的に園芸用として輸入され栽培されるようになったのは明治になってからと言われています。

開花時期は2度、主流は夏咲き

Photo byThomasWolter

グラジオラスは大きく「春咲き」と「夏咲き」の2種類に分けられますが、一般的には「夏咲き」のものが主流となっています。西洋や日本で流通している種類は、18世紀から19世紀中頃にかけてヨーロッパ地方で品種改良されたアフリカ産の栽培用の種類で、現在では1000以上もの品種があります。古代から中世にかけては、南ヨーロッパ原産のグラジオラスが地中海沿岸の領域に数多く出回り、西洋では生活に溶け込んだ花として歴史的にも古く、花言葉からも当時の人々の様子を伺うことが出来ます。

基本情報

科・属名:アヤメ科グラジオラス属
学名:Gladiolus spp.
和名:グラジオラス
別名:唐菖蒲(トウショウブ)、オランダ菖蒲(オランダアヤメ)
英名:Gladiolus, Sword lily
原産地:南アフリカ、地中海沿岸、中央ヨーロッパ

グラジオラスの開花時期や特徴

グラジオスといえば、先の尖った細長い葉と、スラリとした茎に配置良く並び咲く姿が印象的かもしれません。主に夏が見頃の夏咲きは丈が高く、花は14㎝〜16cmと大輪で花色も豊富ですが、背が低く4㎝~5㎝の花をつける種類もあり、存在感のあるものから控えめなものまでたくさんの種類があります。花色も白、赤、黄、橙、紫、複色と多彩です。見頃の時期は秋植えの春咲き(早咲き)と春植えの夏咲きの2種類に大別されます。

2つの種類の開花時期と見頃は

市販されている一般的なグラジオラスは冬に葉を枯らし、球根の状態で休眠しますが、原産地である南アフリカでは冬に成長し、夏に休眠するタイプもあり、この種類が秋植え、春咲きの品種として定着しています。大別すると3月~5月に開花し、5月上旬に見頃の時期を迎える春咲き (スプリング・グラジオラス)と、開花時期が6月~10月と長く、7月に見頃を迎える夏咲きに分けることができます。

グラジオラスの性質を知る

グラジオラスを育てるためにぜひ知っておきたいこと、それはグラジオラスが寒さに弱い事です。球根の状態でも0℃以下で枯れてしまいますので見頃が過ぎて、葉が黄色くなったら球根を掘り起こしておきます。地植えの場合の注意としては、過去にグラジオラスやアヤメ科の植物を植えた場所に再度植えると、連作障害を起こす恐れがあるので同じ場所に植えることは避けることが大切です。

グラジオラスの種類

開花が春の種類1:緑色の縞がある「トリスティス」

グラジオラスの原種のひとつです。花には強い香りがあり、花色はクリーム色で花に緑色の縞や、紫褐色の模様が入っています。茎や葉が細いわりには、しっかりしていることから春咲き品種の交配親とされています。

開花が春の種類2:模様にインパクトがある「ナナス」

Photo byphotosforyou

小さな花をつける品種ですが、花の中央に円形の模様が入り、インパクトがあります。他の種類と比べ耐寒性に優れています。

開花が春の種類3:珍色の「リリアセウス」


黄色やブロンズ、灰色、など珍しい花色を持ち、花弁には反りが入っています。さわやかな芳香があり、交配や新種育成にも用いられています。

開花が夏の種類1:早世品種「トラベラ」

花色が上品でやさしいラベンダーピンクです。丈夫で育てやすく、花つきのよい早生品種なので、遅く植えても秋には開花を楽しむことが出来ます。

開花が夏の種類2:豪華な「富士の雪」

花色はクリームホワイトで、大輪の品種です。草丈も高く、花数も多いので、豪華な雰囲気があります。日本で誕生した園芸品種です。

開花が夏の種類3:黄色が美しい「トパーズ」

大輪咲きの品種で、黄色の花を咲かせるグラジオラスの中で最も発色がよいとされ、トパーズの右に出る品種はないといわれています。

グラジオラスの花言葉と意味

グラジオラスの花言葉には古代ヨーロッパの時代背景があり、大きく2種類に分けられます。1つはグラジオラスの、先がとがって細長い葉を剣にたとえた、戦士を勇気づける花言葉、もう1つは古代ヨーロッパでは、恋人同士が人目を避けた逢瀬をしていたことから、恋愛に関する花言葉です。

