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登山キャンプとは
登山でキャンプをすること
登山キャンプやテント泊とは登山とキャンプを同時に楽しむアクティビティです。通常の登山だと高さやコースによりますが、登ったら降りるか山小屋で泊まるという形が一般的です。登山キャンプの場合は山にあるテント場と呼ばれるキャンプ場のようにテントを張ってもいい場所がありそこで、普通のキャンプのように自分でテントを張って一泊するという形になります。キャンプ場のように予約しなくてもいいですが場所は譲り合って使いましょう。
魅力
通常の登山ともキャンプとも違う魅力がたくさんあります。例えば街の灯りや施設の灯りなどがないため光害がなく星が非常にきれいに見えます。朝日、夕日のグラデーションも街の中よりもきれいに見え自然を普通のキャンプよりも満喫できますよ。また通常の登山より達成感が満たされると言われていて登山初心者には大変ですが、ある程度登山に慣れてくるとキャンプ登山の大変さが普段の登山では体験できない達成感をが魅力と言えます。
登山でのテント泊とキャンプの違い1
装備・道具の違い
山の高さや春、夏などの季節にもよりますが、基本的には普通のキャンプ道具よりもやや専用の道具や装備が必要になってきます。キャンプなら車でもバイクでも自転車でも乗り物が使えますが、登山キャンプは登山の装備や持ち物、キャンプの道具をリュックサックに入れて自分の力だけで、テント場まで持ち運んでいかないといけません。そのためには軽いほうが疲れず、持ち運びやすいことから1gでもいいので軽い専門的な道具が必要です。
夏でも寒さ対策が必要
標高が高い時期は春だと冬、夏だと春ぐらいの気温ということも多いです。100m登るだけで気温が平地より0.6度下がると言われているので高い山に行くほど春や夏でも寒さ対策が必要になりますよ。普通のキャンプでも標高が高い場所は同じように寒さ対策が必要になります。特に高い山は春でも夏でも残雪があるという場合がありこの点が普通のキャンプとの大きな違いです。初心者の方は春や夏でも登りやすい場所を選ぶようにしましょう。
登山でのテント泊とキャンプの違い2
環境の違い
環境の違いはかなり大きな違いとなります。テント場はテントを張ってもいい場所ですが、キャンプ場のように炊事場があったり、水が自由に使えるとは限りません。またテントを張る場所も芝生やきれいな土というキャンプ場では当たり前の環境ではなく、岩場です。環境なので山(場所)によって違いますが、キャンプ場のように快適な場所でキャンプができないと覚悟することが重要。それくらい登山キャンプは環境が違います。
整地とは限らない
環境の違いを要約すると整地とは限らないということになります。斜面にテントを張る事も考えられたりスペースがそれぞれソロ用の小さなテント1張りしかないということも考えられます。どんな持ち物を選ぶのかということは大切ですが、どんなテント場かも把握しておくと道具を選ぶ時に役立ちますよ。また場所の問題なので初心者向けの泊まりやすい場所もあり、登山に行く前は通常のキャンプ以上に情報を集めておきましょう。
登山でのテント泊とキャンプの違い3
調理・食事の違い
登山では調理も気をつけないといけません。前述したように水は貴重で自由に使える場所もありますが基本的には使えないことから、調理後の汚れ物をあらえず持ち帰るのが基本です。さらに水が使える場所でも環境への配慮から洗い物は控えたほうがいいでしょう。登山とキャンプでは調理も大きな違いとなります。また山は夏や春などの季節でも水の量が変わるので注意しましょう。飲料水はテント場の管理をしている山小屋で購入可能です。
道具の厳選が必要
最後の違いは体力が必要なこと。前述したように1gでも軽くしたいのですが登山、キャンプの道具に食材までも背負っていくということはキャンプではあまり必要ではない体力が登山キャンプでは必要です。調理に必要な水も自分で持ち運ばないといけないことから、道具の厳選は必要です。不要なものやいらないものは持っていかないようにしましょう。ただし水やガス缶など必要なものは予備があると便利と言われていますよ。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備1
リュックサック(ザック)
グレゴリー [ バルトロ 65 ] トレイル バックカントリー
登山キャンプの持ち物、道具は日帰りの登山にキャンプの装備が加わる状態をイメージしてください。日帰り登山より道具が多くなる分普段使っているザックより大きいものが絶対に必要になります。目安としては60L前後となり、軽いものを選びましょう。また容量が増えたからといっていろいろなものを入れるのではなくしっかり厳選してくださいね。雪がない春や夏でも防寒対策も必要になることを忘れないでください。
実際に背負って選ぶ
ザックはフィット感が大切な装備です。持ち物を入れて長時間背負うことから実店舗で実際に背負ってベルトの締め付け具合や位置がフィットするか確認して選ぶといいでしょう。体力をつける練習として実際に荷物を背負って歩くときも擦れなどがないか確かめておくと登山しやすくなります。
ウルトラライト(UL)について
