自転車でキャンプにいく方法とは
自力で荷物を運ぶしかない
サイクリングと一緒にキャンプを楽しむには自転車で荷物を運ばないといけません。しかしシティサイクルなら前カゴというストレージがあり、前カゴの利用と併用してリュックサックを背負うとキャンプにいけます。またスポーツ向けのロードバイクなどでも従来から自転車に荷台を取り付けて自転車旅行するスタイルを使えばキャンプできます。
バイクパッキングはスポーツ向け
バイクパッキングならシティサイクルやママチャリのように前カゴ、荷台がないロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクでも気軽にキャンプなどの遠出ができるようになります。バイクパッキングは荷台を取り付けなくても簡単に着脱できるようになっていて、サイクリング(レースやスポーツ)をするとき、キャンプに行くときなど簡単かつ素早く構成を切り替えられて非常に人気です。
バイクパッキングの特徴
荷物の新しい積み方
そもそもバイクパッキングとは工具も力も不要で素早く着脱できる専用のバックを使った新しい積み方のことをいいます。主にロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのかごや荷台のないバイクに対してフレームに専用のバックを取り付けていき、自転車のフォルムを崩さないようにしながら収納スペース(ストレージ)を作る方法です。フレームやシートポストなどにそれぞれ対応したバックを複数付けていきます。
荷物の容量
各部分ごとに専用のバックを付けていきますが、バッグによって容量が大きく異るところも従来の積み方とは違います。例えばトップチューブに装着するバックは手のひらより少し大きい程度ですが、シートポストに取り付けるバッグは10L程度の大きさがあります。また従来の荷台を使った方法では左右で40Lほどのストレージが確保でき、荷物の持ち運べる量、大きさはバイクパッキングのほうが少ないです。
バイクパッキングのバッグの取り付けについて
ベルトで固定する
従来は荷台に1つで20Lのバッグを左右に取り付ける方法でしたが、荷台をつけることから工具が必要で重たくなりロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクには不向きです。バイクパッキング用のバッグならベルトやマジックテープで固定する方式なので前述したように工具不要でサイクリングしたいときは取り外し、キャンプのときだけ取り付けられることからスポーツ用の自転車に向いています。
全ての車種でできるわけではない
手軽で、いつでも着脱でき使い勝手のいい運搬方法ですが、全ての車種に使えるとは限りません。特にシティサイクルやママチャリと似ていますが、電動アシスト自転車は独特なフォルムをしていて一部バッグが使えない可能性が高いです。同じように電動アシストのロードバイク、クロスバイクなどもバッテリーパックが付いているので、一部のバッグが干渉しやすくなります。小型のミニベロ(小径車)も同じです。
バイクパッキングの積み方について1
いろいろなバッグから選ぶ
積み方としてはまずは荷物を入れるバックの選定から大切になります。ハンドルやサドル、フレームなど色々場所にバッグを付けていくので装備や荷物の量によってバックの数が増減します。また同じフレームバッグでもメーカーによって形や容量が異なるため、キャンプのスタイルに合ったバッグを用意しましょう。テントなどの大きなものはバイクパッキングではなく、リュックサックに入れて持ち運ぶことも考えられます。
自分の自転車に合うバイクパッキングを
バックの形状だけではなく、自転車のフレームもメーカーによって形が異なります。シティサイクルは比較的似ていますが、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクの3種類のスポーツ向けの自転車だと同じ容量のバッグでも問題なく取り付けられたり、フレームの形が異なるため取り付けられなかったりタイヤなどに干渉することもあります。必ず自分の車体に合ったバッグを探さすようにしましょう。
バイクパッキングの積み方について2
キャンプ用品はどこに収納するか
キャンプの荷物や装備はいろいろな種類がありますが、積み方には鉄則があります。ハンドルに取り付けるフロントバッグは容量にも注意しながら着替えなどの軽量なものを入れましょう。重たいと操作に影響します。重心が高いと不安定になるので、フレームに取り付けるバッグは形状によりますが、重心が下になるので重たいものをいれるようにしていきます。フレームの上部につけるタイプはコンパクトで軽いので小物入れにしましょう。
大きなシートバックについて
容量が大きいシートバッグは重たいものも収納でき、キャンプツーリングでは大活躍するバッグですが収納する順番に注意しましょう。先に重たいものを入れておかないと不安定なバランスになりサイクリングが楽しめません。積み方の鉄則としては重たいものは重心をできるだけ低くして、自転車の中心に近くしましょう。マウンテンバイクとクロスバイク、ロードバイクでは形状がことなりますが基本的には同じ積み方をします。
バイクパッキングの積み方について3
キャンプの装備を厳選する