グラジオラス全般の花言葉

グラジオラスの花言葉には「勝利」「尚武」「密会」「用心」「思い出」「忘却」「たゆまぬ努力」などがあります。その中で尚武(しょうぶ)の意味は、広辞苑によると「武道・軍事を重んずること」とあります。「尚武」や「勝利」などは格闘家の方に贈ると喜ばれそうな花言葉ですね。

贈る時に注意したい花言葉

「密会」や「用心」といった花言葉は、恋人同士の逢瀬の連絡手段としてグラジオラスの花の数を使い、会う時間を決めていたことが由来とされています。また「用心」には“ぼんやりしている心にこそ恋の魔力が忍び込む”などの意味もあるようです。「密会」や「用心」は不倫や浮気の意味合いが濃く、プレゼントとして贈る時は、花言葉の意味を誤解されないようくれぐれもご用心!

グラジオラスの花色別の花言葉

先にも述べましたが、グラジオラスの花言葉は古代ヨーロッパの人達の風習の中から生まれたものですが、花色も白、赤、ピンク、紫、黄、橙、複色と多彩です。この章では鮮やかなグラジオラスの花色別の花言葉についてお話していきます。

白色の花言葉

白色の花言葉は「密会」です。白色からは純白や、純粋な気持ちなどが思い浮かびますが、「密会」も色々。白色の花言葉からは一途でひたむきな愛を感じます。純白のグラジオラスの花束のプレゼントなんて贈るのも贈られるのも素敵だと思いませんか。

赤色の花言葉

赤の花言葉は「堅固」「用心深い」です。「堅固」の意味はかたくて、こわれにくいこと。転じて、意志がかたく、しっかりしていることですが、赤のイメージもあいまって恋人たちの激しくも揺るぎない愛の形が伺えます。


ピンク色の花言葉

ピンク色の花言葉は「ひたむきな愛」「たゆまぬ努力」「満足」です。これらの花言葉も身分や地位などの格差が厳しい古代ヨーロッパの環境の中での恋人達の気持ちを表していると思います。プレゼントとして贈るのにピッタリで、恋愛中の大切な人に贈るときっと喜ばれるでしょう。

紫色の花言葉

紫色の花言葉は「情熱的な恋」です。神秘的なイメージの紫色は、気品があり落ちついたアレンジをすることで素敵な大人の恋にピッタリのプレゼントになりそうです。贈る時はぜひ花言葉を添えて下さいね。

グラジオラスの花言葉の由来①

グラジオラスは、英語で「Gladiolus」。グラジオラスの細長い葉がローマ時代の戦士が使った剣に似ていることからラテン語のGladius(グラディウス)=「剣」が由来になっています。また「Sword lily(剣のユリ)と呼ばれることもあり、古代社会での「剣は戦いの象徴」の精神が伺えます。グラジオラスの花もまた勝利や武力のシンボルであり、西洋の花言葉も、それらのイメージが原点となっています。

戦士を勇気づける西洋の花言葉が由来に

英語の花言葉は「strength of character(人格的強さ)」「sincerity(誠実)」「preparedness(準備)」「remembrance(記憶)」などがあります。これらは数多く戦い鍛え上げられた戦士達の強い精神力や気品を表した花言葉で、「preparedness(準備)」は戦いの準備は出来ているという意味です。「remembrance(記憶)」は過去の戦いの歴史や記録を意味しています。

日本の花言葉の由来は?

日本の花言葉「勝利」「尚武」「用心」「思い出」などの言葉の意味の由来も、西洋の花言葉と同じくグラジオラスと剣との関わりが由来と思われます。

グラジオラスの花言葉の由来②

恋愛に関する花言葉が由来に

古代ヨーロッパでは、恋人同士の逢瀬は人目を避けて行われました。恋人に贈る花束の中にグラジオラスを入れ、その花の本数が暗黙のうちに逢瀬の時間を表していましたが、次のような激しい花言葉もあります(仏):「Tu me perces le cœur(あなたは私の心を突き刺す)」。葉を剣に見立てた狂おしいほどの愛の情熱は怖いくらいですね。

花色別の花言葉も情熱的!