軽くてコンパクトに収納できるウルトラライトと呼ばれるキャンプ用品が増えたことにより50L程度のザックでも登山キャンプしやすくなりましたが、ウルトラライトの道具は非常に高価なものが多いです。予算に余裕がある方は軽い持ち物に統一すると登山でのキャンプがやりやすくなります。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備2
トレッキングポール
ブラックダイヤモンド トレイル Black Diamond TRAIL BD82380
普段の登山ではトレッキングポールを利用しないという方も荷物が増え重たくなるのでトレッキングポールを使ったほうがいいでしょう。また登山にあまり慣れていない初心者の方もトレッキングポールを利用するとあるきやすくなりますよ。一部の軽いテントではポールの代わりにトレッキングポールで設営するというものもあり、登山キャンプでは疲労軽減以上に重要な役割を果たすアイテムです。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備3
登山用のテント
モンベル ステラリッジテント2 本体
フライシートは別売りです。
違いで挙げた専門的な道具の1つに山岳テントがあります。キャンプで使うテントよりも軽くて、丈夫で、初心者でも設営しやすくシンプルな作りなっています。快適さを重視したテントがキャンプ用とするならば山岳テントは持ち運びを重視したものです。1人で簡単に設営できますが、前室が少なかったりフライシートが別売だったりと初心者がキャンプのテント選び感覚で選ぶのは少しわかりにくい傾向にあります。
選び方
春夏秋冬と4シーズン使えるダブルウォールテントがおすすめですが、より軽さを求める方は少し居住性は悪くなりますがフライシートのないシングルウォールテントがおすすめになります。フライシートがあると春でも夏でも季節に関係なく登山で使え、小さいですが前室もできます。テントを選ぶときはベンチレーション(通気孔)の有無を確認し、収納サイズ、重さ、収納方法を確認しましょう。初心者は自立型テントのほうが扱いやすいです。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備4
シュラフ・寝袋
イスカ 寝袋 エア 280X ショ−ト 春 夏 秋 キャンプ 登山
特に登山用という寝袋はありませんが、軽くてコンパクトなほうが登山には向いているのでダウンシュラフがおすすめとなります。寝袋に関しては普段のキャンプと同じように選んで大丈夫です。すでに暖かいダウンシュラフがあるという方はそのまま利用できるでしょう。まだ寝袋がないという方は使える温度の表示があるので、春や夏など季節ごとに対応する寝袋を選ぶというのがポイントです。
別売りの収納袋を活用
寝袋には収納袋が付属しますが、登山で使うにはダウンでも少し大きく感じることがあります。そこでおすすめしたいのは、コンプレッションバッグです。別売りの圧縮できるバッグを使うことでよりコンパクトにできパッキングしやすくなりますよ。コンプレッションバッグ自体は低価格なのでいろいろ道具を揃えないといけない初心者でも買いやすいです。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備5
マット
サーマレスト Z ライトソル R Therm-a-rest Z LITE SOL
キャンプと同じでマットは登山でも大切なアイテムです。春の登山防寒対策としても利用でき、夏は快適に寝るためには必須の持ち物です。場所が整地されているキャンプ場でも直接寝ると体が痛くなりますよね。登山では整地されていない岩場などで寝るのでマットがないと寝心地は最悪です。さらに登山なので一泊したあとの帰りにも重たい荷物を背負わないといけないことから、きちんと寝られないと非常に危険です。
キャンプと同じもので大丈夫
キャプテンスタッグ EVAフォームマット
登山用のマットもありますが、キャンプ用のものでも大丈夫です。登山用は幅が短かったり、長さが短かったりして寝心地が変わってきます。使い慣れたマットを用意するといいでしょう。有名なブランドだとサーマレストになりますが、初心者で何泊も登山に行くかはわからないという方はキャプテンスタッグのマットでも十分対応できて買いやすい価格なのでおすすめです。コンパクトで持ち運びやすいものを選びましょう。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備6
ヘッドライト
ブラックダイヤモンドヘッドライト LEDライト 災害 緊急 BD81054 <2019 秋冬>
普段の登山でも万が一に備えてヘッドライトを用意するという方も多いでしょう。登山キャンプだと万が一の備えではなく絶対に必要になるのがヘッドライトなどの明かりです。キャンプ場なら街灯があったり、自動販売機、トイレなど部分的に明るく見やすいのですが、テント場は利用者の光源以外は基本的に光源はなく暗いため絶対に必要になります。
ランタン
LED ランタン LEDランタン 充電 充電式 |
コンパクトで軽量なLEDランタンも人気があります。ヘッドライトは顔の向きだけ照らせられるという指向性(方向)がありますが、ランタンは周囲を照らしてくれるので使い分けるといいでしょう。キャンプでLEDランタンを使っているという方は買い足さなくても大丈夫です。ヘッドライトでもランタンでも電池、予備の電池を忘れないように注意しましょう。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備7