キャンプにはテントに寝袋、クッカーやガス器具、焚き火台、マットなどいろいろな道具や装備が必要です。しかし何が必要かよく考え装備を厳選しないとバイクパッキングはできません。例えばサドルバッグは大きいのでテントと寝袋が同時に収まるという場合もあります。しかしそれだけで一番容量のある場所が使えなくなり、収納サイズが大きくなるコット、大型のチェアなどは持っていけなくなります。
収納サイズを意識する
バイクパッキングでキャンプをするには登山用のものなど小型の荷物が必要になります。例えばバイク用のツーリングテントは前室が広く快適ですがバイクパッキングでは持ち運びにくいアイテムとなります。重い荷物は人力で走る自転車では持ち運びにくい荷物となり、軽さが売りのロードバイクやクロスバイクではフレームの強度が心配になります。マウンテンバイクは頑丈ですが、自転車なのでやはり重たい荷物は適していません。
登山用品とは
例えばガス器具なら使いやすいカセットボンベではなくアウトドア向けのOD缶を使うことでバーナーが手のひらサイズになります。カセットボンベを使うものでも小さいバッグの容量と相談してみましょう。カセットコンロは大きいので専用のバーナーがないと自転車では持ち運びにくいです。テントも登山でも使えるものにすることで快適性は落ちますが、軽くて小さくなりますよ。
バイクパッキングの積み方について4
キャンプ用品の数を多くしたい場合は
キャンプの質を落としたくないという場合は前述した小さめの道具よりも更に軽くて小さく収納できるウルトラライト(UL)のギアが必須となります。また服などをそのまま入れるのではなくコンプレッションバッグなどを使って少しでも小さくまとめていきましょう。ウルトラライトは名前の通り非常に軽量なアイテムで小さく収納できるためバイクパッキングでも持ち運べる量が増えます。
費用がかかる
バイクパッキングのために全てウルトラライトで統一してしまうと、非常に高額になるため大きいものだけをウルトラライトに優先的に買えていくとコンパクトにまとまりますよ。前述したコンプレッションバッグなどもうまく活用して小さくなる荷造りが大切です。
バイクパッキングの積み方について5
キャンプ用品の詰め過ぎはNG
ママチャリやシティサイクルのカゴなら詰めても膨らみませんが、バッグはウルトラライトのギアでも詰めていくと膨らんできます。例えばフレームに取り付けるバッグが膨らむと、ペダルを漕いだときに脚に当たりじゃまになり、膨らむことでブレーキが掛けにくくなるなど、他の動作に干渉してきます。重いと制動距離にも影響がでるのでブレーキが特殊なロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどは特に注意しましょう。
ライトの位置に工夫を
ライトの位置は工夫しないとフロントバッグを取り付けたときに、一般的なライトの取り付け位置であるハンドルからは照らせられなくなります。無灯でサイクリングをするのは違反行為となるのでライトを付けないのではなく、ライトの位置をタイヤの隣にするなど安全に楽しくサイクリングできるように工夫してくださいね。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備1
シートバック
一番大きなバッグと言っても過言ではない重要なストレージとなる場所です。大型のものでは15Lほどになります。前述したように大きいので重たいものを入れてしまいがちですが、サドルの下に取り付けるので重たすぎると重心高くなり危ないです。また大きいとはいえキャンプ用品は水のようにバックの形に合わせて形を変えることはないので、15Lも収まりません。あまりリットルで意識せず寸法、実寸を大切にして選びましょう。
入れるべきもの
基本的に入れるものは収納サイズが大きく、かさばるものですが「重たくない」ものを入れるようにします。その中でも重たいものは先に入れてフレームの方に重心が行くように意識してください。例えば前述したようにテントや寝袋、着替え(防寒着)、シェラカップやマグカップ、ガス器具に使うガス缶などが入ります。あくまでも一例なので装備の大きさや重たさによって何を入れるか考えてくださいね。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備2
フロントバッグ
ハンドルに取り付けるバッグです。一眼レフカメラが入る程度の小さなサイズからシートバックに次ぐ大容量のものまであります。シティサイクルの前カゴに重たいものを入れたことがある方はわかると思いますが、ハンドル部分に重たい荷物があると少し動かしただで大きく曲がりそうになります。フロントバッグには重たいものは入れないようにしておきましょう。サイクリングも楽しめないと自転車で行く意味がないです。
入れるべきもの
シートバックに入れるものよりも軽量ものがおすすめですが、容量の大きなものは軽くてもかさばりやすいものがおすすめです。ULのテント、着替え、ウェアなどがいいでしょう。カメラが趣味という方はすぐに取り出せるタイプの小型のバッグもありますよ。フロントとシートバックはバイクパッキングのバックの中でも大型のためキャンプするならほぼ必要なアイテムとなります。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備3