赤色の花言葉(仏):「exprime avec érotisme la force de l’amour(エロティシズムと愛の表現)」。オレンジ色の花言葉(仏):「amour fort et sensuel(強く官能的な愛)」。ピンク色の花言葉(仏):「réussite et rendez-vous(成功と予定)」。黄色の花言葉(仏):「invitation amoureuse(愛の招待状)」。

スペインにも(仏)と同じ意味のグラジオラスの花色別の花言葉がありますが、どの国も赤やオレンジ色のグラジオラスの花は求愛の象徴であり、黄色はお誘いの気持ちそのままを表しています。そしてピンクの花言葉は、密会の成功をひたすら祈ったもののようです。

日本の花言葉の由来

「密会」「たゆまぬ努力」「ひたむきな愛」「満足」などの日本の花言葉も西洋の習慣に由来していると思われますが、西洋の花言葉と違い少し控えめな表現になっていますね。

グラジオラスの花言葉の由来③

ギリシャ神話が由来に


女神デメテルは、豊穣の女神でした。デメテルの森には、1本の大きなカシの木が生えていて、その木の下では精霊たちが舞い踊り、人々もこれを信仰していました。テッサリア地方の王エリュシクトーンは、屋敷を増築するためデメテルの樫を切り倒しました。信者たちは必死に止めましたが、エリュシクトーンは聞く耳を持たず、信者たちを切り殺してしまいました。怒ったデメテルは、信者達から流れる血をグラジオラスに変え、剣として森を守らせるようにしました。

飢餓に身を亡ぼしたエリュシクトーン

そして 王エリュシクトーンに対しては、「飢餓」の女神リーモスを遣わしてどんなに食べても決して癒えることのない飢えを起させました。エリュシクトーンは激しい飢えのため、幾ら食べても飢餓感がなくならず、またたく間に財産を食いつぶし、愛する娘までをも売って、お金を作ろうとし、ついには自分の体まで食べつくし死んでしまいました。このような神話が、剣に似た葉を持つグラジオラスの由来となっています。

誕生花としてのグラジオラス

誕生石があるように、生まれた月や日には「誕生花」があります。グラジオラスは以下の月日が誕生花です。3月23日、3月29日(ピンク限定)、6月14日、7月13日、11月26日。ここまでは良く知られていますが、グラジオラスは花期が長いため、6/16、6/24、7/2、7/8、7/26、8/6、8/8、8/19、9/15、10/24、11/10の11つの月日も誕生花とされています。

誕生花は花色別や開花時期にも

グラジオラスの誕生花はまだあります、色別の誕生花として、赤の誕生花は6/29、ピンクは3/29の他に6/14があります。紫は6/24。さらに早咲きの誕生花1/9、春咲きの誕生花3/24、夏咲きの誕生花5/3、冬咲きの誕生花12/4なども登場します。

勇気を与えるグラジオラスの花言葉!

グラジオラスの花言葉は、恋愛に関するものが多くあり、恋人へのプレゼントにぜひ活用してほしいと思いますが、騎士道に添ったものもたくさん存在し、「勝利」や「たゆまぬ努力」など、夢や目標をもって頑張っている人を応援するものも多くありますので、受験生や就職活動にいそしむ人や、新たな挑戦にいどんでいる人達へ、応援の気持ちを込めてプレゼントしてはいかがでしょう。

まとめ

グラジオラスについて花言葉や名前の由来、誕生花や開花時期などをお話してきましたがいかがでしたか。勇気づける花言葉や恋愛に関する花言葉などが多くある中で「忘却」はグラジオラスの、剣に似た葉姿を見て「もう戦争を思い出したくない」という思いが伝わって来て、切ない気持ちになりますね。

誕生花の月日について

誕生花とは、一説には古代ヨーロッパから始まった思想であると言われています。色々な形や色や匂いが存在する植物に、神秘的なメッセージを感じた古代ヨーロッパの人々は、“花には神様からのメッセージが宿っている”と考えていたようです。また、誕生花の月日はその花が1年のうちで1番美しい見頃の時期に合わせているので、プレゼントとして贈るのに一番適した時期になっています。ぜひ大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょう。

グラジオラスの育て方が気になる方はこちらもチェック!

グラジオラスの魅力がわかったところで次はぜひ育ててみてはいかがでしょう、元気に育てる秘訣がわかりますよ。