バーナー・ストーブ
SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
調理に使うキャンプでも役立つアイテムですが、登山で使う場合は専門的なコンパクトで軽量なモデルがおすすめになります。専門的なバーナーとはアウトドア専用のガス缶(OD缶)を使うタイプのバーナーのことです。カセットボンベを使用するタイプよりも小型で携帯性に優れていて、1gでも軽くしたい登山にマッチした道具となります。OD缶は低重心で安定することから、直接バーナーをガス缶に取り付けるだけで使えます。
風に強い構造がおすすめ
OD缶を使うバーナーは別途風防を用意しないといけないということもあり、新しく買うのであればバーナー自体が風に強い構造になっているものが便利。少しでも荷物を減らせるように何を持っていくか常に考えて準備しておきましょう。あまりおすすめしませんが、山の天気は変わりやすいためテント内で調理する場合は風防は気にしなくても大丈夫です。OD缶はOD缶だけしか使えないためガス缶の準備も忘れないでくださいね。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備8
食器・調理器具
ベルモント belmont BM-093 チタン クッカー 深型 M ケース付
アウトドアで調理する時に使うものといえばクッカーです。そのまま食器としても使えるので個別に持っていかなくても済み荷物を減らせられます。キャンプ用のものでも登山で使えますが、ステンレスだと重たいのでチタンかアルミがおすすめ。普段の登山では軽食(行動食)は食べますが、調理をして食べることは少ないため忘れないようにチェックリストを作っておくといいでしょう。
カトラリーも忘れずに
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食器(クッカー)を用意して箸やスプーンなどのカトラリーを忘れるというパターンはよく耳にします。普段持っていかないものはしっかり確認するようにしましょう。枝などを利用してその場で箸を作るとしても刃物が必要になり荷物が増えてしまいます。テントでも同じでテント本体だけではなく張る時に使うペグやロープポールなども同じですよ。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備9
食べ物・水
ナルゲン ボトル nalgene 広口1.0 Tritan
普段の登山なら持っていかないものといえば朝晩の食べ物です。普通の登山なら昼食や行動食ぐらいしか用意しないという場合がほとんどですが、山頂で一泊する登山キャンプだと普段より多めの食べ物が必要になります。汚れ物ができにくいメニューを考えるようにしたり、手軽に作れるようなものにするなどの配慮が必要になります。飲料水も忘れないようにしましょう。登山向けの専用ボトルが発売されています。
フリーズドライやアルファ米を活用
アルファ米 尾西 25食(5種類×5袋)セット (白米、わかめご飯、五目ご飯、ドライカレー、えびピラフ)【保存食/非常食/防災食/備蓄食】【送料無料】賞味期限2025年3-5月
調理があまりできないという方や登山初心者におすすめしたいのがフリーズドライの食品やアルファ米を使った食品です。フリーズドライはお湯を入れるだけで美味しい料理になり、アルファ米もお湯を入れるだけでご飯が食べられるようになる特殊な食材となります。登山用というより非常食として主に利用されていて、スーパーなどでも手に入りやすくて種類が豊富です。料理が苦手な方でもバリエーションがあり便利ですよ。
登山キャンプ・テント泊に必要な持ち物・装備10
普段登山で準備するもの
調理道具や食材、テントなどテント泊の準備は上記のものになり、残りは普段日帰りで登山をする時に使うものとなります。例えば登山用の靴やレインウェアー、重ね着のためのフリース、救急キットなどが必要になります。速乾性タオルやビニール袋は多めに用意しておくと便利ですよ。トイレットペーパーの芯を抜いたもの、補修用ダクトテープなど普段の登山でも用意しておくといいものがたくさんあります。
忘れないように注意
普段の登山でも忘れてはならないものが経路確認に使うものです。地図やコンパス、スマホにアプリなどを忘れないようにして正しいルートを通りましょう。登山計画書も大切です。また手袋は夏でも薄いものを用意し、重ね着で体温調整できるようにして登山キャンプをしてくださいね。初心者の方は最初からすべての道具を買うと10万円を超えてくるのでレンタルもおすすめです。
登山キャンプのまとめ
日帰り登山にキャンプの道具が必要
キャンプ場ではなく山で泊まるテント泊には普段の登山の準備にテント泊まるためのキャンプの準備が必要になります。荷物が増えるということは大きなザックを準備しましょう。そしていつもより重たい荷物を背負うことになるので普段の登っている山ではなく少し簡単に行ける場所に変えるということも大切です。体力的に余裕があるなら普段登っている山に挑戦してくださいね。
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