フレームバッグ
少し癖があるバッグとなるのがフレームバッグです。前述したようにロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクはフレームの形がバライティーに富んでいるため合う、合わないが発生しやすいです。ストレージとしては小さく、ペダリング(ペダルを漕ぐ)するときに邪魔にならいように厚みもあまりなく、大きなものは入れにくいです。しかし低く中心に近いこともあり重たいものを入れられる場所になりますよ。
寸法確認必須
ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクは大きさでフレームの長さなども異なることから自転車のジオメトリーなどで必ず寸法を確認して合うものを使いましょう。またフレームに取り付けるのでボトルケージがあると干渉しやすくなります。
入れるべきもの
よく使うものやサイクリングの緊急時に使うトルクレンチやパンク修理キットなどの工具などがおすすめです。例えば携帯用ポンプ、工具類、行動食(おやつ)、財布、厚みが5cm前後のキャンプ用品などが入ります。テントや寝袋のような大きいものは入りませんが、マルチに使えるストレージとなるので有効活用してくださいね。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備4
トップチューブバッグ
フレームバッグの一種で、シートチューブ、トップチューブ、ダウンチューブの間の三角形の部分に取り付けるフレームバッグではなくトップチューブの上につけるバッグです。ストレージは小さく、キャンプ用品はあまり収納できません。そのため装備や荷物の量によって使う人もいれば、使わない人もいます。普段のサイクリングには丁度いいサイズ感ですよ。また小物入れだけではなく付加価値としてスマホホルダーの機能があります。
多目的ケージ(アクセサリーバッグ)
荷台がない状態だとロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクは荷物があまり運べずバイクパッキングしても持ち運びきれないという場合はフロントフォークなどに取り付ける大型の多目的ケージとバッグを使用してみましょう。容量は4L程度のものが多いです。
入れるべきもの
トップチューブは重心が高いので軽いものを入れるようにしてください。補給食や旅先で買ったものなどの小物入れとして役立ちますよ。多目的ケージは付ける場所によりますが、重心が低くなるので少し重たいものでも大丈夫です。バランスよく積んでいきましょう。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備5
テントについて
キャンプの装備を紹介していきます。テントは前述したように小型で軽量なものが必要になります。軽くてコンパクトになるというとシングルウォールテントですが、登山でも使われるダブルウォールテント、インナーが布ではなくメッシュになっているテントを利用するといいでしょう。コンパクトになればテントの形状は好きなもので大丈夫です。
おすすめテント
[送料無料] mont-bell モンベル クロノスドーム 2型 (2人)
登山でも使えるようなテントでポールとテントを別々に収納できるのでコンパクトに持ち運びできます。収納サイズはテント本体が35×Φ17cm、ポールが44×Φ6cmです。さらに小さく収納できる1型もありますよ。実際にロードバイクやクロスバイクでのキャンプツーリングをしたことがある方も使っているテントです。
バイクパッキングのキャンプに必要な装備6
寝袋について
寝袋には主に化繊とダウンがあります。バイクパッキングでは化繊ではなくダウンのほうがコンパクトになるので圧倒的にダウンがおすすめです。化繊の半分程度の収納サイズとなりコンプレッションバッグを使うとさらに小さくできることからバイクパッキングに向いています。また化繊よりも軽いですよ。マウンテンバイクはフレームが頑丈なので荷物が重くても大丈夫ですが、サイクリングが楽しめなくなります。
おすすめの寝袋
NANGA(ナンガ) ダウンバッグ350STD
ダウンなので多少高価ですが収納サイズが直径15×25cmしかなく重さは800g未満と極めて軽い寝袋です。化繊だと1.8kgとなり、一斗缶の様に大きくなってしまいます。0度まで使える寝袋なので、3シーズン利用できますよ。軽くて小さいのでマウンテンバイクからロードバイクまでサイクリングを楽しみながらキャンプできます。
バイクパッキングのまとめ
パズルのように試すしかない
キャンプするには他にも必要なものがあり、調理器具(ガス器具)、クッカーなどもバイクパッキングに向いている小型のものを用意しましょう。最低限必要なアイテムとしてはテント、寝袋、マット、ランタン(ヘッドライト)となりますが、荷物の大きさによっては椅子が追加できたり、逆にマットがバッグに入らないということもあります。バックの種類を含めパズルのようになっているので試しながら装備を整えましょう。
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